第二次スーパーロボット大戦Z Another   作:Dr.クロ

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仲間を奪われたZEXISに仲間と似た姿の悪意が姿を現す。


第十九話~もう一人のゼロ~

AN「え!?クロウさんが暴走してたんですか!?」

 

前回の後、しばらく休んでいたANは休んでいる間に起こった事をゼロから教えられて驚く。

 

ゼロ「ええ、しかも相手の兵器によりエスターが次元獣へとされてしまい相手に…クロウの暴走はその直後に駆け付けたランド・トラビスの物理的行動により止まりました」

 

AN「誰ですか?そのランドさんというのは」

 

出て来た名前にANは聞くとゼロは失敬と謝ってから答える。

 

ゼロ「ランド・トラビスはZEUTHの者達と同じ世界の出身者でオハラ・セツコと同じスフィアの持ち主との事だ。彼もまた同じように移動していた所でクロウのスフィアのを感知して来たらしい」

 

AN「おー、そうなんですか」

 

成程と納得してから自分に引っ付いているシオニーを見る。

 

AN「それでシオニーさんはなんでこうなってるんですか?」

 

ゼロ「………彼女もスフィア持ちで抱き着いているのはその副作用だ」

 

出て来た言葉にANは驚く。

 

AN「………え?」

 

一瞬固まった後にどう言う事なのかを目で言うANにゼロは説明を始める。

 

ゼロ「クロウが暴走した際、彼女が絶叫したと思ったら機体が光りを発したのだ。その時アサキムが現れ、珍しそうに言っていた。第13のスフィアが目覚めるとは…と」

 

AN「13番目のスフィア!?」

 

出て来たのにANは驚く中でゼロは続ける。

 

ゼロ「アサキム自身、その第13のスフィアの目覚めは予想もしていなかったそうです。奴が言うに愛欲の蛇使いと言っていた」

 

AN「愛欲の蛇使いですか…」

 

ぽつりとゼロが言った名前を呟きながらANは自分に抱き着いているシオニーを見る。

 

ゼロ「彼女も暴れまくったがなんとか他の面々が抑え込んで事なきを得た。AN。あなたは何か変わったパーツをパールネシアに組み込んでませんか?」

 

AN「あ、そう言えば……」

 

そう聞かれてANはシオニーと会った頃のを思い出す。

 

彼女が大事そうに抱えていたパーツ、それをパールネシアに組み込んだ事を…

 

そんなANの様子からやはりとゼロは呟く。

 

ゼロ「すいませんが暴走のもあってパールネシアを調べさせて貰い、ブラスタを作り上げた科学者にも見て貰った結果、パールネシアにはブラスタのVX…つまり同じスフィアが搭載されているのが判明しました」

 

AN「まさかあれがスフィアでしたか…」

 

眉間を揉むANにゼロも神妙そうに頷く。

 

なんて、ただのパールネイルを元に作られただけと思われていたのがまさかのスフィア搭載機だったなど誰もが最初思わなかったし、作り上げたAN自身も予想出来ないものだ。

 

AN「それにしても愛欲って……」

 

その後にANはスフィアの名に呆れた顔をする。

 

ゼロ「まぁ、そう言う顔をされても仕方ないでしょう」

 

AN「一体どういうスフィアなんでしょうか…」

 

玉城「おい、大変だぜゼロ!」

 

同じ気持ちか頷くゼロにそう呟いた所で鬼気迫った顔の玉城が慌てて来る。

 

ゼロ「何事だ。まさかインサラウムが動き出したのか?」

 

玉城「お前の偽者が出やがった!」

 

ゼロ「…は?」

 

報告にゼロは一瞬呆気に取られたがすぐさま我に返る。

 

ゼロ「どう言う事だ!私の偽物だと!?何があったんだ!」

 

玉城「良いから早く来てくれ!今テレビに出てるんだよ!」

 

AN「テレビに!?」

 

慌てて玉城に付いて行くと他のメンバーがテレビを見ていた。

 

