恋姫†無双~DQNッ☆キチ○イだらけの三国志演義~   作:gtu

16 / 16
鮭様奮闘記 第2章 鮭がために俺は殺る

やあ(・ω・)ノ

久しぶり!義光だよ!

 

なんでも最近こーきんとーってやつが流行っているらしいね!

 

おじさん流行には敏感なんだ!

 

こーきんとーってのがなんなのかはよくわからないけどね!

 

お菓子かな?金平糖となんか似てるしね!

 

大人びていても華琳ちゃんもまだまだ子供だね!

 

そう言えば義も金平糖は大好きで、贈ってあげるといつも感謝の書状が届いたものだよ!

 

本当に良い子だよね!あの穀潰しさえ生まれてなければ直ぐにでも伊達を滅ぼして、山形城に連れ戻したのに!

 

ちなみにこーきんとーのことを聞いた蘆名とうちの嫁の実家等を滅ぼしただけで奥州の覇者とかほざく独眼竜(失笑)はなんか考えていたよ!

 

バカの癖になにを考える事があるんだろうね?

 

考える頭があるなら普通は私に謝るのが一番に思い付くとおもうんだけどね!

 

あ!普通なら自分の父親撃ち殺さないか!

 

そんなことを政宗に言ったら「叔父上に似たのでね」だってさ!

 

うちは強制的に隠居させただけなのになんて嫌味な奴なんだろうね!

 

それで喧嘩になった所を華琳ちゃんに見つかって仲裁してくれたよ!やっぱり良い子だね!

 

その後、華琳ちゃんから割り振られた部屋にいたら政宗が来て「叔父上は三国志も知らないのか?」って聞かれたよ!

 

そんなの知ってるに決まってるじゃないか!バカにするのもいい加減にしてほしいね!

 

りゅーびとかかんうとかの話だろって言ったら「知っててそれか…」と呆れられたよ!

 

呆れるのはこっちだよ!まったく!

 

そしたら政宗のバカがここは三国志の世界かもしれないとか真面目な顔でいいだしたんだ!

 

ついに頭がイカれたんだね!

……あ!元々か!そんな過去の世界に戻れるなら義が嫁ぐ前に戻って父上を即追放して、お前の生まれる可能性を潰してるよ!まったく!

 

そう言うと政宗は「では私は長谷堂で上杉の方かもしれないですね」だってさ!

 

 

自分は静観決めてこっちが有利になった途端味方に付いた癖になにいってんだろうね?

 

そんな感じでまた喧嘩を始めたら、今度は秋蘭さんに止められたよ!

 

何回も年下に喧嘩の仲裁をされて恥ずかしくないのかね?まったく!

 

そんなこんなで一日が過ぎたよ!

まったく!政宗のせいでとっても疲れたよ!

やっぱり伊達って糞だね!

 

 

 

 

 

 

 

おはよういい朝だね!

華琳ちゃんの客将になってから初めての食事だよ!

 

 

今日の朝ごはんは皆大好き焼鮭みたいだね!

 

朝から豪華だね!やっぱり鮭の魅力はあのカリッとした皮と肉厚で上品な脂が乗っている身にあると思うんだ!

 

煮ても良し焼いても良し蒸しても良しと三拍子揃った素晴らしい魚それが鮭だよ!

 

神はなんでこんなにも完璧な食材を作ってしまったんだろうね…あーもうしゃぶりつきたいけどここで焦ってはいけないんだ!

 

衝動を抑えつつ、皮から食べるか身から食べるかそれとも両方味わうかを決めることが大切なんだ!

 

良し!今日は久しぶりの鮭だから基本に忠実に身から食べていくか!

 

さぁ!楽しませてもらおうじゃないか!鮭による刹那の饗宴を!!!

