後、リニスさんですが、幼い幼いと言っても大体10歳くらい。つまり、あおな達と同じぐらいの身長として考えて貰えればありがたいです。
お気に入り件数が200件超えてて暫く口が魚の状態でした。皆々様、本当にありがとうございます。
……ちゃっかり日間ランキングにランクインしてて驚いたのは内緒です。
なお今(AM2:20現在)は乗ってないもよう。
※2/4 AM11:52
屈託→嘱託
に修正しました。
「とにかく、行きますよ!」
行くってどこにさ…………。
外は寒いよ?まだまだ冬真っ盛りだし、しかも雪が降るかもとか言ってたし……。
こんな時にどこへ行こうと言うのだね。
幾らその結界?ってのが張られてたとしても、行くわけが
「もしかしたら……フェイトが……!」
「さぁ行きましょう。俺の準備は充分です」
「えっ」
全く。リニスちゃんってば、準備が遅いんだから。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
第16話『フライパンの可能性』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
っ!?この魔力反応は……結界?
……そんな……バカな……。それに、なんでこんなに強大な魔力が……。
……まさか、まさかだとは思うが……闇の書が覚醒した、のか?
盾街あおなはどこかに行ったし……。今このアースラにいる戦闘員……しかも、あの闇の書と渡り合える程の人物と言えば、やはりなのはとフェイト、後アルフとあのフェレット……もといユーノしかいないだろう。
「少し、邪魔するぞ」
丁度、なのはもフェイトも復帰しており、今は訓練の真っ只中のはz
「小太刀二刀御神流裏奥技之参……--射抜ッ!」
「ふぅ……--千ノ落涙ッ!」
…………おいおい。幾らアースラの訓練室が丈夫でも、それだけの攻防には耐えられないと思うんだが。
なのはは目にも止まらぬ(突き……かな?あれは)連続突き。しかもレイジング・ハートを二刀にするという暴挙というオマケ付き。更に出血大サービスなのかどうなのかはさておき、カートリッジも付いてきている。
…………フェイトに至っては、異世界の技じゃないか。
本来なら青い筈だが、フェイトの場合は黄色くなっているフェイトの腕の長さくらいはある剣を周りに大量展開して射出……。
いやまぁ、確かにあの世界には連れて行ったには連れて行ったよ。嘱託魔導士として。
それにしては、習得するの早すぎやしないかい?
「「はぁぁぁッッッッ!/うぉぉぉッッッッ!」」
っとと。止めなくちゃ。
「ストップ!ストォォォップ二人とも!」
「………って、あれ?クロノ君?」
「………あ、クロノ。どうしたの?」
……さっきまでの鬼すら生温い形相はどこへやら。すぐさま年齢相応の顔になる二人の少女。
……いや、本当にどこに行ったんだ?あの殺気は。
盾街あおなと違って、素直に僕の話を聞いてくれるようで、安心したよ。
とにかくこれで説明は出来るし、この二人ならきっと、大丈夫だろう。
◆◇◆◇◆◇◆◇
最近、チタン製のフライパンがあるらしい。重さは鉄のフライパンの3分の1という優れもの。
さて、なんで突然こんな話をするのかと聞かれれば、特にそれと言った理由は無い。
ただ、チタンってスゲー!ってのを知ってて欲しかっただけだ。
--で、
「なに……これ……」
あぁ、そうだね。本当になぁにこれぇだね。プロテインじゃあ決してないよ。
とりあえずここまでの話の説明をするなら、俺はリニスちゃんが指差す方向にリニスちゃんをおぶって走って来た。そんで、着いた所は八神ハウス。…………の、筈なんだが、リニスちゃんが驚いているのも、仕方ないと思えるほど無惨に木っ端微塵の廃屋がそこにはあった。
家が二階から半分に吹き飛んでるってあんた。しかも屋根の破片はあちらこちらに散らばってるし……周りの家屋も巻き込んで……。塀なんてまるでハナガサイタヨ状態。こりゃ、直すのは無理だねぇ。
「そんな……闇の書が、もう覚醒したなんて!?」
「バカな……早すぎる!」
…………あれ?誰だこの声。ふと後ろを振り向くと、二人の女性が立っていた。
……おかしいなぁ……。俺の後ろには二匹の猫しかいなかった筈だが。どっかに逃げたのかな?
