モンスターハンター ~恋姫狩人物語~   作:黒鉄大和

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登場人物紹介4

エルバーフェルド編

《ルーデル・シュトゥーカ》

 異名【悪魔のサイレン】

 身長 158cm

 年齢 16歳

 容姿 白みがかった金髪ウィンドボブ/透き通った琥珀色の瞳

 武器 ブラットフルート

 防具 フルフルUシリーズ

 スキル 体力回復アイテム強化 広域化+2 体力+10(体力珠×5) 笛吹き名人(鼓笛珠×5)

フィーリアの親友にして、強力な狩猟笛使いのハンター。エルバーフェルド国出身で、主にフィーリアの故郷であり、自分にとっても第二の故郷であるレヴェリを中心にしつつもドンドルマやミナガルデなど大陸中を動き回って活躍中。勝気でプライド高く、自分より弱い者を見下す傾向があるが、素直じゃないだけで根はいい子。親友であるフィーリアの事が大好きで、彼女の力になりたいという気持ちが強い。一方でフィーリアに対して少々過保護な所もあり、フィーリアを奪い合う形でクリュウと険悪なムードになるも、一緒に狩猟をする事で互いを認め合い、暫定的にクリュウにフィーリアを預けている。前向きで明るい性格だが、元奴隷出身という暗い過去を持ち、腕には奴隷身分を意味する刺青が残っている。幼い頃に実の親に売り飛ばされ、奴隷商人に買い取られた後はまともな食事も与えられずに強制労働を強いられ、身も心もボロボロとなっていた。そんな時にレヴェリ領にて奴隷商人が逮捕され、彼女は晴れて自由の身となり施設に預けられた。そこで視察に訪れたレヴェリ三姉妹のうち、フィーリアが声を掛けた事から二人は出会い、以降ルーデルはフィーリアの遊び相手としてレヴェリ家に招かれ、四人目の娘として大切に育てられてきた。ハンターになったのは元奴隷という肩書きでも気にしない世界、自分の居場所を手に入れる為。そんな悲しい過去を聞いても軽蔑するどころか一人の友として接してくれるクリュウと接しているうちに、次第に彼に惹かれていっているが、親友の初恋の相手という事もありなかなか前に出れず微妙な立ち位置を貫いている。基本的にはいい子なのだが、血を見るとアレなスイッチが入ってしまい、狂ったような残虐性を解放してしまう為に狩友になってくれる人がおらず、狩猟笛なのにソロでしか戦えない事(これが悪魔のサイレンの由来)が彼女の悩み。

 

《フリードリッヒ・デア・グローセ》

 異名【皇帝】

 身長 168cm

 年齢 18歳

 容姿 神々しく輝く金色の長髪/意志の強い碧色の瞳

大陸最強と謳われる国防軍を有するエルバーフェルド帝国初代総統。ローレライの悲劇で衰退した国家をわずか数年で目覚しい復興をさせた人物。その容姿、人々を魅了する声、圧倒的な政治力、絶大な人気から内閣支持率が常に90%以上という大陸で最も国民に慕われている天才統治者。エルバーフェルド王国時代にローレライの悲劇が起きて国は衰退。その責任を問われ国を追放されたカイザー3世が後に亡命先のアルトリアで妃との間で生まれたのがフリードリッヒだった。両親亡き後祖国復興の為に国へ戻り、そこでそのカリスマ性を開花させて次々に仲間を迎え入れ、国家主義民衆党(通称ルチア党)を結党。党首として人々を演説で次々に味方につけてあっという間にエルバーフェルド王国崩壊後に誕生した議会制民主主義のエルバーフェルド共和国首相に就任。選挙で圧倒的勝利したルチア党の議席の数に物を言わせた強行採決の連発で遅々として進まなかった復興法案を次々に強行。様々な権限を自身に一本化させる全権移譲法も強行採決して、自身を最高権力者兼皇帝とするエルバーフェルド帝国を建国。自らを最高権力者たる総統とした。自身に反対する者は誰であろうが容赦なく追放、暗殺、処刑などの粛清を実行して敵対する者を弾圧。目的の為なら全くの容赦がない。現在では議会は完全に彼女の勢力下に置かれている。祖国復興が彼女の達成したい目標であるが、同時にローレライの悲劇時に戦争を仕掛け、領土を奪い、策略で父を追放に追い込んだ東シュレイド共和国とガリア共和国に強い敵意と憎しみを抱いており、この二つの国を滅亡に追い込もうとしている。優秀な政治家であると同時に、腹心のヨーウェンのよってアイドルに祭り上げられており、その美声で人々を熱狂させている。天才政治家であり天才アイドルでもある彼女だが、歳相応の少女らしい一面も持っており、腹心の一人であるエルディンに密かに恋をしており、彼が他の女子と仲良く話していると嫉妬するという可愛らしい一面も持っている。

