第二次スーパーロボット大戦Z Another   作:Dr.クロ

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シオニーとANはシオニーがいたリモネシアに降り立った。そこでシオニーはかつて戦った組織と再会する事になる。

※台詞について

機体から聞こえる声を『』
内部やそのままで話している声を「」
船からとか個人通信のとかのを《》

で表しています。

少しご都合主義な所も見えますけど広い目で見てください


第二話~再会~

リモネシア共和国~付近の森~

 

AN「ふむ、ここがリモネシアですか」

 

シオニー「(チーン)」

 

早速地球に降りたANは見える映像からそう洩らす隣でANによって扱かれまくったシオニーが転がっていた。

 

リモネシアにいた頃からほとんどロボットを動かした事も体を動かした事も全然した事ないと言う事でANに地球に降りるまで本当にスパルタで教え込まれたのだ。

それによりそんなそこらのパイロットより上位まで上がり、また体力もたっぷり付いた。

 

AN「さて、私は宇宙船を隠してくるのでシオニーさんはご自由に行動してくださいね」

 

シオニー「は、はいぃ…」

 

そう指示するANにシオニーはよろよろと立ち上がって答えた後に気付く。

 

シオニー「あ、あの、このままで行けと;」

 

自分のミニスカを掴んで聞くシオニーに当然とばかりにANは頷く、

 

AN「まぁ情けとしてこれあげますよ」

 

そう言ってボロボロのマントを渡す。

渡されたのにシオニーは体隠す的な意味でも良いかなと半分諦めな感じに考えて頭の上でマントを羽織り、服を隠す様にして外に出る。

 

AN「…さてと最終調整をはじめますか」

 

外に向かうシオニーを見送った後にANはロボットの最終調整の為に格納庫へ向かった。

 

リモネシア共和国~旧市街地~

 

シオニー「はぁ…やはりボロボロね」

 

歩きながらシオニーは様子からそうぼやく。

こう歩いていると自分は愚かな事をしたと罪悪感が来る。

 

シオニー「やはりアイムなんかに頼ってたのが間違いだったのね…」

 

自分は祖国を守りたかっただけ、だが結果は祖国は壊滅、自分は敵にされた。

守りたかった物を自分の手で壊滅させてしまった。

 

シオニー「はぁ…ん?」

 

再度溜息を付いた後に何時の間にか何かの爆音が聞こえて騒がしい事に気付いた後に自分を影が覆っているのに気付いて上を見上げる。

 

そして目に入ったのは自分を倒した集団の中にいたロボット、ブラスタが見えた。

と言ってもシオニーの知ってるブラスタと違いこちらは黄色であったが…

 

シオニー「こ、これは一体…」

 

????『そこの人!危ないから離れた方が良いよ!』

 

驚いているシオニーへロボットから声が呼びかける。

声からして女の子が乗ってる事を知る。

 

シオニー「えっ?あ、はい!」

 

その呼びかけに答えてシオニーは慌てて走る。

 

少し離れたのを確認して振り返ると数は少ないが自分と戦った集団、ZEXISがいる事に気付く。

それと共に出る前にANに持たされていた通信機が鳴る。

 

シオニー「もしもし?」

 

AN《あ、シオニーさん。今何処に居ますか?》

 

出たシオニーにANが聞く。

 

シオニー「い、今、旧市街地の戦場の近くです!!」

 

報告を聞いてふむと言うANの呟きの後に何か調べる音がしてからANは言う。

 

AN《わかりました。ではすぐそちらに行きますね》

 

そう言った後に再びシオニーを影が覆い、シオニーは上を見ると自分達が乗っていた船、ARISIAが来ている事に驚く。

ちなみにARISIAの概観はガンダムAGEのディーヴァ強襲揚陸形態の白い所を青くして赤い所を白くした感じのである。

 

AN《ではシオニーさん、行ってきますね》

 

その言葉と共にARISIAからANがシオニーに見せた黒いブラスタが出撃して戦場に向かう。

 

シオニー「いや、あの…どう船に乗ればいいんですかぁぁぁぁぁぁ!!」

 

戦場へ向かって行くそれにシオニーは絶叫する。

なお、ちゃんと乗れる様に考慮していたのかARISIAが地面に降りてシオニーが乗れた事を記載しよう。

 

