Neverwinter Nights - Deekin in Halkeginia   作:ローレンシウ

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第百二十三話 Priam's visit

「神聖アルビオン万歳!」

「クロムウェル閣下に勝利の栄光あれ!」

「今宵、始祖の祝福は確実に我らにあるだろうな。はは!」

「堕落した王族はもうおしまいだ、これよりは神が遣わされた天使に従う、真実の時代が始まる」

「まったく愉快だ! ……どうしたボーウッド、君ももっと飲みたまえ。このロマリアの十五年物は、実に素晴らしいぞ?」

 

「……ああ」

 

 気のない返事をして酒盃を受けながら、司令部の中に設けられた前線とは思えぬほど退廃的なまでに豪奢な宴席で浮かれ騒ぐ同僚たちを、サー・ヘンリ・ボーウッドは内心不快な思いで眺めやっていた。

 

(明日は決戦の日だというのに、これが将たる者の姿か?)

 

 確かに、こちらは屈強な亜人や幻獣に“神の御遣い”をも含む総勢数万の大軍勢であるのに対して、敵の残存部隊は多くとも五百名を超えぬ程度であろうと見積もられている。

 どうあれ負ける恐れなどないとは、ボーウッド自身も思っている。

 だが、たとえそうであろうとも、これでは外にいる兵たちに対して示しがつかぬではないか。

 

 とはいえ、反乱軍レコン・キスタの規律が、ことさらに乱れているというわけではない。

 むしろその逆で、軍は“天使”の指導の下、厳しい規則で律されているのだ。

 規則に違反したものは見逃されず、公然とした侮辱や鞭打ち、次の会合への参加禁止などの罰を与えられ、兵たちはみなそれを恐れて規則と上司の命令に忠実に従う。

 

 そのため一見すると、よく統制された秩序だった軍隊であるように思える。

 しかし、上位の一握りの士官は部下たちが厳守しなくてはならない規則に従わずともよく、一般の兵たちが楽しむことを禁じられている娯楽に耽ることも許されているのである。

 

 今、自分たちの目の前に並んでいる豪勢な酒や食事にしても、一般の兵にはたとえ宴の時であれ、決して口にできないものであった。

 普通ならば後ろ指を差されるかもしれないが、なにせ神の御遣いが公認しているのだから、それは上位者のもつ正当な権利だということになっている。

 反論するものは、神と始祖の意思に逆らおうとする反逆者とされ、厳しい罰を受けるのだ。

 兵たちはそれを恐れ、羨み、自分たちもいつか昇進してそんな身分になりたいものだといって野心を燃やしている。

 

 ボーウッドは、そのようなやり方で軍の規律を保つことにはどうしても賛成できなかった。

 

 現実にはなかなかそうはいかないことも多いが、上官は部下たちと同じものを食べ、同じ場所で同じ時間に寝起きし、生死を共にすることが理想だと信じていた。

 それでこそ、兵たちも将を尊敬し、進んでその命に従ってくれるのではないか。

 上官からの罰を恐れるがゆえに不本意な命令にも黙って従い、その結果として兵が死んだとすれば、それは上官が殺したも同然である。

 

 だが、そうした考えを表立って口にすることはできない。

 

(そんなことをすれば、神の意思に逆らって個人の意見を皆に押し付けようとする不穏分子とみなされ、投獄されてしまうことにもなりかねぬ……)

 

 彼は心情的には、実のところ王党派でさえあった。

 軍人は政治に関与すべきではないという信念を持つがゆえに、上官であった艦隊司令が反乱軍側についた時にやむなくレコン・キスタ側の艦長として革命戦争に参加したのである。

 そんな内心をいつ競争相手を蹴落とそうと目論む同僚たちに見透かされてあの天使たちに密告されるか、そうなったら一体どうなることかと思うと、正直生きた心地もしない。

 

