第二次スーパーロボット大戦Z Another   作:Dr.クロ

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炎に包まれし国で、新たな脅威と新たな戦士が現れる。


第二十三話~戦士達の叫び、来る悪魔と神~

前回からしばらくして、ZEXISはユーラシア大陸の中東部にてソレスタルビーイングの補給部隊と合流していた。

 

その際に持ち込まれたのにANは興味津々であった。

 

それはダブルオーの支援機でダブルオーが真価を発揮させるのに必要なオーライザーである。

 

AN「(おー、これはなかなか凄いですね)」

 

その調整にANも手伝ってほしいとお願いされたので本人は快く引き受けて鼻歌を歌いながら弄っていた。

 

沙慈「あ、あのANさん。変な感じに弄らないでくださいね」

 

AN「はいはい。分かってますよ」

 

同じ様に作業していた沙慈が恐る恐る注意する中でANは軽く返す。

 

AN「~♪」

 

沙慈「(本当に彼女は何者だろう…イアンさんは腕は自分よりも高いって言ってたのには驚きだし、ヘビーアームズもすぐさまハヤテから聞いて改良をして終わらせる。本当にこの人は人間なのか?)」

 

ご機嫌で手を動かすANに沙慈は作業をしながらそう心の中で疑問を呟く。

 

AN「ん?なんですか沙慈さん?」

 

沙慈「え、あいえ…そ、そう言えばイアンさんの奥さんが凄く若いのに驚きましたよね」

 

見られてるのに気づいて聞くANに沙慈は慌てながら話題を補給で来たイアンの妻でミレイナのお母さんであるリンダについてに向かわせる。

 

AN「そうですよねー。あれってもしかしてロリ…」

 

沙慈「それ以上はいけません。普通にいけません;」

 

イアン「人を変な感じに言わんでくれないか」

 

言おうとして慌てて沙慈が止めると同じ様に作業していたイアンが呆れ交じりに加わる。

 

AN「でも年下のは確かですよね?奥さん」

 

イアン「好きになった相手がリンダだっただけなのだがな…」

 

ふうとANのに溜息を吐くイアンに沙慈はフォロー出来ずに唸る。

 

AN「まあただイアンさんより大変な事になってますよね刹那さん」

 

沙慈「あー…;」

 

イアン「確かに…奴らのを聞いてフェルトが怖くなってるからな…」

 

その後に言ったANのに沙慈はなんとも言えない顔をし、イアンも思い出してやれやれと首を横に振る。

 

AN「モテるお人は大変ですね」

 

沙慈「それを言うならルルーシュも似た感じかな…」

 

肩を竦めて言うANに沙慈は同級生を思い出して呟く。

 

AN「ルルーシュさんですか…」

 

沙慈「うん。ルルーシュも結構人気だからね」

 

出て来た人物に呟くANに沙慈は学生時代を思いだしながら述べる。

 

AN「あー確かにそうでしたねー;(現在でもあの二人…いや三人に囲まれてる?)」

 

思い出しながらANは愚痴る香鈴のを聞いたのを思い出しながらZEXISの中で結構囲まれている人が多いなと思った。

 

イアン「色々と青春してるのは良い事だな」

 

AN「まあそうですね~」

 

纏めるイアンにANも同意する。

 

生きてる中で青春する事は良い事なのは同感だからである。

 

そうやってたわいのない話題で話してる間にオーライザーの調整が完了する。

 

AN「よし、これで完了ですね」

 

イアン「後は誰がハロと共に乗るかだな」

 

ふいーと汗を拭うANの後にイアンがそう言った時だった。

 

ミレイナ《緊急連絡!緊急連絡!アザディスタン王国が襲撃を受けているとの事、ZEXISは急行せよとの事!》

 

AN「アザティスタン王国って確か…」

 

イアン「マリナ・イストワールの国だったな」

 

慌てた様子で告げられた事にANが思い出そうとしてイアンが先に言う。

 

AN「ああ、そうでしたね」

 

とにかく出撃する準備に出て、到着した後に出撃したメンバーはアザディスタン王国の現状に言葉を失くした。

 

所々で建物が燃え、様々な場所から悲鳴が聞こえて来る。

 

武者「なんと言う…」

 

コマンド「惨い事をしやがるぜ」

 

シオニー『一体誰が……』

 

香鈴『……アイツがやったみたいだな』

 

誰もがその光景に嫌悪する中で香鈴はそれをやったであろうアルケーガンダムを睨む。

 

刹那『アリー・アル・サーシェス!』

 

ロックオン『あの戦争屋!街を焼きやがったのか!』

 

AN『あーもしかしてこれは…』

 

それにANはこの後の展開を予想した時…

 

