第二次スーパーロボット大戦Z Another 作:Dr.クロ
そこで彼らは嘗ての敵と再会する。
香鈴は集中していた。
前方の敵に当てられる様に攻撃を仕掛ける。
だが、相手は赤く輝くと香鈴の放った攻撃を避けて接近し…
ビー!!
香鈴「はぁ…また当てられなかった」
AN 「まだまだですねぇ…香鈴さん」
ふーと息を吐いて呟く香鈴にANはそう言う。
彼女は先ほどまで仮想トレーニングマシンで練習をしていた。
ただ、戦場に慣れてもらうのもあってそのレベルは高かった。
Aエクシア「いや、マスターもマスターで大人気ねぇと思うな。だって刹那とかシンとかそこらの奴よりめっちゃ上な面々を仮想相手にしてるんだから一般兵やAIだけのロボットに当ててる分まだ良いんじゃないッスか?」
AN「でも敵には彼ら以上のレベルを持っているのも居るんですよ?これぐらいはやらないと…」
ウイングPR「確かに一理あるな…破界の王はZEXISの力を結集してなんとか勝てた存在だそうだからな」
そんな香鈴をフォローする様に言うAエクシアに返したANにウイングPRが同意する。
香鈴「だとしても難し過ぎですよ~」
X魔王「まぁ、ウチ等と並んで戦う為にも我慢するって事で後はゼロはんに期待される様に「頑張るわ」あ。直球ですか;」
そうぼやく香鈴にX魔王が励まそうとして最後に言った言葉に気合を入れる香鈴に冷や汗を掻く。
AN 「やはり女の子は恋はパワーになるんですね」
ウイングPR「空回りしない様に注意はしとくのだぞクリエイター」
うんうんと頷くANにウイングPRは注意する。
AN「はい、わかっていますよ」
それじゃあ…と言おうとした所でシオニーが来る。
シオニー「ANさん、居ますか?」
AN「どうしました?」
声をかけてくるシオニーにANは聞く。
シオニー「はい、なんでもスメラギさんが情報提供や資金援助して貰ってる方からある情報が来たとの事で集まってくれとの事です」
AN「そうですか。じゃあ今、行きます」
来た理由を言うシオニーにANは頷いた後にメンバーと共に集合場所であるイカルガの食堂へ向かった。
イカルガ~食堂~
玉城「…アロウズが中華連邦の国境付近に集まって来てるって?」
アレルヤ「王留美からの情報だよ」
集められたメンバーで告げられた事に驚いて聞く玉城にアレルヤはそう言う。
シオニー「何故そこに?」
エスター「だよね。なんでアロウズの奴らが来てるの?」
カトル「この前の一件で、中華連邦は地球連邦の中でも反主流派になりましたからね。下手をすれば、地球連邦を脱退して、反連邦国家の旗頭になる事も考えられます」
デュオ「そうさせない為にも睨みを利かせようとして部隊を送り込んできたんだろうぜ」
首を傾げるシオニーとエスターにカトルがそう言い、デュオがつけ加える。
AN「厄介ですねそれは」
玉城「だがよ、中華連邦は星刻を中心にまともな国に生まれ変わったんだろ?だったら、アロウズが相手でもそう簡単には降参する事はないだろうぜ」
五飛「だが、そんな事態になったら、また市民達が犠牲になる」
藤堂「それは蓬莱島の日本人も無関係ではない。下手をすれば、世界大戦の火種にもなる可能性もある」
眉間に皺を寄せるANの後に楽観的に言う玉城だが五飛と藤堂の言葉に顔を青くする。
玉城「じゃあ、如何すりゃあ良いんだよ!?」
香鈴「…私たちが行けばいいでしょ…」
ロックオン「だな、お前もよ…新入りさんに分かる事を少しでも自分で考えろよ」
クロウ「そうそう、せっかく俺達は監察権と言う必殺のパスポートを持ってるんだしな」
顔を青ざめながら聞く玉城に香鈴が呆れた様子で言い、ロックオンが同意して注意し、クロウも頷きながらそう言う。
AN「まぁ相手もそれを予測しているかもしれませんね」
エスター「どう言う事?」
五飛「お前も考える事は人任せか」
ANの言った事やクロウ達の言ってる事で疑問なエスターに五飛は感情を出してないが呆れた様子で息を吐く。
カトル「つまり、僕達が臨検の名目でアロウズを牽制するんです」
エスター「すると…どうなるの?」
説明するカトルにエスターはまだ分かってないのでカトルは苦笑した後に続ける。
カトル「向こうとしても僕達は目障りな存在ですからね。きっと戦闘になるでしょう」
エスター「すると…!?」
デュオ「少しは自分で考えろって!さっき玉城がロックオンに注意されてたろ;」
まだ分かってないエスターにデュオはツッコミを入れる。
AN「デュオさんの言う通りですよ。エスターさん、考える事は必要ですよ」
エスター「むぅ…デュオも少しはカトルの親切さを見習いなよ」
デュオ「俺だけかよ!んでカトルよぉ…お前が甘やかすからこの女付け上がってるじゃないかよ」
カトル「…そうかもしれないね」
同じ様にそう言うANの教えを聞いてからそう言うエスターにツッコミを入れた後にデュオは疲れた顔で言ってカトルは困った顔で返す。
AN「まぁヒントぐらいならいいじゃないですか?」
カトル「ですね。エスターさん…僕と一緒に考えましょうね。アロウズと僕達が戦闘すればアロウズはどうなるでしょう?」
エスター「負ける」
デュオ「直球だなおい、相手側(アロウズ)がだろうけどな」
そう助言するANにカトルは肯定した後にそう言って出てきた言葉にデュオはツッコミを入れる。
AN「アロウズが負けるとどうなります?」
エスター「困る」
シン「また直球だな。合ってるけど」
続けてのANの質問に答えるエスターに今度はシンがツッコミを入れる。
AN「彼らが困ると?」
エスター「嬉しい」
シン「…なんだろうな。字面だけ見るとすっげぇ外道な奴に聞こえるな」
デュオ「奇遇だな俺もだ」
そう言うエスターにシンはそう言ってデュオは深く頷く。
シオニー「2人としてこれで良いんでしょうか?」
香鈴「…さぁ?」
聞いていたシオニーが思わず香鈴に聞くが聞かれた香鈴はなんとも言えないのを心の中で感じながらそう返す。
AN「それは良いでしょうね」
カトル「そうですね」
エスター「分かった2人共。ありがとう!」
エイジ&デュオ「それで良いのかよ」
優しい目で言う2人に礼を言うエスターにエイジとデュオはツッコミを入れる。
AN「(…いやな予感がしますが大丈夫ですかね…)」
クロウ「すまないなお2人さん。エスターの世話係やらせて」
そう考えてるANとカトルへクロウがそう言う。
AN「いえいえ、いいですよ…」
