第二次スーパーロボット大戦Z Another   作:Dr.クロ

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間違えし使い方をする歌姫の歌に伝説は怒る。


第十五話~ランカ・アタック!!~

前回、バジュラの襲撃とゲシュタルトの襲撃を乗り越えたZEXIS

 

ひとまずフロンティア船団にて一休みしていた。

 

レイジ「このこの!」

 

コマンド「おっと!そんなひょろひょろしたのじゃあ当たらないぞ小僧」

 

その中でレイジはシミュレーションのでコマンドと特訓していて振り切った所を避けられた後に打ち抜かれてうがーとなる。

 

AN「まだまだですねぇ」

 

レイジ「くっそぉ!もう1回だ!」

 

コマンド「おう、いつでもやってやろうじゃないか」

 

その後にすぐさまリベンジしようとするレイジにコマンドも再びやる。

 

まだ動かして数日だがレイジはメキメキと実力を上げていた。

 

ハヤテもそうだがレイジは理解するとそれをすぐさま得ようとする努力家な所もあってシオニーや香鈴も先輩として負けられないと同じようにはげんでいる。

 

AN「今の所、何もありませんね…この子も全然動きませんし」

 

暇つぶしに情勢を見ながらANはそう呟いた後に微動だにしないフェニックスガンダムへと目を向けてからふわーとあくびをする。

 

AN「(にしてもあのバジュラと言うの……一体どんな生物なんでしょうねぇ)」

 

バジュラに関する今の所知られているのを見ながらANは考える。

 

AN的にバジュラは何か目的があって動いている様に思えるのだ。

ただ破壊するだけなら様々な場所に現れて無差別に暴れれば良いだけだ。

 

だがその姿を確認されてるのはほとんどある時だけである。

 

AN「(ランカさんとシェリルさん……この二人が歌っているときに彼らは現れる……一体何故?)」

 

2人の写真を見ながらバジュラの目的を考えるがデータが少ないので考えは固まらない。

うむむと唸っていると通信が来てるのに気づく。

 

AN「ん?通信?」

 

なんだろうとANは通信に出た後にスメラギから告げられた事に顔を顰める。

 

 

フロンティア船団より離れた宙域

 

コマンド「まったく、ふざけた作戦を考えるなんて、こんな事を考えた奴は何考えてやがるんだ?」

 

レイジ『同感だな。こんなんで上手く行くのかよ?』

 

出撃した中で腕を組んでそうぼやくコマンドにレイジも頷く。

それには他にも出撃してるメンバーの一部が思っていたので半信半疑であった。

 

伝えられた事はランカの歌によるバジュラの掃討作戦と言うのだ。

反応するのかとANも半信半疑だったがシン達曰く、破界事変のとある時に現れたバジュラが彼女の歌に反応したらしい。

 

AN「(しかし丁度良いですね。これでランカさんの歌とバジュラを詳しく調べれば何か分かるかもしれませんね)」

 

そう考えた後にANは探査装置の準備をして始まるのを待つ。

 

スメラギ《そろそろ始まるわよ》

 

スメラギの言葉と共に音楽と共にランカの歌が聞こえて来る。

 

アルト「(ランカ…この歌を歌うのか…)」

 

流れてくる音楽と歌にアルトは心の中で呟くとランカの乗せたケーニッヒモンスターが接近しているバジュラの群れに聞こえる様に近づく。

 

モニカ≪バジュラの群れ、急速に進路を変えました!?≫

 

ARISHIA~艦橋~

 

AN「こ、これは!?」

 

アイラ「どうしました?」

 

報告を聞きながらランカの歌を解析していたANは解析された結果に目を見開き、それにアイラが話しかける。

 

AN「ランカさんの歌から特殊な波動が発生しています!」

 

アイラ「ええ!?」

 

伝えられた事にアイラは驚いた後にANはより情報を得ようとさらなる解析をする為にバジュラも解析する。

 

AN「んな?!」

 

続けざまに判明したことにANは驚く。

調べた結果、なんとバジュラから発されるのとランカの歌声から解析された特殊な波動が一致したのだ。

 

AN「こ、これはまさか……」

 

その結果にANは頭の中である仮説が出来上がる。

 

バジュラ達はランカの歌に反応するのは…特殊な波動を放つ彼女を仲間と認識していて、その仲間が囚われてると思っているからフロンティア船団や彼女が行く先々に現れて彼女を救う為に攻撃を仕掛けたのだと…

 