スローネツヴァイ「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

サーシェス『ぬお!?』

 

そこにスローネツヴァイが現れてアルケーに斬りかかった後にスローネアインがライフルで追撃してアルケーは避ける。

 

刹那『スローネ兄弟!』

 

スローネアイン「少しぶりだなZEXIS」

 

AN『少しぶりですね。やっぱりリベンジに来たんですねお二人とも」

 

スローネツヴァイ「それだけじゃねえけどな」

 

プロヴィデンス「あまりしゃべり過ぎない方が良いぞ」

 

そう言うANのにスローネツヴァイが返した後にアビスとカオスを引き連れたプロヴィデンスにアシュタロンにヴァサーゴ、ターンXにレイダー達3機も現れる。

 

その直後にアロウズやブリタニアの部隊が現れる。

 

ターンX「暗黒大陸から久しぶりだな兄弟!」

 

ロラン『ターンX!』

 

ハヤテ『あーこれは…』

 

AN『三つ巴の戦いになりそうですね;』

 

それを見てANはそう呟く。

 

レイダー「はぁ?三つ巴だぁ?」

 

カラミティ「これは馬鹿にされてるぜ旦那」

 

プロヴィデンス「全くだ。そっちはともかく、あっちは特に強い奴がいないから勝負にならないだろう」

 

スザク『何!?』

 

だが、それに対してレイダーとカラミティがアロウズやブリタニアを小ばかにしたのにスザクは怒る。

 

レイジ『けんか腰だな…』

 

シオニー『そうですね…』

 

アロウズ『な、なんだと貴様!』

 

ブリタニア騎士『我らの力を見せてやる!』

 

その言葉と共にアロウズ兵やブリタニア騎士などが突撃する。

 

スザク『ま、待て!?』

 

ブシドー『いかん!無闇に突っ込んではいけない!』

 

ターンX「全くだな!!」

 

その瞬間、分離したターンXのビームなどを浴びて落とされる者、避けたは良いがプロヴィデンスのドラグーンやフォビドゥンの巨大鎌、レイダーのスパイク付金属球などで一部を粉砕される。

 

カレン『一瞬で!?』

 

AN『瞬殺ですね』

 

サーシェス『おいおい、俺の役目はもう終わりだってのに…』

 

スローネツヴァイ「逃がさねえよ!!」

 

愚痴るサーシェスへとスローネ兄弟は攻撃を仕掛ける。

 

プロヴィデンス「さてと!軍団よ来い!」

 

その言葉と共に様々な機体が現れる。

 

シモン『アロウズとブリタニアが相手と思ったらこいつ等か!』

 

ハヤテ『色々と種類多いですね;』

 

ロラン『待ってください!3時の方向から高速で接近して来る機体を確認!』

 

ガロード『敵の増援かよ!』

 

AN『またですか!?』

 

冷や汗を掻いたハヤテの後にロランがそう言い、ガロードとANが叫んだ後、戦場に黒いガンダムが現れる。

 

デュオ『なんだよ、あのガンダムは…』

 

ハヤテ『あれって…エピオン!?』

 

AN『エピオン?』

 

見た事もない黒いガンダムにデュオが驚いているとハヤテが驚きの声をあげる。

 

ゼロ『ハヤテ、君はあのガンダムを知ってると言う事は君の世界ではあのガンダムはアニメとして出ていると言う事なのか?』

 

ハヤテ『え、ええ…。あのエピオンにはゼロシステムと似たシステムが組み込んであるんですよ』

 

カトル『ゼロシステムと似たシステム!?』

 

レイジ『んじゃあ誰が乗ってるんだ?』

 

???『俺だ』

 

事前に聞いていたのでそう問うゼロにハヤテはそう答えた後にレイジの疑問に答えて出たのは…ヒイロであった。

 

カトル『ヒイロ…ヒイロなんだね!?』

 

ハヤテ『ヒイロさん!』

 

AN『何時の間にその機体に!?』

 

ヒイロ『話は後だ。敵を排除する』

 

そう言って黒いガンダム、ガンダムエピオンは向かって来たムラサメをビームサーベルで切り裂く。

 

ブシドー『あのガンダム…!ウイングゼロと同じ禍々しさを感じさせる!』

 

ゼロ『ハヤテ、あの機体も並大抵の者ではないと暴走するのか?』

 

ハヤテ『ええ、まあ…』

 

エピオンを見て警戒するブシドーの様子を見て聞くゼロにハヤテは頷く。

 

ゼロ『良し各機!すみやかに敵を撃退せよ!エピオンが暴走を開始する前にやるぞ!』

 

デュオ『たくっ、めんどいのを持って来る奴だなホント!』

 

