抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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茶番劇 前篇

俺達が今居る場所はガリア王国の首都に成る場所・・そう確か名前は何だっけな、まあ今から直接王様が居る場所のグラントロワには今日直接向か行為はしないのだ

 

そう俺事秋谷龍二は自身の仕事とも言うべき八百万学園の校長と言うか学園長又は理事長の仕事を抜け出す形で此の交渉使節団の一人に入る事が出来た

 

そうガリア王国内にあるオルレアン大公所有の別荘と言うか別館に居るのだ・・そう元々此の場所は佐藤さんから見て先代のオルレアン大公が今は亡きグレナダ大公家の館を買って改築をした物だ

 

其れで何故グレナダ大公家が崩壊をしたのかは所謂御家騒動の余韻と言うべきなのだろう・・そう今は無くグレナダ大公家の最後の当主である「ジョゼフ・グレナダ」には「娘と息子」の二人の子供が居て

 

其れでジョセフ・グレナダは其の娘の結婚相手のジャン・ボナパルトを婿養子にして次期当主に据えようとしたが彼の息子であるフィリップ・グレナダが反発をした事によりグレナダ大公家は其のジョゼフ・グレナダの死後に娘婿の派閥と長男の派閥に分かれて御家騒動に成るのだ

 

其れに撚りグレナダ大公家の領地は其の時のガリア国王の・・そう今の国王から見て先々代の国王が「グレナダ大公家を取り潰して、そして両者新たな家を興せ・・そして旧グレナダ家の領地を半々に別けろ」と言う事を厳命したのだ

 

其れで先程の娘婿の家の新たな家名は其の半分に切り取られた際に新たな首都として決めた場所で有る「バスク」から「バスク家」と言う名前にして

 

そして先程のジョゼフ・グレナダの息子の家名は「カスティーリャ家」と言う事に成ったのだ・・そうだからこそ今は亡きグレナダ大公家と言うのは「イベリア半島の半分以上」の領地を手中に治める程の大公家だったのだ

 

そう俺や佐川さんや佐藤さんそして坊主の前世の世界でのイベリア半島で例えるなら「バスク地域、カスティーリャ地域、アラゴン州否分かり易く言うならアラゴン=カタルーニャ連合王国+グレナダ王国の支配地域」を足した領域を支配していたそうだ

 

まあだからこそ今現在のオルレアン大公国より領土を持って居てそもそも此の家の一番最初の当主と言うのはガリア王国初代国王の次男坊だったそうだ

 

だからこそ家系だけで行けば6000年位続いた家だからこそ今でもガリア王国の国内からは「バスク家でもカタルーニャ家でも良いから古より続いて居たグレナダ家の復活を果たす為に両方の家の娘か息子を結婚させて一つに纏まってくれ」と言う思いが有るらしいのだ

 

だからこそ今現在カスティーリャ家もバスク家も数年前に起きた第一次ハルケギニア戦争で複数人の公爵家の当主並びに其の公爵家当主の継承権を持つ存在が戦死をする事に成り

 

そして佐藤さんと言うか此のオルレアン大公家の暗部と言うか闇とも言うべき諜報組織の八咫烏から齎された情報では「先の大戦で両家の当主は戦死をして・・そしてバスク家は当主に成る事が出来る人間が一人しか存在しなくて

 

そしてカスティーリャ家の方は一人も存在しない・・そう二つの新たに出来た公爵家での法律に相当をする物では「女性」と言う存在が「公爵家当主の地位の付く権利」は存在しないのだ

 

だからこそ此の齎された情報が正しければ何故マリア・カスティーリャさんが私達オルレアン大公国に深い恨みがあるのかと言う事が何と無くわかるのだ

 

そう下手したら自分の実家と言うか帰れる場所とも言うべき先程のカスティーリャ家の御家取り潰しと言う事が充分に有り得る」からなのかも知れないなあ

 

だからこそマリア。カスティーリャさんが此れからするべき事は「御家断絶の危機」と言うべき物も之と言う存在が運命と時代の宿命だと受け止める心が出来ていれば「オルレアン大公家の其のカスティーリャ家への支援も考える」と佐藤さんは述べて居た

 

 


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