「我は……うぅ……闇の書のあ、るじなり……この手、に、力を……封印……開、放……」
すると、近くから女性の声が聞こえる。ふむ……この感じ、かーなーり厨二病入ってる。痛がってる描写もリアルにしようとして失敗した感もパネェ。しかも一人称我ってハハッマジワロス。
そんなの聞かされたら気にならない訳が無い。そちらの方へ目を向けると銀髪のナイスバディの、背中に6枚羽根を生やし、左腕に触手付きパイルバンカーを装備したお姉さんが浮いていた。
--周りに
「……また、か……。また、全てが終わってしまったのか。……いったい、幾たびもこんな悲しみを私は繰り返さなくてはいけないのか…………。まぁ、少し身体に違和感を感じるが………些細な事だろう。……さて、どう思う。愛の少年よ。今から滅ぼされる気持ちは。……教えてくれ」
--守護騎士を磔状態にした十字架を侍らせながら。
「……は?」
こんなの、まともに返せる訳が無い。
…………おいおいこんなのって、ありかよ。俺、今さっきまで日常で生活してたんだぞ?それを突然こんなのに引き摺り込まれたとあっちゃあおめぇ………。ふざけんなよ、マジで。
「…………や、がみ」
「ん?なんだ?」
「八神さんは、どこに……」
そもそもの話、
俺は、八神程家族を大切に見ている奴を知らない。
……更には、あの守護騎士達は、八神を守る事に誇りを抱いていた。八神を守る為なら騎士の信念を曲げる事すらいとわなかった。
……そんな奴等を放って置いて、八神だけ逃げると思えるか?いや……多分無い。
「あぁ。我が主か。我が主なら今私の中で眠っているよ。決して目覚めない。決して邪魔されない。決して誰も干渉されない夢の中で……」
……おいおい。ますますファンタスティックにファンタジーの世界に入って来ちまってるよ。これ。
あはは……。俺、SAN値チェックした方がいいかも知れないな……。夕方ら辺からこんな非日常な世界に足を突っ込んだ訳だが……。流石にこれは許容範囲外だよ。ちくしょう……。
…………銀髪さんが俺に、掌を向ける。あぁ、これは死刑宣告のようなモノだと自己解釈。さぁってと……俺はリニスちゃんを地面に下ろし、無言でフライパンを構える。その際、リニスちゃんが結界をうんたらかんたらと言っていたが、俺にはそんなモノ張れる訳が無い。
…………ふぅ……。
「俺にだって……
「そうか。ならば、その理想を抱いたまま、滅びろ」
……へっへへ。ただじゃ死なねぇよ。
覚悟は充分だ。フライパンの強度は多分充分だ。
「デアボリック--」
…………って……あれ?なんか、あの銀髪さんを中心に魔力を溜めて……これ、もしかしてアカン奴じゃ……。
「リニスちゃん!早く逃げ--
「----エミッション」
爆発。
恐らくそれは魔力なんだろうけど、爆発。全ての魔力を解き放ちでもしない限り見れないだろう爆発。
……くそっ。銀髪さんの魔法は化け物かっ!
目の前には爆風。……だけど残念ながらこんなんで諦めて簡単に滅ぼされる程俺は人間が出来てないんでね。
心に思い浮かべるのは……フェイトさん。俺の、最愛の人。フェイトさんを想うだけで、力が沸いてくる。
「ぶっ飛べぇぇぇぇッッッ!」
フライパンを思い切り振り抜く。さながら、いつぞやのザフィーラさんを吹っ飛ばそうとした時みたいに。
「なん……だと!?」
……ははは。やっぱりこのフライパン、普通のフライパンじゃない。
あの銀髪さんの放った魔法を
やっぱり、チタン製は違うや。
~その頃のフェイトさん~
(なにか……嫌な予感がする!)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ちなみにリイn……もとい銀髪さんは自暴自棄になっているだけです。
……無理矢理シリアスを捻り出した結果がこれです。
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