 洗脳されたとしか思えぬ寝返りをした敵側の兵たちのように、今の自分の信念を奪われて反乱軍の忠実な走狗にされてしまうようなことになるのではないか。

 戦場で命を落とすことは恐れないが、自分が自分でなくなるのかと思うと恐ろしくてならない。

 それに、獄中で不名誉な死を迎えて身内や部下たちにまで責が及ぶような事態になることだけは避けたかった。

 

 表情に不満を表すことでさえ危険だったが、生粋の軍人気質である彼は命令に異を唱えることこそせぬものの、腹芸に長けてはいない。

 先程の年代物の葡萄酒のせいで、なおさら自制心が弱まってきたように感じる。

 確かに美味だが、麻薬的なまでに酔いの回りやすい酒だった。

 警戒心の緩むこのような場を利用して軍内部の不平分子を炙りだすために、本当に何か薬が混ぜてあったのかもしれない。

 

 このまま、この不快な宴の席にいては危うい。

 何か適当な理由をつけて、早いうちに自室へ退散するべきかもしれぬ……。

 

 ぼんやりとそう考えていたとき、後ろの方から声がかけられた。

 

「どうやら疲れているようだな、ボーウッド君」

 

「……! はっ、無様な姿を晒して申し訳ありませんでした、ホーキンス将軍!」

 

 振り返ってその声の主を確認したボーウッドは、さっと席から立つと、姿勢を正して敬礼した。

 周囲の同僚たちも、慌ててホーキンスに倣う。

 このレコン・キスタでは、たとえ宴の席であろうとも原則として無礼講などというものはなく、上官に対する礼儀を欠けば懲罰を受けることになりかねないのだ。

 

 美しい銀白の髪と髭を持つこの将軍は歴戦の軍人であり、伝説の名将『ル・ウール侯』であると名乗る青年が現れるまでは、レコン・キスタ軍でも最も有力な将軍であった。

 

 身分の違いを厳格にする天使たちの方針によって、この宴席では上位の士官ほどより高価な馳走と酒の並ぶ、一層豪奢な席に座っている。

 ボーウッドらよりもさらに上位の士官である彼は、もっと離れた上席の方で飲んでいたはずだ。

 それがなぜ、席を立ってここにやってきたのだろうか?

 

「いや、構わぬ。実は私も、年のせいかこの賑やかな場に少々疲れておってな。明日に備えて、これで失礼させてもらおうと思う」

 

 ホーキンスは、そう言って鷹揚に頷いた。

 

「……とは申せ、せっかくの宴だ。ボーウッド君、君もそろそろ休むのであれば、その前に私の部屋で少々寝酒に付き合ってはくれぬかな?」

 

 

 自室にボーウッドを招きいれたホーキンスは、入り口の戸を閉めるとすぐに『ディテクト・マジック』を唱えて部屋のどこにも魔法的な感知器官が仕掛けられていないことを確認し、窓に歩み寄ってカーテンもすべて閉めていった。

 その際に、野外で飲んでいる兵たちの姿がちらりと目に入ると、自嘲気味に笑う。

 

「できることなら、あの兵たちに混じって飲みたいものだな」

 

 以前のアルビオン軍なら宴の折には上司も部下も同じ席で飲めたのだが、今日の宴ではル・ウール候と天使たちの最初の演説だけが全体で、後は兵たちは外へ、士官は中へ分かれねばならなかった。

 

「それは、我が軍の現在の方針に反します」

 

 ボーウッドは軍の規律に基づいてそう注意を促したが、内心では同じ思いを抱いていた。

 そんな彼の気持ちを見透かしたように、ホーキンスが笑う。

 

「そうだな。だが、君の気持ちには反していないはずだ。もう少し、いわゆるポーカーフェイスというものに努めねば、いずれ身に危険が及ぶぞ?」

 

「……ご厚意、感謝いたします」

 