それを伝えようとANは考えたがすぐさま思い留まる。

もしもこれを提案した者が自分の様に知っていてもしも知られたと分かったらランカやそしてシェリルに危害が及ぶかどこかに連れ去ろうとする可能性があるからだ。

 

AN「(だとしてもこの作戦は……あまりにも酷すぎる……!)」

 

それと共にANは怒る。

もし仮説が正しいのならば…ランカや今バジュラ討伐に駆り出されてる自分たちZEXISは利用されていると言う事だ。

 

何も知らないでは済ませられないバジュラを殺戮する存在に仕立て上げようとする者達にANは右手を握りしめる。

 

AN「確かこの作戦を考えたのは……」

 

さっそく調べるとレオン・三島が出てきて、こいつか…と三島を睨む。

 

色々と調べてやらせない様にと考えるが今のをどうしようか考える。

 

アイラ「!新たな反応あり!識別はバジュラの巡洋艦クラスに…!熱気バサラのファイアーバルキリーよ!」

 

その言葉と共にANは今の状況を変えるきっかけになると喜ぶ。

 

バサラ『何だよ、こりゃあ…』

 

アルト『熱気バサラか!』

 

到着したバサラは目の前の状況に怒りを覚える中でアルトが気づいて通信して来るがバサラは無視してある方…ケーニッヒモンスターの方へ飛んでいくとバトロイド形態になる。

 

バサラ『お前!こんな歌が楽しいのかよ!?』

 

ランカ『!』

 

短いがバサラの説教にランカは衝撃を受けて歌うのを止める。

 

こんな歌が楽しいのか…たったそれだけでランカの胸に突き刺さった。

 

ランカ『…あ…ああ…』

 

アルト『熱気バサラ!ランカに余計な事を言うな!』

 

バサラ『余計な事だ?お前らが、こいつに無理やり、こんな風に歌わせたのか!!』

 

それに噛み付いたアルトだったがバサラの怒りの言葉に驚く。

 

アルト『無理やりって…ランカ…お前…』

 

ランカ『…………』

 

エイーダ『歌って、ランカ…!まだバジュラがいるのよ!』

 

コマンド「止せエイーダ・ロッサ!熱気バサラも言ってたろ!無理やり歌わせてそいつの今後に支障が起こったらどうする!」

 

話しかけるアルトのに対して無言になるランカにそういうエイーダにANから極秘の通信ので仮説を聞いたコマンドが怒鳴って止めさせる。

 

騎士「ジェフリー館長!これ以上彼女を歌わせ続けるのは無理です!」

 

ジェフリー≪うむ、後退しろカナリア中尉!ランカくんは、これ以上無理だ!≫

 

カナリア『了解!』

 

バジュラの攻撃を防ぎながらそう言う騎士に同じように考えていたのかジェフリーは指示してケーニッヒモンスターはマクロス・クォーターへ帰還する。

 

AN「(ひとまず、安心ですね)」

 

帰還するのを見ながらANは安堵する。

 

エスター『熱気バサラ!伝説のヒーローだか何だか知らないけど、あんたにランカちゃんの何が分かるのさ!』

 

レイジ『分かるんじゃね?同じのをやっている者だからよ』

 

アルト『っ、それは……』

 

それに怒鳴るエスターだったがレイジの言葉にアルトは顔を歪めるがその通りかもしれないと考える。

 

レイジだって当てずっぽうで言ってるのではない。

 

ガンプラに通じて相棒が他のガンプラをやっていた者達と通じ合っていたのを見て同じ道を進む者だからこそ分かる事もあると言うのを感じた。

 

アルト自身もランカとシェリルを見ていた事もあって先ほどのバサラの言葉に衝撃を受けた。

 

カミーユ『エスター、今はバジュラの相手をする方が先だ!』

 

エスター『わかってるよ!』

 

カミーユに咎められながらエスターはバジュラのに向かう。

 

レイジ『んで、あんたはどうするんだ?』

 

バサラ『俺かい?そんなに歌に拘って聞きたいなら、俺が歌ってやるぜ!俺の歌を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!』

 

レイジの問いにバサラはそう返した後に彷徨と共に歌いだす。

 

ピエール『き、来た!!『突撃ラブハート』だ!!』

 

クロウ『やっぱりあいつ…本物か?』

 

AN「(熱気バサラ…凄い人です。流れを変えた)」

 

自分の心のままに歌うバサラにANは心に響く歌に称賛する。

 

バジュラ「………」

 

響き渡るバサラの歌を聞いたバジュラ達は戦うのを止めて帰っていく。

 

バサラ『行くぜ!どいつもこいつも!俺の歌を聴けぇぇぇぇぇぇぇっ!』

 

