此の戦争には明確な勝者が居ない・・そう戦争には勝者と敗者と言う物が或る、だが此の戦争に今の勝者と言う存在は居ないのだ
そう私達オルレアン大公国がこの様な戦争を行う存在意義は端的に言えば「此の国を維持をする」此れだけしか存在しないのだ
其れで向うさんが此の国を侵攻をする理由は端的に言えば「近頃のオルレアン大公は自らの国が王弟に今の地位を譲渡をして
そして将来的に見て危ないからこそ大人しくは成るが・・だが王弟は自分が病気に成って此の国の統治がままならない状況下に置かれるのを解って其処に先代のオルレアン大公は摂政の形で実質的な権力の返還をした否そうせざる負えない様な脅しをされた
そして今でも王弟は其の先代のオルレアン大公の良い傀儡だ・・だからこそ我々が先代のオルレアン大公を討ち取り・・そして私達が代わりに此のオルレアン大公家の統治をする」と言う事を考えた上で侵攻をする
因みに我々が此の戦争で講和会議をした際に望む事は端的に言えば「一つ目に魁日本塾が維持される事二つ目に一つの独立国家として周囲の国々からの承認、3つ目、此のオルレアン大公家への軍事侵攻をした全ての貴族の家系や聖職者には何らかの罰を受容れる」此の3点だけで良いのだ
そう他は基本的に其れ以外の事は望まない・・其れが我々大公国望みである其れ以上の事は望まない、何しろ此の期に及んで此のオルレアン大公国に軍事侵攻をして来た各国の諸侯軍の改易による領地持ちの貴族家としての御家の廃絶は我々も望まない
そうそんな事を擦れば我々の国に先程の盗賊や難民の類が来るだろう・・そうだからこそ限りある安定した地域を巡りスラム街の建設をするだろうし所謂其のスラム街が出れば病原菌とかが出てきたり又は殺人沙汰や麻薬の類の売買や人身の売買が増えるだろう
其れに其のスラム街に暮らす人間の格好をした嘗て此のオルレアン大公国に討伐軍を差し向けて家の改易を喰らった没落貴族様達は機会を見て此のオルレアン大公の居城に軍事侵攻をする事も出来なくないのだ
だから之からの事を渡しは先程述べた事を同じ転生者である先代のオルレアン大公で前世では岐阜県生まれの「佐藤瑞夫さん」と私と同じ転生者の「佐川実さん」が其々反応を示してくれたのだ
其れで佐藤さんは「まあ儂からして見れば敵がドレだけ疲弊をしようが構わんし、其れに和平と言うか講和をするなら此方から先にした方が良い・・まあ後の事は御前さんや其処の同族の佐川さんに任せるとしよう
儂は御前さんも解る通りに70年生きている年寄りだ、だからこそ何時までも儂が生きているかは解らない・・其れに今更だがもし御前さんが前世の記憶を持たない存在なら
そうだな肉体だけ交換をして第二の人生を歩むと言う事をしようと思って居たが・・まあ御前さんが如何属だったからこそ之から儂の代わりに此の国を確りと治めろよ」と述べた後に自室に戻って行ったのだ
其れで佐川さんは「まあ俺自身の思いは端的に言えば出来るだけ此の戦争で長続きさせて・・そして敵側の所謂連合軍が疲弊を指せるようにしたい
そうすれば此の国を攻めても自分達が損をするだけだと思わせる事が出来るのだ・・だからこそ相手側が此の地域に攻める事を中止をさせて本国で暴動騒ぎを起こさせるのも乙だな
まあだからこそ佐藤さんが先程述べた理由が其の儘の意味で「自分達に非が無い上に穏便に済ませようとしているのに向こうの方は傲慢な態度を取った、
だからこそ相手が必要以上に不利な状態にしているのに我々が否何方が破滅をするか楽しみですな・・まあ我々は我々の条件を通せば別に良いんですがね」と嫌味たらしく言えるからな
まあ俺自身は最初に佐藤さんが言った事をして・・そして相手から頼み来るまで交戦の構えを取ると言う事で良いんじゃないのか」そう述べたのだ