 

という風に気分を高めつつ鮭を堪能しようとしたら、秋蘭さんと春蘭さんが食堂に入ってきて、将の緊急集合だから急いで行くぞと連れていかれたよ…

 

鮭だけ食べさせてって懇願したのに聞き入れてもらえないかった(´・ω・`)

 

でもなんの議題何だろうと聞いてみたらこーきんとーがこっちでも

動きだしたらしい

 

…………なにそれ超見たい!こっちでもってことは他でも動いているんだね!

 

そんなわけで、動きだしたお菓子を見るために軍儀場にきたよ!

 

動きだすなんてどんな菓子なんだろう?

 

楽しみだな+(0゚・∀・) + ワクテカ +

 

ちなみに政宗は、兵糧庫で背の小さい金髪で猫の被り物をつけた女の子とイチャついてたよ!

 

 

手を出すのが2つの意味ではやいね!

 

や伊糞

 

 

 

 

 

…………へぇー…ほぉー…ふーん

 

こーきんとーってただの一揆なんだ…

 

知らなかったなー…教えてくれればそんなに急がなかったのにな…!

 

 

鮭も我慢したのに…!

 

鮭も我慢したのに…!

 

大事な事なので二回言ったよ!

 

ここまで腹が立ったのは久しぶりだよ!こーきんとーめ!

名前が紛らわしいんだよ!ばーか!!

 

こうなったらこーきんとー滅ぼしてやる!食べ物の恨みは恐ろしいって事を身をもって体験させてやるよ!ちくしょーめ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まったくなんなのよ!

昨日のあの男達は!

 

曹操様に対して敬いもせずに眼帯の方は曹操様の真名を呼び捨てにするし、デカイ方は曹操様を完全に子供扱いしているじゃないの!

 

所詮は男ね!脳味噌の変わりに精子が詰まってるような連中に曹操様の偉大さなんて分かるはずがないわよ!

 

いつか私が曹操様の軍師となってあの男どもを追い出してやるんだから!

 

そう息巻いていると黄巾党が隣の県で動きだして、その県令が逃げ出したという報告があったわ!

 

ククク…これは願ってもいない好機ね…!ここで功をあげれば曹操様の軍師となって寵愛を受けることが出来るわ!

 

私の今の仕事は兵糧の管理…それを利用して曹操様に急接近するわ!

 

待ってて下さいませ!!曹操様!!!

 

 

そうして、計画を実行していると後ろから声を掛けられたわ…あの眼帯男に…!

 

聞こえない振りをして、立ち去ろうとすると首根っこを捕まれて、上に持ち上げられたわ!

 

放しなさいよ!変態!って言うと持ち上げた状態から放すから、尻餅ついたわ!許さないんだから!曹操様の軍師になった暁には、こいつらを絶対に追放してやる!

 

眼帯男を睨み付けて、そう考えていた私は、冷たく事務的に話を聞いてみた

 

曹操様の命令を伝えに来たって…それを早く言いなさいよ!どんくさいわね!まったくこれだから男は…

 

そう嫌味を言って、元々作ってあった見積書を渡したら、少なすぎると言い出したわ!

 

私が曹操様の軍師になるための計画なんだから当たり前じゃない!

 

それを「兵糧足らねーよ…脳味噌まで小さいのか?」と言ってきたわ!

曹操様に気に入られてるからって調子に乗ってんじゃないわよ!

 

うるさいわね!黙って持っていきなさいよ!と怒って、無理矢理曹操様の元に行かせたわ!

 

その後すぐに曹操様に呼び出されて、私の計画通りに今回の戦で軍師として参加することが出来た!

さすが私ね…後は低俗な黄巾党を一掃すればいいだけだと思っていたわ…

 

何が「俺ならその半分で相手潰せるぜ…そこのチビには無理だろうけどな」よ!そんなこと出来るわけないじゃない!それにあんただってチビじゃない!!

 

曹操様はでしゃばりな眼帯男の言に興味を持たれるし最悪よ!

 

しかし、やはり曹操様は私を試すのが優先だとおっしゃってくださった…本当に素晴らしき御仁だわ!

