一年戦争異録   作:半次郎

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 皆様、どうもこんばんは。

 地味な感じで続けている本作、今回もあい変わらず地味ですw


第9話 鬼と鴉 前段

 ジオン公国軍によって為された「ブリティッシュ作戦」ーー所謂〈コロニー落とし〉の直後に中立を宣言し、ジオン、地球連邦の両陣営に等しい距離を保つ自治コロニー群、サイド6。

 

 中立の立場を活かし、地球からサイド3へ、サイド3から地球へ、物流の中心として活況を呈し始めている。そのサイドの中核をなすコロニーの一つ〈サンダファイル〉コロニー。

 市街地と緑地が適度な割合で混在する宇宙都市、その港に程近い市街地の目抜通りに、不穏な人だかりがある。

 

 その中心にいるのは、均整のとれた長身に黒いタートルネックセーターとモスグリーンのジャケットを着た、ダークブラウンの髪と琥珀色の瞳を持つ、若い男。黒縁の眼鏡をかけている。足下にはやや大きめのボストンバッグ。

 男の左横には、グレーのブルゾンにデニムのショートパンツという服装の、栗色の長髪の女。黒いトレンカに包まれた長い脚がすらりと伸びて歩道の舗装を踏みしめている。

 

 男の目の前には、一目でそれとわかる服装をした連邦軍士官が二人。

 一人は胸に連邦軍の徽章の付いた軍用ブルゾンとアイボリーのズボンを身につけ、ベレー帽を被った、赤い長髪の若い女。吊り上がった眉の下で、緑色の瞳が、男を真っ直ぐに射抜いている。

 その横には、グレーの制服の上に黒の軍用ブルゾンを着込み、やはりベレー帽を被った、細く整えた口髭の中年男。こちらは、赤毛の女より比較的冷静に見える。

 

「これは一体どういうことなのか、説明してもらえるでしょうか?」

 

 赤毛の連邦軍士官が挑むような口調で男に詰め寄るのも、現状だけ見れば無理からぬこと。

 ダークブラウンの髪の男の後ろには、連邦の軍服を着た兵士が二人、折り重なるように伸び、不様に鼻血を垂らしながら気を失っている。おまけに目の前の男の手の甲には、返り血。

 何が起きたのかは一目瞭然であった。

 

(酔っ払って目の前で勝手に転んだ)

 

 ひっくり返った兵士の傍らに転がる酒瓶をちらりと見ながら考えたが、

 

(なんて言い訳は……通用しないだろうなぁ)

 

すぐに思い直す。

 

 目の前にいる連邦軍の女士官、「生半可な言い訳は通りませんよ」と、体全体で表現するかのような勢いだ。

(まあいいか。別に俺が悪いことをした訳じゃないし)

 と考えた矢先、

〈くれぐれも言っておくが、目的地に着くまで余計なトラブルは起こさないでくれよ〉

 つい先日、上司かつ親友である男が、珍しく厳めしい顔付きでしつこいまでに念を押した、その顔と声が思い浮かんだ。

 

 が、既に()()()()()()()ことは仕方がない。こうなれば現場の判断で切り抜けるだけだ。

 溜め息を吐いた男が口を開く。

「そこで寝ている人たちがこちらのご婦人を口説いていたんだが、あまりにも強引だったので、つい見かねてね」

 そう言って肩を竦める。

「この人の言うこと、本当よ。この人のおかげで助かったわ」

 男の隣に立つ栗色の髪の女が紅唇を開く。

 しかし、連邦軍の女士官も素直には折れない。 

「判りました。非礼については謝罪します。ですが、だからといって、()()はやりすぎではないですか? ここは中立区とはいっても、いやしくも軍属にある者に対して……」

 その言い分に、男の琥珀色の瞳が怒気をはらんで輝いた。

「『非礼』? 『いやしくも』? それなら言わせてもらうが、()()()軍属……一般市民より権力(ちから)のある人間が、酒の勢いで嫌がる女に強引に迫るのは『やり過ぎ』とは言わないのか? 連邦軍の制服を着ていれば、スペースノイド相手なら何をしても許されるのか? 連邦軍に軍規というものは存在しないのか?」

