問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

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やっと、原作1巻の話が終わります!
長かったような短かったような···

「大体、連載開始から半年ぐらい経ってるけどね」

そうですね。冗談抜きであまり人気ないこの作品を読んでいただいてる読者のみなさんありがとうございます

それでは本編をどうぞ!



第14話 後日談

“ペルセウス”に勝利した七人はレティシアを運び、石化を解いた途端、

 

「「「「じゃあこれからよろしく、メイドさん」」」」

 

問題児四人(カズマ以外)は口を揃えて言った。

「え?」

「え?」

「は?」

「······え?」

「え?じゃないわよ。だって今回のゲームで活躍したのって私達だけじゃない?黒ウサギとジン君はくっついて来ただけだもの」

「うん。私は不可視のギフト手に入れたりジンを守ったりしたし」

「僕はペルセウス兵相手に無双したり、石化したりしたし」

「俺は元・魔王倒したしな。所有権は俺達で等分、1:1:1:3:4でもう話は付いた!」

「何を言っちゃてんでございますかこの人達!?」

黒ウサギとジンは混乱していた。

もちろん、カズマは混乱などしない。

「その等分、誰が1で3で4なんだ?」

「私は1よ」

「私も1」

「僕も1」

「俺は3だ」

「じゃあ4は?」

「「「「お前だ!!!!」」」」

「俺は話に参加していないし、いらない」

「ダメよ。これはもう決定事項なのだから」

「ちなみに俺の意見は?」

「「「「関係なし!」」」」

仲のよろしいことで。あと、面倒だなとカズマは思った。

 

「ふむ、そうだな。私は皆に恩義を感じてる。コミュニティに帰れた事に、この上なく感動している。だが親しき仲にも礼儀ありだ。君達が家政婦をしろというのなら、喜んでやろうじゃないか」

「れ、レティシア様!?」

黒ウサギは驚きの声を上げた。

まさか尊敬している先輩がメイドとして扱われるなんて······。

黒ウサギが困惑しているうちに飛鳥は嬉々としてメイド服をレティシアに渡した。

「私、ずっと金髪の使用人に憧れていたのよ。はい、これメイド服ね。家事については黒ウサギかカズマ君から習ってね」

「黒ウサギは分かるがカズマも家事が出来るのか?」

「とーぜん、だって僕を1年間近く養ってくれたのはカズマなんだよ!掃除、洗濯、料理全てが高レベル。一家に一人カズマが欲しいくらいだね!」

「俺を家電みたいに紹介するな!」

どっ、と笑いがおきた。

「ふふ、教育係(?)も決まったことだしさっそくメイド服に着替えて来てちょうだい」

「了解した」

そう言うと走ってレティシアは着替えに行った。

「さて、カズマ君」

「何だ?」

「カズマ君って家事している時も私服じゃない?」

「ああ」

「だから、掃除をしていたりすると服が汚れてしまうでしょ?そう思って服を用意したの」

「確かに汚れるが別に洗濯するのも俺だから、いらないぞ」

「そんなこと言わずに。せっかく白夜叉に頼んで作ってもらったんだから遠慮なく貰いなさい」

飛鳥は一呼吸おくと

 

「この、時雨さん案:ネコミミメイド服を!!」

 