カトル「そうですよ。エスターさんと話す事で僕も自分の考えを纏められましたから」
クロウ「ホント良い奴だなカトルは…良い奴過ぎて貧乏クジ同盟に誘えないぜ」
そう返す2人でエスターと付き合いが長いカトルに対しクロウはそう言う。
デュオ「どう言う意味だよ、そりゃあ!」
ロックオン「真面目な奴に色々と背負わせるのは酷だからな」
クロウの発言に噛み付くデュオにロックオンがそう言う。
AN「文字通り力を抜く所を分かってると言うのですね」
クロウ「そうだな。その点、お前や青山はどこかで気を抜く事が出来るタイプだしな」
デュオ「微妙に褒められてる気がしないぜ…」
そう言うANに同意してデュオに言うクロウに言われた本人は疲れた顔で返す。
香鈴「…そろそろ行かなくてもいいのか?」
カトル「そうですね。ゼロやスメラギさんも同じ事を考えてるからアロウズの基地に向かうでしょう」
藤堂「アロウズは中華連邦を恫喝する為にかなりの戦力を集結させている事が予測される。激戦は必至だな」
そう言う香鈴にカトルはそう言い、藤堂がそう言う。
AN「ならこっちもあの子達を使いますか」
シン「あの子達って…あの時に修理して仲間にしたインサラウムが使ってたロボットの事ですか?」
そう呟くANにシンは最初にインサラウムの王と出会った時を思い出して聞く。
AN「はい、そうです」
玉城「だったら百人力ッスネ藤堂さん!」
エスター「そうですよ!アロウズを負かして、嬉しい気分になりましょうよ」
藤堂「そうだな…楽観は許されないだろうが、やるしかない以上、覚悟を決めよう(だがホントにそれだけで大丈夫なのだろうか…)」
頷くANの肯定を聞いてそう言う玉城とエスターに藤堂はそう返しながら内心、己の戦士としての勘が嫌な予感を感じ取っていた。
~ハーナバード基地より少し離れた地点~
Aエクシア『こちらクリエイター特有ステルス機能で偵察に出たアメイジングエクシア、予想通りやっこさんは部隊を展開してZEXISをお待ち中、どうするんだゼロの大将?』
ゼロ『やはりか…各機、着いたらまずは様子を見て相手側が攻撃を仕掛けるなら迎え撃つ。もし何かあった場合を考えてミスANのアークセイバー部隊を掩護に出す。良いですねミスAN?』
偵察に出ていたAエクシアの報告を聞いて蜃気楼に乗ったゼロが指示を出して最後にANにそう聞く。
AN『はい、了解です』
キャシー《目的地に到着、各機、発進してください》
ANが了承した後にキャシーの指示とともにそれぞれ出撃する。
出撃すると確かに基地を守る様にアロウズの機体が展開されていた。
ジェフリー《こちらは地球連邦軍外部独立部隊、ZEXISのジェフリー・ワイルダーだ。事前に通達した通り、ハーナバード基地ならびにアロウズの監察を行いたい」
カティ《こちらはハーナバード基地司令、アロウズ所属のカティ・マネキン大佐だ》
スメラギ「!」
フェルト「どうしました、スメラギさん?」
ジェフリーが連絡して応対した相手の名前にスメラギは驚く様子を見せて気づいたフェルトが聞くがなんでもないと慌てて返される。
スメラギ「(カティ・マネキン…あなたがアロウズにいるなんて…)」
カティ《諸君等が監察権を所有してる事は承知している》
内心戸惑うスメラギを知らずにカティはそう言った後にだが…と続ける。
カティ《我々は現在、機密作戦行動下にある。よって諸君等の要求を拒否する》
ゼロ『我々が実行権を与えられている事は御存知か?』
拒否するカティにゼロは問う。
カティ《無論だ。しかし、我々は独立治安維持部隊として作戦遂行に関する権利を所有している》
玉城「(要するに邪魔者はぶっ潰すって訳かよ…!)」
扇「(黙っていろ玉城。世界の状況を考えれば、なるべく戦わずしてアロウズを抑える事が必要なんだ)」
答えられた事に聞こえない様に小声で呟く玉城に扇は同じ様に小声で注意する。
AN「(それだけ秘密にしたいのがあると言う事でしょうか…)」
カティ《逆にそちらに問いたい。ガンダムや黒の騎士団を擁する諸君等に連邦軍の警察的役割を担う資格はあるのか?》
ゼロ『ある』
気になっていたのか逆に問われた事にゼロは断言する。
カティ《…!》
ゼロ『我々は正義を行っている。胸を張って、あると言おう」
ヒイロ「(良いだろう、ルルーシュ…その言葉を信じよう)」
そう答えるゼロのを聞きながらヒイロは静かに心の中で呟く。
AN「(正義ね…)」
ゼロの言った事をANは内心苦笑する。
元々ANはある存在を追って来ただけ、ZEXISに協力して所属してるのも彼らといれば会えると考えてである。
カティ《つまり、我々は互いの正義を以って、この場にいる訳か》
ゼロ『正義は人の数だけある。互いにそれを譲れないなら…』
そう言うカティにゼロが返し終える前に当たらない牽制程度の攻撃が放たれる。
エイジ『!?何だ!?』
キャシー《ハーナバード基地からの攻撃です!!》
ボビー《ちょっと!話しあいの最中に卑怯じゃないの!》
いきなりのに誰もが戸惑う中で応対していたカティ自身も驚いていた。
AN「これは…」
そんなカティのをANは透視ゴーグルで見た後に長距離集音器で相手の内部の様子を見る
カティ「リント少佐!これはどう言う事だ!?」
リント「さあ…?この基地に派遣された例のライセンサーの二人がやったのでしょう」
詰め寄るカティにリントは白々しい顔で返す。
AN「なんです?あのきのこ頭」
その風貌から思わずANは呟いた後に収集を続ける。
リント「サイは投げられたのです、マネキン大佐。ここは一気に彼等を殲滅すべきです。彼等は我々の作戦行動を妨害しています。現行犯である以上、排除は妥当です」
AN「…やっぱりキノコ頭は最低な奴ですね」
ペラペラと喋るリントにANは絶対に磯じゃない終わり方するなと感じた。
カティ「…やむを得ん。各機はZEXISを攻撃しろ」
コーラサワー『了解です大佐!』
AN「どうやら来るようですね…」
苦い顔で指示を出すカティに意気揚々と答えたコーラサワーを見ながらANはゴーグルを外しながらそう洩らす。
ゼロ『やはり、戦う事になったか』
ジェフリー《このまま中華連邦が戦火に包まれるのを見逃すわけには行かない。我々でアロウズを抑止する》
スメラギ「(マネキン…あなたにしては乱暴な手段だったわね。でも、私は迷わない。世界と向き合う事を決めたのだから、相手があなたでも戦うわ)」
