第二次スーパーロボット大戦Z Another 作:Dr.クロ
クロウ『ちっ、白々しい嘘を付きやがって』
AN『こいつがかつてシオニーさん騙した嘘つき野郎なんですね』
それは手厳しいとアイムは愉快そうに笑ってから言う。
アイム『もっとも、これまでのあなたの一挙一動はずっと観察させていただいておりましたが』
コーラサワー『なんだこいつ、きもちわりぃな』
アイラ《正真正銘の変態ね》
ハヤテ『嫌な感じがホントにしますね』
告げられた事にコーラサワーやアイラは顔を顰め、ハヤテも引き気味に呟く。
レントン『けどあいつは南極での戦いで死んだ筈じゃあ……!』
ゼロ『いや、ヤツの持つスフィアならその位の偽装は簡単であろうな』
AN『確か偽りの黒羊でしたっけ?』
クロウ『ああ、それで死んだと言う嘘を付く位出来るな。ホント自分が死んだ事さえも嘘を付けるとはな……お前のスフィアの力ってのはえげつねえもんだな』
アイム『フフ……手厳しいですね……流石は突然現れたエルクと言う男が注目してる始祖と言う者と同行してるだけありますね』
厳しく言うゼロとクロウのにアイムはそう言う。
AN『始祖のことまで知っているとはかなり情報を集めているようですね』
その通りですとANの言葉にアイムは肯定する。
アイム『アサキムの目を欺き、次の段階に進むために丁度良い機会の中で現れたイレギュラー。一から調べるのは当然です』
AN「(次の段階?何か計画を進めているようですね)」
クロウ『よく言うぜ。南極でのお前の慌てっぷりを見る限り、スフィアの力を狙って使えたとは思えねえな。その余裕ぶった態度も全てお前のはったりと見たぜ』
そう言ったアイムのにANは気になるがクロウがそう返す。
アイム『そこは想像にお任せしましょう』
シオニー『…また本心を隠すのねあなたは』
そう言ったアイムのにシオニーはそう返す。
アイム『ええ、それが私ですから』
シオニー『…でもそんなに嘘で自分の本心を隠して後悔とかしたことはないのアイム』
悲し気に問うシオニーの言葉にクロウはまだ闘いが始まる前、次元獣バスターとして忙しい日々を過ごしていた頃、休んでいた所にからかいに来たカルロスが勝手に語りだした事を思い出す。
ガイオウが初めて自分達の世界に降り立つ発端はシオニーが自分の祖国、リモネシアを救いたかった事から始まった。
外務大臣として祖国リモネシアの平和と繁栄のために、日々尽力して自国を守るべく様々な提案をしていた。
しかし、リモネシアという国を愛するが故に自身にかかる精神的負担は相当なものであり、加えて、彼女自身もおよそ政治家や官僚に向かない気質の人物であったことが事態をさらに悪化させてしまっていたそうだ。
そこをアイムにそそのかされるままにリモネシアを一挙に大国へとのし上がらせる計画『プロジェクト・ウズメ』に参加した。
が、結果として祖国を滅ぼしてしまった。
その時に語っていたカルロスは世間話を話す感じだったがその目からはシオニーへの憐れみが込められていたとクロウは感じていた。
アイム『……………後悔などしていたら私は今もこうなってませんよ』
そんなシオニーのに対してアイムは静かにそう返す。
シオニー「(……アイム)」
ハヤテ『それであなたは何をやろうとしているんですか此処で!』
ワッ太『そうだそうだ!偉そうに言ってるけど、インペリウムはもうないんだ!』
勝平『お前が逃げ回ってる間に俺達が倒しちまったからな!』
そんなアイムへとハヤテが問い、ワッ太と勝平も続いて言う。