 そんなに緩みきっているなら、ルウムであれほど無様な大敗を喫するわけだ、という言葉は、辛うじて呑み込んだ。

 男の言葉に、周りを取り囲んだ野次馬から無責任な喝采が起こった。

 男はそれほど声を荒げた訳ではないが、その内容は痛烈な弾劾である。それに圧倒されたか、女士官が半歩下がる。

 が、なおも譲ろうとはしない。

「ですから、それについては謝罪します! 私が言いたいのは、ここまでしなくても、他に仲裁のしようがあったのでは……」

「もういい、やめたまえ」

 形勢不利の状況でなおも反論する女士官を、中年の士官が制止する。穏やかだが強い口調だ。

 

「群衆の反応を見ても、こちらの非は明らかだ。その辺にしておきなさい。君の負けだよ、中尉」

「……判りました、スチュアート少佐」

 悔しそうに唇を噛んだ女士官を横目で見てから、スチュアート少佐と呼ばれた士官が、男女に声をかける。

「不愉快な思いをさせてすまなかった。()()()は、こちらで責任をもって引き取ろう。君たち、二人とも怪我はないかね?」

 男は再び肩を竦めた。

 男の様子を面白そうに見ていた栗色の髪の女が、

「おかげさまで」

皮肉たっぷりに言う。

 スチュアートが苦笑したとき、複数の足音が聞こえた。

 コロニーに駐留している連邦部隊が騒ぎを聞き付けて駆けつけたのだろう、「M・P」の腕章をしている。

 憲兵隊に要領よく事情を説明し、撤収を指示した少佐が、口許に笑みを浮かべながら、男に向きなおる。

 

「なかなか痛いことを言う。……ああ、そんな顔をしないでくれたまえ、非難するつもりはない。興味本意で恐縮だが、よければ名前を教えてもらえないかね」

 態度は柔らかいが、目の奥に鋭いものがある。女士官より手強いかもしれない。

 そう感じた男が、口を開く。

「パトリック・クロウ。駆け出しのフリージャーナリストです。……人に名を聞くときはそちらも名乗るのが礼儀では?」

 連邦軍少佐が愉快そうに笑う。

「なるほど、それはそうだ。私はゴードン・スチュアート。連邦宇宙軍統合技術研究本部の者だ」

 スチュアートが、品定めするように男を見た。口調は穏やかだが、油断の無い視線。正直、快いものではない。

「君には色々気付かせてもらったよ、クロウ君。覚えておこう。君の記事が世に出るのを楽しみにさせてもらうよ」

「……それはどうも」

 

 赤毛の士官とともに、憲兵を伴って立ち去る間際、スチュアート少佐は振り返り、再度男と女に目をやる。

「本当に申し訳ない。連邦の兵士が皆このような者ばかりだと思わないでもらえるとありがたい」

 憲兵隊を合わせて一個分隊ほどの人数になった連邦の兵士たちが市街地に向けて立ち去ると、見世物は終わりとばかりに野次馬の輪も解消した。

 男はボストンバッグを拾い上げ、宇宙港に向かって歩き出した。

 