それに対し、ある程度予測していただろうが落胆するゼロの後にジェフリーが指示を出す中でスメラギは心の中で決意する。
AN「(しかしあのキノコ頭の言う2人のライセンサーとは一体…)」
藤堂『気を付けろ、刹那、ヒイロ…!向こうにはブシドーとゼクス・マーキスがいる!』
刹那『ミスター・ブシドー…向かって来るなら迎え撃つしかないか』
注意する藤堂のを聞きながら刹那はアヘッド(サキガケ)を見る。
カミーユ『ゼクス特佐が、なぜアロウズに…?』
ヒイロ『…………』
こちらはアロウズに混じっているトールギスにカミーユは驚き、ヒイロは無言で見る。
AN『あの二機…一体誰が乗っているんですか?』
デュオ『刹那とヒイロのライバル的な奴らだな。んでやれるのかよ、ヒイロ?あいつはリリーナお嬢様の兄さんなんだろ?』
ヒイロ『関係ない。ここにいる以上、奴は敵だ』
聞くANにデュオが簡略に答えてからヒイロに話しかけて返された事にそうかいと肩を竦める。
ゼクス『ヒイロ・ユイ…ここでお前と決着を付け、私も自分自身にけじめをつける!』
そしてゼクスもウイングを見る。
ゼロ『各機はアロウズを討て!ここで奴らを叩き、中華連邦を守るぞ!』
その言葉を合図にそれぞれ飛びだす。
AN『なんか私に対して敵が多くないですかこれ?!』
戦いが始まったのだがなぜかANに敵は集中していた。
コーラサワー『新入りさんよ!この不死身のコーラサワー!大佐の為にも落とさせて貰うぜ!!』
AN『不死身ってほんとに不死身がどんなに不幸せかわかっているのやら…』
そう言って斬りかかるGN-XIIIに愚痴りながらノワールブラスタは避ける。
その際になぜか思いっきり関係ないと確信しながらも頭にとあるガンダムが浮かび上がった。
不死身と言う部分が触れたのか分からないがなんで?と戸惑いながら避けていく。
コーラサワー『オラオラオラァ!』
Aエクシア「周りを見とくんだな!」
攻撃を続けるコーラサワーのGN-XIIIにトランザムをしたAエクシアが連続で斬りかかった後に蹴り飛ばす。
コーラサワー『ま、またかよ!!くそぉぉぉぉっ!!』
絶叫と共にコーラサワーのGN-XIIIは爆発する。
ちなみにコーラサワーは運良く脱出して元気に走る姿がANには見えた。
AN『あれは確かに不死身って言ってもいいですね;』
大佐!マジすんません!と叫んで走るコーラサワーにANは思わずそう呟いた後にまぁ、どうせだし造るかと頭に浮かんだガンダムを終わった後に造る事を考えて向かって来たのを迎え撃つ。
リント「ふむ…」
そんな戦いが続く中でリントはノワールを見て顎を擦っていた。
リント「(すばらしい…あの者の機体、なかなかの科学力を持っていると見る…)」
乗っている者を利用すればさらに出世できると考えてリントはクククと笑い、それにカティは眉を顰める。
ANも何かムカつきを覚えながら撃ち落とす。
ヒイロ『…決める』
一方でトールギスと対峙していたウイングはビームサーベルでトールギスを切り裂く。
ゼクス『くっ…!此処までか…!』
ヒイロ『ゼクス・マーキス』
着地して膝を付くトールギスにウイングは向き直る。
ゼクス『トールギスはまだ戦える。だが、私の心は敗北した』
ヒイロ『……』
そう返すゼクスにヒイロは無言でいるとハーナバード基地から2機の機体が出撃する。
AN『あれは?』
???『だらしないものだね、ライトニングカウントと呼ばれた男が』
???2『でも、大丈夫。後はあたし達がやってあげるから』
誰もが警戒する中で2機からそう発される。
刹那『アロウズの新型か…!』
AN「(この反応は…)」
見た事もないので刹那が判断する中でANは乗ってる者達が普通の人間ではない事に気付く。
???《ZEXISの中に脳粒子波を使う人間がいるね》
???2《ヴェーダで見た超兵とも違う。この感じ、あの子とも違うみたいね》
そんなメンバーを知らずに2機に乗るパイロットは通信でそう話す。
カミーユ『何だ、この感覚は…』
シン『どうしたカミーユ!?』
一方でカミーユは2機から感じる感覚に驚き、シンが隣に来て聞く
エルク「さて私も動きますか」
だが、それにカミーユが答える前に遠くで見ていたエルクが笑う。
エルク「さぁ行きなさい、我が兵士たちよ」
その言葉と共にハーナバード基地の各地を砲撃が襲う。
ZEXISの面々と謎の機体2機とアヘッド(サキガケ)とトールギスは避けるが残っていたアロウズの機体は撃墜される。
刹那『!?』
ブシドー『これは一体!?』
それに刹那とブシドーは戦いを止めて飛んで来た方を見る。
???「さあ、行こうか弟よ」
???2「ああ、兄さん」
そこには複数の機体を従えた赤いガンダムと黒いガンダムがいた。
AN『あ、あれは!?』
ガロード『マジかよ!?』
誰もが驚く中でガロード、いやZEUTHのメンバーは驚愕していた。
突如現れた集団で率いている存在に見覚えがあるからだ。
ガロード『ガンダムヴァサーゴにガンダムアシュタロン!?』
AN『なんであの二機が!?』
名前を言うガロードだがANの言葉にえ?となる。
シン『ANさん。あんた、あのガンダム2機を…俺達の方の世界にいたのを知ってるのか!?』
AN『それは…』
それに対しANは答えようとしたがその前にアシュタロンの攻撃で中断される。
ヴァサーゴ「我々を知ってる様だな」
アシュタロン「なら思う存分暴れられるね」
AN「(人格つきの機体…あいつの造った奴のようですね)」
やる気満々な2機のガンダムにANはサーチしてあれが自らの意思で動いている機体だと知って顔を強張らせる。
???2《どうするリヴァイヴ?》
???《どうせだしあれとリボンズの言う協力者の技術力を確かめようじゃないかヒリング》
ヴァサーゴとアシュタロンに警戒するメンバーを見ながら2機の機体に乗っていたパイロット、リヴァイヴとヒリングはそう会話をした後に機類を操作する。
その後に基地から複数のトーラスが出撃する。
シオニー『あれはトーラス?』
デュオ『おいおい、今度はトーラスか?』
カレン『あの得体のしれないのに集中したいんだけどね』
出て来たのにそう言うデュオとカレンだったがトーラス部隊はヴァサーゴとアシュタロンへ攻撃を仕掛ける。
AN『…え?』
勝平『なんだ?仲間割れか?』
正太郎『もしくは仲間じゃない?』
それに誰もが戸惑う中でアシュタロンは鼻で笑う。
アシュタロン「愚かだね兄さん」
