無限ループです。
……書いても書いても同じ結末(鬱)にしかならなくって……。
……えー……
だって、ズギューンって来たんよ?こんなの、もう一目惚れ以外になんと形容していいことやら……。
……昔、あおなに一回冗談でプロポーズ紛いの事をやったのを思い出したわ……。子供だった時にようやる『大きくなったら結婚しよう』って奴。……まぁ、私もそんな子供やったさかいあおなに一回言うてみたんよ。……そしたらあおな何て言うたと思う?『……駄目だ』って言ったんよ?……で、その理由が『はやてが本当の"好き"って奴が分かって無いから』って。……まだ5才の子供がなにゆうてんのって話やけど。
……でも、あおなはその後に付け加えてこう言った。『なんて言うんだろうなぁ……"恋"ってのは、一目見た瞬間にこうズギューンって来る奴の事だよ』ってな。
…………それで、その私の"恋"は、どうやらなのはちゃんやったみたいや。
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第24話『なぐりあい宇宙』
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お互いに、それこそ本当に同時に前に進み、これまた同じタイミングで右拳を突き出し、拳同士がかすりあい、お互いの顔面に、それも鼻っ面に拳がぶつかる。
当然俺は人間だから鼻に鈍い痛みが走り、鼻血を噴き出す訳なんだが、銀髪ロリさんはやっぱり人間じゃないらしく、俺の拳がまだ顔面にあるのにも関わらず無理矢理軌道を変えて前に踏み出す。……これ、普通だったら鼻が折れて大惨事になってる筈なんだが……。
「お前の『愛』などやはりその程度のモノだ!」
このやろう……。
こちらが動けないのをいい事に再び拳を振るって来る。……残念だけど俺の『愛』はこの程度じゃ終われない。
「これが私の『勇気』だ!」
俺の顔面を狙って放たれた2度目の拳を俺から見て顔面を右に思いきり曲げる事で回避。その際耳がビリビリしたり首から嫌な音が聞こえたけど、そんなのどうだっていい。
「……なら、俺からも言わせて貰いましょう。貴女の『勇気』もその程度だ!とねぇ!」
右足でもってまるで踏みつけるように銀髪ロリさんの腹を蹴る。(※この物語の人物はだいたい特殊です。実際にやらないようお願いします)
「なんぐがっ……」
これで、少しは銀髪ロリさんとの距離は稼げた訳だけど……。この程度、どうやら銀髪ロリさんにとっては些細な事だったらしい。少しもダメージが入って無いように見えないように見える。……じゃあさっきのうめき声じみた痛々しそうな声はなんだったのかと声を大にして小一時間説教も込めて聞きたいんだが……。ま、それは終わってからにしよう。
「……そう言えば、お前の名前を聞くのを忘れていた」
……えぇー……。今それ聞くの?
「私はリインフォース。……どうだ?主が付けてくれたんだ。素晴らしい名前だろう?」
「あ、そうですね……。あと、俺の名前は盾街 あo「盾街か」……あ、はい。もうそれでいいです」
なんでこうして話を聞かない奴が多いんだろう。
「……さて、休憩も終わった事だし再開しようか」
あ、やっぱりさっきの痛かったのね。腹さすってるし。……今、楽にしてやろうか(GUESS顔)。
……これだけで許された、とか思ってもらっちゃあ困るんだよなぁ。銀髪ロリさんもといリインフォースさんがフェイトさんを吸収した事に関して、俺はまだ怒ってるんでね。……まぁ、俺はこんな性格だから、怒ってるかどうかは分からないって母さん言ってたけど。
「悪いが、こここら先は全力で行かせて貰う」
確かにあれで全力でってんならあの『ザ・ビースト』はなんなんだって話だけど。
「『光り輝けし貫くものよ、我が五指に宿り、今勝利をもたらせ』」
……あれ?なんか、デジャヴュ……。
いや、そうじゃなくて、こちとらまだまだ魔力なんてものに触ったのは今日が初めてな訳で……使えるのは空を飛ぶっぽい魔法だけなんだが……。
「『稲妻となりて敵を指し貫け!ブリューナク!』」
そんな初心者相手にその禁止っぽい技はやめてくれない?