そんなシオニーの絶叫を後ろにANは黒いブラスタを操ってZEXISと対峙しているロボットに狙いを定める。

 

AN「いきますよノワール。貴方の初陣、勝利で納めましょう!」

 

そう言った後に黒いブラスタ、ノワールブラスタはAX-55EAGLEでロボット1体を撃ち続けて旋回して最後に強烈な1発を炸裂させる。

 

それによりロボットは爆発四散する。

突如現れたノワールブラスタを脅威と感じたのか複数のロボットが向かって来る。

 

クロウ「な、なんだありゃあ」

 

目の前の蹂躙に本家ブラスタに乗るクロウ・ブルーストはそう洩らす。

そう蹂躙である。

 

突如現れた船から現れた黒いブラスタは1体を撃破した後に向かって来る自分が元所属していたファイヤバグが乗る機体、アクシオ・バーグラーの攻撃を避けてはバンカーで両断して行く。

計測はしてみたが自分が乗るブラスタの武装より火力があるのが分かった。

 

ゼロ《エスター・エルハス。君の雇主は黒いブラスタも開発していたのか?》

 

エスター『いや、そんなの全然聞いたこともないよ』

 

それを同じ様に見ていたゼロがブラスタ量産試作器のブラスタEsに乗るエスターに聞いてエスターも何がなんやらな顔でそう返す。

 

デュオ『んじゃあれは何なんだ?』

 

正太郎《それに、乗ってる人は味方なんでしょうか?》

 

赤木『相手を攻撃してるのだから味方じゃないですか?』

 

青山『それだけで決めつけるのはどうかと思うぞ』

 

セツコ『確かにあの黒いブラスタの目的が分からない以上警戒はするべきかと』

 

ZEXISのメンバーもアクシオ・バーグラーを倒して行く黒いブラスタに各々に言う。

 

マリリン『ちょっと邪魔しないで貰おうかしらそこのパイロットさん!』

 

そんな黒いブラスタにファイヤバグの隊長のマリリン・キャットが自分の乗ってるアクシオ・バーグラーを動かしてアサルトライフルで攻撃するのを見てクロウは動く。

 

クロウ『おっと!そのブラスタばっかりに目を囚われるのはどうかと思うぜマリリン!』

 

その言葉の後にSPIGOTをチャクラムの様にしてマリリンの乗るアクシオ・バーグラーを切り裂く。

 

マリリン『ちっ!やるわねふらふらちゃん。でもまだ…』

 

AN『SPIGOT!斬り裂きなさい!』

 

それに舌打ちしてマリリンが言う前にブラスタを知ってる者は驚く。

黒いブラスタ、ノワールブラスタがブラスタが使うのとは別のSPIGOTで攻撃を仕掛けたからだ。

 

それにマリリンは咄嗟に動かして避けようとするが1つ遅く、アクシオ・バーグラーの右腕が両断される。

 

クロウ『SPIGOTも使えるのか!?』

 

ゲイナー『つまりあのブラスタにもVXが!?』

 

シン『それよりもさっき聞こえた声…』

 

勝平『女の人が乗ってるのか!?』

 

それに誰もが驚く中で言った時、通信機に着信が入り、その後にそれぞれの画面にANが出て来る。

 

AN《どうも初めましてZEXISの皆さん。私はAN。このノワールブラスタ、通称ノワールのパイロットです》

 

エイジ『ノワールブラスタ?』

 

ゼロ《……1つ聞こうミスAN、あなたはそのノワールブラスタをどこで手に入れたのだ?》

 

挨拶するANに言った名に誰もが戸惑う中でゼロが問う。

 

AN《ん?ノワールは私が造ったのですが》

 

クロウ『なっ!?』

 

ゼロ《造っただと!?》

 

何を言ってるんだとばかりに言うANにクロウやゼロにZEXISのメンバーは驚く。

 

ゼロ『造ったと言うとあなたはそのブラスタを自分自身で一から作ったと言う事なのか!?』

 

AN《はい、そうですよ?》

 

続けざまに聞くゼロにANはそう言う。

 

ゼロ《もう1つ…》

 

エスター『!?来るよ!』

 

続けざまに聞こうとしたゼロを制してエスターがそう言うと少し離れた景色が歪んだと思ったら槍と盾を持った鎧の騎士といった風情のロボット複数に人型のロボットが複数現れる。

人型ロボットでその内の1体は他のと違い黄色い角があった。

 

