恋姫†無双~DQNッ☆キチ○イだらけの三国志演義~ 作:gtu
今回から考えるのが面倒なためサブタイトル止めました
勝手に変えて申し訳ありません
「…とりあえず、森さんと水野さんに改めて自己紹介をしていこう!」
村に戻り、食堂に着いてから劉備がそう切り出した
「まずは、私から姓は劉、名は備、字は玄徳、真名は桃香です!森さん!水野さん!よろしくお願いします!」
桃香がそう言うと関羽が驚いた顔して、桃香に言った
「と、桃香様!いきなり真名を授けるのは森武蔵殿は兎も角としてさすがに…」
「愛紗ちゃん!森さんも水野さんも仲間何だから真名を隠してもしょうがないよ!…だからほら!愛紗ちゃんも!」
桃香は関羽の後ろから両手で背中をポンと押した
「わ、わかりました…私は姓は関、名は羽、字は雲長、真名が愛紗です!森武蔵殿!水野殿!よろしく頼みます!」
「鈴々は張飛翼徳なのだ!真名は鈴々なのだ!お兄ちゃん達よろしくなのだ!次はお兄ちゃん達の番なのだ!」
「あぁん!!!一度言ったのに二度も言う必要ねぇだろうが!!!つーかなんだよ''まな''って!!?自分達が知っている事が相手も知ってると思ってんじゃねえよ!!糞が!!」
長可にしては、珍しく正論である
「あっ!そっか!ご主人様と同じ所から来たのなら知らないよね!ごめんなさい!真名って言うのは心を許した人だけが呼べる名のことで勝手に真名で呼ぶと殺されても文句は言えない神聖な名のことだから勝手に私達以外の真名を勝手に呼んだら駄目ですよ!」
(やっぱり口が悪いな~森さんは…でも自己紹介を二度もしないなんて、照れ屋なところもあるんだなぁ~)
桃香達は長可のことを口の悪く照れ屋だけど正義感の強い人だと思っているようだ
これまでの行動をみて何故そうなるのだろうか?
長可はそんなかわいい物ではないむしろ、口も性格も何もかも悪い人であり、正義感に至っては、なにそれ?食えんの?レベルである
「ほぉーう!!そいつは良いことを聞いたな!!真名で呼べば怒るなんてよ!!なぁ!!水野!!」
「…そうだな武蔵殿…敵を誘き出すのに有効と言うわけだな…そんな弱点を堂々と晒すなんて…真名で呼んでくれと言っているようなものじゃないか!」
二人は冗談っぽく言った
DQNの冗談は本気だから困る
「も~二人とも絶対に勝手に呼んだら駄目ですからね!」
「ところで、桃香殿これからのことは決まっているので?」
勝成は話を変えた
このとき真名を呼ばないとはっきり明言してないところに勝成の狡猾さを垣間見れる
桃香も冗談だと思っているので話が変わったことに大した疑問は感じず質問に答えた
「とりあえずこれから学友の白蓮ちゃんのところに行ってみようかと思ってますよ」
「誰?その人?」
一刀は桃香に尋ねた
「幽州の北平で太守をしている公孫瓚って名前なんだけど知らない?」
((あぁ曹操のかませのかませか))
長可と勝成は同じことを思った
「でもそんな偉い人に会えるのか?普通に言ったら門番に門前払いされると思うけど」
一刀は何気なく聞いた
「…大丈夫だよ!白蓮ちゃんの学友ですっていえばきっと通して貰えるよ…たぶん」
桃香は自信無さげに答えた
「いや、たぶん学友だけでは駄目だと思う…もっとこう…分かりやすく入れて貰える…そう!例えば黄巾党討伐の義勇軍とか!」
((えっ?門番とか何か言ったら殺せばいいじゃん))
長可と勝成またしても同じことを思った
きっと思考回路が同じなのだろう
違うのは表面上まともか表面上もDQNかの違いである
「うーん…でも義勇軍を作るお金なんてないんだよね…」
「それなら俺に任せてよ!」
一刀はそう言うと学生カバンの中に入れていたボールペンを取り出した
「何ですか?その棒は?」
「これは、ボールペンと言ってなにかを書くときに便利な物なんだけど、そうだな…俺の手を見といてよ」
そう言うと一刀はボールペンを手の甲に書き出した
するとボールペンの動きに合わせて、一刀の手の甲には、よくインクがあるかを調べるときに書く渦巻き状の模様が浮き出てきた
「おぉ!凄いね!ご主人様!あっ…でも…それを売ったとしても軍を作るまでのお金にはならないと思うな…」
「軍なんて作る必要ないだろ」
長可が話に割り込んできた
「適当にその辺の体格いいやつ雇ってそいつらで義勇軍つー感じにすりゃいいだろ」(まぁ半日で返すつもりはねぇけどな…脅して戦まで連れてくれば肉の壁くらいにはなるだろ…)
「俺も森武蔵殿の意見に賛成です」(戦にまで連れていければ、全員死ぬか逃げるだろうし前金だけで済むな…もし生きてて逃げないならこっそり殺せばいいか…)
長可の意見に勝成も同調した
ここまでだと逆に清々しい
「…俺も森さんと同じことを考えていた…どうかな桃香?」
「うん!それで良いと思うよ!ご主人様!…白蓮を騙す形になるのはちょっと嫌だけど…仕方ないよね…白蓮ちゃんなら笑って許してくれそうだし」
ちょっと長可と勝成の影響を受けつつある桃香であった
「それでは早速私が金持ちの好事家達にそのぼうるぺん?を売ってきましょう」
そうして一刀一行は好事家達にボールペンを売り、北平に向かっていった
なお、途中襲ってきた賊達は皆勝成と長可のストレス発散の犠牲になった模様