「何でついてくるんだ?」

 数歩歩いたところで、栗色の髪の女が後から歩いてくるのに気付いて振り返る。

「あら、たまたま同じ方に用があるだけよ。……いけないかしら?」

 男より1、2僅歳ほど上かと思われる女が、からかうように言う。

 一瞬難しい顔をした男が、無言のまま歩き出す。

 ただでさえ「余計な」騒ぎを起こしてしまった。これ以上目立つ行動は避けたい。

 ……良い意味で目立つ容姿をしているのだ、この女は。

 なるべく女から距離を取るように足早に歩くと、それに合わせるように、後ろから付いてくる足音も早くなる。

 脇道の前を通りすぎたところで、男は右腕を引っ張られた。

 反射的に振り払いながら振り返ると、女が脇道の前に立っていた。

 妖艶な笑みを浮かべている。

 これ以上何の用だ。

 口を開こうとした男の機先を制し、紅唇が開く。

「さっきはありがとう。おかげさまで助かったし、久しぶりに胸がスーっとしたわ」

「そいつは、どういたしまして」

 身を翻そうとした男の腕を掴んだ女が、身を近付ける。鼻先に微かに当たる栗色の豊かな髪。香水のよい香りが鼻腔をくすぐる。

 厚手の服越しでも伝わる、柔らかい感触。

「貴方……本当は軍人さんでしょう?」

 女が、囁くような声で爆弾を投じる。

 辛うじて表情は隠したが、咄嗟のことに鼓動が早くなる。

 男は無言のままだが、女は沈黙を肯定と受け止めたのか、からかうように続けた。

「やっぱり。私の勘、よく当たるのよ」

「……あんた、何者だ?」

 ようやく絞り出した声は、酷く乾いていた。

 クスリ、と悪戯っぽく笑った女の手が、男の頬に触れる。

「何者でもないわ。……私はただの連邦軍嫌いの女」

 頬から顎を伝った女の手が、ゆっくりと男の顔から離れる。

「貴方とは、またどこかで会いそうな気がするわ」

 男の体からゆっくりと遠ざかりながら、女が笑う。

「それじゃあね。……新米ジャーナリストさん」

 

 からかうような笑顔を残して、女の姿が路地に消えていく。

 暫しの間、その姿を見送った男は、二、三度頭を振ると、再び歩き出した。

 

 

           *

 

 

 かつて地球上に、「財産の一部若しくは全部を国有化することによる平等の実現」という政治思想が全盛を迎えていたころ、その都市は、政治指導者の名を冠した名で呼ばれていた。

 旧世紀最大の、世界規模の大戦において、史上有数の市街戦の舞台となり、住民にも多くの犠牲者を出した悲劇の過去を持つ都市。

 その東を流れる大河の名から「ヴォルガの街」と呼ばれ、宇宙世紀に至っても未だ100万人の市民を抱える大都市、その下町(ダウンタウン)に、〈ローザヴイスローン〉というパブがある。

 

 分厚い雲が太陽の光を遮り、街を無慈悲に吹き抜ける風は宇宙都市(スペースコロニー)では体験できない、身を切るほどの冷たさである。

 

 長身を縮こませるようにして歩いていた一人の男が、〈ローザヴイスローン〉の入口をくぐる。

 店内の隅にある骨董じみた暖炉の中で、薪が小気味のいい音を立てながら、さして広くもない室内を柔らかく暖めている。

 曇った眼鏡をジャケットの胸ポケットにしまいながら、灯りの点いていない店内をカウンターに向かう。

 小さな電気スタンドに照らされたカウンター内で短い足を組んで椅子に座り、新聞を読んでいた中年男が、新聞から目を上げて男を見る。

「すみませんが、まだ開店時間じゃないんですよ」

 頂上まで禿げ上がった頭撫でながら、愛想良く言う。 ごく薄いオブラートに包まれた拒絶だが、男は意に介した様子も見せない。琥珀色の瞳が真っ直ぐに中年男を見た。

「気の抜けたビールを置いていると聞いたんだが」

 中年男が軽く目を瞠る。

「ほぅ…。珍しい注文だな」

「アルコールが入っていれば何でもいいさ」

 中年男が畳んだ新聞を、雑な手つきでカウンターに置いて立ち上がった。鋭く油断のない目付きに変わっている。

「それなら奥に置いてあるぜ」

 

 さして広くもない店内を見渡し、他の客がいないのを再確認した中年男が、店の奥に向かって顎をしゃくる。

 出入口に「CLOSED」の看板を掛け、ドアに鍵を掛けた中年男が、先に立ちながらカウンターの奥に歩いていく。

 カウンター席から立ち上がった琥珀色の瞳の男が、中年男の後に続いて店の奥に進む。

 左右に酒のケースや段ボール箱が乱雑に積まれた、狭い通路の先にある階段を下り、更に30歩ほど進んだ突き当たりの部屋まで、中年男の後についていった。

 