AN『ホント、誰が作ったんでしょうかね?』

 

その言葉と共に誰もがヴァサーゴ達の方へと向かう。

 

ブシドー『こうなれば仕方がない。あのガンダム達を討伐する!』

 

イプシロン『無論だ。意思を持ってはいるがそれ以外に意思がない奴を存在させるのは許せん』

 

スザク『乱す奴ならば仕方ない!』

 

それに見ていたブシドーとイプシロンにスザクは脅威はZEXISより上と感じ取って連携を取る様だ。

 

AN『おや?あちら、こっちに協力するみたいですね』

 

ゼロ『こちらを攻撃しないのならほっておいて良いでしょう。とにかく今は奴らの殲滅だ!』

 

それを見て呟くANへとゼロはそう返してから向かって来たゲルズゲーを粉砕する。

 

ハヤテ『はあっ!』

 

香鈴『吹っ飛べ!』

 

シオニー『え、ええい!!』

 

ズドドドドドーン!

 

数が多いが知ってる奴も多いので撃破して行き、エピオンも倒していたが…

 

ヒイロ『くっ…!エピオン…お前もなのか…!』

 

その言葉の後に挙動不審を起こしてからエピオンの目が強く輝き…

 

ヒイロ『全てを…消し去る…』

 

そう言って近くにいたビギニングフリーダムに斬りかかる。

 

レイジ『あぶなっ!?』

 

AN『ヒイロさん!』

 

ハヤテ『やはり暴走を!』

 

慌ててビームサーベルでビキニングフリーダムは防ぐ中で誰もが驚く。

 

ヒイロ『戦うもの全てが俺の敵だっ!!』

 

デュオ『くそ、ハヤテの言った通りになっちまった!』

 

アレルヤ『気を付けて!さらに何か来る!』

 

AN『この反応は……まさか!』

 

そのまま攻撃を仕掛けるのにデュオは毒づいた所にアレルヤが警告した後にANはそれが見覚えのあるのだと知った後…ウイングゼロが戦場に舞い降りた。

 

五飛『ウイングゼロだと!?』

 

シオニー『ええ!?』

 

ハヤテ『ウイングゼロが来た…エピオンにヒイロさんが乗ってると言う事はただ1人…』

 

???『完全平和を掲げたアザディスタンは無残にも焦土と化した…これが…!世界の答えなのか!!』

 

驚くメンバーの後にハヤテが呟いた後にウイングゼロは迫ったバイアランやトーラスを撃ち抜いて行く。

 

ヒイロ『ウイングゼロ…戦闘レベル…ターゲット確認…!排除開始!!』

 

そう呟いた後にエピオンはウイングゼロへと突進する。

 

気付いたウイングゼロがビームサーベルで防いでからつばぜり合いに持ち込んだ後に距離を撮ってお互いの最大火力で攻撃しあう。

 

コマンド「ちぃ!色々とゴチャゴチャになってやがるぜ!」

 

騎士「確かにこの状況では!」

 

AN『ちょっとまずいですね…』

 

スメラギ《彼らもそうだけど、あの2体のガンダムによって全てが焼き尽くされてしまうわ!》

 

その攻撃のにコマンドは毒づき、騎士とANも呻く中でスメラギがそう言う。

 

その直後にフェルトが切羽詰まった顔で叫ぶ。

 

フェルト《スメラギさん!モビルドールが来ます!》

 

シオニー『ええ!?』

 

香鈴『さらに増援か!』

 

その言葉と共にモビルドールを引き連れた残りのアロウズが来る。

 

イプシロン『あのアーバ・リントという男…!また人形をつぎ込むつもりか!』

 

プロヴィデンス「おっと頂き!」

 

それを見てイプシロンは憎々しげに呟いた後にプロヴィデンスがすぐさまコントロールを掌握してZEXISともどもアロウズを攻撃させる。

 

リント《なななななな!?いきなりどうしたのだ!?》

 

ルイス『きゃあああああ!?』

 

コーラサワー『どわあああああ!?』

 

コマンド「アロウズのバカ野郎ども!奪われるの全然分かってねえだろ!」

 

AN『ってか今の声ってルイスさん?!』

 

攻撃されるアロウズを見てコマンドは怒鳴った後にANは攻撃されているアロウズの中にルイスがいる事に驚く。

 

沙慈「(ルイス!?)」

 

キラ『このままじゃ…ダメだ!』

 

デュオ『暴走ガンダム止めなきゃ、反撃も出来ないぜ!』

 

シオニー『でもどうやって!?』

 

呻くデュオのを聞きながらANは考える。

 

AN「(……もしかしたらダブルオーなら…)」

 