ハヤテ『す、すごい…』

 

再び彷徨するバサラにハヤテは驚きながらバジュラを避ける。

 

するとセンサーを見ていたANは気づいた。

 

バサラの乗るファイアーバルキリーの周辺の時空境界線が歪んでいるのに…

 

AN「あれは……」

 

クロウ『どうなってやがんだ!?熱気バサラの周辺の時空境界線が歪んでいく!』

 

マリン『あの男、時空震動を起こすとでも言うのか!?』

 

バサラ『行くぜえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!』

 

同じように気づいた者達が驚く間にバサラの叫びと共に時空震動が起こると3体のバルキリーが現れる。

 

エイジ『またバルキリーが出たぜ!』

 

シオニー『み、味方でしょうか?』

 

ミシェル『あれはVF-22!あっちはVF-11とVF-17の改造機か…!?』

 

現れたのに誰もが戸惑う中でミシェルが機体を見てそういう。

 

ピエール『あーーーーー!!もしかしてあの2機って!?』

 

武者「知ってるのかピエール殿!?」

 

すると驚きの反応を見せるピエールに武者は話しかける。

 

ピエール『ああ、あの2機はもしかすると残りのファイアーボンバーだ!!』

 

コマンド&武者「何!?」

 

騎士「なんだって!?」

 

ハヤテ『残りのメンバー!?』

 

告げられた事に誰もが驚くとVF-11から少女の声が聞こえてくる。

 

少女『バサラ!そこにいるのはバサラなの!?』

 

???『時空震動に巻き込まれたと思ったが船団に戻ったのか…』

 

???2『違います!あれはマクロス7船団ではありません!』

 

するとVF-17から男性の声がして、フロンティア船団を見てそう言ってVF-22から青年の声がして否定する。

 

少女『じゃあどこなの、ここ…!?』

 

バサラ『よう、お前ら』

 

そんな戸惑いを隠せない少女たちへバサラは気軽に言う。

 

少女『バサラ!?』

 

男性『ここは何処だ?銀河クジラを追いかけていたお前を追っていたら知らない場所に来たって状況でしかも謎の生物と戦闘中ってか?』

 

青年『見たいですね。とにかくミレーヌさんにレイさん。色々と聞きたい事はありますだろうけどここは戦場です。まずは安全を確保しましょう!』

 

ファイアーバルキリーを見て言う少女の後に男性がそう質問して、青年がそう言う。

 

男性『しかし、そんな事を言われても…』

 

バサラ『ん?また何か来るのか?』

 

レイと呼ばれた男性が困った様子でぼやいているとバサラがふとそう言う。

するとそこに人型の白いロボットが現れる。

 

AN《なんですかあれは?》

 

葵『あれは!?』

 

くらら『ムーンWILLの手下!!』

 

朔哉『親玉がやられたってのにまだ残ってやがったのかよ!』

 

ピエール『気を付けろ、ファイアーボンバー!そいつらは人類の敵だ!』

 

現れたのに呟くANの後にチームDが現れたロボ達に対して言い、ピエールが注意する。

 

バサラ『そんなことどうでもいい!とりあえず俺の歌を聞けェ―――――!!』

 

だが、そんなピエールのを無視してバサラは飛ぶ。

 

少女『ちょ、バサラ!?と言うかあたし達事…知ってる人がいる…?』

 

男性『とりあえず、あの連中に保護を頼んだ方が良さそうだな』

 

青年『そうですね。とにかくバサラを追いましょう』

 

そんなバサラにミレーヌと呼ばれた少女は叫んだ後にレイと呼ばれた男性がZEXISを見ながらそう提案し、青年も賛成した後にバサラを追い、他の2機も同意かバサラを追う。

 

ピエール『ベースとボーカルのミレーヌ!キーボードのレイ!ドラムのビヒーダ!そして、ギターとボーカルのバサラ!!これでファイアーボンバーが揃ったぜ!!』

 

ジュン『興奮しすぎです、ピエール先輩…』

 

シオニー『た、確かに;』

 

今目の前に有名な存在がいるので興奮して叫ぶピエールにジュンは宥めてシオニーはビクビクしながら同意する。

 

その間にジェフリーは転移してきた者達と交信を始める。

 

ジェフリー《マクロス7船団に所属する者へ、こちらはマクロス・クォーター館長、ジェフリー・ワイルダー大佐だ》

 

青年『え…ジェフリー・ワイルダーと言えば…』

 

ジェフリー《君たちは時空震動に巻き込まれて、この世界にたどり着いた。我々は君たちを保護するつもりだ。だが、その前に目の前の敵を倒さねばならない》

 