 

まったく、糞眼帯の無駄な時間を使っただけの与太話に付き合ってる暇はないのよ!

 

まぁ暇があったとしても聞く気はないけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、曹操様の軍師として出立して少し経った後、前線の兵が騒いでいたわ

 

何でも黄巾党から村を守っていた少女が私達にも攻撃を加えてきたみたいよ

 

何をやっているのよ!あの無能どもは!そのくらい簡単に捕らえられないなんて曹操軍の恥も良いとこよ!

 

あの脳筋女とデカブツが捕らえたみたいだけど子供相手にどれだけ時間を割いているのよ!

 

その子供でも曹操様の名を知ると抵抗がなくなり、軍に加わりたいと言ってきたわ!

 

さすがは曹操様ね!隣の町にまで善政を敷いている事が知れ渡っているなんて!

 

一人が増えたくらいで私の策は揺るがないわ!

 

そんなわけで、許緒も加わり、攻略の為の軍儀が始まったわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荀イクの知力が我が覇道に必要かどうかを見極めるために隣の県にまで兵を進めたのだけれど…やはり軍師が加わった為か今までよりも遥かに行軍の速さが違っているわ

 

 

そして、軍儀が始まり荀イクが策を披露したわ…フフフ私を囮に使って砦を攻めるなんて大胆で面白い子ね…嫌いじゃないわ

 

案の定春蘭と秋蘭と義光が反対を示したわ

 

しかし、政宗だけが賛成するなんてね…荀イクがかなり嫌っていたから反対するものだと思っていたわ

 

理由を聞いたら「悪くない策だからだよ…まぁ、俺はもっと上手い策が思い付いてるけどな…試してるから言わなくていいんだよなそーもーとくどぉーの…!」だそうよ

 

完全に根にもってるわね…

 

春蘭と秋蘭が私を説得ようとしたけど「危険な事がないようにするのがお前らの仕事だろ…職務怠慢を人の策のせいにすんなよ」という発言で春蘭は怒り狂うし、秋蘭も冷静だけど怒っているわね

 

義光に関してはそれもそうかと賛成に変わったわ…相変わらず、政宗関連以外は素直ね

 

私は春蘭と秋蘭をなだめて、この程度で死ぬ器なら元々覇道なんて不可能よ…と伝えるとしぶしぶ2人とも承諾してくれたようね

 

春蘭と秋蘭が砦を攻める部隊を率いて、義光と許緒は私の護衛をして、政宗は荀イクの補佐をさせたわ

 

そして、突撃の銅鑼を鳴らすと黄巾党がほぼ全軍で砦から突撃してきた

 

まさか黄巾党が自分たちの銅鑼がなっているのかわからないほど練度が低いとは思ってもみなかったわ…

 

しかし、攻めてくる黄巾党軍は想像していたよりも多く、此方が劣勢になってしまったわ…

 

そんなとき義光が「よし!敵の勢いもすごいし、鮭のかた…敵の大将の首取ってくるよ!華琳ちゃんは荀イクちゃんと一緒にあのバカ監視しといてね!」と言って馬に跨がり鉄の指揮棒一つもって一人で敵に向かっていった

 

まぁ、春蘭の一撃を受け止めるほどの実力者なら問題ないでしょう

…しかし、いつも温厚で争い事を好まない義光にしては積極的ね…

許緒の件で黄巾党討伐へのやる気が出たのかしら?

 

でも、政宗と義光はどうしてあそこまで仲が悪いのよ…仮にも甥と叔父の関係でしょう

 

今はまだ良いけどその内仲を取り持たないといけないわね

その前に2人が何故仲違いをしているのか知らなければならないわ

この戦が終わったら聞いてみようかしら

 

そんなことを考えていると前方から「鮭の仇とったぞー!!!あ!間違えた!敵将討ち取ったぞー!!」という声が戦場に響いた………鮭?

