『愛』はすべてに打ち克つ!   作:とかとか

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書く→なんか違う→書きなおす
で遅くなりました。


今回、ヴィヴィオちゃんに謎のdisりがありますが、自分で未来人って言ってる人に対する私個人の返し方ですので、石は投げず構えるだけにしていただけますようお願いします……。


第45話『汝は未来人なりや』

 ……ヴィヴィオ・テスタロッサ……?

 ……どういう……ことだ……?思考が固まって頭が働くことに関してストライキを起こしてやがる。あとでちゃんと報酬(ブドウ糖)やっから今は働いてください。

 ……さて、ここでヴィヴィオちゃんが出したヒントは幾つかある。

 

①俺の事をパパと呼ぶ

②フェイトさんの事を知っている

③金髪のオッドアイズロリータ

 

 ……この事から導き出される結論はたった1つ!

 

「ヴィヴィオちゃんは極度の妄想癖を持ったストーカーだった……?」

 

「なんの根拠があってそんな酷い事を!?」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

第45話『汝は未来人なりや』

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「根拠、根拠ですか?それならありますよ。たっぷりとね!」

 

 根拠を聞かれたのなら答えるしかあるまい。

 

 多分オッドアイにしたのは『愛しのフェイトさんに近付きたいけどカラコンが片方しか無かった』ってオチだろう。……何故フェイトさんのストーカーだって思ったかだって?……フェイトさんの瞳は美しいルビーのようだもの。金髪なのはこれもやっぱりフェイトさんに近付きたいから、と考えていいだろう。

 しかしフェイトさんの近くには多分、たまたま、度々見るたびに俺がいたんだろう。だから俺が障害となった。ならその障害()をどうするか。

 ……ヴィヴィオちゃんは思ったんだろう『アイツの事をパパって呼びゃあフェイトさんがアイツの事を引いて離れてくんじゃね?』、と。

 

 とりあえずその旨をフェイトさん含め話しておいた。

 

「どうです?これが答えですよ。ストーカーさん」

 

「…………」

 

 ふふ、悔しそうに拳を握り締めて……。

 

「……お兄さんはやっぱりお兄さんだったよ」

 

「なんですか?何か言いたい事があるならはっきりと仰ってください!」

 

「~~~~ッ!……ハァ……。なんかもう怒るのを通り越して呆れすら超越し疲れましたからちゃんとした真実を明かしますが、私は今この時間から約13年後の未来から来た人間です」

 

 ………………。

 

「……あの、なんでお兄さんは電話に手を掛けてるんです?あと、もう駄目みたいですねって感じの顔は止めてください」

 

 受話器を取り、ある番号を入力する。

 

『もしもし』

 

「あ、もしもし、あの海鳴大学病院のお方ですか?」

 

「ちょっ!?止めてくださいよ!なんで病院に連絡するんですか!私は正常です!」

 

 あ、手が叩き落とされて電話が切られた。

 それこそ止めろよぅ。そういうのは相手方に迷惑が掛かるだろうが。それしちまうと今度からかけづらくなるから大変なんだって。……ふと思ったんだが、よく漫画やアニメや小説の登場人物ってかけてた電話を強制終了するけど、よくなんの恥ずかしげもなく悪びれる様子もなくまたかけては切るやるけど、信用とかは大丈夫なんだろうか。

 

「じゃあ、どう反応したらいいんですか!」

 

「あぁんもう!どうやったら信じてくれるんですか!」

 

 今日の天気は口での言い合いのち拳の語り合いになるでしょう。所によっては血の雨が降るので傘、又はカメラと警察に連絡するための携帯電話を持っていく事をお薦めします。

 

「……証拠を出せばいいんじゃ……」

 

「「………!」」

 

 口での言い合いがデッドヒートし、拳の『こ』が出そうな時、フェイトさんによる鶴の一声……いや、『神の一手』が示された。……そうだよ。確かに証拠がなによりだ。論より証拠って言うもんね。流石はフェイトさんだ。俺なんかじゃ多分世界が一巡しないと気付かない答えだ。

 

「証拠……証拠なら、ありまぁす!」

 

 そう言い、ヴィヴィオちゃんは背負っていた鞄をフェイトさんと俺の前に『ドンッ!』と効果音が付きそうなくらい豪快に置き、開く。そしてその中から可愛らしい財布のようなモノを取り出し、開きディスティニードロー。

 

「私は手札から『生徒証明書』を召喚します!」

 

 つい2000LP払って『神の警告』を発動したかったが、我慢する。

 さて、ヴィヴィオちゃんの持参したお宝を鑑定するとしよう。……なになに?名前は『ヴィヴィオ・テスタロッサ』と誕生日は……ふむふむ。それで通ってる学校は……『St(ザンクト).ヒルデ魔法学院』……?知らない名前だな……。で、入学した年が新暦75年で今現在は四年生、と……。………しんれきってなんだ?