 これ以上隠しても無駄であり、またその必要もないと判断すると、ボーウッドはほっと溜息を吐いて頭を下げた。

 一瞬ひやりとしたが、どうやらまずい相手に露見したわけではなかったらしい。

 

「なに、私も愚痴の相手が欲しかっただけだ。最近では、安心して話し合える相手もろくにおらんのでな」

 

 ホーキンスはそう言って、レコン・キスタに所属した後に『身分にふさわしい品』として押し付けられた退廃的なまでに美しい調度品をうっとおしげに机の上から取り払うと、戸棚の奥から簡素な木製のカップを2つと安っぽい酒瓶を取り出してそこに置いた。

 それから、会場を出る前に寝酒のつまみとして適当に調達してきた料理の皿をひとつ、その横に並べる。

 

 二人は、酒杯に酒を満たし、呪文で作り出した清水を注いで割った。

 それから、無言で乾杯をしてぐっとあおる。

 

「将軍が、このような酒を愛飲しておられるとは知りませんでした」

 

 一息ついて、ボーウッドは正直にそう感想を述べた。

 明らかに安物の、かなり強い蒸留酒だった。

 

「名家の出の貴族には似合わん、かね? 初めて中隊を任された若造だった頃に、副長を務めていた平民出の下士官が勧めてくれたのだよ。がちがちに緊張しておった小僧に、戦場の不安を忘れられるからと言ってな」

 

 懐かしげに目を細めて、もう一杯注ぐ。

 

「本物の自信に溢れた魅力的な男で、父の次に頼もしく見えた。戦争が終わったら自分のところへ来ないかと誘ってみたが、断られたよ。戦が終われば武器を置き、家族と一緒に畑仕事をして暮らすのだと言っておった。……羨ましかった。いつか自分もあんな自由な男に、できることなら英雄になれたらと……」

 

「私にも似たような相手がおりました。祖父の代に貴族の名を失ったというメイジでしたが、勇ましさで優る者は隊におりませんでした。砲弾が我が隊から50メイルばかり離れた場所に落ちた時、真っ先に逃げ出したのは彼を平民と蔑んでいた若手の貴族士官たちでしたよ」

 

 二人はそうして、しばし楽しげに語り合った。

 安心して酔えるというのはいいものだな、と思った。

 

 そうしながら、皿の料理をつまむ。

 料理を運んできたメイドの説明によれば、地上の軍隊が砲台を運ばせるのに用いている大きな陸亀の血に食欲を増進させるゲルマニア産の苔からとった香料を混ぜてゼラチンで固め、ガリアベリーのジュースをかけて味を調えた料理だとのことだった。

 

「……どうせならこんな豚どもの食い物よりも、保存食の干し肉か塩漬け肉でもあればよかったのだが。生憎と、ここには酒しかなくてな」

 

 確かに、ボーウッドもホーキンスも初めて食べる珍しい料理だったし、味も悪くはなかった。

 しかし、空の上のアルビオンに住む人間がわざわざ地上から運ばせて食べるようなものではなかろうと二人とも思っていた。

 つまるところ、味がどうのというよりもただ珍しいだけの素材を料理人の腕とソースの味で食べさせているのであって、金に飽かせた貴族の退廃的な娯楽だとしか言いようがない。

 

 これに限らず、今夜の宴で出た料理の多くがそのような類のものだったし、酒もあちらこちらから集めた飲み慣れない年代物の銘酒ばかりだった。

 そんな珍味よりもむしろ食べ慣れたアルビオンの風土料理と新鮮な麦酒が欲しかったが、富貴な身分の者はそれにふさわしいものを嗜むべきだというのが天使の方針なのだ。

 おまけに、満腹するとメイドの持つ銀の容器に吐いてまで食べ続けようとする士官もいた。

 

 貴様らは軍人か、それとも肥え太った豚か。

 そんなことをするくらいなら、余っている食事を兵たちに分けてやればよいものを。

 ……と、二人とも思っていたのだが、それは天使たちから言わせれば『上に立つものらしからぬ振る舞い』であるらしい。

 

