第二次スーパーロボット大戦Z Another 作:Dr.クロ
AN「出来上がりましたね」
目の前の2機を見ながらANはそう洩らす。
刹那「こ、これは…」
ヒイロ「……」
デュオ「マジかよ!?」
見に来ていた一部のメンバーは目の前に存在する2機を見て言う。
クロウ「こりゃあ驚きだぜ」
刹那「エクシアにウイングガンダム!?」
AN「それぞれガンダムアメイジングエクシア、ウイングガンダムフェニーチェ・リナーシタです」
デュオ「ウイング無駄になげぇな名前!?」
そう洩らすクロウの後に刹那が言った後にANがそう言い、名前の部分にデュオはツッコミを入れる。
ウイングPR「無駄に名前が長くて悪かったな」
ヒイロ「?!」
デュオ「ほわ!?」
すると顔をこちらに向けて言うウイングPRにヒイロは目を見開き、デュオも思わず変な声を漏らす。
カトル「このウイング…喋れるんですか!?」
AN「はい、とあるロボットが持つAIを元にしております。ちなみに声もヒイロさんのを基になっております」
エスター「じゃあこっちのエクシアも…」
驚いて聞くカトルにANは答えるとエスターの疑問と共に誰もがAエクシアを見る。
Aエクシア「ちょり~す!ガンダムアメイジングエクシアで~す!よろしくちょり~す」
刹那「…………」
ハレルヤ「こ、これは…」
自分に注目が来たので挨拶するAエクシアの言葉に誰もが呆気に取られる。
AN「ちなみに言うと声は刹那さんのを基にしただけで性格とかには手を付けておりませんよ。いやホントに;」
Aエクシア「一緒に戦う者同士よろしくちょりーす」
刹那「あ、ああ…」
ロックオン「色んな意味で個性あり過ぎなガンダムだな」
つけ加えるANの後にそう言うAエクシアに刹那は戸惑いながら言い、ロックオンが呆れながらそう洩らす。
沙慈「……凄い」
そんなAエクシアとウイングPRを少し離れて見ていた沙慈はANの技術力にそう洩らす。
宇宙技師として様々な物を見ていただけにANの再現+改良による技術力は今まで見た中で相当いない。
イアンについでに見て来たらどうだと言われて来たが驚きを隠せないのを見ただけにそう言うしかなかった。
Aエクシア「そこのボーイ、もうちょい明るくした方が良いんじゃねえの?そんなにくれえと後先も暗いぜ」
沙慈「あ、うん」
気づいたAエクシアにそう言われて沙慈は戸惑いながら返す。
AN「おや、沙慈さんじゃないですか」
沙慈「あ、こんにちわ」
声をかけられたので沙慈は慌てて返す。
ロックオン「色々と戸惑いを隠せないよなお互いに」
沙慈「確かにそうですね」
ティエリア「……」
Aエクシアを見ながらそう言うロックオンに沙慈が同意する中でティエリアは何か考えている。
クロウ「どうしたティエリア?難しい顔をしちまってよ」
ティエリア「いや…ちょっとした考え事をな」
そう返した後にティエリアはANを見る。
今ティエリアはANに疑問を抱いている。
誰もが疑問を持っていないが彼女の技術力から彼女はホントに人間なのかとティエリアは疑っているのだ。
話だけでノワールブラスタを作り、ガンダムエクシアやウイングガンダムを元に新たなガンダムを造りあげるなど、人の腕として超えてる。
それがティエリアのANの評価であった。
ティエリア「(一体彼女は…何者なんだ…)」
ANへ疑惑を抱きながらティエリアはこの後ゼロが持って来た中華連邦の天子がブリタニアの第一皇子との政略結婚される事での披露宴パーティにアロウズの上が出席する情報を聞いて潜入する事を決めた後にスメラギと共に自分にした事になんとも言えない感が追加された。
数時間後
~パーティ会場~
AN「やれやれですね」
一通り回って歩いたANは聞こえて来た話に呆れが混じった呟きを漏らす。
今の彼女は青色のマーメイドドレスを纏って歩いていた。