????『大丈夫かマリリン殿』

 

マリリン『丁度良かったですわジェラウド様、ちょっとドジをしましたので助かりますわ』

 

そんな隊長格と思われる黄色い角のロボットに乗ってるパイロットがマリリンに話しかけて、マリリンはそう返す。

 

クロウ『あいつ等!それよりもマリリン、まさかてめぇ!』

 

AN《彼らは?》

 

ゼロ《聖インサラウム王国と言う別の多元世界の者達だったが次元獣とガイオウによって滅ぼされてこの多元世界を自らの土地として手に入れる為に侵攻して来た者達だ》

 

それに驚くクロウの後に聞くANにゼロはそう説明する。

 

AN『ガイオウ…あぁ、シオニーさんが言ってた破界の王ですね』

 

クロウ『!?あんた今』

 

刹那『来るぞ!』

 

思い出して言うANから出た名前にクロウは聞こうとして刹那が叫ぶのを聞いて槍と盾を持った鎧の騎士風ロボットと隊長格以外のロボットが向かって来るのに気付く。

 

AN『おや、まずは様子見ですかジェラウドさんとやら』

 

ジェラウド『そのつもりはない』

 

そう言うANへジェラウドはそう返すとノワールブラスタにジェラウドが乗っている隊長格ロボットが左腕のシールドからエネルギーの矢を放つ。

それをノワールブラスタは避けた後に隊長格ロボットがハルバートを持って向かって来る。

 

どうやら先ほどの戦闘を見ていたのかノワールブラスタを脅威と感じ取って他のロボット達へZEXISメンバーの足止めを指示したのだろう。

 

ジェラウド『本来ならばあのクロウ・ブルーストの機体を殿下に捧げるべきだがお前自身がこれから先厄介になると考えて排除させて貰うぞ!』

 

AN『なるほど、いいアイディアではありますがそれは無理ですね』

 

言いながらハルバートを振り下ろすジェラウドにANはそう返してシールドで防いだ後にAX-55EAGLEで攻撃しようとするがそれより前に下がられた後にハルバートで防がれる。

 

ジェラウド『そう簡単にはやらせん!』

 

AN『なかなかやりますね…』

 

防ぎながら矢を放って攻撃を仕掛けるジェラウドにANは感心する。

 

それに対しジェラウドは警戒を最大にしていた。

 

目の前のロボットに乗る存在は只者ではないともう1つの意味も含めてそう考えており、そして何よりこの先自分達の前にZEXISともども最大級の壁で立ち塞がるだろうと考える。

そして周りを見てこちらが不利と感じたジェラウドは呼びかける。

 

ジェラウド『アークセイバー団員全員に告ぐ!直ちに撤退せよ!まだ無事な者は満足に動けぬ者に手を貸してガブリンを囮にこの場を離れるのだ!』

 

アークセイバー『了解!』

 

AN『撤退ですか、まぁこの状況なら良い判断ですね』

 

その場を離れるアークセイバー達を見ながら呟くANの後に最後に残ったジェラウドが撤退する直前にロボットの顔をZEXISメンバーとノワールブラスタに向けて振り返る。

 

ジェラウド『お前達の実力は見せて貰った。次は陛下より賜った我が剣…ディアムドにて挑ませていただく』

 

最後にそう残してジェラウドはその場を去った。

 

マリン『あの男、まだ本気を見せてなかったのか』

 

ロックオン『見せて貰ったと言ってるが、ノワールブラスタだっけ?そいつと戦ってて良くみせたな』

 

ティエリア『油断出来ない相手だな』

 

アルト『確かにな』

 

終わったのを感じてZEXISメンバーは各々に言う。

 

ゼロ《さて、先ほど誰にブラスタの事を聞いたかを質問したかったが先ほど呟いた事で判明した》

 

クロウ『あんたはシオニーと言ったな。そいつはシオニー・レジスじゃないだろうな?』

 

そんな中でゼロが切り出してクロウが引き継いで聞くと同時に場に緊迫感が出る。

 

AN《えぇ、そうですよ。このノワールはグレートアクシオンの残骸から造り出しましたし》

 

エスター『ええ!?』

 

くらら『残骸からって!?』

 

朔哉『マジかよ!?』

 

ガロード『残骸で造り上げてあの戦いってすっげぇな』

 