ANとゼロもテレビを見る。

 

ゼロ「なっ!?」

 

AN「あれって…ゼロ!?」

 

そして映し出されていたのに2人は驚く。

 

確かにそこには…何かの上に佇むゼロの姿があった。

 

ゼロ「な、何者だ奴は!」

 

AN「あ、なんか話すみたいです」

 

驚くゼロの後にANが手をバッと広げる様子からそう言う。

 

ゼロ?『私はもう一人のゼロ。アナザーゼロなり』

 

ゼロ「アナザーゼロ……」

 

名前にゼロが呟いた後にアナザーゼロは言う。

 

アナザーゼロ『この世界は愚かだ。人も社会も組織も全てが愚かだ。だから私は破壊する。この世界を!全てを無にするまで破壊する!』

 

アポロ「何!?」

 

デュオ「全てってこいつ…」

 

AN「…………」

 

誰もが驚き、ANがじっと見る中でアナザーゼロは再び手を掲げる。

 

アナザーゼロ『まず手始めに此処にあるアロウズの基地を潰す。我々、破滅の軍団の力をそこで披露しよう』

 

その言葉と共にカメラは別の何かが映し出される。

 

それは二足歩行のロボットで撃退に来たアロウズのMSを撃ち落としていく。

 

ルナ「な、何あれ!?」

 

琉菜「見た事無いロボだわ!?」

 

ハヤテ「あ、あれって…」

 

AN「ビグ・ザム!?」

 

誰もが驚く中でハヤテとANが驚く。

 

シン「知ってるのかハヤテにANさん!?」

 

カミーユ「聞いた事がある!あれは多次元になる前に俺達の世界で起こった1年戦争でジオンが使っていたMAだ!」

 

ファ「なんであのMAを!?」

 

聞くシンだがカミーユとファが変わりに答えて驚く。

 

正太郎「そうなんですか!?」

 

ハヤテ「はい、カミーユさんの言った通りです!」

 

AN「そのビグ・ザムがまさかあんなに大量にあるとは……」

 

驚いて聞く正太郎にハヤテは頷き、ANは映りし数にそう呟く。

 

シモン「そんなにやばいのか?」

 

カミーユ「ああ、大量のビームを放つ事で沢山の標的を攻撃する事が出来るんだ」

 

ハヤテ「しかも真ん中の巨大な砲台からは戦艦も破壊できるほどのビームを放てます」

 

ANが寝ている間に合流した部隊と共に来たシモンの問いにカミーユとハヤテがそう答え、あまり複雑なのは無理だが威力のにそんなになのかと顔を顰める。

 

玉城「どうするんだゼロ?」

 

ゼロ「そうだな…アロウズはともかく、あの戦いの後に一般市民たちへと攻撃を仕掛けないという保証がない!ZEXISはこれより、あの破滅の軍団のを止める為に向かう!」

 

AN「了解です!」

 

誰もがゼロのに同意してそれぞれ出撃準備にかかる。

 

ゼロも向かう中でアナザーゼロの事を考える。

 

ゼロ「(一体何者なんだ……アナザーゼロ…)」

 

 

ズドォン!ズドォオオン!!

 

しばらく時間が経ち、蹂躙されるアロウズを見ていたアナザーゼロは顔を別の方向に変える。

 

アナザーゼロ「そろそろか……」

 

その言葉の後にZEXISのメンバーが現れる。

 

その後にメンバーはアナザーゼロが乗る機体に驚く。

 

AN「あれって…蜃気楼!?」

 

クロウ「おいおい、ANさんが似たのを作ったりしてるがまさか相手側でも似た様な事をするとはな…」

 

それにクロウが呟く中でピグ・ザムがZEXISへと狙いを定める。

 

ビィィィィィィィィィィィィィ!