ヴァサーゴ「ああ、意思無き機械よ…その主導権、貰い受ける!」
その言葉と共にヴァサーゴは手をトーラス部隊へ向けて翳す。
すると攻撃をしていたトーラス部隊は方向を変えてZEXISへ攻撃を仕掛ける。
AN『皆さん!あのトーラスに生命反応ありません!』
アルト『どう言う意味だ!?』
カティ《聞こえるかクジョウ!あれはモビルドールだ!!》
スメラギ《えっ!?》
いきなりの襲撃に避けるメンバーにANが報告するとカティが聞こえる様に叫ぶ。
カティ《もう一度言う!連邦軍はモビルドールを完成させた!それをどうやってかは知らないがあのガンダムが支配した!》
リント《敵にこちらの情報を流すとは、血迷ったのですか、マネキン大佐!?》
叫ぶカティにリントが怒鳴る。
カティ《あれはあってはならない兵器だ!現に敵に奪われている!!》
リント《む…》
スメラギ《モビルドールですって?!》
五飛『何なんだ?そのモビルドールと言うのは?』
AN『成程…だから生命反応がなかったのですね』
クロウ『そういやさっきも生命反応がないって言ってたが…まさか!?』
驚きの声を漏らすスメラギの後に聞く五飛だったがANの言葉にクロウは目を見開いてAエクシアやX魔王にウイングPRを見てからトーラスを見る。
AN『はい、あれは高度にプログラミングされた従来のAI操縦により人が乗ってるのと同じ、いやそれ以上の無人機なのでしょう…ただ、ウイング達と違うのは己という意思がないとう事…で良いんですよねスメラギさん?』
スメラギ《…ええ、あなたの言う通り恐れも疲れも知らない最悪のパイロットよ》
説明してから聞くANにスメラギは厳しい顔で言う。
ヴァサーゴ「だが意思がなければこの通り、我が部下に変わる。滑稽だな人間よ」
X魔王「そう言うからにはあんた等もワテ等と同じ意思を持つロボットって訳かいな!」
余裕をもった感じで言うヴァサーゴにX魔王は問う。
アシュタロン「その通りだGXに似たガンダム」
ヴァサーゴ「そして久しぶりだねガロード」
ガロード『!そう言うからにはお前等!』
そう答えるアシュタロンの後にDXを見て言うヴァサーゴにガロードは今目の前にいるガンダムに乗っていた兄弟を思い出す。
アシュタロン「そう、私はシャギア・フロストの人格データにより形成されている」
ヴァサーゴ「僕も同じ様にオルバ・フロストの人格データでね。まぁ、後ろにいるこいつ等はそうじゃないけど」
シン『ムラサメを連れているって事は俺達の世界の機体が他にも!?』
???「そう言う事だ」
答える2機にシンが2機が引き連れている部隊を見て言った後に頭上からの声と警告音に慌てて飛び退ると今までいた場所にビームが炸裂する。
シン『あれは?!』
見上げて映った敵機の姿にシンは驚く。
それは親友が乗る機体に似てるが細部や武装が違う。
前に一度見せてもらった記録にあった親友の機体の元になった機体…
シン『プロヴィデンスガンダム!?』
プロヴィデンス「ははは、俺の事を知っていたか!キラ・ヤマトがいないのが残念過ぎる事だな!」
名を呼んだシンの乗るデスティニーGSを見てそう言うプロヴィデンスはヴァサーゴの隣に移動する。
AN『ちょっぴしこれはやばいですねぇ…』
ゼクス『人の乗らない、しかも意思を持つ兵器だと!?意思を持ってるのはともかく、人の乗らない意思なき兵器など兵器ではない!ただの殺戮マシンだ!その様な存在を私は認めない!』
ブシドー『ぬぅ、他の機体ならともかくガンダムが相手ならば少年!此処は休戦だ!』
刹那『良いだろう』
性能をチェックして苦い顔をするANを知らずにゼクスとブシドーはZEXISに協力する様だ。
リント《ブシドーにゼクス・マーキス!貴様らも裏切るつもりか!》
ブシドー『勘違いしないで貰おう!私は相手がガンダムだからだ!』
ゼクス『あの意思無きマシンを投入する事こそ、人類の歴史に対する裏切りだ!モビルドール…!その存在は、この手で破壊する!』
怒鳴るリントにブシドーとゼクスはそれぞれ返す。
カティ《リント少佐!あのガンダムにモビルドールを奪われた以上、彼らと協力すべきです!》
リント《ぬぅぅぅ…勝手にやれい!》
カティのにリントは唸った後に放り投げる。
ヒイロ『ゼクス・マーキス』
ゼクス『ヒイロ…!私は私の命ずるままに戦う!』
そう言って構えるトールギスにヒイロは目の前の敵に集中する。
デュオ『良く分かんねえけど、ブシドーとゼクスは協力するみたいだからほっておいて良いか』
カトル『あっちもそうだけど問題はあの動いてない2機だけだね』
アシッド(サキガケ)とトールギスを見て言うデュオにカトルはリヴァイヴとヒリングの乗る機体を見て呟く。
ヴァサーゴ「(さて、我々の目的を果たすとしよう)」
アシュタロン「(了解だよ兄さん)」
プロヴィデンス「(そうだな)」
それぞれが戦闘を開始した中で頭の中での通信会話で3人は交わした後にZEXISを見て…インパルスへと目を付ける。
AN『!後ろ!』
ルナ『!?きゃあ!?』
それに気づいたANが叫んだが一歩遅く、アシュタロンがアトミックシザースでインパルスの両肩を掴まれて動けなくされると共にヴァサーゴが近づくと右手を翳す。
それによりインパルスのコックピットが強制的に開き、驚いているルナは左手を向けられるとエネルギーボールの様な檻に閉じ込められてアシュタロンの手に収まる
シン『ルナ!』
プロヴィデンス「悪いが邪魔はさせん」
それにデスティニーGSが急いで助けようとするがプロヴィデンスのドラグーンに遮られる。
ヴァサーゴ「我々には目的があるのでね」
アシュタロン「この子は貰って行くよ」
そう言って飛び去ろうとする2機のガンダムに他のメンバーは助けようと動くがモビルドールやムラサメ部隊が阻んで近づけない。
誰もがやばいと思われた時…
マリン『させるか!』
ヴァサーゴ「!?」
亜空間突入で瞬時にヴァサーゴの近くに移動したバルディオスがヴァサーゴに右腕でパンチをし、放たれた右腕でのストレートはヴァサーゴの顔面に炸裂した後にその反動でヴァサーゴの手からルナマリアを閉じ込めたエネルギーボールが離れると共にハイパージャマーを使って近づいたデスサイズが救出する。
インパルスはAエクシアが回収してルナマリアともどもプトレマイオス2に収納する。
AN『ナイスですマリンさん!』
アシュタロン「(大丈夫かい兄さん?)」
