楽×マリー『オネガイ』その後   作:高橋徹

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ヨメイリ!?を今日購入してプレイしまして。マリールート→鶫ルート→マリールート(2周目)と行ったところで寝る前に「やっぱり書きたい!!」となり書いてみました。


第17話「ソノアト」

ビーハイブが開発した薬による騒動を終え、その後楽が万里花にデートの約束をした日の夜。

楽の元に万里花からLINEが届いた。

日によって長さは違えど、最近はほぼ毎日どちらからともなく自然と会話をしていた。

 

「楽様、お疲れ様です♪」

「おう、万里花もお疲れ。」

「ちょっとお願いがあるのですが…明日、30分程早く学校に来て頂けませんか?」

「うお、どうしたんだ?そんな朝早いとなると学校に誰もいないと思うけど…」

「いないから都合がいいのです♪それではよろしくお願いいたしますね♪」

「わかった。おやすみ」

「はい♪おやすみなさい♪」

「(投げキッスのスタンプ×100)」

「なんで増えたの!?」

「♡」

LINEの会話は以上。

 

「…ふう。一体何の用なんだろう…?誰もいない学校で…」

ここで、楽はあらぬ妄想を抱く。

「…いかんいかん、つい妄想がエロい方に、あ、いや…誰に言い訳してんだ俺は…」

頭をぶんぶんと振り邪念を払ったところで、楽は寝床についた。

「『…私は!!楽様と少しでも長く、楽しく、一緒に過ごしたいのです!!一分一秒たりとも無駄にしたくないのです!!』」

「…あいつ、こんなにも俺のこと…」

そんなことを考えながら、楽は眠りについた。

 

翌日。

「ふあ…この時間だと、本当に誰もいないな…」

楽はあくびをしながら、教室で呟いた。

がららっ

そこで万里花が教室へやってきた。

「おう、万里花。おはよ」

がばっ

「うおっ!?」

楽が言葉を追えないうちに、万里花が何も言わずに抱き付いて来た。

「お、おいおい、どうしたんだ…?」

「…最近すごくらっくんとお近付きになれて、毎日いちゃつくことが出来ていましたけど…あの3日間は…ましてあんな冷たい態度をとってしまって…もう、私の中のらっくん成分が足りないのです!!」

「お、おま、そんなことのためにー!?」

楽は驚いたような呆れたようなリアクションをとる。

「…ぷう。…私にとっては、何よりも重要なことなんです。」

万里花は少し頬を膨らませて拗ねてみせた。

「…朝からあんまり俺をときめかせないでくれ…」

照れて顔を背ける楽を見て万里花が微笑む。

「うふふ~♪らっくんはこういうのも好きなのですね…メモメモっ…と」

万里花は抱き付きながらも器用にメモをとる。

「すげえなおまえは本当に…。…でも、なんでわざわざこんな朝早くに?」

「それは…単純に、長い時間抱き合っていたかったからです。最初は放課後にお誘いしようと思ったのですが…我慢できなくて…」

そう言って万里花は抱きしめる腕に少しだけ力を込めた。

「そ、そうなのか…」

久しぶり(と言っても数日ぶりだが)に万里花と二人っきりになった上にこんなことを言われ、楽は動揺していた。

「らっくんがよろしければ…何もしなくても良いですから、あと30分程、このままでいいですか…?」

「…マジか。」

楽は最初は単純に長いだろうと思っただけだったのだが、よく考えると二人きりで30分もこのままでいるという状況に自分の理性は持つのだろうか、という不安が過ぎったのだった。

「…何もしなくてもいいですし…何かしたっていいんですよ…?らっくんが何かしやすいように体勢を変えてもいいですし♪」

万里花は楽の心を見透かすかのように言葉を続けた。

「…マジか。」

理性と欲望の堂々巡りに陥り、ボキャ貧な返答しか出来なくなる楽。

「しばらくは…このままで♪」

 

10分程経った頃、良い匂いだなとかやっぱり細いんだなとかといったことを一通り考えた後で楽が気付く。

「…この体勢、中々やばいよな」

「え~、今更ですか?」

そう。楽が座った所に万里花が抱き付いたのだが、体勢的に落ち着くために万里花は楽に対面した状態で楽の太ももの上に乗っているのである。

「この状況…少し引き目で見たら…」

「騎乗位という名前でしたっけ?この体位は♪」

ぶふおっっ

楽が盛大に吹く。

「直接的な言葉で言うな、ばか!」

「そうは言いましても、数分前からずっとこちらに固いものが当たってるのですよ?意識してしまいますわ…」

「…ごめんなさい」

最初は何とか抑えていたが、少し前からしっかりと起立している自分のものを指摘され楽はただ謝る。

「いいのですよ♪…そうなるようにしているのですし♪」

万里花は楽の耳元でそう囁いた。

「…!!おま…え…」

楽の理性が飛びかけたところで、万里花は追い打ちをかける。

「…お詫びのことを言ったとき、エッチなことでも良いと言いましたけど…わ、私は…その…らっくんにだったら…お詫びじゃなくてもエッチなことをされたいのですよ…?」

楽の鼻と万里花の鼻がわずかに触れ合うほどの距離で、万里花が恥ずかしがりながらも囁く。

「…!!」

楽の手は万里花の背後でわきわきと動いている。

「もちろん、ここは学校ですし、あと少ししたら皆さんも来てしまいますし、二人はまだ恋人同士でもないのですからやれることはある程度限られてしまいますけど…これくらいなら、ね?♪」

