抂いし王の叔父   作:岐阜の人

31 / 70
転換期 後編

そう月日が流れると言う物は案外早い物だ・・そう私が此の前世の世界で言えば異世界である世界に来て11年と半年に成る

 

そして肉体の年齢は17歳と成るのだろうか、だからこそ此の約10年の間色々な事が起きた・・僅か10代前半で養子縁組の形で歩けども領土の継承を受け

 

そして自分が受け継いだ領地を半独立国にしたら周辺国に袋叩きに会い、逆に周辺国を弱体化する事に成功をしたのだ

 

だからこそ世間の視点からして見れば僅か数年前に出来たオルレアン大公国をトリスティン王国そしてガリア王国を中心にゲルマニア帝国とサハラのエルフ族の皆さん以外の国々は私の国を亡ぼす為に進撃をしたが

 

だが結果はガリア王国の諸侯軍は「領主や重臣の戦死により御家争いが発生や御家の断絶」が発生をする事に成り・・そしてトリスティン王国はグランデンブルク大公領のトリスティン王国からの分離独立宣言をして

 

因みにだが年の離れた我が兄は直接「ガリア王家の名の元に旧オルレアン大公領の奪取をする」と言う宣言を出さなかったからこそ「王家自身の出費」と言う物は掛からなかったそうだ

 

だからこそ仮にオルレアン大公国の崩壊と言う事態に成った際にはガリア王家は「此の地を治めていた私の弟は先代に操られていたからこそ何も出来なかった

 

だからこそ弟は私の元で監視をして治療をさせる積りだ・・だからこそ旧オルレアン大公家は廃絶をして此度の戦争に参加をした各々の勢力同士で会議をして取り分を決めよ

 

そして勿論の事此の案件ガリア王家は何も干渉をしない事を此処に宣言をする・・だからこそ此の旧オルレアン大公家の取り分は各々で決めよ」と述べる積もりだったそうだ

 

まあ仮にオルレアン大公国が滅んだら滅んだガリア王国の諸侯はかなり揉めるのだろうなあ・・そう何しろ「ハルケギニア大陸からして見れば余り大きく無い領土を複数の諸侯で切り取りをしなければ成らないのに自分達の取り分が少ない」と成る

 

まあ早い話は「暗殺を含んだ弩汚い政争劇」が行われる事は目に見えているのだ・・そうなれば御家断絶が行われたり下剋上が起きたりするんだろうなあ

 

そしてトリスティン王国内での「トリスティン王家+アルビオン義勇兵+反大公家系の貴族勢力」対「グランデンブルク大公国+オルレアン大公国+親グランデンブルク大公国系の貴族勢力」で内戦状態に突入をしたのだ

 

其れに撚り・・まあ此のトリスティン王国内で起きて居る事は此の世界での歴史の教科書では「第二次トリスティン内戦又はグランデンブルク独立戦争又は第二次ハルケギニア戦争」と呼ばれる戦争に成るのだろう

 

因みにだけども第一次トリスティン内戦と言うのは「今のゲルマニア帝国の元と成る都市国家群の連合体対トリスティン王国の戦争」を第一次トリスティン内戦と呼ばれるのだ

 

それにしても未だにゲルマニア帝国の皇帝や皇族方は何もアクションを起こさないのは何故なのだろうか・・何しろゲルマニア帝国が欲するのは世間的に見たら「始祖の血統の確保」と言う事だ

 

だからこそ何方かの勢力に肩入れをしても良いだろう・・そうで無ければ空くまでもゲルマニア帝国の皇帝の思惑としては「両方痛み切った所で掠め取れば好い・・そうゲルマニアの兵隊が減るのと戦費が嵩むのは宜しくない

 

其れに我々には治めても旨みが無い西方の地より亜人や動物が多く暮し人が余り住んで居ない東方の大地の開拓業の方が大変に魅力的だ

 

だからこそ周辺国が勝手に内戦をして居る内に我々は自らの生存圏と勢力圏の強化と国力の増加を図り・・そして嘗ての宗主国であるトリスティン王国に雪崩込んで

 

そしてグランデンブルク大公国の大公の妹か娘を私の妻にすればトリスティン王国内で正式な継承者成れば良い」と思って居るんだろう

 

だが其のゲルマニアの皇帝からして見れば「あの数年前に出来たオルレアン大公家は非常に厄介な存在だ

 

そう何しろ僅か10数万の人間しか住んで居ない筈なのに・・なのに百数十万の兵隊を葬り去るだけの力が有る

 

其れなのに其れ等の攻めて来た国々を逆に軍事侵攻をしずに其の儘数年間の間放置をし続けて居るのだ・・だからこそ何か裏が有る、だが言える事は空くまでもオルレアン大公国は内政に干渉をする様な行動を取らなければ何もしてこない

 

そう古の東方の諺に触らぬ神に祟り無し又は眠れる獅子と言う言葉を体現をしている様だ・・だからこそ此の国には当たり障りの無い程度で付き合おう」そう思って居るのかも知れないのだ

 

だがもうそろそろゲルマニア帝国から使者が来ても良い頃合いなんだが、だが其の使者も来ないので有れば・・そうやはり此方から赴かないと駄目かなあ

 

そして使者の派遣の是非を考えていた数日後に此のオルレアン大国家直属の諜報組織「八咫烏」から齎された情報に因ると「トリスティン王家のグランデンブルク大公家の大公国樹立の承認」を認めると言う内容だ

 

そう之によりグランデンブルク大公家は晴れて独立国と成ったのだ・・因みにだがグランデンブルク大公家の領地は「トリスティン王国のオランダ+ベルギーを除いた地域」がグランデンブルク大公国の支配地に成るのだ

 

だからこそトリスティン王国からし見れば「国土の半分くらいを分捕られた」と言う認識が芽生えるだろう・・さて之から我々は傍から見ても弱体を仕切ったトリスティン王国に軍事侵攻を仕掛けるべきか

 

其れとも此の侭何もしずに待つか何方にしようかな

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。