ヴァサーゴ「(ああ、だが、これもまた想定内、プランBに移行しよう)…これはしてやられたよ」
褒めるANの声を聞きながら脳内通信で話しかけるアシュタロンにヴァサーゴはそう返した後に殴られた所を抑えながら言う。
ヴァサーゴ「では邪魔者の排除へと変えさせてもらおうか」
そう言うと同時にストライクシューターを構えてノワールブラスタを狙う。
それにANはノワールブラスタを動かして避ける。
AN『皆さん!他の敵をお願いします!』
ゼロ『了解した!だが1人では厳しい!ガロードにX魔王!君達はミスANの援護に!』
X魔王「了解!」
ガロード『鼻っからそのつもりだ!』
その言葉と共にX魔王とDXがヴァサーゴやアシュタロンとぶつかり合う。
それにノワールブラスタは後ろに回って掩護に徹する。
それぞれがなんとか倒していた時だった。
フェルト《!?このエリアに急速に接近する機体があります!数は…複数!》
ティエリア『何!?』
報告された事に誰もが驚く。
???『なかなか面白そうな事してるじゃないか!』
その後に1機の機体が現れる。
それは…紅いガンダムであった。
刹那『あのガンダムは!?』
ティエリア『見るからにスローネの発展型!まさか!』
現れたのに刹那やティエリアは驚く。
??『久しぶりだなソレスタル…『邪魔!』うぉぉぉっぉ?!』
そのガンダムに乗っていた人物は答えようとして途中でANに狙撃される。
??『へへ、やってくれるじゃねえか』
刹那『その声!生きていたかアリー・アル・サーシェス!』
狙撃された衝撃のでよろめいた後に体勢を立て直すガンダムのパイロットに刹那は叫ぶ。
シオニー『アリー・アル・サーシェスって…』
ウイングPR「『戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブ(原始的な)な衝動に準じて生きる最低最悪の人間』と自称する戦争屋…質が悪いな…」
サーシェス『お褒めにあずかり光栄だな…まぁ、このアルケーガンダムの初陣と一緒に面白いのを土産に連れて来たんだが…邪魔が入ってな』
呟くシオニーの後に軽く検索したのかウイングPRが調べた事を言った後にそう吐き捨てるとサーシェスがそう言う。
刹那『邪魔だと?』
サーシェス『そうだ。んで今来やがったな』
出てきた言葉に呟いた刹那へ答えた後に飛んで来た方を見て言う。
それと共に複数の機体が現れる。
ルナマリア《ウソ!?》
ファ《あれって!?》
シオニー『お二人とも知っているんですか?』
カミーユ『バイアランとゲルズゲー…!それにあれは!?』
驚く2人の反応にシオニーに聞くとカミーユが複数現れた2種類の機体の名前を言った後に引き連れた機体に目を見開く。
本来は空中に飛ぶ機体ではないが飛んでいる蒼いガンダム…こちらも同じ様に見覚えのある機体であった。
シン『アビスガンダム!!』
AN『色々と出てきましたね』
名前を言うシンの後にANはルナマリアとファが言った機体を見ながらそう言う。
ヴァサーゴ「アビス、君は待機組だった筈だが?」
アビス「ははは!良いじゃないか悪魔さん。こうして手に入れたんだからさ」
現れたアビスに腕を組んでそう言うヴァサーゴに本人はケラケラと笑って返す。
シオニー『…まさかあの機体らも?』
シン『ああ、あれも俺達の世界のガンダムにMSだ』
聞くシオニーにシンはそう答える。
サーシェス『まさか盗られるとはな』
アビス「ホント凄いねこれ!俺達と違って意思がないから良い人形じゃないか!」
???「まったくだ。こいつ等は良い道具だ」
まいったねと肩を竦めてる様に言うサーシェスにアビスは笑う様に言った事に答える様に別の方から声が発される。
シオニー『あれは?』
カミーユ『見た事ないガンダム…!?』
シン『!?あ、あのガンダムは!?』
そちらも見ると大量のトーラスやバイアランにゲルズゲーを引き連れた戦闘機の様な機体に乗ったガンダムに誰もが驚く中でシンは目を見開く。
AN『知っているのかシン!』
シン『あいつは…俺の家族を…妹を…俺から奪う一因になったガンダム…カラミティガンダム!』
反応から思わず某蛇に出る雷電のネタを交えて聞くANだがそこはスルーされて緑色のガンダムが何なのか知る。
カミーユ《カラミティガンダム?》
ルナマリア《確か多次元になる前の私達の世界で第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦などで圧倒的な火力で多数のMSを葬った地球連合軍のガンダムだったわね》
首を傾げるカミーユや他のメンバーにルナマリアが自分が覚えてる範囲のを説明する。
AN『…』
デュオ『あんたはあんたで緊迫した雰囲気で出すからだろ;』
一方でネタをスルーされて落ち込んでるANにデュオはツッコミを入れる。
AN『流石はツッコミのデュオさんですね』
デュオ『あんたが俺をどう見てるか良く分かる返答をありがとうちくしょー』
返された言葉にデュオは顔を抑えながらそう言う。
AN『さてあれ出しますか』
その言葉と共にANは操作するとARISIAからディム・サーとガブリン混合部隊が出撃する。
インサラウムとの区別を付ける為か分かり易い様にカラー変更していてディム・サーの外見の色を紅くしていて、ガブリンは全体を黒くしていた。
ディム・サーR(リーダー)「ZEXISとAN様を援護せよ!」
ガブリン&ディム・サー「「ジークアァァァァァァァァァン!!」」
隊長格にされてるのか頭の所が黒くされているディム・サーの合図にムラサメやトーラスなどの部隊を攻撃していく。
AN『さらにティエリアさんにこれを』
続けて操作するとARISIAの後方から何かが外れた後にセラヴィ―の所に飛んで行く。
ティエリア『これはなんだ!?』
AN『こんなこともあろうかと作りましたセラヴィ―専用兵器グロリオサです。ちなみに元にした花の花言葉は頑強です』
デュオ『最後の豆知識はいらねえだろ!?』
驚いて聞くティエリアに答えたANの解説にデュオはツッコミを入れる。
AN『それではドッキング開始!』
その言葉と共にティエリアの元にドッキング方法が転送されて、それを見たティエリアは打破する為にもと送られて来たドッキングの指示に従う。
それと共にセラヴィ―のバックパックに偽装されていたセラフィムが分離した後にガンダムとしての姿となり、グロリオサの中央が展開された後に上にセラフィム、下にセラヴィ―が入り込んでドッキングする。