その傍では洗えば落ちるヘヤカラーで自分の髪の色を変えてポニーテールにしてグルグル模様の伊達眼鏡をかけたシオニーがビクビクしながら付いていた。
今の彼女は同じ会場にいるティエリア同様にパーティの観客に扮しているのだ。
AN「あんな可愛い子を自分たちの欲のために利用するとは…」
そして来る前に天子を囲む者達を調べて出て来た内容に苛立ち気に漏らした後に貰っていたジュースを飲む。
シオニー「そ、それにしてもANさん、凄いですね」
そんなANにシオニーはある方向を見てそう言う。
言われてANも見るとそこでは紫色のドレスを着てS.M.Sに所属するボビー・マルゴによりメイクを施されたティエリアがアロウズの司令官、ホーマー・カタギリを周りに感づかれない様に見ていた。
ちなみに胸とかは人工のではなく天然物である。
天然物かと言うとANが用意した薬で体を女性に変わっているからだ。
それによりクロウ達を驚かせた。
…その際にミレイナが女性になったティエリアさんも素敵…と呟いていたのを聞いたのはANだけである。
AN「…さて私はあっちでも見ますかね」
ティエリアを見るのを止めてANはブリタニアの皇子を護衛する為に来たラウンズの方を見る。
その中の1人、枢木スザクを見る。
AN「(彼が枢木スザク。ゼロの宿敵にしてナイトオブセブンになった日本人ですか…)」
オデュッセウス・ウ・ブリタニアを警護しながら他の者と話しているスザクを見ながらふむ…と漏らす。
シオニー「あ、AN様、ティエリアさんに誰かが近づいてます」
そんなANにシオニーがメイドだから様付けにして小声で告げてANは再びティエリアへ顔を向ける。
シオニーの言う通り、薄い黄緑色の髪を持った青年がティエリアに話しかけようとしていた。
ティエリア「…!」
リボンズ「初めまして。リボンズ・アルマークと申します」
???《ティエリア・アーデ…その男が君のターゲットだよ》
自己紹介するリボンズに警戒するティエリアの頭に誰かの声が響き渡る。
その声にティエリアはZONEにてセツコへ決意を内心で決めていた所に現れた自分に似た顔の持ち主であるリジェネと名乗った人物だと知る。
ティエリア「(脳量子波によるコンタクト…。リジェネか…)」
リボンズ「出会いを祝して一曲、踊っていただけませんか?」
それを見たANがどうしようかと考えて誰かとぶつかる。
おとと…となった後にANは見ると先ほどスザクと一緒にいた少女が見えた。
少女がナイトオブシックスの地位に就いているアーニャ・アールストレイムに気づいた後にん?となる。
AN「(なんですかこの力は?)」
ぶつかった事でなのか分からないがANはアーニャから感じる違和感と彼女に纏わりつく力に気付く。
AN「(ゼロさんから感じた力と似ていますね…)」
自分を見ているアーニャを観察してANは彼女はかけられた方と同時に何か得体のしれないのが彼女に憑いてると見ていて気付く。
スザク「ダメじゃないかアーニャ、すいません。ぶつかってしまったようで」
AN「い、いえ、こちらこそ(ってあれ?スザクさんからもゼロさんの力を感じますね)」
そんなANへ駆け寄ってアーニャを叱った後に謝るスザクにANはそう返した後に彼からも力を感じる事に気付く。
ただ、アーニャと違い彼からはゼロから発されていた力と同じなのに気づき、彼はゼロにかけられたのかと思う。
ジノ「ホントに同僚が無礼な事をしてしまってすいません婦人」
AN「い、いえ…。もしかして貴方達って…」
続けて来たナイトオブスリーのジノ・ヴァインベルグも謝る中でANの言葉にジノは姿勢を正す。
ジノ「私はナイトオブラウンズの一人、ナイトオブスリーのジノ・ヴァインベルグと申します。隣の2人はナイトオブシックスのアーニャ・アールストレイムとナイトオブセブンの枢木スザクと言います」