 

……はぁ、義光が私の覇道のために武勇を積極的に使ってくれるようになったと思ったのだけど勘違いのようね…フフフ…帰ったら覚えていなさいよ…!

 

この勝鬨により、黄巾党軍は砦に逃げようとするもすでに春蘭と秋蘭が制圧しており、挟まれた黄巾党の兵達は逃げだした

 

その後30人程を捕虜した。これらをどうするのかを荀イクに聞いてみると全員この場で処刑するべきと言ったわ

 

私もそれで良いと思ったけど政宗が「せっかく黄巾党を滅すための毒が入ったんだ…無駄にすんのはその髪型だけにしとけ」と言ってきたわ

 

相変わらず一言多いわね…でも、これ以上政宗をすねさせるのも好ましくないため、案を聞いてみたわ

 

まずは、情報を売れば解放すると捕虜達に言う

 

そして、一人ずつ話を聞いていって情報を売った奴は殺し、情報を売らなかった奴等を素晴らしい忠義だと褒め称えて、お前だけ特別だと路銀も渡して解放してやる

 

これで情報を得ることができるし、疑心暗鬼を生ませることもできる

 

何故なら自分以外の生き残った兵は裏切り者になるわけだ。信用できない。忠義のある者達だ。それを上司に相談するだろう。

 

同じ内容の相談を何個も受けたらどう思うか。

 

そんなことで捕虜を放すなんて都合が良すぎる。ましてや殺されている捕虜もいるんだ。

 

助かった連中は全員裏切って情報を渡して、内部を混乱させようとしてるのではと考える

 

兵達は、相談をしたのになにも動こうとしない上司に不満が生まれてくる

 

兵達は、何故動こうとしないのか考えるだろう。そしてそれは簡単かつ最初に思い付く。上司が裏切っているんじゃないのかと。

 

これで疑心暗鬼に囚われて気づいたときには敵は壊滅状態、手遅れだ

 

これが政宗が語った案であった。

……どうやら政宗を見誤っていたようね。これは、知略と言うよりも謀略の類いね。

 

私が政宗に感心していると義光は「流石!伊達は性格が最低だね!……でも足らないよ!情報を売った奴を1人くらい解放しないと完全には騙せないよ!」といつもの明るい口調でいった

 

それ対して政宗は、「流石は叔父上…人を騙すことに関しては長けていらっしゃる」といつもの嫌味で返したわ

 

義光は武に長けているみたいだし、普段の態度からそこまで知略に長けていないと思っていたけどその認識を改める必要が有るわね

 

そして、政宗と義光の案を採用して、軍を帰還させた

 

しかし、途中で兵糧が尽きてしまったわ

荀イクは私に首を刈られるのを覚悟をしたみたいだけど優秀なこの些細な過ちで殺すほど愚か者ではないわ

 

ただ、私以外を軽く見るところがあるから少し脅かした後、真名を授けた…フフフこの失敗は閏できっちりと支払ってもらうもの…ただ政宗と義光のことはやはり嫌っているみたいで真名を授けようとはしなかったわ

 

まぁ、今回の遠征で実力は認めあっているみたいだし時が解決してくれるでしょう

 

それよりも政宗と義光の仲の悪さだけど帰る途中に政宗と義光の双方に単刀直入に聞いてみたわ

 

政宗がいうには「俺の邪魔ばかりする迷惑な隣人」といった感じで義光は「平和的に解決しようとすると邪魔してくる嫌な隣人」という感じであった

 

2人とも親戚であるということを恥だと思っていると口を揃えて言っていたわ

 

まぁ、お互いに面と向かって嫌味を言い合える相手なんてむしろ仲が良いのかしら

 

そう考えると政宗の案の中で言っていた疑心暗鬼になることが絶対にないわけだし

 

ある意味一番信頼しあっているのはあの2人かもしれないわね…本人たちが自覚しているかどうかは別として…

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。