『愛』はすべてに打ち克つ!   作:とかとか

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いつものように文章があやふやなのはどう考えても私の頭が悪い所為です。
文章力が欲しい……。


第33話『異変は突然に』

「つまり、中学を卒業する……この世界では義務教育、まったかな?……それを終えると同時に彼女達はミッドチルダに移住する。会えなくなることは無いが……確実に会えない日が長くなるだろう」

 

「ぐぬぬ…………」

 

 彼は……盾街あおなは悩んでいるように見える。

 ……だけど彼にはなんとしてでも管理局に入って貰わなくちゃいけない。その為に僕は来たんだ。

 信じられない話かも知れないが、彼はもしかしたら……僕達の……いや、人類が進化をする為に必要になるかも知れない、と管理局の上層部が発言したからだ。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

第33話『異変は突然に』

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 僕が彼について知ったのは、昨日の事だった。

 色々と話をしている中で、コイツは頭がどうかしてるんじゃないか、と思う所もあったりはした。検査をしたって魔力は無いし、アースラの機材が壊れたのかな?とすら思っていた。いや、今でも思いたい。

 ……だけど、彼は僕達の行動と思想の常に二歩先を進んでいるように動いているんじゃないかってくらいに予想外な行動をとる。

 今回のように、闇の書の管制人格相手に躊躇なく挑み、そして死ぬことなく、なんの犠牲も出さず、帰ってきた上に闇の書の呪縛を解く。……そんな荒業をやってのけた人物を管理局が放って置くわけがない。

 ……更に言えば、彼はどうやらレアスキル持ちだと言うことが分かった。リインフォース曰く、

 

『……盾街か。アイツはレアスキルを持っている。それもかなり人間らしい、な』

 

 と言っていた。リインフォースもそれに似たようなのを持ってしまったらしいが、教えてはくれなかった。

 それで話を続けるうちに、どうやらナハトヴァールも劣化らしいが彼と同じレアスキルになってしまったらしい、そこで話をすると、ようやく答えを得ることが出来た。彼女は

 

『んぁ?盾街と同じレアスキル?あぁ。確かにそうだな。……無理矢理防御プログラムを改竄もとい奴の『愛』とやらに汚染されたようなものだからか、劣化したんだが』

 

 ……どうやら、今のナハトヴァールはリインフォースと盾街あおなの両者の力を劣化して受け継いでしまった為、非常に弱々しくなっており、なにもしない限り無害な存在になってしまっている。

 ……さて、盾街あおなのレアスキルだが、彼は『感情変換資質魔力』と言うのを保持しているらしい。…………そんな馬鹿な。正直にそう思ったよ。

 だけど、彼の爆発的に増える魔力、そして守護騎士や元管制人格、元防御プログラムの証言を聞き、嘘では無いと発覚。

 ……そして、更に驚く事に、どうやら盾街あおなのそのレアスキルには『感化能力』も付属してついてきているらしい。

 なのはがリンカーコアの魔力を蒐集されたすぐ後だと言うのに、突然発生した魔力によってバリアジャケットの復元に回復魔法を使ったと言う。ユーノ曰く、

 

『その時のなのはは、なんと言うか……怒っていた(・ ・ ・ ・ ・)。……なのはのレアスキルは『魔力収束』だけの筈なのに……あれはいったいなんだったんだ?』

 

 と、語っている。

 ……本当に、いったいなにが起こっているんだ?

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 ……今日の晩飯なに作ろう。いや今はそんな事はどうでもいいのか。

 ……管理局に入れ、クロノはそう言った。正直に言えば入りたくない。なんていうか、色々と面倒臭そうってのが本音だ。そんな面倒臭そうな所で俺は働くのは嫌だ。…………でも、フェイトさんと別れるのはもっと嫌だ。

 ここで断ると多分会える会える詐欺に会いそうな気がするし……それに、俺はフェイトさんを守るって、支えるって、誓ったんだ。なら、どこだろうと着いていかなくちゃいけない。……流石にストーカーレベルって訳じゃ無いけど。

 ……フェイトさんの為だフェイトさんの為だフェイトさんの為だフェイトさんの為だフェイトさんの為だ!