AN「私はANと申します。どうかお見知りおきを」
名乗るジノにANも名乗ってからこっちは付き人ですとシオニーを紹介してシオニーは慌てて頭を下げる。
シオニーの服装を見てジノは大胆だなと思ったが口に出さずに別の話題を言う。
ジノ「もしよろしければちょっとした話をしませんか?何分我々は結構暇なもので」
スザク「おいジノ」
AN「いいですよ。ちょうど暇だったので」
そう申し出るジノにスザクが咎めようとしてANは了承する。
ジノ「ありがとうございます。何分こういう時の護衛はホントに暇なもので同僚もこう堅物ですから」
スザク「おい」
AN「おやおや、大変ですね」
苦笑して言うジノを半目で睨むスザクにANはくすくすと笑う。
アーニャ「あなたはどうして此処に来たの?」
AN「知り合いが来てるのでついでに参加したんですよ」
スザク「知り合い…ですか?」
聞くアーニャにANが答えた事にスザクは首を傾げる。
AN「えぇ。あ、来ましたね」
そう言ってANは入口の方を見る。
釣られてスザクは見て目を見開く。
天子「!」
ゼロ「黒の騎士団…ならびに蓬莱島の日本人を代表し、お祝い申し上げます、天子様」
神楽那「天子様…キョウト六家当主としてお招きに与り、参上しました」
そう言ってゼロと神楽那は天子へ挨拶する。
スザク「ぜ、ゼロ?!」
ジノ「ANさん、まさかあなたは…」
AN「あ、言って置くとZEXISとしての仲間ですから黒の騎士団のと言うなら違いますよ」
驚くスザクの後のジノの問いにANはやんわりと言っておく。
ゼロ「どうかしました、天子様?婚約披露パーティだと言うのにお顔の色が優れませんが」
オデュッセウス「だ、誰か…!ここに不埒者…ゼロが迷い込んでいるぞ!」
天子へそう聞くゼロを見てオデュッセウスは叫ぶ。
スザク「ゼロ…!抜け抜けと!」
AN「迷い込んでるとは違うと思うんですけどね」
ジノ「なぜそう言えるんですか?同じ組織に属する者による庇いですか?」
憤慨するスザクを前にそう言うANにジノは真剣な顔で聞く。
AN「普通に簡単ですよ。ゼロと共に来た女性が招待されてゼロを連れて来たのならゼロもまた立派な連れと言う招待客になるのではないでしょうか?」
ジノ「む…確かに」
AN「それにスザクさん、ここでゼロに剣を向けては色々と国際問題になりますよ?」
ロイド「その人の言う通りだよスザク君。いくらゼロが現れたからって、ここで剣を抜くのは許されないよ」
ジノに説明して納得された後にそう言うANの正論に繋げる様に現れたロイドが言う。
スザク「しかし…!」
ロイド「大丈夫。あれを押さえつけるだけの大物の登場だ」
まだ食い下がるスザクにロイドはそう言う。
その言葉にスザクはゼロへと顔を向ける。
そこでは1人の人物がゼロに近づいていた。
星刻「ゼロ…。この宴に貴官の席はない」
AN「彼は?」
ロイド「黎 星刻、中華連邦の武官さんだよ」
ゼロを睨みながら言う星刻を見て聞くANにロイドは答える。
AN「そうなんですか…ん?」
それを聞いてANは納得しかけて天子の様子を見る。
ゼロを睨んでいる星刻を心配そうに見ていた。
ただ、彼を見る天子の様子が部下を心配するのとは違う様子に見えた。
それにより天子と彼の関係がただの主従ではない事に気付く。
ジノ「?どうしましたアンさん」
AN「あの二人…もしかして…」
シオニー「あれ?誰か近付いてますね」
それに気づいたジノが聞き、ANが言う前にシオニーが気付いて言った事に言葉を切ってシオニーが見ている方へ視線を向ける。
AN「誰でしょうかあの人は?」
ジノ「ブリタニア・ユニオンの第二皇子、シュナイゼル・エル・ブリタニア様です」
ゼロと見合う男性を見て呟くANにジノが答える。