Aエクシアから聞いたデュオがウイングゼロに乗せられていた時に彼を正気に戻した事を聞いている。

 

それは先ほど世話になったジャンク屋のハワードと話していたデュオも同じ考えのようだ。

 

デュオ『刹那!トランザムだ!』

 

刹那『何っ!?』

 

AN『ダブルオーのトランザム…アメイジングエクシアから聞いてます。それを使って会話した事でデュオさんをウイングゼロの呪縛から解放したのを、もしかしたらあの2人の暴走を止められるかもしれません!』

 

呼びかけたデュオのに驚く刹那へとANがそう言う。

 

デュオ『理屈は分からんが、それに賭けるしかないぜ!』

 

ハヤテ「(でもダブルオーだけでは…)」

 

そう言うデュオのに知るハヤテは顔を歪める。

 

確かにデュオとANの推測は正しい。

 

だがそれにはダブルオー以外にもう1つ必要なのがあるのだ。

 

刹那『分かった…!』

 

Aエクシア『邪魔されない様に援護するぜ刹那!』

 

少しの迷った後に刹那は決意し、Aエクシアと共にエピオンとウイングゼロに近づく。

 

刹那『リミッターを解除する!』

 

イアン『止めろ刹那!そんな事したらツインドライヴが…!』

 

ハヤテ『イアンさん!ライザーを!』

 

トランザムを発動しようとする刹那を止めようとしたイアンはハヤテのにハッとなる!。

 

イアン《そうだオーライザーだ!刹那、少し待ってくれ!》

 

そう言った後に少ししてプトレマイオスⅡからオーライザーが出撃する。

 

イアン《頼んだぞ沙慈!》

 

沙慈『や、やるしかない!赤ハロ、行くよ!!』

 

赤ハロ『リョウカイ!リョウカイ!』

 

イアンの激励を背にオーライザーに乗った沙慈は一緒に乗っている赤ハロに言って、ダブルオーの元へと飛ぶ。

 

AN『なるほど!あれなら……!』

 

スメラギ《各機、オーライザーを援護して!》

 

それにANはすぐさま理解した後、スメラギの指示に誰もがオーライザーを攻撃させない様にする。

 

沙慈『刹那!!』

 

刹那『沙慈・クロスロード…!?』

 

イアン《刹那、ドッキングだ!急げ!!》

 

驚く刹那へとイアンはすぐさま指示し、刹那は分かったと指示に従う。

 

赤ハロ『オーライザー、ドッキングモード!オーライザー、ドッキングモード!』

 

シークエンスに従い、ダブルオーの背中にオーライザーはバックパックの形でツインドライブを包み込む様にドッキングする。

 

沙慈『これが…!?』

 

刹那『ダブルオーライザー!!』

 

武者「おお!!」

 

ハヤテ『ドッキング、成功です!』

 

AN『刹那さん、トランザムを!』

 

驚くメンバーの中でANが叫ぶ。

 

刹那『了解!トランザム!!』

 

その言葉と共にダブルオーライザーは赤く輝きだす。

 

ミレイナ《トロポジカル・ディフェクト、高位へ推移です!》

 

リンダ《粒子生産量、粒子放出量、共に上昇!オーライザー装着前の通常時の180%を超えて、さらに上昇!…230…260…290%を突破!理論的限界値を越えます!》

 

イアン《これがイオリアが予見したツインドライヴの…!》

 

スローネツヴァイ「な、なんだ!?」

 

サーシェス『チャンス到来!あばよ!』

 

その光景にイアンが驚き、アルケーが離脱した後に輝きは強くなって放出された緑色の粒子が戦場を包み込んだ。

 

AN「(こ、これは……!)」

 

緑色の粒子に包まれた後、不思議な空間の中でANは様々な者達の心が通い合うのを感じ取る。

 

その光景にANは前にグレイスと会話した中にあった1つ…

 

AN「(人と人が繋がりあう。言葉が話せない生物とのコンタクト…これがツインドライヴの真の力なのですか!?)」

 

そして驚いている間に現象は収まる。

 

刹那『な、何だったんだ、今のは…』

 

カミーユ『夢じゃない…!眠っていたゼータのバイオセンサーが何かに反応している…!ゼータが人の意思を集めて行く!』

 

戸惑う刹那の後のカミーユの言葉と共にゼータの目が強く輝く。

 

ハヤテ『よし、これなら…』

 

それにハヤテはグッと手を握り締めてエピオンとウイングゼロを見る。

 

2機とも先ほどので暴走が止まったのか操縦していたヒイロとウイングゼロに乗っていた人物、ミリアルドはコックピットを開いて対面していた。

 

ミリアルド「ヒイロ…」

 