ちなみにグロリオサの外見は機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYに出るGP03が使用したデンドロビウムに近いが中央のGP03がドッキングする所が2つ付けられており、メガ・ビーム砲を1つ増やしてIフィールド・ジェネレーターを外して左側にも付けており、武器コンテナは初代ガンダムの肩を2倍に大きくした感じのサイズに縮小されている。
ドッキング完了した後にティエリアは武装を確認する。
ティエリア「(GNキャノンを発展させたGNメガキャノン2門にコンテナに発射した後に1発から108発のミサイルに変わるGNマイクロビームミサイル…なんだこの武装は!?特にマイクロビームミサイル!しかもトランザム出来ると言うのか!?)」
AN『凄いでしょ?』
驚いているティエリアにANは聞く。
他にも作業用と近接用に機体下部に2基装備されている巨大なハサミ状のクロー・アームとその中に内蔵されたビームサーベルがあったが遠距離武装の凄まじさに目が向いていた。
ティエリア『(とにかく、やらせて貰おう!)行くぞ!』
咆哮と共にティエリアはレバーを動かすとGNメガキャノン2門からビームが放たれて直線上にいたトーラスやバイアランを爆発させていく。
続けざまにGNマイクロビームミサイルを発射し、108発に分かれたミサイルがモビルドールを蹂躙する。
無双を邪魔しようと近づいたムラサメ部隊をヴァ―チェがレバーを動かすとクローアームが動いてビームサーベルを形成して薙ぎ払う。
サーシェス『マジかよ…』
それには思わずサーシェスは唖然とする。
だがその後に笑う。
サーシェス『おもしれぇじゃねえか、今回ばかりはお披露目だからな!人形どもに負けんじゃねえぞ』
そう言い残すとアルケーガンダムはそのまま離脱する。
AN『お~いい感じに動いていますね』
それを尻目にグロリオサの無双ぷりにANは満足そうに頷く。
ゼロ『各機!ある程度敵機を減らしたらこの場を離脱せよ!このまま続けていたら疲弊してやられる可能性がある!もう一度言う!各機敵機をある程度減らしたら離脱せよ!』
AN『ならかなりの量減らしますかね』
それを聞いて他のメンバーもそれぞれモビルドール部隊とムラサメ部隊を殲滅して行く。
ヴァサーゴ「なかなかやるな」
AN 『それはどうも!』
そう評価するヴァサーゴにANはそう返しながらSPIGOTを駆使し、ヴァサーゴはそれを避ける。
アシュタロン「だけど頑張る分にそれを埋めよう」
X魔王「どういう意味や!」
プロヴィデンス「こういう事だよ!」
意味深に言うアシュタロンのにX魔王が食いつくとプロヴィデンスが腕を掲げる。
それと共に基地を包み込む様に複数のムラサメ部隊が現れる。
AN 『うわーお;』
エスター『嘘だろ…』
クロウ『ちっ…こいつはマジで厳しいぜ』
展開された部隊にANは冷や汗を流し、エスターも顔を青くする中でクロウは厳しい顔で自分達を囲んでいるモビルドールやムラサメ部隊を睨む。
AN「どうしましょうかねぇ…」
ゼクス『数による圧倒的な暴力…殺戮のためだけのマシン…トレーズ!これが私に見せたかった現実か!』
それにANは苦い顔で状況を打破しようか考えていた時、トールギスがムラサメとモビルドール混合部隊に突撃する。
シオニー『ちょ?!』
デュオ『あいつ…!何するきだよ!?』
カトル『まさか…!』
それに驚くANとデュオの後にカトルが彼の行動を予測して息を飲む。
ゼクス『トレーズ…そんなに付きまとうな…過剰な期待に応えたくなるではないか!』
咆哮しながら向かって来たトーラス部隊をビームサーベルで薙ぎ払って攻撃による爆風の中を突き進む。
ゼクス『人形などに私の戦士の誇りを砕けるものか!』
続けざまにバイアランやムラサメをドーバーガンで撃ち抜いていき、ゲルズゲーのビーム砲を避けてリフレクターを避けて横から薙ぎ払って撃墜して進む。
ゼクス『トレーズ!元同志のよしみ…!仮面砕けるまでの付き合いだぞ!』
そのまま向かって来るモビルドールを撃破して行き、包囲網を突破する。
ゼクス『トレーズ!私は君の友達にはなれない…!さらばだ、トレーズ!!』
その言葉と共にトールギスはどこかへ飛び去って行く。
ヒイロ『ゼクス…』
シオニー『道ができた?!』
五飛『奴め…!敵陣を突破したか!」
ブシドー「(ゼクス・マーキス…君の道は厳しいだろうがまたどこかで会おう)」
それにシオニーと五飛は驚く中でブシドーは去って行くトールギスにそう心の中で呟く。
ゼロ『敵の包囲網は崩れた!各機、全速で離脱せよ!!』
AN『ARSIA、煙幕弾発射!』
ゼロの指示と共にARISIAから展開された煙幕弾を元に誰もが戦闘区域脱出する。
カラミティ「逃がすか!」
それに対し、カラミティは煙に紛れて高速移動していたプトレマイオス2に向けて胸部内蔵の大出力ビーム砲、スキュラからビームを放つ。
だが、それに割り込む存在がいた。
ヒイロ「…目標補足」
それはヒイロが操縦するウイングガンダムでカラミティのビームに当てる様にビームライフルからビームを発射する。
ビームはぶつかりあった後にそのまま均等しあい………
☆
~プトレマイオス2・格納庫~
エスター「ヒイロが乗ってなかった!?」
ウイングPR「ああ、ウイングは回収したが、その中にヒイロは乗っていなかった」
しばらくして、なんとか脱出した一同はウイングPRから告げられた事に驚く。
あの後、カラミティとウイングのビームは強力な爆発を起こし、誰もが自分の身を守る事にしか集中出来なかった。
なんとか敵の追撃を振り切った後に動けるウイングPR達とアークセイバーズがヒイロとウイングの探索に出て、結果がウイングPRの言った事である。
赤木「ヒイロ…」
甲児「くそ!あの時俺も加わっていれば!」
ウイングPR「たらればを言っても仕方がない。見た所稼働関係のがいかれていたから乗り捨てたのだろう」
収納されてインパルスともども整備されているウイングを見て呟く赤木の後に悔しがる甲児にウイングPRがそう言う。
シオニー「無事だといいですね…」
デュオ「心配する事はねえよ」
エスター「でも!」
不安がるシオニーにそう言うデュオにエスターは噛み付く。
だが、デュオの瞳にある確信とも言える光にエスターは落ち着く。