 

《エルディン・ロンメル》

 異名【砂漠の狼】

 身長 182cm

 年齢 43歳

 容姿 少しくすんだ銀色の短髪/凛々しい碧眼

砂漠の狼とも称されていた元凄腕のハンター。現在はエルバーフェルド帝国国防陸軍独立歩兵師団(対モンスター戦特化部隊)の師団長を務めている。ヤル気のない言動が多く、一見すると怠け者に見えるが、その実は裏で何かと手を回していたりする。現役を退いており、今は師団長として部下にハンターの極意を教えている。フリードリッヒに直接勧誘されて国防軍へと入ったが、他の者は皆彼女の考えに賛同して同志として入るが、彼はフリードリッヒの危なっかしさを心配して、彼女を一人の女の子に戻そうと決めて彼女の傍にいる事にしている。その為腹心でありながら彼女の政策に異を唱えている。結果、カリスマな自分に従わない、完璧超人な自分をなぜか心配する彼に惹かれ、フリードリッヒは彼に恋をしてしまうのだが、彼自身は彼女の気持ちに気づいていない。実は同じような理由から前にも一人の少女を引き取り、師弟関係を結んで更生させた事がある。その弟子こそがシルフィードであり、村を潰され、力こそ正義だと信じ込み闇の中を生きていた彼女を救い出した。さらにクリュウの両親とも知り合いであり、父エッジ・ルナリーフとは学生時代からの腐れ縁だった。そして母アメリア・ルナリーフに密かな想いを抱いていた。何かとクリュウの周りに関係しており、彼を気遣っている。

 

 

《カレン・デーニッツ》

 身長 156cm

 年齢 16歳

 容姿 漆黒の美しい黒髪のショートカット/鉄の意志を抱いた凛々しい碧眼

エルバーフェルド帝国国防海軍総司令官を務めている少女。フリードリッヒの腹心の一人であり、彼女の熱狂的なファン。祖父も曽祖父も海軍軍人、父は王国時代の王国海軍総司令官という生粋の海軍軍人家系出身であり、デーニッツ家は海軍名家として有名だった。しかしローレライの悲劇の際に侵攻してきた東シュレイド共和国・ガリア共和国連合艦隊との戦いで災害でその戦力の大部分を喪失した状態のエルバーフェルド海軍は脆弱であり完敗。父は戦死し、多くの兵士を失わせたとしてデーニッツ家は糾弾され没落した。父の復讐を誓い猛勉強して海軍軍人を目指したカレンだったが、エルバーフェルド共和国は二国の恫喝に屈して海軍を放棄。目標を見失ったカレンは絶望して自殺を図ったが、その時にフリードリッヒに拾われた。以降彼女の臣下として彼女を支え、フリードリッヒは総統となると海軍再建を決定し、カレンを海軍総司令官に任命。海軍復活を目標に、チャンスを与えてくれたフリードリッヒに強い忠誠心を抱いている。まだ若いながらもその信念は強く、彼女を慕う海軍軍人は数多く、容姿も可愛らしい事もあって、実は国民の中には密かなファンがいたりする。クリュウの事は特に気にしていなかったが、事故でファーストキスを奪われて以来意識するようになり、彼の強さや優しさに触れて本気で好きになってしまう。キスした相手とは結婚しなければならないというエルバーフェルドの風習からクリュウに求婚を迫るが、彼が咄嗟についた「自分は女だ」というウソを信じ、求婚を退いた。クリュウの事を本気で女だと信じているのか、それともウソだと見抜いた上で彼の優しさに甘えているのか。どちらにせよ、彼女は現在もクリュウにベタ惚れ中。ちなみにフリードリッヒの事は敬愛対象としており、クリュウはもっぱら恋愛対象である。