ヒイロ「俺が選んだ道に貴様も障害だとエピオンは言っていた。俺も、それが間違いだと思っていない」

 

対面するミリアルドはヒイロの言葉に無言を貫く。

 

ヒイロ「機体を降りろ、ゼクス。ウイングゼロは俺が乗る」

 

ミリアルド「…私に、そのガンダムに乗れと言うのか?」

 

出された提案にミリアルドは少し驚きを見せて問う。

 

ヒイロ「このエピオンはトレーズが作ったものだ。俺には奴の考えは理解できん」

 

ミリアルド「…確かにトレーズなら、私にエピオンを託しただろうな…」

 

その言葉の後に互いに近づいた後にガンダムを地面に着陸させてからすれ違う様に互いのコックピットからジャンプして乗り換え、再び飛び上がる。

 

ヒイロ『今の俺に迷いはない。ゼロ、お前の力を俺の戦いに使う』

 

その言葉と共にウイングゼロの目が強く輝く。

 

AN『機体入れ換えたみたいですね』

 

ハヤテ『やっぱりヒイロさんにはウイングゼロが合ってますね』

 

ヒイロ『行くぞ、ゼロ』

 

それを見て離れて行くエピオンを見ながらANは呟く中でハヤテが満足気に言う中で飛彩は決意を込める。

 

五飛『奴め…!ゼロシステムを使いこなしているのか!』

 

デュオ『たくっ、人様に迷惑かけた分を動いて貰わねえとな!』

 

驚く五飛の後にデュオは笑いながらそう言う。

 

ミリアルド「(トレーズ…君とは違う道を選んだつもりだったが、今はこのエピオン…使わせて貰う)」

 

そう心の中で呟いた後にエピオンは戦場を離脱した。

 

ヒイロ『ゼクス…奴も己の戦いを決めたか…』

 

見届けてヒイロが呟いた後にプトレマイオスⅡから…改良されたヘビーアームズが出撃する。

 

ハヤテ『ヘビーアームズ!?』

 

AN『ってことは…』

 

デュオ『トロワ…!お前、トロワなのか!?』

 

トロワ『心配をかけた』

 

出撃したヘビーアームズに誰もが驚く中で本人だと示す様にトロワが出て言う。

 

カトル『完全に記憶が戻ったんだね』

 

トロワ『お前とキャスリンのお蔭だ』

 

デュオ『記憶…?キャスリン…?』

 

出て来た事に首を傾げる中でヘビーアームズはプロヴィデンス達を見る。

 

トロワ『話は後だ。まずは奴らを叩く』

 

フェニーチェR「そうだな…!?待て!これは…!?」

 

そう言うトロワのにフェニーチェRが同意しようとして驚きの声をあげた瞬間…周りの風景が歪みだす。

 

刹那『な、なんだ!?』

 

ハヤテ『こ、これは時空振動!?』

 

AN『なんでこんな時に!?』

 

プロヴィデンス「やれやれ…()()()()()()か…」

 

誰もがいきなりの事で驚く中でプロヴィデンスが待ちわびたと言わんばかりにそう呟く。

 

ゼロ『()()()だと…まさか此処に来たのは時空振動が起こるからか!?』

 

AN『ですがそれを待つ理由は…』

 

ヴァサーゴ「確かに普通の時空振動なら僕達を作り上げた存在は無視していたさ」

 

アシュタロン「だが、それにより現れる存在がなかなか面白い存在だと分かって来たのだ」

 

ガロード『面白い存在だと?』

 

シン『お前等がそう言うからには碌な奴じゃないって事だけは分かるな』

 

ハヤテ『一体何を…』

 

出て来た言葉に誰もが疑問に思う中で強い光にそれぞれ目を守る。

 

そして収まった後に腕を退かし…目に入ったのに誰もが驚愕する。

 

燃え盛るアザディスタンの中、いなかったそれは鎮座していた。

 

多脚でその前に鋏の様な腕を持ち、伸びる上半身の顔は…ガンダムであった。

 

ヒイロ『なんだ…あれは…!?』

 

刹那『ガン…ダム…なのか!?』

 

ハヤテ『あ、あれは…』

 

AN『デビルガンダム!?何トンデモない物待っていたんですかアイツは?!』

 

ゼロ『AN、あのガンダムが何なのか知っているのか?』

 

突然現れた存在にヒイロと刹那は驚き、目を見開いたハヤテが言う前にANの口から出て来た名前にゼロは聞く。

 

AN『あれは人類の敵。人類を滅ぼすと言うプログラムで動く最強最悪の化物です!!』

 

シモン『人類を滅ぼす!?』

 

エイジ『おいおい、ゼラバイアと似た感じかよ!』

 

斗牙『最強最悪と言うのも納得出来る威圧感だ』

 

