問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

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カズマ「ドンマイ」


第2話 ウサギが案内人出そうですよ?

「で、呼び出されたはいいけどなんで誰もいねえんだよ。

この状況だと、招待状に書かれていた箱庭とかいうものの説明をする

人間が現れるもんじゃねえのか?」

と十六夜が苛立ちながら言う。

「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」

と飛鳥が同意する。

「確かにこれからどうしたらいいんだろ?」

とブーイングモードから復活したコーキが言う。

「お前ら、落ち着きすぎだろ!」

「うん、普通だったらパニックになるはず」

とカズマと耀は突っ込む。

(全くです。もっとパニックになっていれば出ていきやすいのに

完全に出るタイミングを失いました····もうお腹を括るしかないです)

と思って出て来ようとしたとき

「仕方がねえな。こうなったら、そこにいる奴にでも話を聞くか?」

ビクッ!!と体が飛び跳ねた。

嫌な予感がした 頭でサイレンがなっている。

「なんだ、貴方も気づいていたの?」

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ。

お前らも気づいてるだろ?」

「まぁ~ね♪アハハ」

「風上に立たれたら嫌でもわかる」

「隠密行動がなってないな」

「·····へえ?面白い奴らだ」

軽薄そうに笑う十六夜(目は笑ってない)

「そうかな~」

と笑顔のまま焔の錬成陣が書かれたショットガンをバッグから出すコーキ。

5人は、理不尽な招集を受けた腹いせに殺気の籠った冷ややかな視線を

黒ウサギに向ける。

黒ウサギは少しでも穏便にすまそうと

「や、やだなあ皆様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?

ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。

そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは1つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

と言いながら茂みから出る。

「断る」

「却下」

「お断りします」

「論外だ」

「かわいいから許す!」

1人許してくれる人がいた。もちろん、コーキである。

「あっは、取りつくシマもないですね♪あと、黒ウサギの可愛さに免じて許してくれてありがとうございます」

バンザーイ、と降参のポーズをとる黒ウサギ。しかし、目は彼らを値踏みしているようだったが

「えい」

「フギャ!」

耀が黒ウサギのウサ耳を根っこから掴み、力いっぱい引っ張ったのだ。

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、

まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、

どういう了見ですか!?」

「好奇心の為せる業」

「自由にも程があります!」

「へえ、このウサ耳って本物なのか?」

今度は十六夜が右から掴んで引っ張る。

「·····。じゃあ私も」

「なら、僕も」

とコーキと飛鳥も黒ウサギの耳を引き抜きに掛かった。

黒ウサギは言葉にならない悲鳴をあげている。

カズマはそれを見ながら

「いつになったら、話が進むんだ?」

と呟いた。

 

~1時間後~

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。

まさか話を聞いてもらうために小1時間も消費してしまうとは。」

「ファ~ア、眠い。でもやっと話が進むんだな」

「話を進むのを待っていたのなら、黒ウサギを助けてくださいよ!」

と黒ウサギは半ば本気の涙を瞳に浮かばせながら言った。

ちなみにカズマは途中から座って居眠りをいていた。

黒ウサギの努力により4人は岸辺に座り込み、彼女の話を

『聞くだけ聞こう』という程度に耳を傾けている。

黒ウサギ気を取り直して、両手を広げて

「それではいいですか、皆様。定例文で言いますよ? 言いますよ?さあ、言います!ようこそ“箱庭の世界”へ!我々は皆様にギフトを与えられたものたちだが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!」

「ギフトゲーム?」

「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、皆様は、普通の人間ではございません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

黒ウサギの説明に飛鳥が手を上げて質問する。

「まず初歩的な質問からしていい? 貴女の言う“我々”とは貴女を含めた誰かなの?」

「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある“コミュニティ”に必ず属していただきます♪」

「嫌だね」

と十六夜が拒否し、コーキが

「ねぇ、その“コミュニティ”って新しく作れるの?」

と質問する。

「はいな、新しく作ることも出来ます!

そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの“主催者”が提示した商品をゲットできると言うとってもシンプルな構造となっております」

「主催者って誰?」

と耀が控えめに手を上げて聞く。

「様々ですね。修羅神仏が人を試すための試練と称して行われたり、コミュニティの力を誇示するために独自に開催するグループもあります。前者は自由参加ですが、“主催者”が修羅神仏のため、凶悪かつ難解で中には命を落とす物もありますが、その分見返りは大きいです。場合によっては新しい“恩恵(ギフト)”を手に入れることもできます。後者は、参加にチップが必要です。参加者が敗退すれば“主催者(ホスト)”のコミュニティに寄贈されます。」

「後者は俗物ね。チップには何を?」

「様々です。金品・土地・利権・名誉・人間……そして、ギフトも賭けることができます。新たな才能を他人から奪えればより高度なギフトゲームを挑む事も可能です。ただし、ギフトを賭けた場合、負ければご自身の才能も失われるのであしからず。」