万里花はそう言って妖しく微笑むと、楽のわきわきしている手を、右手は自らの尻に、左手は自らの右胸に持って行く。

「もう…知らねえぞ…」

がっ

「ひいんっ!!」

楽は理性の限界を迎えたのか、マリーの胸と尻を同時に揉みしだく。我慢していた時間が長かったためか、手つきが荒々しい。

「ん…ぐ…ふあ…ら、らっくん、そんな強く、ひ、ひん…んあああっ…」

万里花は楽の手つきの荒々しさに比例して甘い声を大きくして行く。

「…よし、万里花、今度は俺に背中を向けて座れ」

楽はしばらくの間感触を楽しんだ後、万里花に言葉をかけた。命令口調になっている。

「は、はひ…」

万里花は楽の言葉で背筋がぞくぞくするのを感じながら、言われた通りにする。

万里花が座ると、楽は万里花の制服の中に手を突っ込んだ。

「!!?ひいやっ!?」

先程まで制服越しに触っていた胸を、今度は両手同時且つブラジャー越しに触り始める楽。

「んあう…らっく…ん…これ…だめ…!!」

生地一枚分の守りが無くなった状態で触られ、快感で悶える万里花。

「教室で服を剥ぐ訳にはいかねえしな…それじゃ最後は…」

「!!!ら、らっく、それ、だめええんあああああ…!!」

ついに楽の手は、万里花の胸を直接掴んだ。

吸い付くような万里花の胸の感触に、楽の興奮は更に高まる。

「…はあ…はあ…おまえの胸、エロすぎるだろう…」

万里花の胸は柔らかく、安心感がありながら艶めかしい触り心地だった。

「あ…ふあ…も、もう、んあ、かはっ…」

快感の波が万里花の頭に幾度となく叩き付けられ、もはやまともに声を上げることすら難しくなっている。

「でもまだ、ここを触ってないだろう…?」

楽はそう言うと、万里花の胸の中央にある突起物に指をすすすと近付ける。

「…!!そこ…は…」

もはや抵抗の言葉さえ上げられない万里花を無視し、楽は二つの突起を人差し指と親指で強くつまんだ。

ぎゅむっ

「!!!!!」

万里花は言葉も上げず、背筋を反らせ天井を見上げながら、断続的に何度も痙攣した。

それは、万里花自身が初めて体験する、『絶頂』と言うものだった。

「…あっ…ああ…あああ…」

万里花は痙攣する度、だらしなく舌を出し、涙を流しながら、少し高めの呻き声を上げた。

楽は万里花がイクのを見届けると、少し冷静になり心配の声をかけた。

「わ、悪いな万里花、やりすぎたかもしれねえ…大丈夫か?」

楽の言葉を聞くと、万里花は虚ろな目をしたままゆっくり左に振り向いた。

「あう…ら、らっくん、これ、すごい…もっと…もっと…」

初めての尋常ならざる快感が完全に病みつきになったのか、楽に更に続きを求めてきた。

「ば、ばかこれ以上は本当にやばいぞ…!ほら廊下から人の声が聞こえてくる!ほら、立って!」

楽は焦りながらそう言うと、万里花を立ち上がらせる。

ここであることに気付いた。

「お、おまえ、スカートの中…」

「ふえ…?」

ぽたぽたぽた…

万里花の秘部から液体が止めどなく溢れ出し、床を濡らしていた。

「ま、マジか…!取り敢えずトイレに―」

「着替えならばこちらに」

「え?」

楽の言葉の途中で声が聞こえたと思うと、本田が二人の前に突如として現れた。

「うお、ほ、本田さん!み、見てたんですか…?」

「はい…プライバシーの問題もありますが、お二人ともお若いのでやり過ぎるのでは、と思いまして。あまり直視はせぬようにしながら監視しておりました」

本田は無表情のまま、淡々と告げる。

「うう…めちゃくちゃ恥ずかしい…いや、今はそれよりも!着替えがあるっていうのは本当ですか?」

「はい。お嬢様をお手洗いにお連れして着替えさせますので、一条様はここの後処理をして頂けますか」

「わ、分かりました…万里花をよろしくお願いします。」

「はい」

そう言うと、本田は万里花を抱きかかえ瞬時に教室を出て行った。

 

「…ふう」

楽が教室の掃除を終えると、万里花が戻ってきた。

「万里花!大丈夫か…?」

「えへへ…ご心配をかけて申し訳ありません…。その…あまりの激しさに我を失ってしまいました…♪」

万里花の言葉で楽は先程まで行為を思い出し、一気に赤くなる。

「い、いや、本当に悪かった…その…おまえがあんまりかわいくてエロくて、理性が飛んじまったんだ…」

「えへへ…嬉しいです…♪今度また、続きをしましょうね♪今度は私からもいーっぱい責めますから!♪」

その万里花の言葉で、楽は再び股間がズボンに締め付けられる痛みを感じた。

「…よろしく…。」

「はい♪」

 

その後、早起きと行為の疲れにより二人仲良く1限をがっつり寝て過ごすのだった。

 

 

 

続く。

 

 

 

 




はいもう前回良い感じでピュアマリーが書けたのですがもうエロマリーが書きたくて書きたくて…書きました()タグにR-18を追加した方がいいですかね?

感想にまだ返信出来ていなくて申し訳ありません!ものすごく元気を頂いています!返信致します!

次回はコメディータッチで書こうかなと思います。色々なマリーを!

今回もお読み頂きありがとうございました(^^)!!

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