アイム『彼らの存在は捨石に過ぎません。私の真の協力者は別にいますよ』
AN『真の協力者…?』
マルグリット『そうやって貴様はインサラウムを……アンブローン・ジウスを利用したか!』
返された事にANが疑問を感じた直後にマルグリットから衝撃の言葉が出る。
カレン『え!?』
香鈴『インサラウムを利用した…!?』
ゼロ『インサラウムの背後にはアイム・ライアードがいただと!?』
マルグリット『次元化学に傾倒するアンブローンに貴様は様々な情報や技術を与えた!そして、それによってZONEや人造次元獣は完成した!』
向かって来るモビルドールや次元獣を対処しながらマルグリットはアリエティスを睨む。
ハリー『それだけではない。モビルドールのベースになったZEUTHの世界の機体は奴が持ち込んだものだ!』
ラクス《アイム・ライアードはそれをOZとアロウズに提供したのです》
武者&コマンド「何!?」
騎士「なんだって!?」
ハヤテ『モビルドールのはそういうことだったんですか!?』
ルナ『それがあたし達の世界の機体がアロウズに量産されていた真相……』
続け様にハリーとラクスから告げられた事に誰もが驚く。
葵『インサラウムとアロウズ……敵対する両者それぞれに戦力を与えるなんて……!』
忍『そんな事すりゃ火に油を注いでるようなもんだぜ!』
AN『あなたはこの世界を争いで満たすつもりですか!?』
誰もがアイムを見る。
マルグリット『戦乱を広げる為にヤツのやった事は、まだ他にもある!』
アイム→ケビン『おやめください、マルグリット卿!なぜあなたは殿下をお見捨てになったのですか!』
睨んで言ったマルグリットに次の瞬間、アイムの姿がぶれたと思ったらケビンへと変わっていた。
スメラギ《ケビン・マクラーレン……!》
ガールズ男爵《す、姿が変わった!?》
ガールズタブラス《これもあいつの能力だったのかよ!?》
ゼロ『くっ!やはりお前が絡んでいたか!』
フフフフと笑ってケビンの姿から戻ったアイムはメンバーの反応に楽しそうに語る。
アイム『そう。アークセイバーのケビン・マクラーレンは私のもう1つの名前なんです』
デュオ『どうなってやがる!?変装ってレベルじゃないぞ!?』
ジロン『あれも次元力の力だ!アサキムもセツコやランドのスフィアの力を引き出す為に2人の親しい人に化けてやっていたのを俺達ZEUTHは確認してる!』
ハヤテ『次元力ってそんなこともできるんですか!?』
驚くデュオにジロンが答えた事にハヤテや初めて知った面々は驚愕する。
アイム『その通りです。死の擬態まで身に着けた私にとってこの程度は造作もない事です』
クロウ「(ちっ、どうやら奴は俺以上にスフィアの力を引き出してやがるようだぜ)」
AN「(かなり使いこなしているようですけどそんな力がデメリットなしで使えるものなのでしょうか?)」
自慢げに言うアイムにクロウは顔を顰める中でANはそう考える。
彼もまたスフィアの持ち主ならばクロウ達の様にデメリットがあっても良い筈だ。
AN「(…もしかしてそれも嘘で誤魔化しているのでしょうか?)」
息を吐く様に嘘を交えてる事からアイムのスフィアによる影響が正直に喋る事が出来ないと言う事ではないだろうかとANは考える。
AN「(ん~いろいろと情報が不足していてまだ考察しかできないですね)」
マルグリット『奴は殿下のやり方に意を唱える反乱分子としてアークセイバー内の士気をくじくと同時に地球側の勢力に偽の情報を流し、各地の戦線を混乱させていたのだ』