 

ゼロ『!散開せよ!』

 

それにすぐさま散らばり、ピグ・ザムの攻撃を避ける。

 

張り巡らされるビームを潜り抜けながら攻撃を仕掛ける。

 

レイジ『まったく、厄介だな!』

 

ハヤテ『あの真ん中の砲台には気をつけてください!』

 

AN『おそらく当たったら一発アウトです!』

 

シモン『分かった!もし来たらドリルで貫く!』

 

デュオ『うん。お前ならそう言うと思ってた』

 

避けながら愚痴るレイジの後に再度注意するハヤテとANのにグレンラガンを動かしながらそう返すシモンにデュオは呆れながら接近してピグ・ザムの1機の足を膝から両断する。

 

AN『これは……皆さん!どうやらこのビグ・ザムには遠距離攻撃は駄目なようです!接近して攻撃してください!』

 

ゼロ『了解した!各機!接近戦で挑め!遠距離メインの者は他のメンバーが接近出来る様に援護するのだ!』

 

分析したANのにゼロはそう指示して、アナザーゼロと対峙する。

 

ゼロ『答えよ!なぜ私に似た姿をしている!正体を現せ!』

 

アナザーゼロ『そう言われて正体を明かす訳ないだろう。ゼロ』

 

問うゼロだが返しにやはりなと思いながら放たれた攻撃を避ける。

 

その間もピグ・ザムは倒されて行く。

 

勝平『へへんだ!攻略法さえわかればどうってことないぜ!』

 

シオニー『そ、そうですね…』

 

AN「(……おかしい)」

 

調子よく言う勝平と避けながら同意するシオニーのを聞きながらANは違和感を覚える。

 

弱点を見つけられたのに相手はピグ・ザムを展開し続けている。

 

なぜ…と考える。

 

クロウ『どうやらアロウズの奴らも地上から接近して攻撃しているみたいだぜ』

 

ハヤテ『ほとんどの機体が地上付近に居ますね』

 

AN『……え?今、ハヤテさんなんて言いました?』

 

その時、クロウとハヤテの会話にANは引っかかって聞く。

 

ハヤテ『え?ほとんどの機体が地上付近に…はっ!?』

 

クロウ『おい…もしかしてやっこさんの目的は…」

 

言っている途中で目を見開くハヤテの後に同じ様に気づいたのか険しい顔をするクロウのにANもすぐさま行きつく。

 

ピグ・ザムは地上に戦力を集める為の罠だと…

 

AN『(そして地上にいる敵を蹂躙するのに適しているのは…)ま、まさか!』

 

アナザーゼロ『フッ、気づいたようだな。だがもう遅い!』

 

その後にアナザーゼロは上へと向けて合図と思われる閃光弾を放つ。

 

ゼロ『な、何をする気だ!』

 

ブゥゥゥゥゥゥウウウン

 

すると何かが走って来る様な走行音が聞こえてくる。

 

刹那『なんだ?』

 

X魔王「何やら車が走って来る様な感じの音ですな』

 

葵『これ、バイクじゃない?』

 

ハヤテ『バイク…!まさか!?』

 

AN『皆さん!直ぐ空中に逃げてください!飛べない機体は直ぐに戦艦に戻ってください!早く!』

 

詳しい葵の言葉にハヤテは顔を青ざめるとANが鬼気迫った顔ですぐさま全体に伝わる様に通信を飛ばす。

 

ANの鬼気迫るのにZEXIS面々は誰もが慌てて戦艦や空中へと退避する。

 

その後に響き渡る走行音のする方へと見て見えて来たのに驚く。

 

ブォオオオオオオン!!

 

ピエール『な、なんだあの戦艦!?』

 

カトル『バイクの様な……戦艦!?』

 

AN『あ、あれは…』

 

ハヤテ『あ、アドラステアァアアアア!?』

 

ブゥゥウウウウウウン!

 

それにハヤテが絶叫するとバイク型戦艦、アドラステアは逃げ遅れたGN-Xに迫る。

 

アロウズ兵1『う、うわぁああああああ!?』

 

グシャッ!ズドォン!

