恋姫†無双~DQNッ☆キチ○イだらけの三国志演義~ 作:gtu
「・・・・・・・・・・・・・んっ」
長可が目を覚ますとそこは先ほどまでの沼地ではなく、
森の中であった。
「なんだ?徳川に捕虜にでもされたか?」
しかしその呟きもすぐに違うというのがわかる。捕虜ならば当然手足を縛るだろうし、見張りもおらず、何より長可の横には長年愛用している槍「人間無骨」が無造作に置かれていたからである。
「ヒッヒッヒッ兄ちゃんなかなか良いもの持ってるじゃないk
ザシュ・・・・・・
髭の男の身体が真っ二つになる
「なっ!アニk
ドシュ・・・・・・
身体の小さな男の背中から槍が生える
「てッてめぇ!よk
スパッ
太った大男の首が飛ぶ
「切れ味も問題無しか・・・本当に何処だ此処は?」
そういって長可は出来立てホヤホヤの3つの死体に目を向ける
「こいつらなにか知ってたかもしれないが切れ味確かめたかったしまぁしょうがねぇな・・・・・んっ!?馬が近づいてくる音がする!しかもかなりの数だ!井伊か誰かは知らねぇが味方もいねぇし逃げとくか」
そういって長可は音のする方向とは逆に向かって行った
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「・・・・・・・・可笑しいわね」
県令である曹操はそう呟いた。
曹操は太平妖術という書物を盗まれていた。
その盗人の情報を掴み、太平妖術を奪い返すため森に兵を引き連れ向かったのである。
しかし、盗人たちは既に息絶えていた。
それだけならば、仲間同士の内輪揉めか、別の野盗に奪われてたかとおおよそ察しがつく。
だが、その死体には、争った形跡などはなく、全て一撃のもとに葬られていた。
「はぁ・・・・結局この盗人たちも太平妖術の書を持っていないということはもうどこかに売り払われたと考えるのが自然ね・・・しかし3人を一撃で仕留めるほどの腕前。
太平妖術はどうでも良いけど、この者は是非とも私の覇道に欲しいわね」
「華琳様!この辺りの捜索は終わりました!」
「そう・・・わかったわ春蘭まぁこれだけの腕があれば、覇道を進めるうちに会うでしょう。フッフッフ・・・その時は敵かしら味方かしら・・・・死体を見る限り少々獰猛のようだけどどちらにせよ私に屈服させて、じっくりと可愛がってしてあげるわ」
「むぅ~華琳様!可愛がるのであれば、この春蘭を可愛がってください!」
「あら春蘭妬いてるの?フッフ可愛いわね・・・・いいわよ今夜は春蘭に相手して貰うわ」
「あぁ~~かりんさま~」
残念ながら曹操の考えは少し外れていた。
長可は男であるため、曹操の閏に参加はできないのは勿論だが、何よりもあの第六天魔王織田信長ですら、放し飼いしていたほどの狂犬である。
それは近づくだけで首と身体がグッバイする確率が常に存在するほどである。
その後曹操はこの時探し出して始末しなかったことをのちにさんざん後悔することとなる。
まあ探し出せたとして始末できたかどうかは不明だが・・・・