佐伯《それじゃあ我々が聞いた次元過重弾の情報も……!?》
アイム『あなた達の目をZONEへと向けさせるための嘘……という事にしておきましょう。まぁ、出来ればあの地で破界の王と潰しあってくれるのを願ったのですが、それは欲張りだったようです』
まだまだ足りないと考えていた所にマルグリットから告げられた事へ驚く佐伯へアイムはそう返す。
ドモン『アイム・ライアード!様々な人々をひっかきまわし、貴様の目的はなんだ?』
ハヤテ『あなたは一体何を目的に動いているんですか!』
アイム『お聞きになった通りですよ。この世界に混沌を引き起こす事です。あのアビスをごらんなさい。あれによって世界はさらなる混沌に包まれるでしょう』
黒い穴を見ながらアイムはそう言う。
マリン『アビス……!?次元の穴のことか!』
Zちゃん《あーもう!さっきからわけわかんないこと言うな!宇宙でも戦えるならぶっ飛ばすのに!》
ガールズガラダ《ちょ、Zちゃん?!》
うがーーー!と今までのでチンプンカンプンだったZちゃんが切れて騒ぎ出すのにおやおやとアイムは肩を竦める。
アイム『流石に野蛮で頭が良くない人には付き合ってられませんね。私はこれでお暇させて貰いましょうかねぇ』
シオニー『逃げれると思っているんですかアイム』
去ろうとするアリエティスにシオニーはパールクレピオスで接近する。
AN『! 危ないですシオニーさん!』
アイム『その方の言う通りです……よ!』
慌てて呼び止めようとするANだがその前に体を翻ったアリエティスが機体の両腕の赤い結晶体から結晶を弾丸の様に飛ばし、向かって来ていたパールクレピオスはかわし切れずに被弾する。
シオニー『きゃっ!』
動きが止まるパールクレピオスにモビルドールや次元獣が攻撃をし始める。
コーラサワー『おいおい、あれヤバいぞ!』
AN『シオニーさん!』
助けに向かおうとするが別方向からの攻撃に慌てて避ける。
プロヴィデンス「俺達と遊んでもらおうかな?」
キラ『プロヴィデンス!』
ハヤテ『邪魔をしないでください!』
沢山のモビルドールを従えたプロヴィデンスに誰もが突破しようと攻撃を仕掛けるが数が多くて抜けられない。
無数の攻撃にさらされるパールクレピオスにアイムは嘲笑う様に言葉をかける。
アイム『ほらほら!どうしました?あなたもスフィア持ちならば対抗したらどうです!』
シオニー『……ええ。そうですねアイム。あなたの言う通りです』
その言葉にシオニーは肯定してアリエティスをみつえる。
シオニー『今の私はかつてのあなたに固執していた私ではありません。色んな人に出会い、本当に大切な人が出来た。だから』
瞳に力強い光を灯し、シオニーは叫ぶ。
シオニー『ここであなたに勝って、未来への一歩を踏み出します!』
その言葉と共にパールクレピオスの胸の中央部分にある丸い宝玉が強く輝く。
アイム『!?こ、これは!?』
シオニー『輝きなさい、蛇使い座のスフィア!その輝きをわが身に!』
パールクレピオスは眼を輝かせた後にアリエティスに急速接近してウクスクローで連続で切り裂いた後にボロスマグナムを構えてゼロ距離射撃を浴びせる。
その後に実体剣を引き抜いて構える。
シオニー『蛇よ、食らい尽くせ!』
エネルギーを纏わせた後に振るうと刃から放たれたエネルギー刃は蛇となってアリエティスに噛み付き……
アイム『が、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
ドカァァァァァァァン!!!