 

アドラステアはそのままGN-Xを轢き潰し、逃げ遅れたのを次々と轢き潰し前進する。

 

それには誰もが絶句し、一部は口を押さえる。

 

誰もが戦って来たが無慈悲に、しかもバイク型の戦艦で轢き潰すなど誰が予想出来たか…

 

ゼロ『貴様…なんだあれは!』

 

アナザーゼロ『なんだって敵を効率良く潰しているのだが』

 

AN『効率良くって……』

 

出て来た言葉に誰もが言葉を失う。

 

アナザーゼロ『沢山の敵をこうすれば簡単に潰せるだろ?』

 

ゼロ『…………貴様にとっては沢山の敵は蟻でそれを象が踏み潰す様に出来ると言う事か……ふざけるな!!!』

 

いけしゃあしゃあと語るアナザーゼロのに…ゼロは手を握り締め…ゼロとしてではなく、ルルーシュとして怒りを発する。

 

ルルーシュもまた人を殺しているがそれは罪を背負い、覚悟を決めているからである。

 

かつて自らのミスで義理の姉であり、初恋の人だったユーフェミアへと犯してしまった事でさらに決めていた。

 

だが目の前のアナザーゼロはどうだ。

 

目の前の存在は覚悟もしてなく、ただ潰すと言う理由だけでこんな事をしている。

 

それ自体がゼロに、ルルーシュにとっては許せない事であった。

 

ゼロ『アナザーゼロ!貴様には覚悟がない!そんなお前を私は許すわけには……』

 

アナザーゼロ『覚悟がない?あんな奴らを殺すのに覚悟など必要ないだろ』

 

出て来た言葉にゼロの怒りは増す。

 

ゼロ『違う!どんな奴だろうと命を奪う事に変わりない!貴様の非道はこの俺が許さん!」

 

カレン『ゼロ…』

 

AN『そういうと思ってましたよ』

 

クロウ『ホント同意だな…あの女を思い出す程の怒りが湧き上がるぜ』

 

カミーユ『貴様のその考え、修正してやる!』

 

力強く言うゼロのにANはそう言い、他のメンバーもアナザーゼロのに怒りを燃やす。

 

アナザーゼロ『ふっ、返り討ちにしてやろう』

 

その言葉と共に新たな機体が増援として現れる。

 

ハヤテ『増援を出してきましたか…』

 

AN『皆さん!行きますよ!』

 

アポロ『言われなくてもそのつもりだ!』

 

キラ『こんな事をもうさせれない!』

 

その言葉と共に誰もが増援のピグ・ザムのを避けながらアドラステアへと攻撃を仕掛ける。

 

ゼロもまた、アナザーゼロの乗る蜃気楼へと攻撃を仕掛ける。

 

ゼロ『貴様を絶対に止める!』

 

アナザーゼロ『ふっ…』

 

そのまま攻撃を仕掛けながらゼロは心を熱くしながら頭は冷静にして観察する。

 

アナザーゼロの乗る蜃気楼は色などをランスロットのカラーリングに変更していて明るい感じになっている。

 

色を変えただけならまだ分からなかったが相手は…

 

ゼロ「(っ…速い!)」

 

蜃気楼よりも速く動いており、ゼロを翻弄する。

 

それと共にゼロは攻撃を仕掛けて避けられる中で違和感を持つ。

 

ゼロ「(あいつ……まるでこちらの動きを予測しているような避け方をするな)」

 

ゼロが考えている通り、まるで避けられそうになさそうな攻撃をしているのだがまるで読んでるかの如く避けるのだ。

 

あんなにスピードを出してるのに急な方向転換も難なく行っている。

 

ゼロ「(一体何故……)」

 

アナザーゼロ『考え事していると危ないぞ』

 

ズドズドズドズドォ!