AN「第二皇子…あの人が…」
ロイド「それで今は地球連邦政府、特別監査院の議長も務めてるんだよね」
呟くANに今度はロイドがそう言う。
AN「なるほど…(策略家という言葉がぴったり合いそうなキャラですね)」
納得してシュナイゼルの顔や雰囲気からANは心の中で呟いた後に色々と人を動かすのが得意そうだとも考える。
シュナイゼル「ゼロ…君の存在は余計な混乱を呼ぶ。それがわからない君でもあるまい」
ゼロ「やはりいらしてたか。ブリタニア・ユニオンの第二皇子、シュナイゼル・エル・ブリタニア…現在は地球連邦政府、特別監査院の議長を務められているのでしたな」
そう言うシュナイゼルにゼロは予想していたのかそう返す。
シュナイゼル「さすがによく調べているね」
感心する様に言うシュナイゼルを見てゼロは確信する。
ゼロ「(シュナイゼル、やはりこの度の茶番の仕掛け人はあなただったか…第二皇子でありながら、皇帝シャルルの実質的な代理であり、連邦政府においても重要なポストにある男…そして、生涯において唯一勝てなかった人間でもある)」
シュナイゼル「どうだろう、ゼロ…。お祝いの言葉を述べたのならば、此処は引いてもらえないだろうか?」
そうゼロが考えてると知らずにシュナイゼルはそう言う。
ゼロ「そのつもりでしたが、あなたがいらしたのなら話は別です」
そう返してからゼロはシュナイゼルを見て間を置いてから声を出す。
ゼロ「どうですシュナイゼル殿下…余興と言う事で1つチェスはいかがでしょうか?」
シュナイゼル「ほう」
突然の申し出にシュナイゼルはそう洩らす中でゼロはある方向を指す。
会場にいた誰もがゼロの指した方を見るとゼロの指先はANの隣にいて睨み続けていたスザクを指していた。
ゼロ「私が勝ったら、そちらで睨んでいる枢木卿をいただきたい」
スザク「え…?」
いきなり自分が賭けの対象にされた事にスザクは驚く。
ゼロ「彼は神楽那様に差し上げますよ」
神楽那「ふふ…枢木さんと私はイトコ同士…。楽しい遊び相手になってくれそうですわ」
AN「あぁ、なるほどね…」
楽しそうに笑う神楽那の隣でANはゼロの意図に納得する。
ゼロ「楽しみにお待ちください(これは絶好のチャンスだ…スザクを合法的に俺の下におければ、今後の計画の最大の障害が消える…シュナイゼル…ブリタニアの皇子としてテロリストから挑戦を受けない訳にはいくまい…!)」
シュナイゼル「では、私が勝ったら、その仮面を外してもらうとしようかな」
神楽那に言いながらそんな事を心の中で考えてるゼロに対しシュナイゼルは自分が勝った時の報酬を言う。
ゼロ「…良いでしょう」
AN「あ、ゼロ、横からすいませんがシュナイゼル皇子とのチェス勝負、私にやらせて貰っても良いでしょうか?」
それにゼロが了承するとANが名乗り出る。
いきなりの事に流石のゼロも何ですって?と驚いた様子を見せる。
AN「一度チェスと言うのをやって見たかったのでどうでしょうか?」
シュナイゼル「(初心者か…)ふむ、私はどちらが相手でも良いよ。もしそこのお嬢様がやるのならルールを教えてあげてからで良い。お嬢さんが勝ったらゼロが言った報酬として枢木卿はそちらにあげよう」
スザク「ええ!?」
そう言うANにシュナイゼルは内心残念がりながらそう言ってスザクは先ほどより大きい声で驚く。
AN「えぇ、いいですよ」
ジノ「あんたは良いのか黒の騎士団団長?」
ゼロ「私も依存はない(それにどうも私の勘が囁く。彼女はシュナイゼルの余裕を崩せると…)」
頷くANを見てからゼロへ問うジノに本人はそう返した後、これからに関わる大事な所では使わない直感からそう確信する。
AN「と言う訳でゼロ、チェスのルール教えてください」
ゼロ「了解した」
頼むANにゼロは了承し、ルールを教えられてるANを見てシュナイゼルは用意がされてる間は余裕のある顔で見る。