 

《ヨーウェン・ゲッペルス》

 異名【妖艶宰相】

 身長 172cm

 年齢 24歳

 容姿 黒く艶やかな長髪/血のように真っ赤な瞳

エルバーフェルド帝国宣伝大臣を務めており、実は副首相も兼任している事実上の宰相。フリードリッヒの最初の同志であり、姉的存在。無理しがちな妹のフリードリッヒの体調管理やスケジュール管理などマネージャーのような事も行なっている。フリードリッヒの人々を魅了する容姿や美声に気づき、アイドルとしてのフリードリッヒを創り出した張本人。宣伝大臣として彼女の魅力を国内で広げ、彼女を天才アイドルに仕立てあげた、ある意味天才プロデューサー。フリードリッヒに負けず劣らずな天才であり、自分達に逆らう者はあの手この手で失墜させ、自身の力を維持している。セレスティーナとは帝国大学時代の知り合い。

 

《セレスティーナ・レヴェリ》

 身長 165cm

 年齢 24歳

 容姿 長く美しい柔らかな金髪の長髪/優しげな丸っこい翡翠色の瞳

エルバーフェルド帝国レヴェリ領を統治するレヴェリ家三姉妹の長女。フィーリア、シュトゥルミナの姉に当たる。お淑やかで気品があり、心優しい美女。まさに貴婦人、貴族の令嬢と言うに相応しい人で、フィーリアのハンターとしての厳しさを抜いた純度100%の優しさを持ち、雰囲気や見た目は一部を除いでまるでフィーリアが大人になった姿のよう。病弱な為、基本的には屋敷暮らしだが、時々ルーデルを連れて外へ出る事もある。優秀な古龍研究者でもあり、エルバーフェルドの古龍研究機関《シュトゥットガルト》の非常勤研究員も務めている。次女のシュトゥルミナと三女のフィーリアが共にハンターを目指した為、元々の素質も含めて彼女がレヴェリ家の次期当主となっている。とても心優しく人の悩みを的確に見抜いて相談に乗るなど、人徳に溢れている。妹達を可愛がっており、フィーリアの恋を応援している。心優しい人ではあるが、やる時はやる人でクリュウの為に政府代表にして旧友のヨーウェンにケンカを売るなど、芯は強い。クリュウの事をとても気に入っており、フィーリアと結婚して自分の義弟になる事を強く願っている。

 

《シュトゥルミナ・レヴェリ》

 異名【銀狼】

 身長 175cm

 年齢 20歳

 容姿 神々しく煌めく銀髪キリンテール/力強く勇ましい碧色の瞳

エルバーフェルド帝国レヴェリ領を統治するレヴェリ家三姉妹の次女。フィーリアの姉、セレスティーナの妹に当たる。心優しい慈愛に満ちた姉のセレスティーナと違い、豪快で粗暴な性格で貴族である事が自らを縛る事としか思えず、英才教育を放棄してきた。ハンターに憧れ、両親の反対を押し切って家を飛び出して修行し、ハンターとなった。当初は家と縁を切っていたが、幼いフィーリアがシュトゥルミナが出て行った事が寂しくて大泣きし、日に日に元気をなくしていってしまった事から両親と和解して家へ戻った。以降はシュトゥルミナの強さを両親も認めている。セレスティーナ以上にフィーリアを溺愛しており、素っ気ない態度をしつつも妹の事が大好き。妹の初恋相手の父親、要するにエッジ・ルナリーフと面識があり、彼に惚れていた。当時すでにエッジにはアメリアという恋人がいたが、シュトゥルミナは彼女に宣戦布告してエッジへ猛烈アタック。しかし結果はことごとく失敗。彼が死んだ今でも、まだ彼の事を引きずっている一途な乙女でもある。そんな関係から妹の初恋を複雑な心境ながらも応援している。