「待ち人が来たぜ、シュタイナー」

 ノックもせずにドアを開けた中年男が、部屋の中に向かって声を掛けた。

 中年男が開けたドアから男が室内に滑り込む。

 そこには、10人ほどの、何れも一癖二癖ありそうな男たちが、部屋の中心にあるテーブルを囲む要に座っていた。

 開戦前からの部下、マーク・ビショップ。つい先日部下になったアンディ・カペラとリカルド・ヴェガ。見知った顔はそれだけだ。

 部屋の中に大半を占めるのは、見覚えのない男たちだが、その素性は聞かずとも見当が付く。共同作戦に当たる()()部隊の面子だろう。

 

 一秒に満たぬほどの短時間で室内を一瞥した男が、一座の中央に座る、灰色の髪と口髭の男に敬礼した。

「突撃機動軍大鴉(レイヴン)隊ヤクモ・セト大尉、参りました」

 火を点けないままの煙草をくわえたまま、口髭の男が頷く。

「よく来たな、大尉。〈サイクロプス隊〉のシュタイナーだ。早速作戦の話に入りたいのだが、構わんかね?」

 シュタイナーと名乗った男は、余計なことをいうつもりはないらしい。社交辞令などを排して本題のみに切り込む物言いは、むしろ無駄なことを嫌う有能さすら感じさせる。

 相手の人柄を知る為の無駄口を好まないという点では、ヤクモも同類である。

「構いません。お願いします」

 短く答え、シュタイナーの前に空いている椅子に腰を下ろした。

 それだけの仕草だが、無駄な動きも余計な一言もない。この場で最も優先されるべきことを理解する頭もあるようだ。

 シュタイナーはそれを見てとった。

 作戦概要と同時にグラナダ基地のルーゲンス司令から与えられた、「共同作戦の相方はキシリア・ザビ少将の御墨付き」という余計な情報。上官(うえ)のご機嫌取り以外に取り柄のない無能な輩が派遣されてきたら、という心配は当然脳裏をよぎったが、どうやら杞憂に終わりそうであった。

 

「結構。話が早くて何よりだ。アントン、例の物を」

 言葉の後半は、部屋の入り口近くに立つ店の主人に向けられたものだ。

 間者、間諜、密偵。犬、草、軍事探偵。スパイ、工作員ーー呼び名こそ各地に種々あれど、戦争の舞台が地球上のごく限られた一地域に限られていた古代から、必ずと言って良いほどに、戦争の陰に潜み、情報戦を繰り広げてきた人種の末裔。

 開戦の数年前から既に地球に潜伏していた諜報部員ーーアントンが音もなく動いた。

 部屋の片隅に置かれた赤土色の壺に差してある紙の筒を手に取り、テーブルに拡げた。

 地図である。宇宙の航路図ではない。

 地上の地図ということと、おそらく今回の作戦に関連しているということは判断できるが、それ以上の詳しいことはヤクモには判らない。

「ここが今俺たちのいる街、ヴォルゴグラードだ」

 諜報部員アントンが、地図の真ん中に青色の丸いマグネットを置く。

「ヴォルガ河を渡って東側、旧カザフスタンに在るのがバイコヌール。その反対、西に行って黒海の北岸がオデッサ。オデッサにも連邦軍の駐屯地はあるが、黒海沿岸最大の連邦軍基地はその南東、クリミア半島のセヴァストポリだな」