~AN、勉強中~
勉強を終えた後にANとシュナイゼルはチェスを挟んで座っていた。
AN「ではお願いします」
シュナイゼル「ああ、手加減なく行かせて貰うよ」
そう交わした後に試合は始まった。
~パーティ会場・中庭~
場所が変わり、そこで警護していた刹那は沙慈のガールフレンドのルイス・ハレヴィと再会して話していた。
ルイス「…沙慈は夢を叶えたんだね…」
先ほどまでのを聞いて嬉しそうに言うルイスを見ていた刹那はルイスの腕の傷に気付く。
刹那「(彼女の腕の傷…スローネの攻撃によるものか…)」
ルイス「あ…この腕ね…昔、ちょっと事故でね…」
そんな彼女の腕の傷の原因を推察する刹那の視線に気づいたのかルイスが困った口調で答える。
刹那「…すまない」
ルイス「いいの。気にしないで」
原因であった者と同じ所属だったので謝る刹那だったがルイスにはつらいことを思い出させてしまったから謝ったのだと解釈してそう言う。
刹那「…沙慈・クロスロードに会った時…」
ルイス「え…」
少しの静寂の後口を開いた刹那にルイスは刹那へ顔を向ける。
刹那「彼と会った時、こう思った…彼は今でも君の事を…」
ルイス「うっ…!」
言おうとした刹那だったが突如ルイスは呻くと頭を抑える。
ルイス「ぐ…あ…ああっ…!」
刹那「どうした!?」
Aエクシア「ちょりーす刹那そっちは…おいおいその子どうしたんだ!?」
呻きだしたルイスに刹那が驚いているとそこになぜか人間サイズのAエクシアが現れて話しかけようとしてルイスの様子に驚いて聞く。
刹那「Aエクシア!?なぜ…いや、分からない。突然呻きだして…」
ルイス「あ…うう…ああ…薬…バッグに…薬が…ある…から…」
いきなり現れたAエクシアに刹那は驚いたがすぐさまルイスの事で言い、途切れ途切れに言うルイスの言葉に刹那は置かれていたバッグを手に取って中を漁って彼女の言う目的の物を取り出す。
刹那「これか!」
ルイス「はぁ…はぁ…アルマークのくれた薬…これがあれば…」
取り出した薬にルイスは途切れ途切れにそう言う。
刹那「(彼女は身体に異常を抱えている…これは…疑似太陽炉のGN粒子による細胞障害か)」
Aエクシア「…ホワッ!?この薬チョーやばだぞ!?」
ルイスの様子からそう判断した刹那の隣でAエクシアがいきなりとんでもない事を告げる。
ルイス「…え?」
刹那「なに!?」
Aエクシア「いやな、大体の奴はクリエイターにスキャン装置を付けられてるからその場で分析したい時にすぐやれる様に搭載されてるんだよ。んで薬をサーチしたらその性質がチョーやべぇ奴なんだよ!確かに発作抑えるけど一種の麻薬だぜこれ!普通に摂取してたら精神おかしくなるぞ!アルマークって奴何考えてんだって言いたくなるぜ!」
いきなりの事にルイスは呆気に取られ刹那が驚いているとAエクシアがまくし立てる勢いで先ほどの発言の理由を説明する。
ルイス「うそ…」
その言葉にルイスは苦しみを忘れて言葉を無くす。
最初にガンダムが現れた事に驚いていたがそのガンダムが発した事が信じられなかった。
刹那「それは本当なのか?」
Aエクシア「色々と口調が軽い様に見られてるけどこんな人があぶねえ状況で嘘なんて付く理由ねえっスよ!!とにかくこっちの薬を飲んどけ、水いらねえからそのまま飲める」
再度聞く刹那にAエクシアはそう言ってどこからともなく取り出した筒状の入れ物から1つ円形の薬を出すとルイスの口に入れる。
入れられたのにルイスは戸惑ったが飲む。
それと共に来ていた苦しみが引いて行くのを感じた。
刹那「大丈夫か?」
ルイス「え、ええ…何と言うか凄いスッキリした…」
容態について聞く刹那にルイスは先ほどの苦しみがもうない事に信じられない様で自分の手をグッパしている。