 上下の関係をはっきりさせて規律を保つためには、そういった『気まぐれに飴を与える』ような行いは慎まねばならない。

 そして、規律を乱した者には決して目こぼしなどをしてはならず、厳罰で臨まねばならない。

 それでこそ秩序を保ち、部下の向上心を高めることになる、というのだ。

 

「理屈としてはわかるが、賛成はできんな。君もそうだろう?」

 

「ええ……」

 

 ホーキンスは、元々はアルビオン国王ジェームズ一世の、モード大公の醜聞がらみの苛烈な処置に反感を抱いてレコン・キスタに参戦したのである。

 

 サウスゴータ家の太守をはじめとして、かの事件の折に処罰を受けた者たちの中には、ホーキンスの古くからの戦友が大勢含まれていた。

 彼らは決して王家に弓を引いたわけではなく、ただ忠義の形が多数派の貴族たちとは違っていただけなのだ。

 だというのに、ろくな申し開きの機会もなく、武人として戦場で散る機会も与えられず、不名誉のうちに死んでいった。

 それゆえに、彼は命令に忠実な軍人としての誇りをあえて捨て、叛徒として軍を率いる決意をしたのである。

 王家を滅ぼそうというつもりまではなかったが、誰かが抗議をして、死んでいった者たちの名誉を回復せねばならないのだと思っていた。

 

 しかし、王権への無条件服従を否定して旗を揚げたはずのレコン・キスタは今、神の御遣いという、それとは別の権威に対する無条件服従を要求している。

 

 慈悲を否定し、強さを崇拝した厳格な支配。聖地奪還を大義に掲げることでハルケギニア全土を支配することを正当化し、旧来の体制を否定して自分たちと同じやり方を押し付けようとする拡張主義的な思想。

 下位の兵たちには画一的な歯車であることを要求し、官僚的な厳密さと過酷な懲罰でそれを維持する一方で、ごく一部の支配者は例外とされ、贅の限りを尽くしているのだ。

 まるで、性質の悪い虎を追い払うためにドラゴンを頼ったら、追い払った後もそのまま居座られてもっと酷い暴君になったようなものだった。

 

「……しかし、それが神の意思であり、これからの正しい思想になるというのだからな。それを理解できず順応できぬ私は、王族が滅びた後にほどなく淘汰される、もはや用のない古い人間なのかもしれんな……」

 

 そう言って苦々しげに顔をしかめるホーキンスに何といったものかと、ボーウッドはしばし迷った。

 慰めるべきなのか、ならば自分もそうなるだろうとでもいうべきなのか?

 

 しかし、すぐに事態が変わって、それを考える必要はなくなった。

 

 

 

「いかなる神の意思でもありません。また、神の意思であれ、あなたがたに従う義務はありません。誰もが自由な意思を持ち、他の誰かを害さない限り、それに従って生きることを認められるべきです」

 

「その通りだ。秩序は人のためにある、人が秩序のために潰されるようなことはあってはならない」

 

 

 

「……!?」

 

 突然、不思議なほど澄んだ声が部屋の隅から聞こえてきて、二人は背筋が凍るような思いをした。

 心地よい酔いも、一瞬でどこかへ吹き飛んでしまった。

 確かに監視されていないことは確認したはずだが、まさか、天使がどこかで目を光らせていたのか?