「んなもん誰が着るか!!!」

「ええー、着ようよ!せっかく飛鳥ちゃんがプレゼントしてくたんだし」

「そうだぞ。せっかくお嬢様が白夜叉に頼んで作って貰ったんだぞ」

ぐいぐいとメイド服をネコミミメイド服を押し付けようとするコーキと十六夜。

さすがのカズマも3対1では分が悪い。

まず、春日部に助け船を求めてみる····。

「・・・」ワクワクワクワク

ダメだ、コイツすっごいワクワクしてやがる。

次に黒ウサギ。

「アハハ、頑張ってくださーい」マキコマレタクナイデス

遠い、黒ウサギが離れていきやがる。

最後の希望、ジン。

「えっと、····その···あの」アセアセ

ムックみたいにアワアワしてるだけで、助けにならねえ。

十六夜とコーキに服を脱がされそうになった時、丁度レティシアが着替えを終えて戻ってきた。

「その····どうだ?こういうのは初めてでな····似合っているか?」

レティシアを見るとコーキも十六夜も固まった。

「やっぱり私の目に狂いはなかったわ!もの凄く似合っているわよレティシア!」

と歓喜の声を上げる飛鳥。

「流石はレティシア様!すごくお似合いでございます♪」

と手を叩いて褒める黒ウサギ。

「とてもお似合いだとおもいます」

笑みを浮かべながら言うジン。

「流石はお嬢様だ。よくぞこのメイド服を用意してくれた、GJ!」

片手でカズマの服を掴んだまま親指を立てる十六夜。

「こんなカワイイ金髪メイドにお世話になれるなんて箱庭万歳!箱庭万歳!箱庭万歳!」

ヒャホー!、と今にも踊り出しそうなテンションなコーキ。

「カズマはどうだ····?」

「今まで見たことあるどんな女より可愛らしいし、綺麗だと思う」

「そ、そうか!私はどんな女より可愛いく綺麗か·····ふふ、ふふふ」

レティシアは頬を赤くしながらカズマの言葉を反復する。

「よくもまあ、そんなこっ恥ずかしいことが真顔で言えるな」

「あい!それがカズマですから!」

十六夜の呆れ声にコーキはどっかの漫画の青猫のように答える。

「そんな恥ずかしいことを言えるカズマ君ならメイド服ぐらいどうとでもないわよね?」

不覚にもレティシアに見とれていたカズマは反応が遅れ、ネコミミメイド服を押し付けられた。

「ちょ、おい久遠!俺は着ないからな!」

「······」

皆は何も言わず、ただ期待に満ちた目でカズマを見ている。

「本当だぞ」

「·······」

まるで着ない方が恥ずかしいぞ、と言わんばかりに。

カズマは悩んだ。着ないでこの場を治める方法を。男として着るわけにはいかない。

考えた結果

 

「さらばだ」シュバッ

逃げた。全力で。

 

「レティシア!カズマ君を捕まえてネコミミメイド服を着せるのよ!」

「了解した!カズマ待て~~~」

レティシアはネコミミメイド服を片手に駆けていく。

その後に飛鳥と耀も続く。

「なんと言うか。後日談なのに締まらないな」

「そうかな?僕的には楽しいからいいんだけど」

「それは言えてる」

それにしても、と言うと

「僕は今のこの日常が面白くて大好きなんだよね~。ねえ、十六夜君はこの日常は好き?」

「ああ、もちろんだぜ」

それを聞くとコーキはにひっと笑った。

 

 

おまけ

あのあと、カズマは結局レティシア達に捕まりネコミミメイド服で今後家事をすることに····

「誰がそんな服でやるかッ!!!」

ならなかったようだ。

そして、KJCのメンバーが3人増えた。

 

 

 

 

 

 





コーキ:後日談見ても思うんだけどさ、やっぱりこの作品の主人公って僕じゃない?

作者:まあ、確かにセリフもコーキさんが多いですからね

カズマ:ただのお喋りな奴じゃないのか?

コーキ:違うもん!ただのお喋りじゃないもん!

作者:さらに言えば、物語を進めてるのもコーキさんですね

コーキ:ほら~。もうこれ完全に主人公じゃん

カズマ:だが、しかし

作者:やっぱり主人公はカズマさんなのだ!

コーキ:じゃあ僕は、なんなのさ?

作者:サブ主人公

カズマ:妥当だな

コーキ:嫌だぁぁぁあああ!!!

作者:なら、モブ

コーキ:もっと嫌だぁぁぁぁぁああああああ!

カズマ:こうして、コーキはただのオリキャラ→サブ主人公になったとさ
    めでたしめでたし

コーキ:めでたくないッ!

作者:最後に次回は番外編になります!お楽しみに


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