Aエクシア「はぁ~…これで一安心だウィッシュ」
ルイス「……」
ふいーと汗を拭う様な動作をするAエクシアにルイスは心の中で皮肉だなと自嘲する。
自分にとってガンダムは自分から様々な人を奪った存在、例えあの時のとは違うといえどガンダムに憎しみを持っていた。
それが今、大きさ違えどガンダムに助けられたのだ。
ビリー「ハレヴィ准尉…!大丈夫か!?」
ルイス「は、はい…」
Aエクシア「お、保護者さんッスか?いや~これで安心ッスね」
刹那「お前は…」
そこに現れたビリー・カタギリにルイスは慌てて返事をしてAエクシアがホッとする隣で刹那はビリーを見てスメラギを連れ戻しに行った時に出会った人物だと思いだす。
ビリー「クジョウを迎えに来たソレスタルビーイング!」
ルイス「え…!?」
最初はAエクシアに驚いたが隣にいる刹那に叫んだビリーの言葉にルイスは目を見開く。
刹那「くっ…」
Aエクシア「え、なに知り合いッスか?」
ビリー「待ってくれ、君!クジョウを返してくれ!」
ルイスに知られた事で呻く刹那を知らずにビリーは詰め寄る。
それにAエクシアは割って入る。
Aエクシア「ちょちょちょ!なんかあったみたいだろうけど落ち着けよあんた」
ビリー「な、人と同じ大きさのガンダム?!」
先ほどもそうだが自分の前に現れた存在にビリーは驚く。
Aエクシア「いやマジでなんかあったんだろうけど落ち着けよあんた。後クジョウって誰よ?」
刹那「スメラギ・李・ノリエガの本名だ」
宥めつつ聞くAエクシアに刹那は言う。
Aエクシア「あ、そうなんすか……って偽名だったんッスか!?」
納得してから驚いて聞くAエクシアにああと刹那は頷く。
刹那「と言うよりコードネームだがな」
続けて言う刹那にAエクシアはへぇ~って関心すると…
ルイス「…あのさ、それってアロウズの私とかの前で言っちゃいけない情報じゃないの?」
刹那・Aエクシア「「あっ」」
恐る恐る言うルイスに2人はしまったと思った時…
ドカーーーーーン!!!!
Aエクシア「な、なんッスか!?」
刹那「爆発!?」
突如聞こえて来た音に2人は驚く。
一方で爆発が起こるまで遡り、ANの方では…
先ほどまで余裕の笑みを浮かばせていたシュナイゼルは厳しい顔で盤面を見ていた。
周りの客もざわざわと騒めいていた。
シュナイゼルは頭脳戦や騙し合いに関してはゼロが知る中でずば抜けているのを知っている。
だが、ゼロが見る前でシュナイゼルは完全に負けかけていた。
AN「チェックメイト…で良いのでしょうか?」
駒を置いてANはそう宣言してシュナイゼルを見る。
シュナイゼルは難しい顔をした後にフッと笑って負けを認める様に両手を上げる。
ゼロ「(なんと言う事だ。兄上が…策を全部破られて負けた…!?兄上は素人だと考えていたが途中で切り替えたにも関わらず悉く先を読まれて潰された。ミス・AN、やはり只者じゃない…)」
そう考えた後にゼロ、いやルルーシュはどことなく残念だと思ってる自分がいる事に気付く。
なぜ?と思った後にルルーシュは自分が最初に兄シュナイゼルを彼が用意した策を悉く破ってやると気付かず内に心の中で決めていたのかと気付く。
ゼロ「(……最初に兄上を破ろうと思ってたとはな…簡単なのに俺は拘っていた様だな)」
シュナイゼル「まさか初心者に負けるとはね…」
仮面の中で苦笑するゼロを知らずにシュナイゼルはそう呟く。
自分が仕掛けた事を悉く破られるなんて思いもしなかったのがその一言に詰まっていた。
シュナイゼル「約束通り枢木卿を…」
AN「あ、それは良いです」
スザク「え?」
言おうとしたシュナイゼルを遮って言ったANの言葉に覚悟していたスザクは思わず声を漏らす。
AN「スザクさんがこっちに来てしまったら戦えなくなってしまうのでそれではつまらないでしょう?」