肯定した後にANの口から出て来た言葉に誰もが驚きの声をあげる。

 

ゼロ《………俄かに信じられないが…少し話し合いたいのと同時にシオニー・レジスがいるなら会わせてくれないだろうか?》

 

AN《それはいいですけど何処で話しますか?》

 

そう洩らした後に対談を申し込むゼロにANは聞く。

 

ゼロ《そちらの船で私とジェフリー艦長にミススメラギでそちらの事を聞きたい》

 

AN《わかりました。では今船を呼びますね》

 

そう言うゼロにANは答えた後にシオニーを乗せて待機させていたARISIAを呼ぶ。

 

カレン《大丈夫なのゼロ?》

 

ゼロ《……現状彼女は嘘を付いてる素振りはない。さらに言うと初対面の我々に嘘を付くメリットがないからな》

 

ARISIAへ通信して呼んでいる間のANのノワールブラスタを見ながら聞くカレンにゼロはそう返す。

しばらくしてARISIAが来る。

 

AN《今そちらの船と付けますね》

 

その言葉の後にイカルガの横にANはARISIAを横づけする。

しばらくしてクロウと話す面々とは別にゼロ達はANとシオニーと対面したが…

 

ARISIA~ブリッジ~

 

ジェフリー「これはまた…」

 

スメラギ「あら~可愛いのを着てるわね」

 

シオニー「み、見ないで!!今の私をじっと見ないで!」

 

出会ったシオニーを見て呟くジェフリーやそう述べるスメラギにシオニーは顔を赤くして恥かしそうに叫ぶ。

 

AN「私の趣味です。可愛いでしょ?」

 

スメラギ「そうね。と言うか大きかったのね」

 

ゼロ「(コホン)ミススメラギにミスAN。ガールズトークはこの話が終わった後にして欲しい。それでミスAN、あなたがシオニー・レジスと出会った経緯を教えてもらいたい」

 

ジェフリー「確かに彼女は陰月にいたからな」

 

このままだと別の話になりそうだと考えて咳払いしてその場の空気を掴んだ後に本題を聞くゼロにジェフリーも同意する。

 

AN「いいですよ。実は私、この世界に迷い込んできたんです」

 

ジェフリー「この船と共に陰月へ迷い込んだと言う訳か」

 

そう答えるANにジェフリーは周りを見ながらそう洩らす。

 

AN「まぁそうですかね(一応そういうことにしときますか)」

 

ゼロ「(……ふむ)それであなたはそこで出会ったシオニーからこの世界の事を大体聞いたと言う訳か」

 

そう返すANにゼロはシオニーを見てからそう言う。

 

AN「はい、その通りです」

 

ゼロ「……ミスAN、もしこの先当てがないのなら我々に同行してくれないだろうか?」

 

頷くANにゼロはそう申し出る。

それにスメラギとジェフリーはゼロの申し出に反対じゃないのか口を出さない。

 

AN「別にいいですけど条件があります」

 

ゼロ「聞こう。あなたが望む条件とは?」

 

指を1本立てて言うANにゼロは聞く。

 

AN「シオニーさんも同行させてください」

 

ゼロ「…やはりか、無論彼女の同行を認めます。私としても彼女にはあなたともども同行して貰おうと思っておりましたのでありがたい事です」

 

提示されたのに予想していたのかそう呟いた後にゼロはそれを認める。

 

AN「わかりました。では貴方たちと同行しましょう」

 

ゼロ「こちらこそ、同行感謝する」

 

了承するANにゼロは手を差し出し、ANはそれを掴んで握手する。

その際、ゼロは仮面の中でん?と思ったがそれを出さずに握手を終える。

 

なお、後にクロウが借金をまた背負うと言うのにゼロ達がまたかと呆れる中でANはどんだけ借金をしてるのだろうかと思ったのは些細である。




機体説明

ノワールブラスタ
外見:ブラスタの白い所を黒くして黒い所を白くした感じ、目の色や緑色の部分は赤に変わっている。
概要
ANがシオニー・レジスの話からグレート・アクシオンの残骸を使って開発した自分専用ロボット
動力はVXではないがVXと同等のオリジンシステムと言うゼロシステムや様々なロボットのシステムを使うことができるシステムを動力源として組み込んでいる。
ブラスタの武装は勿論SPIGOTも搭載しているがどれ等も本家より火力を上げている。

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