 

アルトリア編

《イリス・アルトリア・フランチェスカ》

 異名【少女王】

 身長 145cm

 年齢 10歳

 容姿 神秘的に輝く銀色の長髪/意志の強い凛とした碧眼

世界一とも言われる科学力を駆使した蒸気機関と、それを転用した強力な兵器を多数有する南洋に浮かぶ海洋軍事大国、アルトリア王政軍国を統治する女王。弱冠10歳という幼い女王ではあるが、すでに王としての覚悟と信念を備えており、右腕にして宰相のジェイドの補助を受けながら政を行なっている。その可憐さや先代と違った平和的な政策から国民からの支持も高く、アイドルのように人気がある。立派な女王になる事が夢ではあるが、まだまだ子供。イタズラ心や好奇心が旺盛で、よく城を抜け出しては城下町へ行ってしまうなど行動的。しかし城下町で遊びながらも民の生活を身近に感じながら、それを政に活かそうとするなど良き君主ではある。強く振る舞ってはいるが、本当はとても寂しがりやな子でクリュウにそれを見抜かれる。クリュウの母が伯母のアメリアだった事から、彼とは従姉妹関係。それを知ってからはまるで家族ができたかのように彼女はクリュウに甘え、慕うようになった。クリュウからも妹のように思われ、大切にされているが少し不満あり。母の死後落ち込む彼女の心の支えとなったのがクリュウであり、元々抱いていた想いがより強くなっていく。別れ際、自分の気持ちに正直となり、彼への恋心を認めた。また会える、そう彼と誓い預けられた金火竜のペンダントを胸に今日も少女王はクリュウを想いながらアルトリア王政軍国を統治している。

 

《ジェイド・クルセイダー》

 身長 175cm

 年齢 27歳

 容姿 灰色の髪/碧眼にモノクル

アルトリア王政軍国三軍統合幕僚長兼王軍艦隊司令長官。要するにアルトリア軍の事実上最高司令官であり、同時にまだ幼いイリスをサポートする摂政役。他国では宰相に相当する人物。生真面目な性格で常にイリスがうまく国政を行えるように裏から手を回しており、彼女に対する忠誠心は臣下の中でもずば抜けて高い。元々は幼いイリスの護衛役を務めていた兵士であり、彼女が王位を引き継いでからはその忠誠心の高さから彼女に抜擢されて女王補佐官に就任。後に軍の掌握及び摂政としての権限を持つ新役職、総軍師となる。イリスの事は女王として敬愛しているが、実際は彼女が幼い頃からの付き合いであり、どこか妹のように感じている。ただし妙にイリスの事となると冷静さを失ったりするなど、実はロリコンなのでは?という疑惑があったりなかったり。クリュウの事はイリスに懐かれている事からあまり好いてはいないが、彼によってイリスが笑顔を取り戻した事は認めている。イリスのイタズラや身勝手な行動を叱りつけるも、内心ではそれくらいが可愛らしいと思っている。

 

《エイリーク・アトランティス》

 身長 168cm

 年齢 24歳

 容姿 燃え盛る炎のように真っ赤な髪/紅蓮の炎が凝縮したような凛々しい赤眼

アルトリア王政軍国総軍師補佐官。常日頃忙しいジェイドの補佐を務めると同時に彼の護衛役も兼任している人物。彼に対する忠誠心は非常に高く、優秀な武官。実はジェイドの事を一途に想っており、一緒にいたいが為に彼の補佐官に立候補した。生真面目なジェイドの事も好きだが、クリュウと接する事で見せる素直じゃない所も好み。ジェイドからの信頼も厚く、陰ながらお転婆なイリスの護衛役も任されている。

 