そういう黒ウサギの笑顔には黒い影があった。

「そう。なら最後にもう一つだけ質問させてもらっていいかしら?」

「どうぞどうぞ♪」

「ゲームそのものはどうやって始めるの?」

「コミュニティ同士のゲームを除けば、期日内に登録すればOK!商店街でも商店が小規模のゲームを行っているのでよかったら参加してください。」

「まるで祭りだな」

とカズマが呟く。

「……つまりギフトゲームとはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」

お? と驚く黒ウサギ。

「ふふん? 中々鋭いですね。しかしそれは八割正解二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。ギフトを用いた犯罪などもってのほか! そんな不逞の輩は悉く処罰します。しかし!先ほどそちらの方がおっしゃった様に、ギフトゲームの本質は勝者が得をするもの!例えば店頭に置かれている商品も、店側が提示したゲームをクリアすればただで入手することも可能だと言うことですね」

「要するに盗みはダメだけど、ギフトゲームに勝てば主催者から賞品としてもらえるんだね」

「それにしても野蛮ね」

「ごもっとも。しかし“主催者”全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌な腰抜けは初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」

「さて皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。が、それら全てを語るには少々お時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきたいのですが……よろしいですか?」

黒ウサギが確認を取ると十六夜とカズマが手を上げた。

「待てよ。まだ俺が質問してないぜ?」

「俺も」

十六夜の声は威圧的でいつもの軽薄な笑顔が無く、カズマは相変わらずの無表情だったが声が少し本気だった。

「……どういった質問でしょう?ルールですか?それともゲームそのものですか?」

黒ウサギも雰囲気を感じ構えるように聞き返す。

「お先にどうぞ」

「おう、ありがとな。俺が聞きたいのは……たった一つ、手紙に書いてあったことだけだ。この世界は・・・・面白いか?」

『家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い』

手紙にはそう書いてあった。

ここにいる5人は全てを捨てて箱庭に来た。

それに見合うだけの催し物はあるのか?

それは、ここにいる俺達5人には重要なことだ。

「YES。『ギフトゲーム』は人を超えたものたちだけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

黒ウサギは自身をもって答える。

「次は、カズマおまえの質問だぜ」

「いや、俺の質問はお前がしてくれた。」

「ということは、カズマさんも箱庭が面白いか知りたかったんですね」

「ああ、前の世界はすごく退屈だったからこの世界は退屈しないか知りたかったんだ」

「さてさて、皆さんの質問にも答えましたし黒ウサギのコミュニティに皆さんをご案内します♪」

と言い黒ウサギは歩き出した。

 

 




オリキャラ解説所

第二回が始まりました。今回のゲストはこの人

「十六夜様だぜ!よろしく」

はい、よろしくお願いします

「よろしくね」

「よろしくな」

さてさて、挨拶も済んだことですし、さっそく解説を始めたいと思うんですが…

「どうした?」

「何か問題でもあったの?」

「いや、問題ばかりなんじゃないか?この作品」

ヒドイ、カズマ君前回からヒドイです~

「いいからさっさと話せ」

話しますよ、えーと昨日来た感想で知ったんですけど、カズマ君あなたアルビノだそうですよ?

「アルビノって稀にいる白い個体のことか?」

はい、そのアルビノです

「へー、でもカズマのどこがアルビノなの?」

「髪は漆黒、肌は少し白いが普通だな」

はい、そこは普通ですが目ですよ、目

「目?俺の目は赤だぞ」

はい、だからアルビノなのですよ

「あー、そいうことね。十六夜先生出番だよ」

「まかせろ。アルビノとは、簡単に言うと光合成色素を合成できない突然変異個体の事だぜ」

「もっと簡単にいうと、体の色素が薄いんだよね」

「俺の目の色素が薄くて血の色が出ているってわけ?」

まぁ、そう言う事ですね。現実的に言えば

「確か赤目の奴ってのは0.001%しかいないレアなんだぜ」

「そういわれても、そんなに珍しいもんじゃない気がするが」

「だねー、イシュヴァール 人ってみんな赤目だし」

「イシュヴァール 人って何だ?」

「ああ、そう言えば十六夜は知らないんだよね。イシュヴァール って言うのはカクカクシカジカなんだよ」

「へぇ、褐色の肌に赤い目ね〜。なら、カズマもイシュヴァール 人なのか?」

「いや、俺はイシュヴァール 人のクウォーターだ」

「確かおじいちゃんがイシュヴァール 人だったよね」

「だから、目は赤で肌は普通なんだな」

ひと段落しましたし、解説を始めましょう

「やっと、メインだな」

さて、今回の解説するところは「名前」です

「名前?」

「名前を解説って何するんだよ」

「いや、お前らの名前は変だからな。解説が必要だな」

「えー、そんなこと言われても作者が付けたんだからねぇ」

「そうだな。俺らは悪くない。作者が悪い」

あぁー、もう十六夜君が言いたいことは分かってますよ
カズマ君達の名前がバリバリ日本名ってことですよね?

「分かってんなら、説明しやがれ」

ええと2人を漢字に直すと榎本一真と黛光輝になります

「漢字だとそんな感じなんだ」

元々は日本名で考えていたんですけど、錬金術を使えるからアメストリス国から呼び出されるって設定に
していて気づいたんです

「アメストリス国は、外国だから性と名が逆だとって感じか?」

はい、全くその通りです

「外国系の名前を思いつかなかったのか?」

はい、全く思いつかなかったので今のままにしました

「まっ、要するに作者の準備不足ってことだな」

まぁ、そうですね

「僕たちの名前が変な理由も分かったし、それじゃあ終わろうか」

「そうだな。頃合いだな」

「「「それでは次回も見てください(くれ」」」」

出来れば、感想も書いてくれると嬉しいです


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