『どう?遠山見つかった?』
トン
『そう。出来るだけ急いで回収して』
俺は、今バスジャックされたバスに乗っている。
そして、峰理子の言う通り爆弾を探していたのだかだ、早速見つかったよ。
運転席の下からな。
其を俺は、Yesなら指で床を一回叩きNoなら二回と言う決まりで菊代達と連絡を取り合っている。
そして、爆弾の専門家峰さんにこの爆弾の画像を送った所、この爆弾幸か不幸かただの爆弾で、席を外したりしても爆発はしないものだった。取り外すのは簡単。
ネジを外すだけ。
これだけで運転席から爆弾が外せると言う事だ。
なるほどね。確かに、外す前提で作られてやがる。
いるんだよな玉にこう言う人。
そして、理子の仕掛けた爆弾は、俺のバイクにもくっ付けた《β型のプラスチック爆弾》炸薬の容積は、3500立方センチ。
もうちょっと少なくても良かった気がする。
だって、これじゃ電車とか飛行機用だろうに。
派手好きもここまで来ると呆れを通り越して尊敬ものだな。
だが、爆発させるのは爆弾が外れた後、更に時間がたったらだ。バスから自動で外れる事を峰さんに協力するための条件としてある。
爆風に巻き込まれるのは1回で十分。
更に峰さんもターゲットが呼べれば其でよし。
いわゆるなんちゃってバスジャックなのだ。
「おい、キンジお前爆弾何て解除出来るのか?」
「1回だけ経験ずみだ」
武藤と、短い会話を終えて小声で
「爆弾回収今から分解する」
此で菊代達からの返答があるはずなのだが
『ウソ………こんなの理子考えてない』
「おい、どうした?何があった?」
『キー君!今すぐバスから降りて!』
峰さんの言葉を怪訝に思い俺は、顔を上げて直ぐ引っ込ませ
「全員伏せろっ!」
俺が、そう叫んだのと同時に
バリバリバリバリバリバリバリッ!
「「「「「キャーーーーーーーー!!!!」」」」」
無数の銃弾がバスに向かって発砲され次々と窓ガラスを粉砕していく。
中には被弾した生徒もいるようだ。
「おい、金次やべぇよ!運転手が撃たれちまった!」
武藤の声のする運転席を見ると、肩に被弾しハンドルにもたれ掛かるように、倒れていたが幸い生きてはいるようだ。
「武藤お前が、運転をしろ兎に角走らせろ出来るだろ?」
「い、良いけどよ!こないだ改造車がバレておまけにお前との揉め事で車両科の車お前らに壊されちまってよ後、一点しか違反出来ないんだぞ!」
「後半の理由は、自業自得だろうに。其にこのバスじたい一応通行帯違反だ。安心して免停されろ」
「落ちやがれ!轢いてやる!」
「お好きにどうぞ」
武藤の言葉を軽く受け流し俺は、より強く警戒心を高めて辺りを見回す。
其に、チラッと見えたが、あれは、峰さんの所有するオープンカーが、2台其が今バスを撃ちまくりバスの窓ガラスを横と後ろから粉々にしたのだ。
直ぐに、小型マイクに向かって出来るだけ
「おい、峰約束が違うじゃないか。銃は、『向けるだけ』の筈だろう?撃ったとしても威嚇射撃で人は撃たない。そう言う約束だろう。どう言う事だ?」
少し怒気を含んだ声で峰に問いただすと返ってきたのは峰ではなく。
『遠山……落ち着いて聞いて、あれはもう理子の車じゃない』
「どう言う事だ」
『誰かに乗っ取られたのよ。此方からじゃもう、制御出来ない。おまけに理子以外の車も混じってる。多分理子に挑戦状を出した奴。それと、クレフトが、爆弾の方を止めたわ後は、外すだけ。遠山も欠片回収の内直ぐに撤退して。レオンが迎えに行ってるから』
「撤退って言われてもなぁ……時間掛かりそうだ」
バスの周りをこう、ぐるりと銃付き自動運転オープンカーがバスにピッタリとくっついているのだ。
こんなん予定にないよ。
『取り合えずバスの屋根にでも昇って万が一爆弾が爆発しそうになっても捨てる事の出来るように車の方は出来る?』
「まぁ、何とか」
其にもう、誰がやったのか良く分かったよ。
さっきから携帯弄りながらこの大混乱の中楽しそうに目を細めてこっち見てるもんな不知火。
「クソッタレ!」
こんな大勢の人の前で不知火の所に行くことは出来ない。
昔っから邪魔をしてくる奴を一睨みして、俺は雨で滑り安くなっている屋根を何とか掴み上がる。
が、一台の車が俺に反応し再び発砲其と同時に車内に隠れベレッタF92Mを抜きその銃口とタイヤに剥けて発砲、破壊して無力化する。
そんな事をしている俺の耳には