 必死に反対する俺の理性を説得(洗脳)し、俺は覚悟を決めてクロノに告げる。

 

 

 

「……俺は、管理局に入r「お邪魔します」……」

 

 なのに店内に入る音とお邪魔しますって言葉に邪魔された。

 邪魔した奴に恨みましましの目線を向ける。そして声を大にして言ってやるんだ。邪魔すんならカエレ!って。

 その人は少しくすんだショートの茶髪。深い蒼の瞳。そこはかとなく落ち着いた雰囲気(変換できた)。なんとなく感じる大人びたオーラ。

 ……あれ?なんかこの人どっかで見たことがあるような……。とてつもない既視感がビンビン。

 

「……あ、いらっしゃいませ。だいたいなんでも揃う『千科書店』へようこそ。貴女はなにをご所望で?」

 

 とわいえ挨拶を怠る訳にはいかない。

 

「でしたら貴方を……『盾街あおな』を下さい」

 

「あぁすいません……。俺は既に在庫切れでして、再入荷の予定は無いので諦めて可及的速やかに頭痛薬を飲むか精神科で頭の治療をしてもらうか豆乳の絞りかすのおからに頭を突っ込んで理想を抱いたまま溺死してください」

 

 ……なんだ。ただの頭のおかしい人か。

 

「そうですか……なら、貴方の心だけでも」

 

「……残念ですが……それも半年前に在庫が切れてしまいまして」

 

「むぅ……」

 

 ……なんでだろう。何処と無く高町みたいな雰囲気を感じる。やっぱりどっちも頭がおかしいからなのかな?

 

「ならば仕方ありません。……でしたら『システムU-D』は置いてませんか?」

 

「……U-Dとは?」

 

 システムキッチンとシステムベッドとトランザムシステムならあるんだが。

 

「アンブレイカブル・ダークを略したモノです」

 

 直訳すると闇は砕けないって所かな?

 ……まさか、コイツは敵のスタンド使い!?そういうのは四部でやって欲しいのだけど……。

 するってぇと、アンブレイカブル・ダークってのはこの人のスタンド?いや、この人はそれを探しているって話……。いや、まさか鼠のスタンドみたいに同じのが複数あるとか?そうなったらハンティングをしなくてはならない。まぁ、俺にかかればそんなこと飴をかじりながらだって出来る。俺は本気だす本気だす詐欺はしない。

 ……それと、クロノとゴスラビア君は見てないで助けろや。

 

「……ちなみに、貴女のお名前は?」

 

 とりあえず、情報もないのにここで暴れられたら(魔道書的な意味で)困るので、少しでも情報は仕入れときたい。

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、申し遅れました。私は『タカマチナノハ』を素体とした『闇の書』の破片より生まれし理のマテリアル、『星光の殲滅者(シュテル・ザ・デストラクター)』こと、シュテルです」

 

 

 

 

 

 

 

 …………うわぁなんてかっこいい名前なんだろうすごいなーあこがれちゃうなー(現実逃避)。

 ……つか、道理でなんか見覚えがあると思ったよ。

 高町を素材にしてんのか……ってそれ、アカン奴と違う?

 

「貴方には私のことを愛称のしゅてるんと呼んで頂きたい」

 

 わけがわからないよ。そんなキラキラしてる目でこちらを見られても反応に困るよ。

 

「……『闇の書』の破片……だと!?」

 

 うぉーい復活が遅いぞぉー。

 

「『闇の書』は『愛』とか訳の分からない力に浄化された筈なのに……何故!」

 

 ……俺、クロノにランスロプライムワンキルを叩き込んでやる。兄さん(No.23)無二(No.62)の攻撃を絶対に食らわしてやる……。いや、ノータイムヨグ拳でもいいかも知れない。何故愛が分からないんだ。

 ……クロノの事はさておき、しゅてるんの話だ。……そういやふと思い出したんだが、リインさんはナハトを脱皮した時にナハトをまるで卵の殻をぶちまけるかのように海にばら蒔いていたような……。まさか……。

 

「はい。今あなたが考えている通り、あの時にばら蒔かれた破片がこうして形になっております」

 

 俺の頭の中と言う最高で最後のプライベートェ。

 

《もとから無いわそんなもの》

 

 昨日ぶりにフライパンの声が聞こえたと思ったら酷いこと言われた。

 ……つか、さっきのしゅてるんの『あなた』って完全に夫婦のそれだったような気がしたんだが……。




~その頃のプレシアさん~

※現在時空移動中
(このネクロノミコンすごいよぉぉぉ!流石アルハザードの魔・道・書!……これなら、すぐにでもフェイトに会えるッ!)


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前回アル・アジフこと、ネクロノミコン(アル・アジフ=ネクロノミコンで合ってますよね?違ってたらごめんなさい)が出てこなかった理由です。


……あと、つい勢いで主人公のレアスキル書いちゃいましたけど、とりあえずここで詳しく……今の所の決定事項ですが……

『感情変換資質魔力』
・ある一定を超えた感情を魔力へと変換する
・限界値はその人の耐久力
・感情が萎えてしばらくするとその魔力は完全に消滅する
・たまに伝染する(本作では感化)
・脳波コントロールは出来ない

……今の所ではこんな所ですかね。
多分後々増やしたくないですが増えるかもしれませんが……。


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次回もよろしくお願いいたします。

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