光りを発して爆発を起こす。
シオニー『これが今の私の力です!』
爆風を背にしてシオニーは力強く言う。
勝平『すっげぇぜシオニー!』
エイジ『あの時とは違う自信満々のじゃねえか!』
ハヤテ『カッコよかったですよ!』
AN『…成長しましたねシオニーさん』
誰もが賞賛する中で爆風の中からアリエティスが現れる。
香鈴『かなりのダメージを受けたようだな』
ドモン『待て、様子がおかしいぞ』
身構える香鈴にドモンがそう言う。
アイム『$%$&#¥@#%$#&@*++*!?』
するとアイムは言葉にならない悲鳴を上げだす。
武者「な、なんでござるか!?」
ガールズガラダ《元々変だったのにさらにおかしくなったのか!?》
ガールズタブラス《こ、怖すぎるの!?》
誰もが驚いている間にアリエティスは戦闘宙域から逃げ去る様に飛び去って行く。
ゼロ『今のは……まるで調子を崩された様に見えたな』
AN『もしかしてシオニーさんの強さに驚いたのでしょうか?』
その様子にゼロは違うと思った。
あのアイムが泡を食った様に言葉を上手く出せずに逃げるのが想像つかない。
勿論、嘘を付いてるならばありえそうだが先ほどのがゼロには嘘とは思えなかった。
強さではなく別の奴に驚いたのじゃないだろうかとゼロは考え……
ゼロ「(まさか、愛欲の蛇使いは……
Aエクシア「あぶねえゼロ!」
考え込んでいたゼロはAエクシアの言葉にハッと我に返った後にプロヴィデンスの放ったドラグーンのを防ぐ。
香鈴『はあッ!』
プロヴィデンス「おっと」
攻撃して来たプロヴィデンスに蒼天が横から攻撃を仕掛けるが避けられて蹴り飛ばされる。
プロヴィデンス『お嬢ちゃん。もうちょい鍛えた方が良いと思うぞ。それでは俺には勝てないぞ」
香鈴『っ…!』
揶揄う様に言うプロヴィデンスに香鈴は呻いた時……別方向からのビームがプロヴィデンスに炸裂する。
プロヴィデンス「ぐお!?」
呻くプロヴィデンスは誰だと顔を向けると、そこにいたのは1基のガンダムだった。
背中にストライクフリーダムのバックパックに似てるが先が円柱な感じになっているバックパックで、右腰に柄だけの剣を、左腰にビームライフルが備えた、色が全体的に銀色なガンダムであった。
香鈴『あのガンダムは……?』
ハヤテ『あんなの見た事ないですよ……』
誰もが知らない新たなガンダムに戸惑う中でそのガンダムから声が発される。
???『そこまでにして貰うぞ。ラウの偽物め』
ガンダムから放たれた声、それにすぐに反応したのはシンであった。
シン『レイ?レイなのか!?』
ハヤテ『レイって言いますともしかして…』
そのシンの言葉に答える様に画面に金髪の青年が映る。
???→レイ『ああ、俺だシン。レイ・ザ・バレル!新たな愛機、レジェンドガンダムアサルトと共に駆け付けたぞ!』
ルナ『レジェンドガンダム……アサルト!?』
AN『一体誰がそんなガンダムを…!?』
力強く名乗り上げたレイはANへと顔を向ける。
レイ『あなたがANか、あなたの師匠、ミセスSと名乗る女性が俺の前に現れて、寿命を人並みにしてくれた上に、友と一緒に戦う覚悟があるかと聞いてあると答えたらレジェンドを改良してくれたんだ。友とまた戦える様に!』
クロウ『おい、またあんたの師匠が絡んでるぞANさん』
AN『そうみたいですねー;』
答えたレイのにクロウは呆れ、あの人はどこまで介入してるかなーとANは冷や汗を流す。
レイ『状況もミセスSから聞いている。破滅の軍団は絶対に倒すぞシン』
シン『ああ!レイがいれば百人力だ!』
ハヤテ「(レイさんとシンさん。この二人が揃うのを直に見れるなんて…!)」
並び立つデスティニーとレジェンドにハヤテは感動していた。
彼らはハヤテの見たのではもう見れないと思っていた。
だが、目の前で彼らを直で見れる嬉しさにハヤテはお嬢様に話したいなと笑う。
プロヴィデンス「そんな再会したZEUTH面々に良い事を教えてやろう。あの黒い穴はお前達の世界に繋がっている」
エイジ『なんだって!?』
斗牙『では、あの黒い穴を抜けると……』
琉菜『あたし達は自分達の世界に帰れるの!?』
AN『でもただ通れるわけじゃないですよね?』