デュオ「大丈夫だ。あいつは必ず生きてる」
赤木「そんな慰めを…!」
デュオ「慰めじゃないって。気持ちは分かるけど落ち着けよ。あいつはやる時は確実にやる男だ。俺達を守る為にやったのなら、確実にやり遂げるはずだ」
ウイングPR「デュオの言う通りだ。付き合いは短いが俺から見てヒイロ・ユイは簡単にくたばる男じゃない…自爆を入れても死なない男でもある…だろ?デュオ・マックスウェル」
そう言うデュオに噛み付いた赤木にウイングPRも横から入れて最後の言葉にまったくもってその通りとデュオは肩を竦める。
AN「ところでスメラギさん、ちょっといいですか?」
スメラギ「…モビルドールについて聞きたいの?」
丁度来たスメラギに最初に話しかけるANにスメラギはそう聞く。
AN「はい、そうです」
クロウ「スメラギさん…あんた…あの基地の司令と知り合いなのか?」
スメラギ「ええ…もっともそっちの方は私のプライベートなので話せないけど…」
Aエクシア&刹那「「………」」
肯定するANの後にそう聞くクロウにスメラギはそう言う中で中華連邦ので違うとはいえ彼女のにちょっと漏らしちゃった2人は遠い目をする。
AN「それでなぜあなたはモビルドールを知っていたのですか?」
ロックオン「確かに俺達も知りたいぜ。あんたが知ってる理由を」
聞くANとロックオンにスメラギは少し間を空けて口を開く。
スメラギ「モビルドールの戦術理論は私が提唱したものなの」
エスター「え!?」
カトル「スメラギさんがモビルドールの開発者…」
誰もが告げられた事に驚く。
AN「一体何のために?」
スメラギ「それを話す為にも少し昔話をさせて貰うわ…あの頃の私は大学で戦術理論を勉強していた…その時の卒業論文が『無人機戦闘における戦術理論と予想被害規模』…」
アレルヤ「無人機戦闘…」
言った中にあったのにアレルヤは先ほどのを思い出す。
スメラギ「卒業後、AEUの戦術予報士になった私はOZのバックアップを得て、モビルドールの研究を進めた。もっとも、当時は理論は完成していたけれど、技術自体は稚拙だったから、その使用は有人機との連携が必須だった」
そして…とそこで言葉を止めてスメラギは悲痛に顔を歪める。
刹那「スメラギ・李・ノリエガ…」
スメラギ「大丈夫よ、刹那。私は自分の過去とも向き合うと決めたのだから」
声をかける刹那にスメラギはそう返した後に深く息を吸って続ける。
スメラギ「モビルドールの実戦形式のテストでそれは起きた…ターゲットを誤認したモビルドールは暴走し、その結果、テストに参加していた友軍は壊滅的な打撃を受けた…そして、私の大切な人もその戦いで命を落としたの…」
エスター「スメラギさん…」
カトル「そんな事があったなんて…」
締め括ったスメラギの過去に誰もが言葉を失う。
意思無き機械による蹂躙、まさに先ほどの戦いで起きたかもしれない事だと言うのを誰にも感じさせて正太郎も鉄人が悪の手に渡ってしまった場合の最悪を考えてヴァサーゴによる強奪をされなかった事を心底安堵する。
AN「成程…」
スメラギ「その結果、モビルドール計画は凍結になり、私はAEU軍を辞めた」
刹那「そして、ソレスタルビーイングに参加したのか」
納得するANの後にスメラギはそう言い、刹那は初期の頃を思い出して呟く。
スメラギ「…私は戦争を早期終結させるため、また人的被害を減らす為に無人機の戦術理論を構築した…でもそれは間違いだった。戦争は人の手で起こす以上、それはあくまで人間の手で行うものであり…人間の手によって終えなくてはいけないと私は思ったの」
AN「(ふむ…まぁ人間たち同士の戦争はそうですね)」
クロウ「だが、その研究を連邦軍は引き継ぎ、ついに完成させたって訳か」
そう言うスメラギのにANは内心納得しているとクロウがそう言い、ま、結果は相手側の思惑を外れたみたいだけどなと肩を竦める。
シン「それにしても誰があいつ等を造ったんだ?」
エイジ「確かにそうだよな…アロウズも気になるけどあのガンダム達の方が謎過ぎるな」
X魔王「見るからに親玉はウチ等の様な感じに意思を持ったAIを造れると言う事しか分かりませんな」
その後にシンはヴァサーゴ達を思い出して呟き、エイジとX魔王も気になっていたのでそう言う。
AN「(あり得る話が私が追いかけていたあれが干与してるかもしれない事…だけど私と違って見ない限り作れない筈…ならどこで…)私も検討付きませんが凄い科学力を持った存在がいると言うのは確かです」
カミーユ「後は気になるのはあの現れた2機のパイロットだな。どうも普通の存在ではなかった」
頭の中でそう考えた後にそう言うANの後にカミーユがそう言う。
シオニー「と言いますと?」
カミーユ「ヴァサーゴ達の登場で言いそびれたがあの新型に乗ってた2人は普通の人間ではないと感じ取れたんだ」
シン「ニュータイプの感に引っかかったって事か?」
答えるカミーユにシンは聞いてカミーユは頷く。
シオニー「ニュータイプ?」
カミーユ「俺達の世界で一部しかいない人達が持つ力と言えば良いだろうか…ただニュータイプじゃない別の何かだと俺はあの時感じた」
首を傾げるシオニーにカミーユはかみ砕いて説明した後に腕を組んでそう言う。
AN「別の何かですか…」
ティエリア「………」
刹那「ティエリア」
カミーユの言った事にANや他のメンバーが考える中で何か決意した顔のティエリアに刹那は話しかけるとティエリアは前に出る。
ティエリア「聞いてくれ、皆…カミーユが言った2人はイノベイターと言うんだ。イノベイターこそが地球連邦を裏から操り、世界を支配しようとする者達だ」
告げられた事に驚きと共にざわめきが起こる。
シオニー「あ、あの…なんであなたが?」
スメラギ「そうね。なぜあなたがそのイノベイターを知ってるの?」
恐る恐る聞くシオニーの後にスメラギも戸惑いを感じながら問う。
AN「…会った事あるからですか?」
ティエリア「その通りだ。僕は中華連邦のパーティで彼らと出会った」
ロックオン「何っ!?」
考えて聞くANにティエリアは肯定して言った事に誰もが驚く。
あの時に出会っていたとは…と誰もが思っている間にシンが聞く。
シン「一体、何を話したんだ?」
ティエリア「その前に彼らが何者かについて話そう。彼らはヴェーダによって生み出された生体端末だそうだ」
エスター「生体端末って…」
クロウ「人造人間って事かよ…」