ゼロ「戦えないはともかく、元々私が勝ったらと言う条件だから枢木スザクはそのままそちらの所属になるな」
そう言うANにゼロが追従する。
それにスザクは安堵してると外から大きい音が聞こえて来たのに気付く。
星刻「何事だ!?」
香凛「非常事態です!この宴の席に乱入してくる者がいます!」
同じ様に気づいて聞く星刻に香凛は告げる。
星刻「賊は何名だ!」
香凛「そ、それが…一名です!」
星刻「何だと!?」
すぐさま聞いて返された事に星刻が驚く慌てた中華連邦兵の声の後に襲撃犯と思われる声が聞こえて来る。
中華連邦兵「と、止まれ!止まらぬと…」
??「死にたくなければ、そこを退け!俺は手加減を一切しない!!」
その言葉と共に兵が飛んで来て侵入者がパーティ会場へ入り込む。
中華連邦兵「ひいっ!?」
??「腰抜けめ!それがこの国を守る兵か!」
ゼロ「五飛!貴様、張五飛か!」
吐き捨てた男を見てゼロは叫ぶ。
AN「誰ですか貴方?」
五飛「む!」
そんな五飛を見て呟くANに気づいた五飛は目を鋭くさせ…
五飛「はっ!」
AN「!」
鋭い蹴りを放ち、それにANは転がって避ける。
ゼロ「何のつもりだ五飛!」
五飛「久しぶりだなゼロ。だが、お前の相手は後だ!」
いきなりのANへの攻撃に叫ぶゼロに五飛はそう返す。
AN「(この人、まさか…)ちょっと借りますよ!」
向かって来る五飛を見てANは近場にいた兵から銃を借りると牽制の意味を込めて撃つ。
それに対し五飛は避けると天子の前に立つ。
天子「あ…ああ…」
五飛「(あの女の気配、怪しいが本来の目的を果たす方が先だな…)天子…お前の夫となる男は既にお前を置いて逃げた…その様な男と添い遂げる気か?」
怯える天子を見て五飛はそう考えるとそう問う。
確かにオデュッセウスは何時の間にかいなくなっていた。
AN「(あ、あの第一皇子、いつの間にか逃げていたんですね…)」
天子「で…でも…」
五飛「結婚とは永遠の約束だ…それを軽んじるな」
姿のないオデュッセウスにANは呆れてると五飛が真剣な顔で戸惑う天子へ言う。
天子「永遠の約束…」
AN「そうですよ。天子様」
呟く天子へANも五飛のを肯定して天子の前に立つ。
天子「ANさん」
AN「ま、だからこそ私は貴方のような人を政治に利用しているあの屑どもを許しませんけどね…」
五飛「だから、俺はこの結婚を…こんな茶番を用意したものを許さない!」
顔を向ける天子へは大宦官を睨みながら言うANの後に五飛が力強く言う。
星刻「貴様ら!天子から離れろ!!」
AN「(あ、私も含むんですかそうですか)」
そう言って五飛に斬りかかる星刻の言葉にANは思わず心の中で言う。
ガキィン!
五飛「いい攻撃だ。魂が籠っている」
星刻「私の剣を受けたか…!」
持っていた青龍刀で受け止めてそう評価する五飛に星刻は顔を顰める。
ゼロ「(チャンスだ…!まさか、このような形で絶好のタイミングが訪れるとは…!感謝するぞ張五飛!)高亥!時は来た」
高亥「了解です、ゼロ!さあ、黒の騎士団よ…参られい!」
星刻「何っ!?」
すると起こった事に静観していたゼロが宣言すると共に大宦官の1人である高亥がそう叫んだ事に星刻は驚く。
AN「(あの人からも感じる…まさかゼロの能力って!)」
亥から感じるゼロと同じ気配にANは察すると同時に黒の騎士団メンバーがなだれ込む。
玉城「おら!黒の騎士団、参上だ!」
朝比奈「悪いけどこの結婚…ぶち壊させて貰うわ!!」
黒の騎士団を代表して玉城と朝比奈が言う。
高亥「オホホ!存分にやられるがいい、黒の騎士団!」
星刻「高亥!貴様、黒の騎士団と通じ奴等を会場に忍ばせていたのか!」
そう言う高亥に星刻は怒鳴る。
高亥「全てはゼロのため!」
星刻「消えろ!国賊めが!!」
ズバッ!!!
