モンスターハンター ~英雄への旅路~   作:楼河

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相変わらずの文章力の無さですが、生暖かい目で見てやってください(笑)。
第1話です。


第1章 動き出す物語
第1話 帰宅


「いやー、カナタ村も3年ぶりだが、あまり変わってないなー!」

 村の入り口に立ち、そんなことを言うヴェルデ。彼には、両親を探すほかにも、やりたいことがあった。それは、

「父さん達がいない間、俺がこの村を守るんだ。いや、それだけじゃない。この村をもっと発展させなきゃな!」

 そう、彼は、この村を守ると同時に、この村を発展させるという、野望があったのだ。

「さて、それじゃあ早速村長の家に行くとするか」

 

「それにしても、最近は平和だな。この村には、結構モンスターが襲撃して来たりするものなんだけどなー。」

 そういって、椅子に座ってひとり呟く、カナタ村村長。彼は竜人族であり、このカナタ村ができた約20年前から、このあたりで開拓を続けてきた。

 モンスターが蔓延るこの世界で、村を開拓するということは大変なことだが、当時から凄腕だったヴェルデの両親の協力もあり、こうしてカナタ村を築くことができた。

 ヴェルデの両親がいなかったら、このカナタ村は無いといっても過言ではない。なので彼は、ヴェルデの両親にとても感謝していて、その二人の息子でもあるヴェルデにも、なぜだか恩を感じている。

 なので、彼がドンドルマに行く時も、多額の金を渡したが、彼はそれを遠慮して、受け取ろうとはしなかったが、押し切られてしまい、かなりの量の金を持っていくことになった。

 まあ、その金は、結局ほとんど使わなかった訳だが…

「こんにちはー。村長はいますか?」

「あれ!?ヴェルデ君じゃないか!帰ってきたのかい?そんな立派な格好をして!」

 ヴェルデは、ボーンシックルと、ハンターシリーズの装備をしていた。ボーンシックルはともかく、ハンターシリーズは卒業生としては、珍しい装備だ。

「はい、おかげさまで、この通り、卒業してきました」

 そう言って、彼は2枚の賞状を村長に見せた。

「へえ、これは普通の卒業証書と、これは!実技試験最優秀賞の賞状じゃないか!」

「ええ。まあ、運が良かったということもありますが…」

 ヴェルデは、ハンター養成学校で、実技試験で最優秀賞を獲得していたのだ。

ハンターシリーズは、その賞品として、卒業時に学校から貰ったものだ。

 ヴェルデは最優秀ということを謙遜しているが、そんなことはなく、実際には歴代で、1,2を争う腕前の持ち主だったといわれる。

「そんなことはないよ!やっぱり君は、君の親の血を、確実に受け継いでいるよ!」

「そ、そうですか…?それなら、これから先は、その自覚を持たないといけませんね…」

「自信を持ってね、君は、いつか世界中にその名が知れ渡るくらいのハンターになるよ!」

「そうですか。なら、その期待に応えられるように頑張ります」

「うん。頑張って!」

そうして、ヴェルデは出口に立ち、ドアを開ける。

「そうだ、君の家は、妹さんが使ってるから、そのままにしてあるよ。場所は覚えてるよね?」

「はい。山側の、少し大通りを北にそれたところですよね?」

「お、覚えてるみたいだね。じゃあ大丈夫だね。それじゃあ!」

「はい。また何かあったら来るかもしれないです。さようなら」

「さようなら!頑張ってね!」

 そして、ヴェルデは村長の家を後にした。

 

「はあ、この家も3年ぶりか。」

 そう言って、ヴェルデは3年ぶりに目にした自宅を眺めた。

「しかし、この村もそうだが、なーんにも変わってないなー。」

 実際、この村で変わったところがあるとすれば、迎撃施設が少し強化されたくらいだが、それはまた今度…

「とにかく、家に入ろう」

 そして、ヴェルデは3年ぶりの自宅のドアを開けた。

「ただいまー」

「あ!お帰りなさい!」

 そう言って走って来たのは彼の妹、レミィ・ヘルトデイズ。13歳ながら、しっかりしている、ヴェルデの自慢の妹だ。

「ただいま、レミィ。思ったより驚いてないみたいだな」

「うん。というより、お兄ちゃんが帰ってきたことは、もう村中で話題になってるよ?」

「そ、そうだったのか…まあ、小さな村だからな」

「そうだね。で、もう暗いけど、ご飯にする?」

「いや、俺もドンドルマで少し料理を上手くしてきた(つもり)なんだ。たまには俺が作るよ。」

 実は、ドンドルマに行く前、ヴェルデは料理が驚くほどヘタクソだった…

「えー、お兄ちゃんはいいよー」

「何を言う、俺は上達が早いって、友達に言われたんだぞ!?」

「ふーん、そこまで言うなら…」

「よし、じゃあ待ってろー!」

 

「へいお待ち!」

「言い方が店の人みたい」

 レミィはくすくすと笑う。そこには何も変わらない兄への安堵があった。

「そんなこと言われても…まあ、とりあえず食べてくれ、自信作だ!」

 

「はあー食った食った」

「ご馳走様でした。すごいね、お兄ちゃん本当に料理上手になったね!」

「まあ、それでもレミィには及ばないだろうな」

 ちなみにレミィは、料理が天才的にうまく、ドンドルマの本格レストランからスカウトが来たほどの腕前である。

「まあ、流石にそんなことは気にしちゃだめだよ」

「そうだな。」

「で、どうするの?もう寝る?」

「そうだな。今日はなんか疲れたし、もう寝るか」

「じゃあ、二階に部屋があるから」

「おう、お休み」

「お休みなさい」

 そして、ヴェルデは、二階への階段を駆け上がっていった。

 

「ふう、今日は久々にカナタ村に戻ったせいか少し疲れたな」

 そう言って、ヴェルデはベットにもぐりこむ。

「明日から、本格的に狩猟生活が始まるな。さて、どうなることやら」

 ヴェルデは明かりを消し、そのまま深い眠りについた…


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