《アリア・ヴィクトリア》

 身長 165cm

 年齢 16歳

 容姿 白っぽいクリーム色の長髪にカチューシャ/透き通った海のような碧眼

クリュウの元同級生にして、アルトリア王政軍国貴族名家、ヴィクトリア家当主アルカディア・ヴィクトリア大公の娘。学生時代にクリュウと一緒に過ごしているうちに彼に好意を寄せるようになり、一年経った今でも彼の事を健気に好いている。手紙を一切くれなかった彼に対して怒りを覚えていたが、それは単純に彼女が住所を教えなかった為という、優秀に見えて実は抜けている所も。現在はハンター活動はしておらず次期当主としての勉強に明け暮れているが、ハンターとしての活動を今後一切しないという訳ではなく、戦える領主を目指している。学生時代はルフィールという強力なライバルがいた為にクリュウにアタックできず、今回も彼を囲む美少女達を前に苦戦を強いられた。幸か不幸か彼を好く恋姫達は皆いい子ばかりで同じ悩みを抱えている事から意気投合してしまう。親友のシグマとフェニスの応援も虚しく、今回もアタックは失敗に終わっている。

 

《シグマ・デアフリンガー》

 身長 170cm

 年齢 16歳

 容姿 美しく艶やかな紫色のポニーテールの髪/同色の凛とした瞳

クリュウの元同級生にして、アルトリア王政軍国陸軍、アルトリア聖騎士団師団長オメガ・デアフリンガー伯爵の娘。現在は父直轄の第七聖騎士団(対モンスター騎士団)所属の兵士。三人の中では最もハンターに近い活動をしている。学生時代は幼なじみのアリアとよくクラス規模の対決を繰り返しており、クリュウも何度も巻き込まれた。親友のアリアの恋を密かに応援はしている。学生時代、彼女を慕っていたエル・アラメインとは時々文通をする仲であり、本人は否定しているが周りは二人の恋を応援している。クリュウの事はアリアの初恋相手ではあるが、同時に友達としても大切に想っており、クリュウ自身も彼女を信頼している。口が悪く粗暴な性格をしているが、軍隊の中ではそういう性格の方が性に合っているらしく、彼女を慕う仲間は多い。

 

《フェニス・レキシントン》

 身長 166cm

 年齢 16歳

 容姿 腰まで伸びるきれいな桜色の髪/春の若葉のような鮮やかな翡翠色の瞳

クリュウの元同級生にして、アルトリア王政軍国農林水産大臣アルフ・レキシントン男爵の娘。今回のクリュウ達のアルトリア行きを実現した立役者。学生時代クリュウとはあまり親交はなかったが、元クラスメイトとして、何より親友の初恋相手という事で彼を国へ招いた。アリアと同じく現在はハンターとしての活動はやめている。子供っぽく無茶しがちな二人のブレーキ役であり、16歳とは思えない大人びた雰囲気や考え方をしている。学生時代に付き合っていたシルト・ランドルフとは手紙でのやり取りが続いている。

 

《ロレーヌ・アルトリア・ティターニア》

 異名【冷酷王】

 身長 172cm

 年齢 42歳

 容姿 くすんだ銀色の長髪/弱々しく輝く碧眼

イリスの母にして先代アルトリア王政軍国初代女王。シュレイド国分裂を発端とした戦国時代から国を守る為に国民に重税を課して無理な軍拡化を推し進めた結果、アルトリアは世界一の科学大国になり強力な兵器と優れた軍隊を有する軍事大国となった。しかし反面国民からは反発が大きく《冷酷王》とも称されていた。だが本当は国を愛するが故の行動であり、自分が悪者になっても国を守りたいという強い信念を持った人物であった。元々病弱であったのに女王としての重責を無理に続けた結果、すっかり弱ってしまい娘のイリスに王位を譲り、自分の存在が娘の政の邪魔にならないよう国民には死亡したとデマを流して隠居していた。クリュウの母、アメリア・アルトリア・フランチェスカの妹であり、彼女がまだ国にいた頃は人の上に立つ姉と、人の上に立つ人を支える妹として二人で国を統治すると言われていた。しかしアメリアはエッジと駆け落ちし、ロレーヌは一人で国を背負う事になった。死に際、姉の息子であるクリュウと出会い、唯一の心残りであった姉の事、姉は幸せだったと知ると、まるでそれを待っていたかのように亡くなった。


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