問題児達と錬金術師×2が来るそうですよ?   作:射水 終夜

16 / 67

さっさとゲス野郎倒して原作二巻に進みましょう!

「作者、それはルイオスファンの人が可哀想だよ」

「まず、ファンがいるのか?」

いないと思いますよwwwwwwww(もし、いたらごめんなさい)
それでは本編をどうぞ!


第13話 ゲス野郎との決戦だそうですよ?

白亜の宮殿 正面階段前広間

そこに飛鳥は()()()いた。

「見つけたぞ!名無しの女だ!」

真っ正面から挑んだカズマ達を捕らえに来た騎士達を飛鳥が操るギフト水樹が道をふさいでいた。

「不可視のギフトを持つ者は残りのメンバーを探しに行け!残りの者でこれを倒すぞ!」

徐々に騎士達が集まってくる。

どうやら数でいっきに押しきろうと考えているようだ。

それは、囮と露払い担当の飛鳥には好都合だった。

そして、不可視のギフトを持ってない騎士が全員集まるとリーダー格の騎士が剣を掲げ、

「全員突ぶべばっ!?」

後ろにいた騎士のショットガンで頭を殴られた。

すかさず周りの騎士達は殴った騎士を取り囲んだ。

「キサマ何のつもりだ!まさか我々を裏切るのか!?」

殴った騎士はやれやれと肩をすくめると、

「いや~、裏切るも何も仲間じゃないんだけどね~」

グニャリと捻れたと思った時にはその姿は茶髪に黄目の少年になっていた。

「キッ、キサマ名無しの仲間だったのか!」

「そうだよ。そんじゃ、久しぶりに暴れるぞ!イッツ・ショウタイム!イエーイ!!!」

そう叫ぶとショットガンを天に向け、引き金を引いた。

その瞬間、コーキの 周りにいた騎士達をいくつもの爆炎が襲った。

「オラオラオラ。どんどんいくぞ!ハハハハハハハ!!!!」

コーキはすぐにリロードをすると引き金を引く。

様々な場所で爆発が発生し騎士達を焼き、時には爆風で空を舞う。

あらかた騎士の数を減らすとコーキは水樹を登り飛鳥の隣に立った。

「あー、楽しかった!それじゃ、あとは任せたよ飛鳥ちゃん」

「やっと私の出番ね。『水樹よ、敵をまとめて吹き飛ばしなさい』」

炎の次は激しい水流が騎士達に襲いかかった。

 

◇◇◇

 

その頃、カズマ達をは2つの不可視のギフトを手に入れ、最奥に着いた。

ここまでの話を簡単にまとめると

1、耀の活躍で不可視のギフト(レプリカ)をゲット

2、カズマの活躍により、不可視のギフト(本物)をゲット

※詳しくはあとがきで

という感じだ。

まさか、二項目で説明が終わるとは思わなかった。

ゴホン、話を戻そう。

最奥の最上階は、まるで闘技場のような簡単な造りだった。

「皆さん……!」

最上階で待っていた黒ウサギは安堵したように四人の姿を確かめてため息をもらす。

上空を見上げると、ゲス野郎がカズマ達を見下ろしていた。

「ふん。ホントに使えない奴ら。今回の一件でまとめて粛正しないと」

ルイオスの膝まで覆うロングブーツには 光輝く翼があった。

「まぁでも、これでこのコミュニティが誰のおかげで存続出来ているかわかっただろうね」

バサッと翼が羽ばたく。たった一度の羽ばたきでルイオスは 風を追い抜き、落下速度の数十倍の勢いでカズマ達の前に降り立った。

「なにはともあれ、ようこそ白亜の宮殿・最上階へ。ゲームマスターとして相手をしょう。………あれ、この台詞言うのって初めてかも」

「どうでもいいが始めるぞ」

「フン。気が荒いな」

ルイオスの翼が羽ばたく。

彼はギフトカードを取りだし、光と共に燃え盛る炎の弓を取り出した。

「メインで戦うのは僕じゃない。さてと、コイツを呼ぶか」

そう言うと、ルイオスはギフトを掲げた。

それは、星の光のように強弱をつけながら光る。

耀にはとっさに構え、ジンを庇うように背後に隠す。

光が一層強くなると、ルイオスは叫んだ。

 

「目覚めろ“アルゴールの魔王”!!」

 

直後、甲高い女の声が響き渡った。

「ra、GYAAAaaaaaa!!」

「な、なんて絶叫を」

「避けろ、黒ウサギ!!」

えっ、と硬直する黒ウサギ。

カズマは姿勢を低くして鞘に手をかけると空に向かって一閃。

直後、空から巨大な岩塊が真っ二つになっていくつも落ちてきた。

「へえ、名無しのくせにやるじゃん。にしても、飛べない人間って不便だよねえ。落下してくる雲も避けられないんだから」

「雲ですって……!?」

そう“アルゴールの魔王”は出現と同時にゲーム盤全てに石化の光を放っていたのだ。

恐らく飛鳥やコーキ、その他のペルセウスの騎士達も石化しているだろう。

 

「殺れ、アルゴール!」

ルイオス命令するとアルゴールはカズマに襲いかかった。

しかし、それを十六夜が

「はっ、お前の相手はこの俺様だ!」

殴り飛ばした。

「gra!?GYAAAaaaaa!!!」

殴り飛ばされたのに驚いたもののアルゴールは空中で体勢を立て直し、今度は十六夜に向かって襲いかかった。

「いいぜいいぜ!そうこないとなオイ!!!!」

 