ハヤテ『それだけじゃないんです。あのデビルガンダムは自己再生・自己増殖・自己進化ができるんですよ』

 

ゼロ『何!?』

 

クロウ『再生に増殖って生き物みたいじゃねぇかよそれ』

 

告げられた事に誰もが驚いていたがハヤテのにさらに驚きが広まる。

 

AN『そうなんです。あのデビルガンダムはDG細胞と言う細胞から構成されていて、そのDG細胞がとんでもなく厄介なんですよ』

 

レイジ『そんなガンダムもいるのかよ。あー、もうちょいセイにガンダムの事を聞いとけばよかった!!』

 

アイラ《ない物ねだりしても今じゃ無理よ!》

 

誰もがどうすれば良いかと思った時…

 

???『ば~くねつ!!』

 

アスラン『なんだ?』

 

シオニー『あ、あそこ!』

 

突如響き渡る声、それに誰もが戸惑ったがシオニーの指す方を見る。

 

右手を光らせ、背中に光輪を展開してデビルガンダムへと突撃するガンダムの姿があった。

 

ターンX「させんわ!」

 

???『ゴッド!フィンガァァァァァァァァ!!!』

 

デビルガンダムに攻撃はさせないとターンXが立ち塞がって拳を振るうがガンダムは気にせず光る右手を突き出し、ぶつかり合う。

 

それにより強い衝撃が発生する。

 

シオニー『あわわわわわわ!?』

 

ハヤテ『今のはゴットフィンガー!ってことは…!』

 

???『邪魔だ!!』

 

誰もが体制を崩さない様に耐える中でガンダムはターンXを吹き飛ばす。

 

そしてガンダムの全貌が炎により照らされて明らかになる。

 

デュオ『おいおい、あのガンダム!?』

 

カレン『ハヤテのゴッドマスターに似てる!?』

 

ゼロ『まさかあのガンダムは!?』

 

誰もが明らかになったガンダムの姿にゴッドマスターを見て、ハヤテはええと頷く。

 

ハヤテ『あれはゴッドガンダム。デビルガンダムが元々いた世界でデビルガンダムから恋人を取り戻したガンダム・ザ・ガンダムの称号を持つ人の愛機!』

 

刹那『ガンダム・ザ・ガンダム!』

 

デュオ『やっぱ反応したかこいつ』

 

説明された事にいち早く反応した刹那にデュオは呆れる中でガンダムはゴッドマスターを見て驚いた様子を見る。

 

???『そのガンダム!まさかデビルガンダムはゴッドガンダムを複製したのか!』

 

ランド『おいおい、なんか勘違いされてるぞハヤテ』

 

ハヤテ『あー、違います違います!自分、敵じゃないです!デビルガンダムから作られてません!人間です!』

 

そう言って構えるゴッドにハヤテは慌てて手を振って誤解を解こうとする。

 

???『何?人間が乗っているだと!?っと!』

 

すぐさま驚いた後にレイダーの攻撃を避ける。

 

???『状況は分からないが手を貸してくれ!デビルガンダムをほっておいたらこの世界が滅びる!』

 

AN『了解です!あんなの放って置いたら世界が幾つあっても足りません!』

 

ハヤテ『皆さんも手伝ってください!!』

 

ゼロ『了解した!各機!ゴッドガンダムと連携してデビルガンダムを破壊せよ!それとゴッドガンダムのパイロット!名は!』

 

そう頼み込むゴッドに誰もが了承してゼロが指示した後に聞く。

 

???→ドモン『俺はドモン。ネオジャパンのドモン・カッシュだ!』

 

ハヤテ「(まさかドモンさんと戦えることになるなんて)」

 

力強く名乗り上げたドモンにハヤテは思わず心の中で興奮する。

 

ハヤテ自身、まさか主のお願いの買い物からこうしてガンダムと共に戦うなど夢にも思わなかった。

 

しかもだ、自分が乗るガンダムの元になったガンダムとパイロットとこうして出会えるなど嬉しい事はないのだ。

 

ドモン『そこのゴッドガンダムに似たガンダムに乗るパイロット!名は!』

 

ハヤテ『綾崎ハヤテ。三千院家の執事です!』

 

湧き上がる歓喜の気持ちを抑えながらハヤテは名を告げる。

 

ドモン『良しハヤテ、お前もゴッドガンダムに似たガンダムに乗ってるならばあれをやるぞ!』

 

ハヤテ『了解です!』

 

カレン『あれって何?』

 

そう言うドモンに答えたハヤテに誰もが首を傾げる中で…

 

ドモン『ガンダムファイトォォォォォォォォォォ!!!』

 

ハヤテ『レディィィィゴォォォォォォォ!!!』

 