『何だよ、何なんだよ!ふざけんな!あたしの、あたしの邪魔すんなよ!!誰かしんねぇけど、あいつを倒すのは、理子だ!このあたしだ!しゃしゃり出てくるようなハイエナは引っ込んでろよ!』
「落ち着け、今は、冷静になってくれ」
今まで、溜めていた全ての怒りをぶつけるように怒鳴りその声が俺の鼓膜を破らんとする勢いで響く。
『これが落ち着けるか!どついもこいつも、あたしの何が気に入らねぇってんだよ、気に入らないのはあたしだ!あいつがいるから、あたしは、曾お爺様を!こ………え……』
突然、俺の耳から峰の声が聞こえなくなり変わりに
『少し眠って貰ったわ。今の彼女は、まともに会話出来る状態じゃない少しすれば目が覚めると思うから、其までは周りを持ちこたえて』
「ただのお使いの筈がこんなのとはな」
『何時もの事でしょ。ほら、行きな。じゃなきゃ死ぬよ』
「へいへい」
俺は、もう一度滑らないように気を付けながら、屋根によじ登る。
と、そこには―――はは、良かったな峰。お前の作戦ちゃんと成功してるぞ。
目が覚めたら報告してやろう。
「ちょっと、そこの武偵何昇ってきてんのよ!早くバスに戻りな……さ……いってあんたこの間だわよくも!」
「あらら……」
ジャキリ!と彼女の手に収まり切らない大きなガバメントを両手に持ち車と俺の方に銃を構える少女は、
「強盗さんよ。俺が銃を向けるならまだ、分かるが向けられる理由は俺には無いぞ?」
「私にはあるわ!あんたこないだ、私を海に突き落としたじゃない!私はただ話をしに来ただけなのに!」
「話?話だぁ~?人の
『遠山、何があったの?落ち着いて!余計な者に構ってる暇はないよ!』
「すまん。直ぐに終わる」
俺は、前に部屋に押し入ってきた峰の獲物で俺が最も関わりたくない人物。
神崎・H・アリアに銃を向ける。
対する神崎は、武偵高のC装備
おまけに全身に巻き付けたベルトには、拳銃のホルスターと予備の弾倉が4本。
何ともまぁ、厳重装備なこって、ごくろうさん。
「あんた、その手に抱えているのは何?」
「あぁ、これか?ただの爆弾だよ」
ズギュン!
と、いきなり俺に向かって神崎が発砲してきた。
「今すぐよ。武器を捨てて、手を後ろに組んで座りなさい。武偵殺し」
誰が?俺が?おいおい。勘弁してくれよ。
また、腹わたが煮えくり返って来たぞ。
「不味いな。醤油か何かで味付けしてから撃ってくれよ」
ペッと口から吐き捨てた、血と銃弾がチリリーンと音をたてて転がりそのまま地面へと落ちて行った。
此は暫く飯食えそうに無いな。
「お前も人の話聞かねぇだろ。俺は、外して来ただけだ」
「うるさい!うるさい!うるさい!あんた、怪しいのよ!信用出来ないわ!あたしの勘がそう言ってる!ここで問い詰めてやるわ!覚悟しなさい!」
「覚悟するのはお前だよ。お前のそのおでこに風魔と同じ傷を付けてやる。神崎・H・アリア……殺人未遂の容疑で逮捕する」
「ふざけないで。私には、そんなハッタリに付き合う時間はないのよ」
「奇遇だな。俺にも時間はない。俺には、二人の女の願いを叶えなきゃならない。その為に何もかも犠牲にしてきた。悔いは無い。其をここでお前に邪魔をされる訳には行かないんだよ」
互いに、銃を向ける。
だが、引き金は引こうとはしない。
向こうも様子を伺っているのだろう。
「レディーファーストだ。周りの車もお前も同時に相手してやるよ」
ドガガガガガガ!!!
ガガガガガガガガ!!!
神崎の撃って来た弾を弾で弾く。
俺と神崎の間に幾つもの衝突し潰れた銃弾が落ちる。
悪いな峰。
横取りはしないからよ。
せめてお前が、寝てる間だけ選手交代させてくれ。
『遠山!止めなさい!お姉ちゃんの言う事聞きなさーーーーい!』
耳元で菊代の声が聞こえた頃には全てが始まっていた。
少し前の私に「何でアリア海にほん投げた!お陰で絡ませづらくなったぞ!」と問い詰めながらタコ殴りにしたいと本気で思ったりしますね。
でも、そしたら昔の私が、「あの状況で、金次君が友好的に接して来るわけ無いだろうが!そもそも、ポ〇タル2やら、今日からヒットマンとかヤクザ映画とかの影響うけたのが原因だろ!その正で何か斜め上に逝っちゃてんじゃねぇか!問題作何だよ!問題作!」
と、大喧嘩になるんでしょうね。
実際夢の中でそうなりました。
うっすらと覚えてるときもあるんでしょうね。
と、覚えている内に書いています。
すいません。
(書き初めが朝の11時)