 

 しかし、そちらの方へ振り向いた二人は、それすらも超える想定外の光景に呆然として立ちすくんだ。

 そこにはいつの間にか、四人もの者が立っていたのである。

 

 まず、先程の声を発したと思われる、息をのむほど美しいエルフの女性と、あの天使たちがみすぼらしく思えるほど神々しい、見上げるようなエメラルドの長身を黄金色の鎧に包んだ天使がいた。

 それから、フードを目深に被って顔を隠した、緑色の髪をした女性がいた。

 そして、最後に……。

 

「久しいね、ホーキンス将軍。それに、ボーウッド君も」

 

「……で、殿下……ッ!」

 

 アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーであった。

 

「……な。なぜ、殿下がこのような場所に!? ここは敵中ですぞ!」

 

 心の中では王党派であるボーウッドは、現在の自分の立場も忘れて思わず跪きながらそう言った。

 

「古い物語の中に、我が子の躯を取り戻すために単身で敵陣へ赴いた王の話があるだろう?」

 

 ウェールズは微笑んでそう言いながら、すっと手を差し出してボーウッドを立たせた。

 

「民に対して忠実な優れた将には、我が子の躯にも劣らぬ価値があるさ。私はかの王ほどには豪胆ではないから、天使の護衛付きだがね」

 

 ウェールズがそうしてボーウッドと話している間に、フードを被った女性はすっとホーキンスの方へ歩み寄り、膝をついた。

 それから、フードを外して穏やかな調子で彼に話しかける。

 

「お久し振りです、サー・ホーキンス。私のことを覚えておいででしょうか」

 

 ホーキンスは、はっとした。

 彼は昔、戦友の屋敷を尋ねた折に、彼女には何度も会っていた。

 

「君は、サウスゴータの小さなお嬢さん……、いや、ミス・マチルダではないか!」

 

 

 

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「……それで、ライアはホリーダガーをついに見つけて、人間たちとうまくやっていけるようになったの。めでたし、めでたし」

 

 またひとつ話を終えて観衆からの拍手に応えながら、ディーキンは満足感に浸っていた。

 ただ、不安なこともいくらかあった。

 もちろんそれは、先刻そろそろよさそうだからと当分の間話のつなぎを自分にまかせて舞台を降りたウィルブレースと、その同行者らのことである。

 

(……ンー。今頃、向こうのほうは上手くいってるかな?)

 

 心配ではあったし、その場に自分が立ち会えないことが残念でもあった。

 が、しかし。今の自分の役目はウィルブレースが戻ってくるまでこの舞台で歌を披露し、人間以外の仲間と協力して戦うことに対する人々の抵抗感を払拭して、信頼を得られるように努めることである。

 まあ、先ほどのウェールズ皇太子の演説は素晴らしいものだったし、それにウィルブレースもついているのだからまず大丈夫だろう。

 眠れる者にも、向こうが天使だと信じている連中が本物の天使とどれほどかけ離れているかをわかりやすく示すために同行してもらったことだし、訪問する予定のホーキンスという将軍とフーケは昔馴染みの間柄だともいうし。

 

 さて、次は何の話をしようかと、ディーキンは少し考えた。

 

 今は、亜人に共感してもらえるよう、異種族を中心とした物語を主に歌っているところである。

 エルフの血を引きながら人間の中で暮らした闇の竜騎士ライアの話を今したから、それに続けてまたエルフの話がいいだろうか。

 ハルケギニアではエルフと人間の対立は遥か昔からのもので根深いようだから、エルフも人間もそう変わらないとわかってもらうにはもうひとつ話が欲しいところだ。

 

(じゃあ、そろそろあれを歌おうかな?)

 

 詩人は自分のことをあまり歌ったりはしない、ましてや自分を物語の主役にして歌うような、そんな無粋な真似はまずしない。

 ディーキンにしても、自分自身のことはボスの歌に彼のお供としておまけでちょっと出す程度である。

 

 だから、彼女のことはこちらで歌って観客たちに聞かせてやるのがいいだろう。

 そうすれば、本人が戻ってきた後で、その話を聞く人々の気持ちもまた違ってくるだろうから。

 

「それじゃ、次は……、ウィルブレースのお姉さんの話をするよ。あの人は立派な詩人だし、それにすごい英雄だからね。ぜひ知っておいてほしいの――――」

 


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