告げられた事に驚くZEUTH組の後にANが問うがさあ、どうだろうなと肩を竦められる。
プロヴィデンス「まあ、お話はここまでだ」
その言葉と共にモビルドール達は本格的に攻撃し始め、次元獣たちも襲い掛かる。
ゼロ『とにかく情報共有は終わった後でやるぞ諸君!』
香鈴『ああ、そうだな。今は戦いに集中しよう』
ゼロの言葉に誰もが同意してモビルドールと戦闘を再開する。
シオニー『行きますよANさん!』
AN『はい、シオニーさん!』
シオニーの言葉にANは頷く。
ちなみに今のノワールゼロは姿が変わっていた。
リ・ブラスタBの白い所を黒く、黒い所を白くして、青い所を黄色にした感じに変化されており目の色や緑色の部分は赤に変わっていて、背中にSPIGOTを4つ付けて、両腕に刀身を装着している。
これぞトライアが考えていた『素早い速さと一撃』を元にしたノワール・ゼロYである。
素早い動きで向かって来たのを両腕の刀身、AX-100 HAWKで一刀両断して行き、その動きに一瞬止まった次元獣をパールクレピオスがボロスマグナムで撃ち抜いて行く。
そのコンビネーションにガンダムレオパルドデストロイに乗るロアビィはヒューと口笛を吹く。
ロアビィ『凄いじゃないのあの2人』
ハヤテ『良いコンビネーションですよね』
確かにとエアマスターバーストに乗るウィッツもモビルドールを破壊しながら同意する。
ウィッツ『ホント、面白い奴らが仲間になったなガロード!』
ガロード『へへ、まあな!』
ハヤテ『面白いって…;』
面白いでしょうかと呟いたハヤテにそりゃあそうだろとクロウは返す。
クロウ『なんたって色んな奴らがいるんだ。面白いんじゃないか?』
ガールズガラダ《確かにそうだな!毎日色んなことがあって飽きないぜ!》
ガールズ男爵《ええ。ガラダちゃんの言う通り飽きはしないわね…》
撃ち抜きながらそう言ったクロウのにガールズガラダが賛同してガールズ男爵も笑う。
香鈴「(でも一番面白いのはガラダちゃんたちな気がするんだけど…)」
ハヤテ「(男爵さんたちの方が面白いと思うんですが;)」
そう考えた後にプロヴィデンスにデスティニー、レジェンドが挑んでいるのが見えた。
ハヤテ『凄い…お二人ともプロヴィデンスと互角…いえ押しています!』
攻撃を仕掛けるプロヴィデンスのビームサーベルをレジェンドが右腰の剣を取り出すと瞬時に刀身が飛びだしてビームの刃を作り出して受け止めて鍔迫り合いに持ち込むと見せかけて横に飛びのいてよろめいたプロヴィデンスへとデスティニーがパルマフィオキーナで叩き込んでプロヴィデンスを吹き飛ばす。
プロヴィデンス「ぐう!」
レイ『腕は落ちてない様だな』
シン『そっちこそ』
軽く声をかけあった後にビームライフルで連続攻撃を浴びせて行く。
香鈴『凄いコンビネーションだ。さっきのシオニーとANと同じくらい凄い……』
ルナ『当然よ。今の2人なら……キラさんやアスランさんと同じ強さだって出せるわ!』
キラ『そうだね』
アスラン『ああ、今の2人は絶対に負けない!』
驚愕する香鈴にルナ達がそう返す。
プロヴィデンス「まさかここまでとはな……」
シン『決めるぞレイ!』
レイ『ああ!』
お互いに頷きあった後にプロヴィデンスに突撃する。
それを阻もうとするモビルドールや次元獣をクロウやシオニー、ANが止める。
クロウ『おっと、あいつ等の邪魔はさせねえよ』
シオニー『ここから先は通しません!』
AN『通りたかったら私たちを倒してからにするんですね』
プロヴィデンスへと突撃したデスティニーとレジェンドはまずはレジェンドがバックパックの翼の様にしていたドラグーンを切り離した後、デスティニーのガナリーカーバーと共にビームライフルとドラグーンによるビーム攻撃を浴びせ、怯んでる所に同時蹴りを浴びせてからデスティニーはバーレイ・サイズを展開、レジェンドはエクスカリバーを構える。
シン『これで!』
レイ『はあ!』
そのままX時にプロヴィデンスに斬撃を浴びせる。
プロヴィデンス「ぐ、がぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ドカァァァァァァン!!