 

考えようとしていたゼロへアナザーゼロがそう言うとアドラステアから砲撃が放たれ、ゼロは慌てて蜃気楼を動かして避ける。

 

ゼロ『ちッ!(考える暇を与えない気か!)』

 

ハヤテ『ゼロさん!』

 

AN『っ、このっ!』

 

ズガガガガガガガガガガガガッ!!

 

ブォォォォォォォン!

 

それにノワールブラスタが援護に入るがアドラステアはその攻撃を避ける。

 

ゼロ『ハヤテ!君はあの戦艦を知っているのならあの戦艦と戦った者達はどう対処した!』

 

ハヤテ『いやーそれがですがね…』

 

聞くゼロにハヤテは歯切れの悪くする。

 

ゼロ『まさかないのか!』

 

ハヤテ『実は原作では主人公の新しい機体で倒されたんですよ』

 

AN『ああ、そう言えばそうでしたね』

 

そう答えるハヤテのにANも思い出して頷く。

 

ゼロ『例え新機体だろうとどう倒したかは分かるのではないのか!』

 

ハヤテ『それがブリッジを寸断するという単純な感じで…』

 

それにゼロはそう言う事か…と歯切れの悪い理由に仮面の中の顔を歪める。

 

確かに言葉で言うなら単純で簡単そうだが包囲網を抜けてブリッジを戦艦から切り離すのは難しい。

 

また、もしもブリッジを切り離しても別の場所にコントロール装置があったら意味がない。

 

ゼロ『…AN。コントロールの奪取は出来ますか?』

 

AN『それがプロテクトが硬すぎてできません』

 

そこもやはり対策済みかとゼロは避けながら考える。

 

ゼロ『1つ聞くが、あの戦艦は地上を走るだけなのか?」

 

ハヤテ『いえ、あのタイヤ部分が展開して宙にも浮くことができます』

 

AN『色々とヤバいんですよねあれ』

 

次のを聞いて返された事に万能だな…とゼロは呻く。

 

ゼロ『もう1つ聞く。あのバイクのタイヤは破壊可能か?』

 

ハヤテ『あ、はいできます!』

 

AN『ただ、かなり頑丈ですよあのタイヤ』

 

再度確認するゼロにANはそう言う。

 

ゼロ『ならば出来る可能性のある者にやらせればいいんだ。出来るなシモン!』

 

シモン『壊せば良いんだな!分かった!』

 

AN『サポートします!シモンさん!』

 

そう言うゼロにシモンは力強く答えた後にグレンラガンはアドラステアに向かって行き、ノワールブラスタも続く。

 

AN『まずはあのタイヤの砲台を破壊しましょう!』

 

シモン『分かった!』

 

指示にシモンは頷いてから右腕をドリルに変形させて、ビームをドリルで防いで行く。

 

シモン『そんなもんで…防げると思うな!!!』

 

ズドォォオオオオオオオオオオン!!

 

そのままタイヤの砲台を貫いて破壊する。

 

AN『ハアッ!』

 

ズバズバズバッ!

 

ズドォォオオオオオオオオオオン!!

 

続けてANがもう1つの砲台を壊す。

 

シモン『今だ!タイヤを破壊する!』

 

AN『了解です!』

 

アナザーゼロ『ふっ、そうはさせぬぞ』

 

そう言って突撃しようとしたシモンは第六感で避ける。

 

アビス「また会ったな」

 

カラミティ「新しい奴らもいるみたいだな」

 

そこにカラミティ達が現れる。

 

AN『なっ!?アビスにカラミティ!?』

 

シモン『アイツラが話に聞いていた謎の集団か!』

 

驚くANの隣で態勢を立て直したシモンはカラミティ達を見る。

 

ゼロ『アナザーゼロに助太刀していると言う事は!』

 

アナザーゼロ『ああ、彼らも我ら破滅の軍団の一員だ』

 

出て来た言葉に誰もが驚く。

 

シン『アイツラはお前の仲間だったのか!』

 

アルト『ならやる事は1つだ!』

 

AN『貴方達もぶっ飛ばす!』

 

その言葉にプロヴィデンスはやれ!と次元獣やモビルドールをけしかける。

 