 

「……やっぱり偽物じゃないですか!俺、こんな学校知りませんよ!」

 

 つまりヴィヴィオちゃんは更に厨二病まで持ってるって事だぁ!との同意を込め、フェイトさんの方へ顔を向ける。きっとこの瞬間の俺の顔面は笑顔で溢れていた事だろう。

 

「あおな、あおな、その学校はミッドチルダの学校だよ?……あと、新暦の所で疑問符が出てたから答えるけど、その新暦はミッドチルダの年号で、今新暦は66年の筈なんだけど……」

 

「……あるぇ?」

 

 しかしそれは俺の頭の知識が足りないと言うことを晒しただけの一人舞台だった。……おうヴィヴィオちゃんその為の右手してんじゃねぇぞ。一角獣のテーマなんか流れてねぇんだから。

 だがそこで諦める俺じゃない。

 

「でもそれって根本的な解決にはなってませんよね?……このくらいなら幾らでも偽造する事が出来ると思うんですが……」

 

「あ、あぅ……えと、えと……」

 

 勝ったな(慢心)。未来人なんてそんなSFじゃねぇんだから(魔法から目を逸らしながら)。

 そんなに信じて欲しいなら他にも超能力者とか宇宙人とか異世界人とか出してみろよ!

 ……あれおかしいな。この街に住んでたら割りと普通な気がして来た。……HGSとかクロノとかリンディさんとか……。やだ、自分の言った言葉の柱がガッタガタになってる。

 

「……うぅ………ん?………あ!」

 

 そんな自分の言葉に不安を抱いていた俺に止めをさすかのようにヴィヴィオちゃんが鞄からナニかを見付けた。

 

「これ………。ありがとう、あおなパパ」

 

 ……なんで俺が感謝されたんだろう。

 

「お兄さん……。これが、これが私の証拠だよ!」

 

 そう言ってヴィヴィオちゃんが俺の目の前で見せ付けたのは――

 

 

 

 

 

 

 

「『銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトンドラゴン)』!」

 

 

 

 

 

 

 

 ――俺の、相棒(パートナー)だった。

 

「こ、これは……。そう、ですか。そういう事ですか。分かりました。俺は貴女の事を未来人だと信じます」

 

 そう言いつつ俺は自分の部屋からデッキを持ってくる。そして、相棒を取り出す。

 ……あぁ。これではっきりと分かった。ヴィヴィオちゃんの持ってる『銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトンドラゴン)』は本物だ。

 傷の位置、カードの角のちょっとした開き具合。全部一致した。

 この世に『銀河眼の(ギャラクシーアイズ・)光子竜(フォトンドラゴン)』は数あれど、俺の相棒はこの世に三枚しかいない。……どれだけ同じカードがあろうとも、俺の相棒は探し出す事が出来る自信はある。つまり、相棒を持ってるって事は否応なしに信じるしかないって事だ。

 

「信じて、くれるんですか?」

 

「はい。信じましょう。貴女は未来人です」

 

 こうして俺とヴィヴィオちゃんは固い握手をした。

 

 

 

 

 

「あっさりし過ぎてるような……」

 

 フェイトさん、それは言っちゃ駄目ですよ。

 

 

 

 

 さて、ヴィヴィオちゃんが未来人だと言うことは分かった。

 それじゃあヴィヴィオちゃんはフェイトさんの娘って事になるのかな?

 ヴィヴィオちゃんの年齢が10歳らしい。……それに加えて今から13年後の未来からやって来た。……え?って事は今から3年後?

 更に俺が父親?……俺ってばただのクズじゃねぇか。

 ……………死のう。




~その頃の未来のノーヴェさん~

(ヴィヴィオもアインハルトも遅いなぁ……。何やってんだろ)


◆◇◆◇◆◇◆◇


なんか……信じた理由がご都合主義っぽくなってますが……これが多分私の脳みその限界です。

柔軟に考えねば……。

さて、感想、質問、批評、誤字脱字報告待ってます。
次回もよろしくお願いいたします。

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