「さて、邪魔な奴は居なくなった。覚悟しやがれゲス野郎!!」

「ハッ、あっちの奴はともかく君じゃ僕に触れることも出来ないよ」

ルイオスは素早く弓を引くと、炎の矢を放った。

その矢は一つが二つ、二つが四つと増えていき、あっという間に雨のように降ってきた。

それに対し、カズマは刀を地面にキィィンと打ち付けた。

それだけで地面は盛り上がり壁が高速錬成された。

ドガガガッ!!!いくつもの矢と壁がぶつかり砂ぼこりを舞い上がらせカズマを包む。

「チッ」

ルイオスは舌打ちをした。

これではカズマの正確な位置が分からない。

その時、いきなり砂ぼこりが吹き飛ばされた。

もちろん、飛ばしたのはカズマだ。

「もう、終わりか?なら、こっちから行かせてもらう」

そう言うと、カズマはカズマは柄まで刀を地面に突き刺した。

次の瞬間、バシィ!!といくつもの稲妻が走り出した。

刀を地面から抜いてていくのに合わせて、パキ··バキバキと錬成されていく。

抜き終えた時にはそれは刀のような曲線の細い刃物ではなく、横広いくて分厚い大剣と化していた。

錬成にかかった時間は3秒。

その間にルイオスは矢を三本取りだし放つ。

加速(アクセラレイト)

カズマは加速し、雨のように降る矢を避けながら真っ二つに斬った岩塊をジャンプ台代わりに跳んだ。

「クソッ!!」

ルイオスは炎の炎の弓を仕舞うと“星霊殺し”のハルパーを取りだし迎え撃つ。

カズマの大剣とハルパーがぶつかった瞬間、ハルパーに蒼い稲妻が走り()()()()()

「「「·······っ!」」」

これには、持ち主であるルイオス以外にも見ていたジンや黒ウサギも絶句した。

「ハアアァァ!!!」

カズマはその隙を逃さず、大剣を振り上げると思いっきり叩きつけた。

バキ····メキメキメキ、と骨が折れる音がした時にはルイオスは地面にすごい勢いで激突していた。

「グハァッ!!!!ハァハァ、クソッ!名無しのクセに·····」

カズマはルイオスの隣に着地した。

「へえ、まだ喋れるんだ。意外だな」

「これくらいで······いい気になるなよ······。僕にはまだ····アルゴールがいる····」

ルイオスは、ヨロヨロと立ち上がると

「アルゴオオオォォル!!!!宮殿の悪魔化を許可する!奴らを殺せ!!」

叫んだ。

が、しかしアルゴールからの反応は無かった。

「アルゴール!?どうした?命令だ、宮殿を悪魔化しろ!」

それどころか、さっきまでしていた戦闘音まで一切していない。

その時、ルイオスの後ろでズドォン!と音がした。

後ろを振り返ると

 

ピクリとも動かないオルゴールを踏みつけている十六夜がいた。

 

「ん?なんか呼んだか、ゲームマスター?」

「ば、馬鹿な!?アルゴールが神格も持っていない奴に倒せるはずはない!」

「んなこと言っても今のお前の目の前で起こっていることは現実だぜ」

ルイオスは呆然としている。

当たり前だ。数多のギフトで身を固め、さらに世界を石化出来るほどの星霊を従えているのに“名無し”に敗北寸前なのだ。

「さて、これで終わりと思うなよ」

「そうだな、もしこのまま負けたら······お前たちの旗印を戴こう」

「なっ!?お前たちはあの吸血鬼が目的じゃないのか····?」

「それは後からでもなんとかなる。それよりも、重要なことがある」

「そうだな、次に旗印を使ってもう一度ゲームをし、お前たちの名前を戴こう」

「ここで、問題だ。名と旗印を奪ったからって俺たちは満足するでしょうか?」

カズマはルイオスにわざとらしく問いかける。

「ま、まさか······」

「答えは、否。徹底的に潰す」

「コミュニティの存続そのものが出来ないぐらいにな」

「や、やめろ·····やめてくれ!」

「イヤだね。やめて欲しいなら俺たちを楽しませろ」

「言っただろ?これで終わりじゃないと」

ルイオスはやっと気付いた。自分は敵に回してはいけない奴を敵に回してしまったということを。

コイツらにとって自分は対戦者ですらない

 

舞台の上で回っているただの道化師(ピエロ)

 

「「さあ、ゲーム続行と行こうぜゲームマスター!」」

 




錬金術師達の雑談部屋

今回の久しぶりのゲストは······春日部耀さんです!

「よろしく」

「よろしく~。さっそくだけど、本編にあった不可視ギフト(本物)ってカズマどうやって奪ったの?」

「私も気になる。いきなり床を砂に錬成したときはびっくりした」

「別に。何もない所で不自然に砂ぼこりが舞ったから」

「ああ~ね。なるほど、不可視のギフトだから実体あるもんね」

でも、それなら耀さんでも気付きそうですけどね

「ううん、わかんなかった。本物はレプリカと違って全然気配も音も臭いも熱も感じなかった」

「ん?要するに気配とかを探るのに集中してたから視覚の情報をキャッチしそこねたってこと」

「うん、不可視のギフトだったから」

確かに不可視のギフトを見つけるなら視覚以外で感知しようとしますよねー

「盲点」

「まさにね」

それでは今回はここまで!

「「「次回も見てください!!!」」」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。