レイ『これが俺達の!』
シン『絆の力だ!』
爆発を背にデスティニーとレジェンドは目を輝かせる。
プロヴィデンス「くっ、この借りは必ず返させて貰う!」
直後に爆風からボロボロのプロヴィデンスが飛び出して飛び去って行く。
デュオ『……なんと言うか、声が同じ奴が増えたなと思った』
シン『おい!?』
レイ『気にするな。俺は気にしない』
AN『まあ同じ声の人なんていっぱいいますからね』
戦闘が終わったのを見て呟いたデュオのにシンはツッコミを入れる中でANが苦笑して言う。
シオニー『これで…ラスト!』
最後のモビルドールを破壊し、シオニーはふうと息を吐く。
シオニー『全部倒しましたね…』
シン『だな。レイ、ありがとな』
レイ『気にするな。俺もまたお前と一緒に戦える様になって嬉しい限りだ』
握手しあうデスティニーとレジェンドにハヤテは感慨深くなる。
ハヤテ「(この世界ではレイさんが生きていたなんて…嬉しいですね)」
Zちゃん《それにしても、あの嘘つき野郎には逃げられちゃったわね》
感動している所にZちゃんがそう言う。
ガラダK7「Zちゃん、なんだか機嫌が悪そうだな?」
ガールズガラダ《さっきアイツのわけわからない説明にキレたからじゃない?私だってチンプンカンプンだったし》
クロウ『止めとけよZちゃん。奴を相手に切れるのは無駄ってもんだ』
イライラしてる様子のZちゃんにクロウがそう言う。
Zちゃん《そう言うけどなんで嘘つきってわかっている奴の話を聞いたりするのよ?全部嘘なのに聞くだけ無駄じゃん》
クロウ『いや、奴がいるだけで
カレン『希望?』
ハヤテ『どういうことですか?』
香鈴『……要するに、セツコ・オハラとランド達を助けられるかもしれないと言う事か?』
その通りだと香鈴の問いをクロウは肯定して理由を言う。
クロウ『アイムがどれだけ嘘をつこうとスフィアを集めている事だけは間違いない。そして、ZONEはあいつが提供した技術で建造されている』
アムロ『アイムにとって、セツコやランドがZONEに囚われている現状は望ましくないと言う事か』
シオニー『…だからアイムは二人を助け出せる方法を知っているはずです」
ハヤテ『あ、なるほど……!』
アムロとシオニーの補足にハヤテや他の面々も理解する。
クロウ『ま、まずは俺のスフィアを奪ってからだろうな』
ゲイン『それで自分を強化して2人のも手に入れてアサキムのって所か』
AN『ってことはまた来るんでしょうねぇ』
肩を竦めるクロウになんとも言えない顔で呟くゲインにANもげんなりしながらぼやく。
その後にANはZちゃんの事のもあって甲児の説得をするべきだなと息を吐く。
AN「(なにかいい方法はないですかねぇ…)」
アイムや破滅の軍団がどんな事をするか分からないので戦力強化を取るべきだと思うがその壁となるのが甲児なのだからホント困ったとANは唸るのであった。