もしもクリエイティブモードで幻想郷に転生したら   作:秋雨 椛

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あーちゅらい、にゃーちゅらい

上白沢慧音……性格が分かりしぇん……

熱血 なのか お淑やか なのか……(松岡なのか)

なので自分の中の慧音てんていを書きたいと思います。

コレジャナイって人はコメントを頂ければ出来る範囲で修整したいと思います。


第4話

昔、昔あるところに川の上流から流れてくる男がおったそうな………

 

「現在進行形で流れとるわごぶぉ……ぷはぁ!バッキャロー!!がぼがほ………ばっ!誰か助けてぼほっ!」

 

俺、上履大介が自転車から川に転げ落ちて流されて………もう20分程になる……

石にぶつかり気にぶつかり……痛みを感じないのは流されているからかな……

ああ……俺のクリエイティブな生活もこれで終わり……クリエイティブ?

そうだよ!クリエイティブだよ!グリーンだよ!

 

俺はあのスペースキーを2回連打すると宙に浮く感じを頭の中で考える。

 

(浮くんだ!浮くんだ俺!)

 

すると俺の体は川の流れに逆らって止まり宙に浮き始める。

 

「おっ?おぉ!!浮いたぞ!」

 

俺は浮いた事に感慨深く感じ、あぁクリエイティブモードなんだな、と改めて思った。

宙に浮いたままでいると森の中から黒い球体のようなものが近づいてきた。その球体は数秒後には俺の体を包んでしまった。

 

「しまったな……また妖怪絡みのことになってしまった……真っ暗でオラな〜んもみえねぇぞ」

 

周りを見渡すが真っ暗で朝なのに夜のように感じる、それほどの暗さなのだ。

そんなことをか考えていると突然、後ろから肩を叩かれ声をかけられた。

 

「ねぇ?貴方って食べていい人間?」

 

耳に息が掛かる程の近さで言われ俺はビクッとなる。

振り向くとぼやぁとだが金髪の女の子がそこにいるのが分かる。

 

「お、お嬢ちゃん冗談を言っちゃいけねぇ〜よ……俺を食うだって?は、ハハ!食えるもんなら食ってみろってんだ!」

 

……自分で言っといてなんだが小物臭のする台詞だな、まぁ実際食えるもんなら食ってみろってんだ。

俺は右腕を差し出す……振りをして腐った肉を竹楊枝に突き刺したやつを差し出す。

 

「いいの?それじゃ遠慮なく……いっただっきまーす!」ガブリ

 

女の子はこんなよく見えない状態で思い切り腐った肉に食らいつきやがった!もし本当に俺の腕だったら(多分だが)女の子の歯がなくなっていたかもしれないぞ

 

「美味しい!貴方のお肉ってすごく美味しいのね!」

 

「……お、おう喜んでもらえて嬉しいよ……アーイタイ、ウデガイタイヨー(棒)……ということで帰らせてもらうよ」

 

そう言いながら闇の中から出ようとするとまた後ろからガシッと肩を掴まれる

ギギギッと効果音がなりそうな感じで首を後ろに回すと……口の周りに血がべっとりとついた金髪の女の子が満面の笑みで俺のことを見ていた。

 

「待ちなさい」

 

「ナンデショウカ?片腕をあげたのにまだ私の体をご所望というのですか?」

 

「ええ……その通りよ」

 

くっ!予想はしていたがこんな事態になるとは……

もしこんな暗い闇の中で反抗しても長期戦になって決着はつかないだろう……何か明かりになる物があれば……

 

 

テテテテッテテー

「LED懐中電灯ぉ〜」

 

「あら?何をしようというのかしら?」

 

「ふっふっふ……お前はずっと闇の中にいるのか?」

 

俺は不敵な笑みを浮かべながら女の子に問う

 

「えぇ私は闇の妖怪だからね」

 

「そうか、君はそういう妖怪なんだね」

 

エーミール……じゃない

 

「まっ最後に君の名前を聞いておこう」

 

「そうね、私の糧になる人間が名前も知らずに殺されるのは可哀想だものね……私の名前はルーミアよ」

 

「俺の名前は上履 大介だ……それと俺はお前の糧になんかならないぜ」

 

俺はルーミアにまだライトを点灯していない懐中電灯を向ける

 

「なんですって?人間が……何をしても無駄よ、私の闇の中からは逃げられない」

 

ルーミアはアハハっと笑いながら俺にどんどんと近づいてくる

そんなるルーミアに俺はニカッと笑って言った

 

「それはどうかな?喰らえ!富○フラッシュッ!」ピカッ

 

「なっ!明かりだと!?はぁあ!あぁぁぁ!目がぁ〜目がぁぁぁぁ!!」

 

俺が懐中電灯を点灯させるとルーミアは何処かのラピュタ王の末裔の大佐の如く目を抑え苦しんでいる。

俺はその間に外へ向けて走り出した。

 

外へは数分とせずに出ることが出来た。

俺は球体の中の女の子が今どうなっているか気になって闇の球体へライトを向けるが中の様子を見ることは出来なかった。

多分あの球体が外からの明かりを遮っているのだろう。

 

「おーい!ルーミアぁー!たまには外にでろよぉ〜!」

 

だから俺は声をかけるだけにして人間の里に向けて歩き出した。

 

 

~2時間後~

 

~人間の里~

 

「ふぅ〜……やっとついたぁ〜」

 

俺は宙に浮きながらゆっくりと人間の里へ向けて飛んで2時間かけてやっとついた。

里は結構賑わっており老若男女楽しそうである。

追いかけっこをする子供達や井戸近くで話す女性達、団子屋で話す男女、縁側で日向ぼっこをする老人達みな楽しほうである。

 

