抂いし王の叔父   作:岐阜の人

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翁の思い 後編

さて儂が譲ったオルレアン大公の地位を継ぐ現オルレアン大公国の当主で有る信チャンは砂漠のエルフの元に無事に向かう事が出来たのだろうか

 

まあ・・もし信チャンがロマリア連合やトリスティン王国やガリア王国の先の大戦で没落をした貴族の連中に暗殺をされる様な事に成れば「別天津神共和国連邦オルレアン連邦」と名乗り「武装中立国」として「エルフの国」と軍事同盟を結び

 

そしてハルケギニア大陸の欧州地域のトリスティン王国やガリア王国そしてロマリア連合国に軍事侵攻して地図上から消すと言う事もしようか・・まあエルフの連中は喜んで協力をしてくれるだろう

 

そう此の儂も佐川さんを除く信ちゃん達には伝えては居ないが儂自身が丁度今の信チャンと同じ様な年齢の際にエルフ領に向った事も有れば現地の有力なエルフ族の権力者とも仲良く成ったりもした物だ

 

そして今でも水面下で交流関係を築いて居たりしている・・だからこそ余程の事が無ければ信チャンがエルフの人間に殺される事は無いだろうと思うのだ

 

そう実は先程のエルフ領への観光の際には儂一人で無くて実は佐川さんと一緒にエルフ領に向かってエルフ領の観光をしたのだ

 

そう佐川さんには転生特典の能力を持ち合わせて居るのは儂等オルレアン大公領に暮らす憑依者や転生者達の間で知られている事実だ

 

其れで転生特典の能力の「好きな場所に飛べる」だったかな?・・まあ其の能力で佐川さんは色々な異世界を飛び廻って居るのだ

 

其れで其の転生特典の能力には早い話を述べると「浦島太郎効果」が備わっているのだ・・だからこそ此の前の出来事だが佐川さんは「一日だけ異世界に旅行をしに行く」と信チャンや私達に述べた際には

 

そう実際に此の世界に戻って来た時には「1年半」も経って居たのだ・・だからこそ今現在佐川さんの見た目の年齢は「30代前半位」だけども

 

そう実年齢は此の世界でズット過ごして居たと言う前提での年齢は・・まあ考えたくは無いのだが軽く200歳や300歳は有に生きているだろう

 

だからこそ佐川さんは基本的に此の世界線でのハルケギニア大陸や此の星にいないそうだ又確か此の原作と言うべき「ゼロの使い魔」の作品とは大分世界線が違うらしい

 

因みにだが佐川さんは別の世界線と言うか原作と呼ぶべきゼロの使い魔の世界線には当然の如く「オルレアン大公国」と言うべき国も存在しなければ「第一次ハルケギニア戦争」も無ければ「グランデンブルク独立戦争」と言うのも発生をして居ないのだ

 

まあ信チャンも原作での世界線では故人的な扱いに成って居て信チャンの所謂爆発魔法を使用しなくて土のトライアングルと水のスクエアを所持する人物で所謂二つ名に「青龍ののオルレアン」と呼ばれて居たそうだ

 

そして娘を設けて其の娘はガリア王家の当代のガリア王の次男のシャルルと名乗る人物と結婚をして

 

そしてシャルルを婿養子にして、まあ所謂シャルル・オルレアンに成り其の後シャルルの兄でガリア王に成ったジョゼフがシャルルを毒殺して

 

そして難癖を付けてオルレアン公爵領は王家の直轄領に成ると言う流れだったらしいのだ・・まあ元来転生者や憑依者と言う存在が居ない純粋な意味での原作の世界線での話だがな

 

まあだからこそ其れを聞いた儂は「ほう原作?そんな物知るか・・抑々空くまでも其の原作とやらは作者が此の世界観で此の人物はこの様に動くだろうな

 

そして此の世界の此の大陸の此の国は今此の様な事態だからこそ此の様な国に将来的に成るだろうと予想をして書いて居るのだ

 

だからこそ例を挙げるなら空くまでも原作者と言う存在は多少のアレンジやアドリブが認められて居る舞台の総監督見たいな物で・・だからこそ我々転生者や憑依者や逆行者が馬鹿正直に演じる必要性が無いのだ

 

だからこそ私は只思うが儘に行き其の舞台の設定や役所を書いた台本を捨てて全てアドリブ通りに動いてやる」と決意をした物だ

 

まあだからこそ儂は其れを決意する以前から好き勝手やった結果が「オルレアン大公国の樹立」や「第一次ハルケギニア戦争」と言う様な事態に成ったのだがな

 

そうだからこそ原作での冒頭のシナリオの流れである「平賀才人と呼ばれる高校生の少年が自身の携帯型のパソコンの修理の為に東京の秋葉原に行き

 

そして其の多分だが自宅に帰る途中に宙に浮く魔法の鏡が現れて・・そして興味本位で其の鏡の中に入って来た場所は異世界のハルケギニア大陸に存在するトリスティン王国に存在をする国内の有力な子弟が学び暮らす学園だった

 

そして世間的には魔法の使えないと目されたトリスティン王国内でも有力なラバリエール公爵家の3女として生まれたルイズ・ラバリエールが召喚魔法で召喚をしたのは先程の日本人の少年平賀才人である

 

そして此の作品は周囲の人間から中傷と侮蔑を一身に受けても心が折る事無く真っ直ぐに生き様とする少女ルイズ・ラバリエールが2年生への進級の為に呼び出された日本人の平賀才人と其の愉快な仲間達が織り成す作品」と言う様な冒頭で始まる作品だった筈だ

 

だが果たして此の世界線でのゼロの使い魔の世界は歴史の修正力とも言うべき存在が働いて冒頭通りに展開が起こるのだろうか・・逆に先程述べた様に「歴史の修正力」と言う物が存在しなくて原作通りの展開は此の世界では起こらない可能性も出て来る

 

そう異世界を転々と移動する事が出来る佐川さんは今までゼロの使い魔と言う作品を知る転生者や憑依者に出会わなかったから自分が本拠地としておいて居る此の世界が所謂ゼロの使い魔の世界を知らなかったのだ

 

そして其の佐川さんが先程の原作のゼロの使い魔の世界の完全なる作品内での時系列の流れを知る転生者や憑依者に会い私達に教えてくれたのは去年位の事だった

 

だから良い訳に成るかも知れないが「約30数年前に否転生者としての儂より約4代前からの転生者のオルレアン大公が即位をしたのだから

 

そうだな、ざっと見積もっても最小でも約210年前から転生者が好き勝手に引っ掻き回して破綻をした此の世界線」ではどの様な未来を辿るのだろう

 

そう其れを知る物は此の世には存在しないのだ

 


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