 言いながら次々と赤色のマグネットを地図上に置いていく度、パチリという乾いた音が部屋に僅かな反響を残す。

「随分と離れてやがるな」

 シュタイナーの左横に座るニット帽を被った丸顔の巨漢が、腕組みをしながら唸り声を上げた。

 シュタイナーが頷く。

「ミーシャのいう通りだ。実際に移動するだけでも数日はかかるだろうな。……さてどうするか」

 地図から目を上げたシュタイナーが、正面に座るヤクモを見る。

「セト大尉、どう考える?」

 鋭い眼差しの奥に、試すような表情が見え隠れしている。

「……目標地点を順次確認するには時間も人も足りない。部隊を分けるしかありませんね」

 目の前の男から地図に目線を落とし、考えながら呟くように言う。

「ふむ」

「……大きく分けてバイコヌール方面と黒海方面に……黒海方面は連携を取りつつオデッサと、セヴァストポリ、ですか、半島の基地に別れた方が効率的ですね」

「効率的ではある。だが、やれるかね?」

 再び地図から目を上げ、シュタイナーに力強い眼差しを向けた。

「出来る出来ないじゃない。やるしかないでしょう」

 

(心構えは出来ているということか)

 

 特殊任務の性質上、部隊員の連携は必要だが、最終的に自分の身の振り方、行動の責任は個人が負わなければならない。味方に被害がないに越したことはないが、目標達成のため、時に犠牲を厭わない、一見して困難な手段を採らざるを得ない場合もある。

 ヤクモがそれを理解していると見たシュタイナーは、内心で及第点を与えた。

 

「宜しい、その方針で話を進めよう」

 

 さらに検討は続けられた。

 地図を睨みながら、広大な大地の数ヵ所をモビルスーツ部隊の降下地点候補として選定。これから実際に現地を確認し、モビルスーツの降下及び部隊展開の適否について検討していくことになる。

 そして、実際に行動するチームの編成と目的の再確認、現地で入手した情報の報告方法、等々。

 微に入り細を穿つという詞そのままに、シュタイナー大尉の主導により次々と方針が定められていく。

 その手際の良さ、決断の早さと指示の的確さは見倣うべきものがある。ヤクモは内心感嘆しながら、要点を頭の中に叩き込んでいった。

 

 

           *

 

 

 ヤクモが〈ローザヴイスローン〉の裏口から人気の無い裏路地に出たときには、既に日が落ちていた。

 冷たく乾いた大気が鼻腔を通り抜け、吐いた息は目の前で白い霞となって大気に溶け込んでいく。

 見上げた夜空、垂れ込める雲の微かな切れ目から、鈍く光る下弦の月が見える。

 地球から見える面のクレーター内に、月面最大の都市〈フォン・ブラウン〉……永遠の夜の中に聳える不夜城がある筈だが、肉眼では当然その灯火を見ることが出来ない。

 そして、地球からでは決して目視し得ない月の「裏側」には、ジオン公国突撃機動軍が司令部を置くグラナダ。

 つい先日までそこに居たのだと思うと、随分と遠くに来たような気がする。

 ヤクモがジオンの勢力下にある宙域を離れてから、ほんの数日しか過ぎていない。

 にも関わらず郷愁めいた感情が去来するのは、本能が人類の故郷に引き寄せられているのか。或いは重力が、〈コロニー落とし〉によって母なる大地を傷付けた宇宙の民(スペースノイド)を拒んでいるのか。

 

 空に向けた目線の先で、月の姿を完全に隠した厚い雲から、白い物がはらはらと舞い落ちて来た。

 軽やかな氷の結晶。

 無論、知識として知ってはいたが、頬に触れて融ける冷たさは生まれて初めて体験するものだ。

 

 背後から近付く足音に振り向きもせず、ヤクモは歩き出した。

 複数の足音が間隔を空けてその後ろにつき従う。

 

 次第に存在感を増す雪の中、特命を帯びて身分を晦ます軍人たちの姿が、町の灯りが造り出す陰の中に消えていった。




 最近、書いていて感じたこと。

 モビルスーツの出番少ないなあ。

 いやいや、それよりも主人公影薄いなあ。

 幾つかの固有名詞で辛うじて「ガンダム」にぶら下がってるんじゃないかなあ?

 少しずつ改善しないとなあ……何て思っています。
 

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