抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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狩猟の時 前篇

さて私は今からキツネ狩りより正確的に言えば雌狐を狩りと言う物を興じようと思うのだ・・そう狐と言っても生物学上の雌狐を狩るのではないがな

 

だからこそ先程述べた雌狐は勿論の事隠語で「狐の様に賢い女性」を意味して私は雌狐と言うのだ・・だからこそ隠語だと思ってくれて良い

 

其れで今信ちゃん達には砂漠のエルフ達に使いを出す任務を与えてはいるが・・だが此の任務自体は別に儂事前世では佐藤と呼ばれて今ではフィリップ先大公と呼ばれるが

 

まあ私が行けば事前に仲良くして居たエルフ達に歓迎をされて以下の様な事に成るだろうなあ「よく来てくれた・・そうか貴方も年だから貴方と同じ境遇を持つ子供否青年を貴方の領地の継承者にするんですよね

 

だけど私達は其の少年が貴方と同じ様にブリミル教の魔法至上主義的な思想に毒されて居ない存在で有れば私達は少年を無条件で受け入れようと思う

 

そう人間の世界で真面な国は貴方が興したオルレアン大公国とビザンチニア皇国連邦の2カ国くらいで他に真面なのは新興国とも言えるゲルマニア帝国位なの物だ

 

だからこそ貴方の新興国であるオルレアン大公国と嘗て此のブリミルと言う存在が此の世界に来る前にハルケギニア大陸に存在をしていたエウロパ帝国の遺志を継ぐ我らサハラのエルフの民とビザンチニア公国連邦しかないのだ

 

だからこそ其の貴方の国を継承する青年に対しても貴方がエルフの住まうサハラの地域にお使いに向かわせる時に此の事を包み隠さず話します」と言う事に成るだろう

 

さて此の世界のゼロの使い魔と言うのは原作と言う物なんぞ昔から端から当てに成らない世界で有る事に変わりが無いのだ・・だからこそ原作の修正力と言う物は多分だが存在をしない筈だ

 

何しろ佐川さんが齎してくれた別の世界で出会ったゼロの使い魔の客観的に見て全容を知る転生者の話では「ブリミルと言う存在が来る以前のハルケギニア大陸の世界観の情報」と言う物はあまり詳しくは登場しないと述べたそうだ

 

そして先程の事を伝えてくれた別の転生者が「佐川さん如何やら貴方が居るゼロの使い魔のハルケギニア大陸の欧州地域に当たる場所は私達が知る地球の欧州地域と殆ど変わらないじゃないか・・其れに私が読んで居たゼロの使い魔の世界地図では確かアイルランドに相当をする島も存在しないしガリアとゲルマニアの支配地域もだいぶ違う」と言う事を述べてくれたそうだ

 

さて原作では登場をしない筈であろう「ビザンチニア皇国連邦」と言う存在は名前から察すると言う利に私の前世の世界での「東ローマ帝国又の名をビザンツ帝国」に相当をする国家だと言う事が容易に想像が出来るのだ

 

其れで先程述べたビザンチニア皇国連邦の支配地域と言うのは「トルコのマルマラ地方のイスタンブール県・エディルネ県・クルクラーレリ県・・まあ早い話はアナトリア半島以外のトルコ領+ギリシャ、ブルガリア、ルーマニア、モルドバそして沿岸地域以外の旧ユーゴスラビア連邦」で有るのだ

 

だが最初は「ウクライナもベラルーシ」も支配下に置いて居たがゲルマニア帝国との戦争で其れ等の領土を奪われてしまったと言う訳で有る

 

基本的に此の国は嘗ての首都であったロマリアの自国領への復帰や名目上ブリミル教徒の国だがブリミル教以前に存在をして居た自然信仰や多神教民族主義の国民への奨励をしている事により

 

だからこそ同じブリミル教徒の否ブリミル教徒から名目上選ばれた神官とか聖職者に寄り国の運営をしているロマリア連合国との仲は早い話前世の世界線で言えば「百年戦争時代のフランスとイギリスそして第一次世界大戦中のドイツとフランス」の関係の様にお互い憎み合って居るのだ

 

そうロマリア連合からして見れば「ブリミル教の正統性を奪われて尚且つ悪魔の様な存在であるエルフを筆頭とする亜人達とつるむ・・そうブリミル教徒の国からして見れば裏切り者の国」と言う風に思われるのである

 

だがビザンチニア皇国連邦からして見れば「抑々私達の国は表面上はブリミル教の国と言われるが元来我々の国は嘗て存在をしていたエウロパ帝国の統治をしていた地域の再統一であるし多神教の復活こそが我々の崇高なる目標だ

 

だからこそ其の多神教的概念を言否定までは行かないが只の聖人に過ぎないブリミルと言う存在を神の如く扱う西欧否エウロパ帝国の西側に住む連中の気が知れない

 

其れに整地奪還だの下らないお題目の為に我らの支配地域に略奪や伝染病などを蔓延させる貴様等こそが悪や災いを齎す存在なのだ」と言う風に述べて居て

 

まあだからこそ東西のブリミル教徒は早い話は「カトリックと東方正教会の式裂な争い」をする様な事態に成って居るのだ・・だからこそ密書では有るが先程のビザンチニア皇国連邦の書簡に「貴方方の国と我が国と表面上では無くても秘密裏に同盟関係を結ばないか」と言う手紙も来たのだ

 

だからこそ私は其の提案に乗る事にしたのだ・・そう最近に成って此のオルレアン大公国の本来の親元と言うべきガリア王国の王家から「ガリア王国の為に帰参せよ」と言う内容の手紙が来るのだ

 

だからこそ「我がオルレアン大公国は独立国であるからしてガリア王家に従属をする道義が無い」と言う手紙を送り返したのだ

 

そう今現在現ガリア王国の国王は大変に重い病気に罹って居るのだ・・其れ基本的な外交的政務は妃である「マリア・カスティーリャ」に任している状態だ

 

其れで其の妃で有るマリアの実家のカスティーリャ家は先の第一次ハルケギニア戦争又はオルレアン独立戦争の際に我がオルレアン大公家に軍事侵攻をして壊滅的な被害を与えられて

 

そしてマリアからして見れば兄や父そして叔父が先の大戦で死亡をする事に成ったのだ・・まあ其れがこの様な手紙を送る理由だろうなあ「自尊心と無き家族や親族の復讐を果たす為に此のオルレアン大公国を無茶苦茶にする」・・まあそう言う事が魂胆だろうなあ

 

さて最悪の話此の雌狐を狩り取らなければ成らないな「我が領地を守る為否死んで逝った同じ境遇を持つ存在や今生ける同胞が住まう此の場所を護り続ける為」に狩猟をしますかね

 


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