その言葉と共に2人は飛び出す。

 

シオニー『え、さっきのなんですか?』

 

AN『私達も行きましょう!』

 

デビルガンダム「■■■■■!!」

 

戸惑うシオニーへとそう言った直後、デビルガンダムが咆哮すると地面からガンダム顔の生物の様なのが複数現れる。

 

勝平『なんだありゃあ!?』

 

ドモン『ガンダムヘッドだ!奴らには気を付けろ!』

 

ハヤテ『火炎やビーム、ケーブル、噛み付きで攻撃してきます!!』

 

ゼロ『了解した!』

 

???「(やれやれ、俺の脳粒子波にビンビン来やがる粒子の加速があったと思ったらとんでもねえ事が起きてやがるな)」

 

アレルヤ「(ハレルヤ!?)」

 

驚くメンバーへとドモンとハヤテが注意する中でアレルヤは自分の頭の中に響いた声に驚く。

 

ハレルヤ「(お前がもやもやしてるんで、おちおち寝てもいられねえぜ)」

 

アレルヤ「(また力を貸してくれるんだね?)」

 

そう聞くとおうよとハレルヤは力強く答える。

 

ハレルヤ「(イノベイターなんて言うインチキ野郎がのさばっているのは我慢ならねえからな。見せてやろうぜアレルヤ!真の超兵の力って奴をよ!)」

 

アレルヤ「(ああ…!行こう、ハレルヤ!)」

 

力強く頷いた時、デビルガンダムから伸びた複数の管がアロウズとプロヴィデンス達のモビルドールなどに突き刺さる。

 

すると表面に銀色のが浮かび上がる。

 

ゼロ『なんだあれは!?』

 

ドモン『DG細胞を感染させたんだ!』

 

ハヤテ『DG細胞は人体・機械を問わずに浸食・変異させる恐ろしい細胞なんです!』

 

シオニー『じじじ、人体も!?』

 

香鈴『恐ろしい細胞だな』

 

驚く面々へとドモンとハヤテが言った事にシオニーは悲鳴を上げて、香鈴は静かに言うが内心ゾッとしていた。

 

フェニーチェ「とにかく当たらない様に気を付けろ!」

 

ドモン『そいつの言う通りだ!後、感染したのに絶対に触れるんじゃないぞ!それでも感染する可能性もあるからな!』

 

AN『脳まで感染されたら助かる可能性0なので!』

 

甲児『おいおい、そりゃあ勘弁願いたいぜ!』

 

アルト『機械にも感染するんだから名前の通り過ぎるだろ!』

 

それぞれガンダムヘッドのを避けながら攻撃を続ける。

 

ハヤテ『はあっ!』

 

ズドォオオン!!

 

向かって来た感染モビルドールにゴッドマスターは両腕にエネルギーを纏わせて殴り飛ばす。

 

リント《ええい、退却だ退却!こんな所にはいられん!》

 

ジニン『全機撤退する!速やかにこの戦場を離れるのだ!』

 

するとアロウズは退却を始める中でガンダムヘッドの放ったビームがルイスの乗るアヘッド(スマルトロン)の肩に被弾する。

 

ルイス『きゃあ!?』

 

沙慈『!?あの機体からの声…ルイス!?』

 

刹那『何!?』

 

AN『あの機体に乗っていたんですか!』

 

デビルガンダム「■■■!」

 

するとデビルガンダムがルイスの乗るアヘッドを狙い始める。

 

慌ててルイスは避けるがそれを合図の様に感染モビルドールの軍団もルイスを狙いだす。

 

沙慈『ど、どうしてルイスを狙いだしたんだ?』

 

ドモン『いかん!奴はあの機体に乗るパイロットを自分の生体ユニットにするつもりだ!女性ならば奴はさらに強くなってしまう!』

 

ハヤテ『なっ!?あのデビルガンダム、生体ユニットなしなのに動いているんですか!?』

 

シオニー『ど、どういう意味ですか?』

 

戸惑う沙慈の後に叫んだドモンのにハヤテは驚いて聞く中で誰もが気になって聞く。

 

ハヤテ『本来デビルガンダムはプログラムされた目的に従って自律行動するため、パイロットを必要としません。しかしその制御には生体ユニットという形で人間を必要とするんです。生体コアがないとデビルガンダムは崩壊してしまうんです』

 

ドモン『だが奴はコアなしでも活動出来る様にされたのかああやって動けてはいる。生体コアを手に入れれば奴は完全体になる』

 

AN『完全体って……』

 

出て来た言葉に誰もが息を飲む中でデビルガンダムをプロヴィデンスがレイダー、フォビドゥン、カラミティと共に囲んだ後に手に持った謎の装置を起動させるとデビルガンダムを封じる様な箱型のバリアを作り出す。