……リインフォースさんは右拳に謎の指貫きグローブを装備。ただの指貫きグローブだと思ったら大間違い。これね?ビリビリしてんの。殴られたら絶対にスタン効果ありそう(小並感)。これがミキプルーンの苗木だったらどれだけ良かった事やら。そんな泣き言を言ってたらいつのまにか亡き言になりそうだから口をつぐんどくとして、……さて、本当にどうしよう。
絶縁体なんて持ってきてねぇぞ。
……なんだ、避ければいいのか。
「氏ね!」
おいそれ絶対に字が間違ってる、いい方向に?……どうだろう。
幸い、頬はかすらなかったよ。だけど痛みが半端ない。……なんて言うんだろう、ほら、百円ライターの電子着火装置ってあるじゃん?あれを直接、じゃなくて地味に放した距離でバチってやられた感覚に近い。……少なくとも静電気よりも痛い。
……これが直撃した日にはきっとアニメや漫画みたいなレントゲン効果があるって感じじゃ、無さそうだな……。
ただでさえ隣をちょっと失礼しますね感覚で通りすぎただけでもひっぱたかれたレベルで痛かったのに。
……あれ?これ詰んでね?
「……やはり、まだまだ、か」
……確か、雷打たれても平気な
とにかく、攻略する方法はあるっちゃあるんだ。……ただ、その時間を相手が許してくれるかどうか。ヒントは俺の下にあるものはな~んだ。
「……そんな事を言われても、俺としては初めてでここまでやってるんですから、多少は手加減してくれても……」
「手加減?なんだそれは」
おうふざけるんじゃねぇ。
「こうなったら……」
魔力を右の掌に溜める。気分は孫の悟った空さんみたいだ。元気な球を撃てそう。
「……やはり、その魔力量は異常じゃないか?」
「それだけ、俺のフェイトさんに対する『愛』が強いって事ですよ」
「…………お前、まさか魔力の即事回復と言ったチャチなモノじゃあなく、感情変換資質……?……まさか、そんな事は……」
……とにかく、リインフォースさんがなんか悩んでる。俺としてはとてもありがたい。
「……まぁ、考えるのは後でいいか」
……もう少し、考えてもいいのよ?
……まぁ、だいたいは溜まったから良かったけど。
「お前はその多量の魔力、どうするつもりだ?……まさか、私に放つとでも?」
「まさか。そんなの避けられて終わりじゃないですか。それこそ本当の意味でチェックメイトなんで」
「その通りだ。だから今から止めを刺すのだろう?」
そう言ってリインフォースさんは拳を振りかぶって突っ込んでくる。
よっしゃ、多分なんとかなる。
「だから、ちょいと『科学の第一分野』を使わして貰うだけですよ」
魔力を思いっきり放つ。リインフォースさんは確実に論外。ならどこに?……勿論、下一面に広がる
……そしたら、海が俺を中心に円形に、まるで隕石が落ちたんじゃね?って感じでうち上がった。それにリインフォースさんも巻き込まれ、よくよく目を凝らすと拳の『ブリューナク』は霧散してってる。
……いやぁ、ジョジョの四部にも乗ってたけど、塩水って、本当に電気をよく流すんだね。お陰さまで助かったよ。
……でも、あれ?……なんだろう。すごく寒い。
「………『海より集え水神の槍』」
……あるぇ?おっかしいぞぉ?打ち上げた海柱が氷っていってる気がするんだけど……。
「『彼方より来たれ銀雪、逆巻き連なり天に座せ』」
……気のせいじゃ無いな。やばい。助けてきのこる先生。俺、この先生きのこる気が全くしない。
「『ヘイムダル』」
……なんで、ここだけ氷河期に突入してんだよ(現実逃避)。
~その頃の高町なのはさん~
(……なんではやてちゃん、気絶してるんだろう……)
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……あかん。このままじゃ、A'sが終わらない……。
動かさなくちゃ……例え、無理矢理にでも……。
と、言うわけで次回は多分物語が動きます(そろそろ動かさないと本格的にネタががが)。
後、『ブリューナク』は『『クラウソラス』もある訳なんだから……あってもよくね?』と思い、『ミストルティン』の詠唱と偉大なるwiki先生の力を借りた結果です。
……グングニールとトリシューラも、いつか出したいですね……(遠い目)。
感想、質問、批評、誤字脱字報告待ってます。
次回もよろしくお願いいたします。