勝平『やってやら!』

 

シオニー『あわわわわわ!?』

 

それに誰もが気合を入れて迎撃に当たる。

 

ランド『やれやれ、ホント休む暇がねえな』

 

そんな中でガンレオンに乗るランドはそう呟いた後にふっと笑い…

 

ランド『まぁ、こんな奴らがいるんだ…休んでなんていられねえわな!』

 

そう言って向かって来るモビルドールを粉砕していく。

 

AN『おお!凄く豪快な方ですね!』

 

メール『そりゃあダーリンはザ・クラッシャーと呼ばれてるもんね!』

 

ランド『メール~~~!!ザ・ヒートを教えろよな……』

 

その豪快っぷりに感嘆するANへと胸を張って言ったメールにランドは粉砕しながら嫌そうな顔でそう言う。

 

アナザーゼロ『はぁっ!』

 

ゼロ『くっ!』

 

一方でアナザーゼロのにゼロはなんとか避けていたが苦戦していた、

 

ゼロ『(くう、打開策が見つからん…相手の動きが早すぎる!)』

 

カレン『はぁっ!』

 

アナザーゼロ『!』

 

そこに紅蓮可翔式が割り込み、続けて蒼天も援護に来てアナザーゼロの乗る機体を蜃気楼から距離を取らせる。

 

カレン『ゼロ、大丈夫!?』

 

ゼロ『ああ、大丈夫だ』

 

香鈴『しかし、あなたを翻弄するとは奴もただのそっくりさんではないみたいですね』

 

聞くカレンにゼロは答えた後に香鈴のにそうだなと同意する。

 

アナザーゼロ『ふむ、援軍か。まあちょうど良いタイミングだ』

 

カレン『は?ちょうど良いってそれどういう…』

 

キュィィィィィィィィン

 

ズドォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

 

その言葉と共にアドラステアの前方タイヤ部分の砲台から、巨大二連ビームが放たれる。

 

それに蜃気楼が絶対守護防壁で防ぐ。

 

ゼロ『グッ!?』

 

アナザーゼロ『それを待っていた!』

 

そう言ってアナザーゼロは蜃気楼へと接近するとキックやパンチの連続攻撃を仕掛けた後に相転移砲を発射する。

 

ゼロ『ぬぉぉぉぉぉぉ!!』

 

カレン『ゼロ!?』

 

吹き飛ぶ蜃気楼にカレンは受け止めようとするとそれより前に受け止める存在がいた。

 

それは蒼天でゼロは頭を振る中で香鈴が声をかける。

 

香鈴『大丈夫ですかゼロ?』

 

ゼロ『あ、ああ。助かったぞ香鈴』

 

そう聞く香鈴にゼロは頷いた後にアドラステアのビームを避ける。

 

シモン『これ以上撃たせるか!』

 

AN『破壊します!』

 

アナザーゼロ『させるか!アドラステア!』

 

ブォォォォォォォン!

 

するとアナザーゼロの言葉と共にアドラステアがグレンラガンを引き潰そうと迫る。

 

シモン『来るなら受けてやる!』

 

AN『シモンさん!』

 

それにシモンはドリルを展開して車輪部分とぶつかり合う。

 

ギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!

 

シモン『ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

 

AN『す、凄い…。あんなに大きさが違うのに全然押されてない…』

 

シオニー『それどころか…相手のタイヤの方が…』

 

そのままアドラステアの車輪をグレンラガンは削って行く。

 

シモン『こんな事で止まってられないんだ…ニアと再び会う為にも!!』

 

バッギャァァァァァァン!!

 

魂の籠った咆哮と共にアドラステアのタイヤが粉砕される。

 

アナザーゼロ『何っ!?』

 

AN『今です!』

 

それにANはノワールブラスタを操作して距離を取るとSPIGOTを展開してターゲットサイトの様に展開する。

 

AN『ファイヤ!』

 

そして持っていたAX-55EAGLEをロングバレルに交換してからアドラステアのブリッジに狙いを定めると銃弾を発射し、発射された銃弾はSPIGOTを通って加速していき…

 

ズドォオオオオオオオオオオン!!