そんな里の中を歩きながら寺子屋を探すが殆どの建物が似た形でどれが寺子屋か見当もつかない。

だから歩いている人に聞いてみることにした。

 

「すみません、慧音さんと云う方がおこなっている寺子屋を探しているんですが、何処にあるか分かりませんか?」

 

「んぁ?あんさん慧音先生の知り合いかね?寺子屋ならこの道を真っ直ぐ進んだ先にあるよ……分からんならここから家を4件進んだ先の住人に聞くんだな」

 

「分かりました、ありがとうございました」

 

お礼を言って教えてもらったとおりに歩き出す。

すると4件目の家から何かを教える声が聞こえる。

 

「此処かな?(ノック×3)すみませーん」

 

俺がノックしてから暫くして足音が聞こえてくる

 

「はーい、どなたでしょうか?」

 

「お忙しいところすみません、俺は上履大介といいます、上白沢慧音さんのお宅でよろしかったでしょうか?」

 

「はい、私が上白沢慧音ですが……どのようなご要件で?」

 

「はい、俺が天狗の里に迷い込んで困っていた時に哨戒天狗の犬走椛から人間の里の上白沢慧音さんを尋ねるといいと聞きましてお尋ねしたのですが……」

 

俺がそう言うと慧音さんは顎に手を当てて考える素振りを見せる……

 

「えっと、貴方は迷い人ということですか?……そうですか、なら里長の所に一緒に行きましょうと言いたいところですが、いま授業中ですので暫く待ってもらっててもいいですか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「では、半刻ほどで終わるのでその時また来てください」

 

「分かりました」

 

そう言って俺たちは別れたが……1時間も何しろってんだ。

金もないし……てか今の時代のお金ってなんなんだ?

すると丁度よく目の前の人がお金を落とした。拾って見てみると大きさは五十円玉より少し大きく真ん中の穴は四角になっている。ってことは……

 

「一文銭かよ!!」

 

辺りの人が足を止め俺を見てくる

俺は顔を赤くしてぺこぺこ頭を下げながら歩き出す。

しかし一文銭って古すぎじゃないか?

俺は誰もいない路地裏に入って歴史の教科書を出す

一文銭の次に高いのが一朱金、次に二朱金、一分金、2分金、一両小判、そして一番価値があるのが大判だ

 

一文銭×4千=小判

一朱金×十六=小判

二朱金× 八 =小判

一分金× 四 =小判

二分金× 二 =小判

 

小判 × 十 =大判

 

なるほど……分からん!

町民などは一朱金までしかほとんど持たず(せん)で物の売り買いをやっていたらしい

だから俺はアイテム検索で銭を調べたら……普通に出てきましたよ。

は、犯罪じゃないし!神様がくれた特典だし!

 

ということで一朱金4枚と銭350枚を出した。

銭は紐を通して持ち運ぶのが常識らしいから紐を通す。

 

準備が整った俺は団子屋に向かった。

 

「へい!らっしゃい、何にしましょうか?」

 

「三色団子3本ね」

 

「ありがとうごぜぇやす」

 

この団子屋は慧音さんの寺子屋からあまり離れていなくて誰かが出て来れば分かるほどの距離である。

俺が寺子屋をチラチラ見ながら団子を食べていると団子屋のおっちゃんが声をかけてきた。

 

「にぃちゃん、慧音先生を狙ってるのかい?やめといた方がいいぜ?何人もの男が告白したが全部撃沈されちまった、多分にぃちゃんが告っても落とされるのがオチさね」

 

「いえ俺は告白とかそんなんじゃなくて!」

 

「わーてるわーとるさ、ほかの人には内緒にしとくさ」

 

「だから!おっ?」

 

おっちゃんと話していると慧音さんの寺子屋から数人の子供達が出てきた。丁度終わったところらしい

 

「ご馳走さん!勘定いくらだ?」

 

「17銭になるだ」

 

俺は紐から17枚取り出しおっちゃんに渡す

 

「ありがとうな」

 

勘定をはらった俺は急いで慧音さんの元へ向かう、すると走ってくる音が聞こえたのか振り向いて俺の方を見てくる。

 

「上履さん、そんなに走ってどうなさったんですか?半刻経っていないのに…… 」

 

「そこの団子屋で団子食べてたんで丁度出てくるのが見えまして」

 

「そうですか、なら里長の所へ向かいますか」

 

俺達は里長の所へ向かい、なんか以外にも里長に向かい入れられ、土地くれと言ったら里の端辺りの土地を貰って、家はどうする?と言われたが自分で建てると言って里長との話は終った。

 

「慧音さん、いろいろとありがとうございました」

 

「いえ、困ったことがあったらお互い様です」

 

「お礼にこれをどうぞ」

 

俺は算数ドリルを出して慧音さんに渡す

どこまでいっているのか分からないから1年生から6年生のドリルを5冊ずつ渡す

 

「これは?」

 

「外の世界では算数ドリルと言って計算を勉強するための書物のようなものです」

 

「おぉ!貰ってもいいのですか?」

 

「はい、慧音さんの生徒のために使ってください」

 

慧音さんはドリルを胸に抱き顔を赤くする

 

「ありがとう、大事に使わせてもらうよ」

 

そして俺達は別れ自分の家へ向かう、まっ俺んちはまだ更地だけどな!

俺は新しい家を建てれることに嬉しくなってルンルン気分で里長にもらった土地へ向かうのであった。




最近、灯油が切れるのが早いと思う

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