本題の前に2機のパイロットがどんな存在かを言うティエリアに驚いているエスターの隣でクロウも少し驚きながら呟く。
デュオ「そいつ等がアロウズを動かして、お前等のヴェーダも掌握してるって事かよ…」
カトル「じゃあ、あのアレハンドロ・コーナーの協力者も…」
同じ様に驚いて言うデュオの隣でカトルはかつての戦いで自分達と戦い、刹那が倒した人物を思い出しながらティエリアを見る。
そんなカトルの疑問にティエリアは頷いて肯定する。
ティエリア「ああ…そのイノベイターだ。3機のガンダムスローネを武力介入させたのも、疑似GNドライヴを搭載したGN-Xを国連に提供したのも彼らの仕業だ」
AN「戦いを加速化させている彼らは一体何を企んでいるんでしょうか…」
アレルヤ「イオリア・シュヘンベルグの計画も歪ませたのも彼らなんだね」
スメラギ「そのせいでロックオンやクリスにリヒティが…」
そう言うティエリアにANが誰もが思った事を呟く中でソレスタル・ビーイングの大本であったのを言ってスメラギは死んで言った仲間を思い出して手を握りしめる。
AN「…もしかしてあの薬は…」
ふと、ANはルイスの持っていた薬を思い出す。
代わりの薬を渡した後に彼女が持っていた薬を詳しく調べた。
するとその薬はナノマシン錠剤で確かに症状を抑えはするが服用し続けていたら薬物依存症になりかねないのと同時に人間を姿をそのままに別の何かに変貌させる様な促進作用もあった。
それがティエリアの言うイノベイターの様な存在にするのならば…
AN「…イノベイターの奴ら、ずいぶんと最低なこと考えましたねぇ」
推測したルイスのあの薬を服用したままの未来にANの形相は怖くなり、それに気づいたシオニーはひっと怯える。
ロックオン「ティエリア…お前、中華連邦のパーティで連中と接触したんだよな?」
ティエリア「……………」
怖い顔で問うロックオンにティエリアは無言を通すがロックオンはさらに詰め寄る。
ロックオン「なぜ、そんな大事なことを言わなかった?」
ティエリア「…彼等はイオリア・シュヘンベルグの計画を続けていると言った。それが事実なら、彼等の手足であるアロウズと戦っている我々の方が異端である可能性も…」
スメラギ「そんな事は…!」
そう言うティエリアにスメラギは噛み付き、エスターも言おうとして…
AN「はい、そこまでです」
そこにANが割り込んでティエリアとロックオンを引き離す。
その後にANはティエリアに向き直る。
AN「ティエリアさん。私から言わせて貰えばアロウズの方が異端だと思うんですよ。計画が何なのか知りませんが相手のやり方を見るからに賛同は出来ませんね」
エスター「そうだよ!あいつ等は市民まで巻き込む様な戦いをやってるんだ!」
カトル「そんなやり方で本当の平和が得られるなんて僕には思えません」
そう言うANに出遅れたエスターがそう言い、カトルも厳しい顔でそう言う。
刹那「破壊する。アロウズを倒し、イノベイターを駆逐する。俺が…俺の意思で」
クロウ「相変わらずシンプルな奴だぜ」
そして刹那が真剣な顔で宣言し、クロウは嬉しそうにそう言う。
AN「まぁシンプルイズベストって言いますからね」
デュオ「だな、俺もそれに乗るぜ」
シン「俺もだ」
笑って言うANにデュオとシンも乗る。
クロウ「俺もやるぜ。金の…「ストップ」はい…」
ロックオン「ホント筋金入りだな、あんた…で、ティエリア…お前はどうなんだよ?」
それにクロウもネタで乗っかろうとしてアレルヤの真顔の停止に止められる。
クロウの守銭奴にロックオンは呆れた後に真剣な顔でティエリアに問う。
ティエリア「僕の心は決まっている」
スメラギ「言わなくても分かるわ、ティエリア。あなたは私達の仲間よ」
そう答えるティエリアは微笑むスメラギにはい…と答える。
AN「ただ、アロウズ以外の強敵がいますもんね」
五飛「確かに状況は厳しい。あのモビルドールやイノベイターもそうだがあの謎のガンダム共のを見るとこれまでの戦力では太刀打ち出来ない相手だ」
クロウ「確かにアロウズのは削ぐ事は出来て、いきなり中華連邦に攻め込む事はないだろうな」
ウイングPR「あのヴァサーゴ達もモビルドールが狙いだったのかもしれないな…」
そう指摘するANと五飛の後にそう言うクロウや他のメンバーにウイングPRが腕を組んでそう言う。
シオニー「困りましたね…」
カトル「とりあえず、敵の追撃をかわす為にもどこかに身を隠してから、今後の行動を検討するのがいいでしょうね」
スメラギ「そうね。ゼロやジェフリー艦長と検討して、至急、逃走ルートを決めましょう」
フェルト《スメラギさん、通信が入ってます。ブリッジに上がってください》
困った顔をするシオニーの後にそう提案するカトルにスメラギが同意した後に近くの液晶画面にフェルトが映ってスメラギにそう言う。
シオニー「通信?誰からでしょうか?」
スメラギ「ゼロから作戦の検討かしら?」
そう呟くスメラギだがフェルトはいえ…と返して答える。
フェルト《破嵐万丈さんからです》
スメラギ「噂の快男児から?」
AN「快男児?」
勝平「俺達の世界の仲間の人の異名の1つだよ」
出て来た言葉に首を傾げるANに勝平がそう言う。
シン「確か万丈さんって竹尾ゼネラルカンパニーの社員になったって聞いてたけど…」
カミーユ「ワッ太の話では新規の顧客獲得の為に出張に出て、そのまま連絡がないそうだ」
思い出して言うシンにカミーユも聞いてた彼の現状を言う。
万丈からの通信、音沙汰のなかった彼の通信内容はなんなのか…
機体説明
グロリオサ
外見:機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYに出るGP03が使用したデンドロビウムに近いが中央のGP03がドッキングする所が2つ付けられており、メガ・ビーム砲を1つ増やしてIフィールド・ジェネレーターを外して左側にも付けており、武器コンテナは初代ガンダムの肩を2倍に大きくした感じのサイズに縮小されている。
概要
ANがセラヴィ―専用に製作した兵器で武装はGNキャノンを発展させたGNメガキャノン2門にコンテナに発射した後に1発から108発のミサイルに変わるGNマイクロビームミサイル、作業用と近接用に機体下部に2基装備されている巨大なハサミ状のクロー・アームとその中に内蔵されたビームサーベル。
またトランザムも可能とチート過ぎる機能を持った兵器