そう言った高亥に星刻は咆哮すると共に斬る。
高亥「…ゼロ…鳴呼、ゼロ…」
そう残すと共に高亥はばたりと倒れて絶命した。
趙皓「星刻!貴様、大ごふぅ?!」
AN「うるさいから黙っててください豚が」
それに大宦官の1人が怒鳴ろうとしてANに殴られる。
エスター「ちょ、ANさん!?」
シオニー「はわわ!?」
クロウ「おぉ、強烈な一撃だな」
五飛「目を覚ませ、黎星刻!これがお前の仕えるべき国の姿か!お前の守るべきものは何だ!?」
いきなりのANの行動に誰もが驚く中で五飛が殴られた者やたじろいている大宦官を指して問う。
星刻「それは…」
趙皓「星刻!天子を守れ!黒の騎士団に天子を渡すな!!」
答えようとした星刻に先ほどANに殴られた大宦官が頬を抑えながら命令する。
その瞬間、星刻は答えるべき事を決めて目を鋭くさせて叫ぶ。
星刻「…我は問う!天の声!地の叫び!人の心!何を以って、この儀を中華連邦の意思とするか!」
趙皓「血迷うたか、星刻!」
星刻「黙れ趙皓!全ての人民を代表して、我はこの婚姻に異議を唱える!」
天子「!」
叫ぶ大宦官へそう叫ぶ星刻に天子は目を見開く。
AN「よく言いました、星刻さん!ウイング!来なさい!!」
ドガーーーーーン!!!
星刻にそう言うと同時に叫ぶと壁をぶち抜いてウイングPRが現れて右手で天子を掴む。
突如現れたウイングPRに招待客は慌てて逃げ惑う。
ウイングPR「まったく、色々と人使いの荒い創造主様だ」
星刻「天子様!?」
ふうと溜息を吐くウイングPRに掴まれた天子に星刻は叫ぶ。
AN「では、悪い奴らの所からお姫様を救い出す義賊な感じで逃げさせて貰います。あ、ゼロ、神楽耶様も丁重に連れて行きますが大丈夫でしょうか?」
ゼロ「良いでしょう。そちらが代わりにしてくれてこちらも助かる」
神楽耶「あらあら~色々と新しい体験ですね」
一礼したANにゼロがそう言うと神楽耶は嬉しそうにANに近寄ってウイングPRはやれやれとため息交じりに2人を左手で掴むとそのままその場を離れる。
天子「星刻っー!」
星刻「!」
見えなくなる直前に天子は星刻に右手の小指を見せる。
それの意味に星刻は察知する。
かつて彼女の夢である『朱禁城の外から出る』事を叶えさせる為に誓った証…
星刻「(その小指、永続調和の契りの証…覚えておられたか!)ならば、我が心に迷いなし!」
ゼロ「さあ、我々も脱出だ!」
エスター「いきなりすぎるよ!」
シオニー「というか置いてかないでくださいよおぉぉぉぉぉ!!」
それに星刻が己の気持ちが定まった中でゼロの号令の後にZEXISメンバーは慌てて追いかける。
五飛も別の方向から脱出する。
機体説明ガンダムアメイジングエクシア
外見:ビルドファイターズに出たのそのままだが、青い所を黒くし、胸やシールドの緑色の所が赤くなっている。
概要
ANがガンダムエクシアを見て作り上げたガンダム
人と同じ様に成長する超AIが内臓されており、声は刹那のを元にしてるが性格はちょりーす刹那に困ってる人を見過ごせないやさしさを加えた感じになっている。
武装はアメイジングGNソード、アメイジングGNシールド、GNバルカン、トランザムシステム、アメイジングGNブレイド、トランザムブースター、トランザムGNブレイドを搭載している。
ウイングガンダムフェニーチェ・リナーシタ
外見:ビルドファイターズに出たのそのままだが、緑色の所を黒くし、黄色の所が赤くなっている。
概要
ANがウイングガンダムを見て作り上げたガンダム
人と同じ様に成長する超AIが内臓されており、声はヒイロを元にしており、冷静でクールな感じ
ウイングガンダムと同じ様にバードモードになれる。
武装は頭部バルカン/マシンキャノン、バスターライフルカスタム、小型ライフル(ハンドガン/ビームサーベル)、ビームサーベル、ビームマント、リナーシタウイングシールド、ミサイルを搭載している。