少女『敵って、あの蟲みたいなのとあっちのウサ耳ね!』

 

名乗ったジェフリーの名を聞いて驚きの反応を見せる青年の後に少女はバジュラや先ほど現れたロボット、レギュラスαを見て言う。

 

シオニー『う、ウサ耳って……』

 

ハヤテ『微妙に…そう見えますかね?』

 

香鈴『……一部分的になら』

 

そんな少女の第一印象に冷や汗を掻くシオニーの後に聞くハヤテに香鈴はそう返す。

 

α「?」

 

青年→ガムリン『と、とにかく了解しました!我々も自分の身を守るために戦います!自分はガムリン・木崎大尉です!よろしくお願いします!』

 

気を取り直して自分の名を名乗った青年のにマクロス・クォーター組は驚く。

 

ボビー《うっそーっ!?ガムリン・木崎っていったら…!》

 

ラム《マクロス7船団のダイヤモンドフォースのエースパイロットですよね》

 

ミーナ《プロトデビルン戦でも多大な戦果を挙げたと聞くわ》

 

レイジ『そんなに凄い奴って事か』

 

AN《ようするにアルトさんたちの大先輩ってことですよね》

 

各々に言うマクロス・クォーター組のを聞いて呟くレイジにANがそう言う。

 

ジェフリー《ガムリン大尉。貴殿の健闘にも期待させてもらう》

 

ガムリン『了解!』

 

お互いにそう交わした後にレギュラスαは両腕から弾丸を放つ。

 

コマンド「おっと!」

 

騎士「邪魔だ!」

 

それを避けた後にコマンドはナイフを、騎士は電磁スピアを同時に投擲し、投擲されたナイフと電磁スピアはレギュラスα1体を貫いて爆発四散させる。

 

ガムリン『こちらガムリン!突撃します!』

 

その後に別のレギュラスαにガムリンが駆るVF-22が突撃して攻撃を避けながら途中でバトロイド形態になる。

 

ガムリン『ピンポイントバリア展開!うおおおおおおおお!』

 

そのまま左腕をバリアで包み込んだ後にレギュラスαの胴体にパンチを繰り出して貫いた後に左腕を引き抜いてすぐさま変形して離脱するとレギュラスαは爆発四散する。

 

レイジ『やるなあいつ』

 

香鈴『こっちも負けていられないな』

 

葵『こっちも負けてられないわね!やってやるわよ!』

 

チームD『おー!』

 

そんなガムリンのに感化され、他のメンバーも順調に落として行く。

 

香鈴『これで最後だ!』

 

しばらくして、最後のレギュラスαを撃破される。

 

フェイ『終わったわね』

 

ミヅキ『ランカ・アタックに始まり、ファイアーボンバーの登場にムーンWILLの置き土産まで来るとはね』

 

バサラ『………』

 

終わったのを確認するとバサラはどこかに飛んでいこうとする。

 

少女『どこに行こうとしてるのよ、バサラ!?』

 

バサラ『特にどこってのはないが…』

 

問う少女にバサラはそう返す。

 

少女『何言ってるのよ、あんた!?ここって、あたしたちのいた世界じゃないかもしれないのよ!』

 

バサラ『そんなのは俺の歌に何の関係もないぜ』

 

アイラ《うわ、バッサリ言ったわこの人》

 

説教する少女のをのらりと交わして言うバサラのにアイラは呆れる。

 

AN《あんまり色んな所に行くと戻れなくなる可能性がありますよ》

 

少女『知らない人の言う通りよ!それにあたし達には関係あるの!』

 

男性『どこに行っても変わらないな、お前は…』

 

そう言うANのに続いて言う少女の後にバサラの自由な所を呆れ交じりに男性がぼやく。

 

ガムリン『まずは情報を集めましょう。我々の事を知っている方もいますし、あの人達に保護を求めましょう』

 

少女『嫌とは言わせないわよ、バサラ』

 

そういうガムリンの後に少女は念押しする。

 

バサラ『…気に食わねえな…』

 

少女『何がよ?』

 

ぼそりと呟いたバサラのに少女は聞く。

 

バサラ『…色々とだ』

 

そう返した後にバサラを連れてZEXISはファイアーボンバーのメンバーと共にフロンティア船団へと戻る。

 

この後、休息をしていたZEXISはランカ・アタックが始まる前に実家に戻ると言って別れたカトルが戻ったL4コロニーで暴動が起こった事を知り、さらにカトルの父であるザイード・ウィナーの死を知る事になった。


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