 

アドラステアのブリッジに命中させて爆発させる。

 

AN『ブリッジの破壊、成功しました!』

 

ズドォン!ズドォン!ズドォン!

 

するとブリッジの爆発に誘爆するようにアドラステアの各所が爆発し始める。

 

それにアナザーゼロはやられたか…と呟く。

 

アナザーゼロ『まあ目的は果たせたから良いとするか』

 

ゼロ『目的を果たしただと?』

 

勝平『どういう意味だよ!』

 

ワッ太『まさか自分達の存在を明かす事が目的とか?』

 

出て来た言葉に勝平とワッ太がそう言うとアナザーゼロは背を向ける。

 

アナザーゼロ『見たか?全世界の者たちよ!このアロウズの基地の残骸を!』

 

そう出て来た言葉にジェフリーは放送のを出せと指示し、放送のを探し、それには先ほどのアドラステアやピグ・ザムにより破壊されたアロウズの基地が映し出される。

 

アナザーゼロ『これこそ我が破滅の軍団の力だ。この力が貴様らを破滅に誘う。アロウズ以外にもこの世界に存在する腐った者達を破滅させてやる』

 

シン『!それって!』

 

アスラン『この世界に存在するあらゆる組織も潰す気なのかアナザーゼロは!?』

 

告げられた言葉に誰もが驚く。

 

AN『何故そんなにもこの世界を破滅させようとしているんですかアナザーゼロは…』

 

ゼロ「(確かに。なぜそこまでしようとしているんだ?)」

 

誰もが思った事を代弁するANにゼロもそこが気になっていた。

 

アナザーゼロ『悔やむがいい、人を簡単に裏切る自分たちを。人を簡単に利用する自分たちを。人を簡単に差別する自分たちを』

 

そう言ってアナザーゼロやプロヴィデンス達は消える。

 

ガロード『やっこさん達。厄介な奴らに目を付けられたみたいだな』

 

ロジャー『因果応報とも言えるが…今までを考えると対象の組織に我々も含まれてるだろうしね』

 

AN『そうですね…』

 

そう呟くガロードのにロジャーが肩を竦めて言い、ANも同意する。

 

レイジ『マジかよめんどくせえな…』

 

アイラ『確かにめんどくさいわね』

 

シオニー『た、大変なことになりましたね…』

 

香鈴『そうね…。まあプロヴィデンス達の正体が分かっただけでも良かったじゃない』

 

心底めんどくさそうにぼやく2人にシオニーも同意する中で香鈴がそう言う。

 

AN『まあ確かにそうですね。今まであいつらの所属不明でしたし…』

 

ゼロ『…………』

 

カレン『ゼロ、どうかしたの?』

 

ゼロ『あ、いや。なんでもない(今の香鈴の喋り方。何処か聞き覚えがある感じがしたな…)』

 

無言であったゼロは話しかけたカレンにそう返す中で敬語ではなかった香鈴の喋り方に引っかかりを覚える。

 

一方の香鈴はさっき敬語ではなく素の喋り方をしてしまい焦ったが誰も指摘しない事にホッとする。

 

ジェフリー《各員、帰投してくれ。我々はすぐさまこの地域を離脱する》

 

AN『あ、はい。了解です!』

 

そこにジェフリーが全員に呼びかけ、アロウズが何か理由を付けて攻撃を仕掛けてくる前に離れる事に同意でそれぞれ帰還し、戦闘地域から離れる。

 

その中でゼロは見える光景に手を握り締める。

 

ゼロ「(アナザーゼロ…お前の求める世界の破滅。絶対に俺が阻止してみせる!)」

 

そう決意してゼロ、いやルルーシュは力を籠める。

そんなゼロをカレンとC.C.は見ていた。


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