 

アシュタロン「捕獲完了」

 

ヴァサーゴ「任務達成だね」

 

ジェフリー《いかん!奴らが何かに利用する前に破壊するんだ!》

 

AN『はい!』

 

慌てて誰もが攻撃を仕掛けるがバリアは壊せず、デビルガンダムは動けない状態でもルイスを狙う。

 

刹那『させるか!』

 

Aエクシア「てやっ!!」

 

そこにダブルオーライザーとAエクシアが割り込んで追っていたガンダムヘッドや感染モビルドールを切り裂く。

 

AN『はぁああ!』

 

ズババッ!!

 

続けざまにノワールブラスタとブラスタが感染モビルドールを切り裂いたり撃ち抜く。

 

沙慈『早く逃げてルイス!言いたい事あるけど早く!』

 

ルイス『沙慈!え、ええ…』

 

必死に呼びかけた沙慈のにルイスは頷いた後に撤退する。

 

何時の間にかイプシロンやスザクも撤退している。

 

プロヴィデンス「さて、目的を達成したのでこちらも帰らせて貰うよ」

 

香鈴『逃がすと思うか?』

 

ハヤテ『その通りです!しかもその大きなデビルガンダムをどうやって連れて行く気ですか!』

 

カオス「普通にこうするんだが?」

 

アビス「ポチっとな」

 

そう言うプロヴィデンスに香鈴とハヤテがそう言うとカオスの隣でアビスがスイッチを取り出してポチっと押すとデビルガンダムを包み込んでいたバリアが光った後にデビルガンダムは一瞬で消える。

 

ゼロ『!?あれはケース以外にも転送装置になっていたのか!?』

 

AN『おー、便利ですねそれは』

 

デュオ『いや、感心してる場合じゃねえよ!』

 

アシュタロン「ではこれにて」

 

感嘆の声をあげるANにデュオがツッコミを入れてる間にプロヴィデンス達は急速に戦場を去る。

 

ドモン『くそ、デビルガンダムが…』

 

ハヤテ『厄介なことになりましたね…』

 

手を握り締めるドモンの隣でハヤテは呟く。

 

Aエクシア「一応、敵はもういねぇけど…」

 

ドモン『DG細胞がどこかに感染してないかを調べた方が良いな、そこを元に住民に感染したら元も子もない…』

 

AN『…あ、アロウズ達の方はどうなんでしょうか?』

 

呟くAエクシアにドモンもそう言い、ANが撤退して行ったアロウズが感染してないかを聞く。

 

ドモン『いや、奴らは不用意に近づいてないのと接近戦をしてないから一応大丈夫だろう…ルイスと言う人物が乗っていた機体もビームだけで直接触れられたと言うのはないからそちらもだな』

 

沙慈『そうですか…』

 

AN『スザクさんたちの方も同じく大丈夫そうですかね?』

 

ゼロ『ナイトオブラウンズもスザク以外がプロヴィデンス達の攻撃で離れていた事もあり大丈夫でしたよ』

 

ホッと安堵する沙慈の後のANの心配をゼロが拭う。

 

ドモン『とにかくここの住人には不用意に戦闘区域に近づかない様にと伝えた方が良いだろう』

 

ジェフリー《その通りだな。AN。DG細胞をサーチする機械をなんとか作れないだろうか?DG細胞を対処した後は此処の復興の為にあなたのアークセイバー達を貸してほしい》

 

AN『すぐに作ってみます』

 

そう進言するドモンにジェフリーは同意した後に頼みこみ、ANもすぐさま頷いてARISIAに戻り、作業に取り掛かる。

 

AN「(……もしデビルガンダムがあのエネルギーで進化したら……世界、本当に終わるかもしれませんね)」

 

本当にそうならない事をANは祈りながら作り上げる。

 

しばらくして、出来上がったDG細胞探索機でアザディスタンに張り付いていたDG細胞をドモン主導で対処した後に復興にかかろうとした所で第2のZONEがインド北部に出現してインサラウムの大規模部隊が襲撃していると言う報を聞き、AN側アークセイバー達にアザディスタン王国の復興を任せ、ZEXISはすぐに向かった。




ドモン・カッシュ
概要
ご存知、機動武闘伝Gガンダムの主人公
時期は本編終了後でレインと結婚済み
とある筋からデビルガンダムを作り上げていると言うのを聞き、作り上げてる組織の基地へゴッドガンダムに乗り突入し、デビルガンダムを破壊しようとした所で時空振動が発生して飛ばされてしまう。
別世界に驚かないのはどうやら世界移動に経験があるようで…

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