恋姫†無双~DQNッ☆キチ○イだらけの三国志演義~   作:gtu

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プライベートが忙しくなってきたので更新ペースが落ちるかもしれません

私事ながら、誠に申し訳ありませんm(__)m


第10話

幽州は北平にて黄巾党2000が決起

それに合わせて北平太守である公孫賛は3000を率いて黄巾党と山地で両者のにらみ合いが続いていた

公孫賛から借りた500の正規兵と義勇軍100を率いた桃香達は現在公孫賛や趙雲と軍議を重ねていた

 

軍議の結果、劉備軍は右翼に趙雲は左翼に布陣することとなり、また、劉備軍は、勝成が総指揮を担当することになった

 

軍議も終わり、夜も更けてきたころ勝成は桃香達に長可に相談があると言って陣から少し離れた所にある林にいた 

長可は木の切り株に腰を掛け、勝成は長可に向かい合いながら地べたに座り、勝成が話だした

 

「…相手方は農民が多いようですね…」

 

「…あぁ…つーかどうすんだ?

あの義勇軍…肉壁にするにしても数が多すぎて下手すりゃそのまま敗走することになんぞ」

 

長可は頬杖をつき、めんどくさそうに言った

 

「ええ、ですので貴殿に頼みたい儀がございまして…」

 

「あぁ…?何をだよ言ってみろ」

 

「…義勇軍を率いて後方に待機していただきたい」

 

その言葉に長可は勢いよく立ち上がった

 

「あぁぁん!!!?てめぇなんでんな…!」

 

ふと長可は何かに気づいたように後方に陣取っている本陣の方に目をやった

 

「……っち、わかったよてめぇの言う通りにしてやるよ…だが、ありえんのか?」

 

「ええ、しますよ相手方は…何せ農民反乱ですから」

 

「つーか連中がやってくるとして、てめぇのほうはいいのかよ」

 

「ええ、むしろ義勇軍と正規軍を一緒にしておく方がまずいでしょう…まぁ明日の本陣付近は間違えなく激戦になりますよ」ニコッ

 

「はん、そいつはいいな!!明日が楽しみで眠れねぇかもな!!」

 

「はは、それでは私が子守唄でも歌って差し上げますかな」

 

「ヒャハハハハ!…んじゃ、黄巾党の連中に歌ってやんな!!なんせ永遠の眠りにつくんだからな!」

 

「クフフ、そうですな…では、陣に戻るとしますか」

 

そう言うと二人は立ち上がり、陣に向かって歩きだした

 

 

 

 

 

 

-翌日-

 

 

 

 

 

 

前日の相談で決めていた通りに長可は行動していた

 

公孫賛達には、義勇軍と言うことで実戦に乏しく、今のままでは足手まといにしかならないと説明して本陣から少し離れてた後方に自分達の陣を敷いた

 

そう行動してるうちに銅鑼の音が響き渡った

 

どうやら中央の前線で黄巾党が突撃を敢行してきたようだ

 

黄巾党の突撃により、右翼に布陣する桃香達500と左翼に布陣した趙雲500も黄巾党に攻撃を開始した

 

 

 

「………おかしい」

 

趙雲は黄巾党の兵を相手にしながら呟いた

明らかに右翼に兵が少ないのである

伏兵の可能性も考慮したが、山地の開けた場所であり、10人隠れられる場所すら視界に入る分にはないため、その可能性はすぐに消し去った

 

「…ふむ、黄巾党も所詮は烏合の衆ということか…」

 

趙雲がそのよう考えていると本陣から伝令がきた

趙雲はもう戦が終わったのかと呆れたがその伝令の内容は趙雲の予想とは掛け離れたものだった

 

「伝令!!!黄巾党の攻勢により、中央の前線が崩壊!!!至急本陣への救援を!!!」

 

 

 

 

 

 

趙雲が伝令を受け取るとほぼ同時期に桃香達の陣にもこの事が届けられていた

 

「くっ…まさか中央に集中しているとは…桃香様!ご主人様!すぐに本陣への救援を致しましょう!」ドンッ

 

伝令を聞いた愛紗は目の前の円卓を叩いて言った

 

「ああ!もちろんだ!早く行かないと森さん達が危険だ!」

 

「いえ、その必要は無いでしょう…包囲を完成させるべきかと」

 

焦る一刀に勝成は言った

 

「そんな!森さんや公孫賛を見棄てるってことですか!?」

 

「…いえ、黄巾党がこう動くのは予想通りですよ…だから森殿を後方に置いたんですよ」

 

「予想!?わかっていたのならなぜ言わなかったんだよ!?」

 

一刀は勝成の言葉に食って掛かった

 

「言えば反対したでしょう…それに、森殿なら心配する必要も無いですよ…一揆なら誰よりも詳しいでしょうからね…」

 

「それでも、救援要請が来てる以上は助けに行くべきです!」

 

愛紗は勝成の言葉に反論した

 

「ですから…!あの鬼武蔵が農兵ごときに討ち取られるなんてあり得ませんよ…!」

 

勝成は少しイラついた様子で反論に答えた

 

「…なんでそんなに森さんのことを水野さんは知っているんですか?」

 

冷静さを取り戻した一刀は勝成の長可への信頼感にどことなく、疑問を感じていた

長可の勝成を見たときの反応からして、知り合いというわけでもなさそうである

 

「……当然でしょう…私は自分の名と討ち取った相手の武功だけなら終生忘れない自信があるのでね…!」ニコッ

 

「「「「………………えっ?」」」」

 

「クフフ、冗談ですよ、冗談…ところで早く決めた方が良いのでは?無駄な救援に行くべきか?それとも包囲殲滅を急ぐか」ニッコリ

 

絶対に冗談じゃないと一刀達は思った

 

「いや、えーと、その……………包囲しましょう…いいよね皆…?」

 

「「「………は、はい」」」

 

「了解しました…では、包囲に動くとしましょう…もっとも、その必要すら無いかも知れないですが…」

 

こうして、劉備軍は黄巾党の包囲に動き出した

 

 

 

 





補足説明

森長可は井伊直政の指揮下にいた水野勝成の部下である杉山孫六という人物に狙撃されて討ち死しています

つまりは間接的に水野勝成が森長可を討ち取ってます

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