ソードアート・オンライン―黒の剣士ともう一人の少年―   作:出席する白ウサギ

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前回休んだ分、今回書こうと思ったのですが、いつもどおりしか書けませんでした、すみません。


ギルド内抗争?

どうでもいい出来事からクラインVSサザナミのデュエルが始まった。

 

「リーダー、本気で行きますから」

 

そう言って槍を構える。

対するクラインは曲刀、リーチでは圧倒的に不利だ。

 

「油断してると……負けるぞ?」

 

少しドスを効かせた声を出したが、似合わなくてサザナミ以外のメンバーは笑いそうになる。

 

「油断?油断してませんよ?」

「……サザナミは油断すると必ずシャドーをする。

イメージ力での練習になるかもしれないが、お前がやってる時は余裕だと思ってる時がほとんどだ」

 

指摘されて動揺したのか、素振りをしていた手が止まる。

正に一触即発というピリピリとした空気が流れた。

 

「…………ッシ!!」

 

気合いを込めてサザナミは槍で突きを繰り出す。

 

「曲刀は、間合いを詰めないと、話になんないよ!」

 

槍の突きに阻まれてクラインは近づけない。

 

「その思惑を変えるのがソードスキルだ!」

 

曲刀を赤く光らせ、前方に向かって斬り抜ける。

だが、その攻撃はかわされてしまう。

 

「ソードスキルは便利、ですよね!」

 

スキル発動後の硬直を狙ってソードスキルを発動させて襲いかかる。

 

「やべ……」

 

緑色に輝いた槍はクラインを狙って貫かれた。

 

「ここで死ぬ定めではない、ってなぁ!」

 

サザナミの一撃により土煙が発生していていたが、その中からクラインの声が聞こえた辺り、かわしたのだろう。

 

「ま、ギリギリだったけど、これぐらい余裕だ」

 

土煙がなくなると、槍を掴み、無傷でクラインは立っていた。

 

「当たったと思うんですけどねぇ……、一体どうやってかわしたんですかリーダー……」

「それはちと、教えられねぇな……」

「なるほど、気合いよけですか」

「なっ!?なんでわかるんだよ!」

 

気合いよけ、それがリーダークラインがこれまでのゲームでも必ずやってきたこと。

この場にいる全員が冷や汗をかきながらかわしていたのを見て確信していた。

――あ、こいつ今、気合いよけしたな……――っと。

 

「気合いよけ?」

「あ、そういやアリスは何も知らなかったすね。

リーダーはどんなゲームでもうおおおおとか叫んで、攻撃とかかわしたりするんっすよ」

 

…………うん、想像が簡単だった。

 

「あぁ……うん、わかったよ、うん……」

 

何故だろう、わかりやすすぎて呆れてしまった。

 

「宣言しよう、次の一撃で倒してやる」

 

そう言ったクラインは構える。

その構えはファラント・フルムーン四連撃。

 

「返り討ちって言葉知ってますか?」

 

サザナミも構える。

ソードスキル、フェイタル・スラスト一連撃。

だが、単発ながらも威力は槍である事や、スキル補正もあって、こちらの方が上だろう。

 

 

カサッ……ザザッ……

 

 

物凄く小さい音ながらかろうじて聞き取ることができた。

 

「ねぇ、何か聞こえなかった?」

 

索敵スキルを持っているスノラに尋ねる。

 

「え?どういうこと?」

「何かが近くにいる……」

 

違うければそれでいいし、仮に誰かいたとしたら早期発見に繋がる。

 

「…………いる、数は2……プレイヤーだ、隠密スキルを使ってるっぽいから詳しくはわからないけど、この層のmobじゃない」

「ってことは、あの二人を止めないといけないか……」

「ムー、カサギ、二人を止める」

 

僕とスノラ二人の雰囲気に気づき、理由を問わずにすぐ動いた。

 

「リーダー、ストップっす」

「なんだよ、急に」

「詳しくはスノラとアリスに聞くっす」

 

「サザナミ、中止だ」

「ん?なんかあったのかい?」

「詳しくはそこにいる二人に聞かないとわかんないよ」

「了解」

 

そして、風林火山はスノラの前に集まった。

詳しいことを全て話し、状況を共有。

その上でクラインは何があっても対応できるように臨戦態勢にしとけ、と命令した。

 

「これ、ポーション飲んどいて」

 

先程まで戦闘していた二人にポーションを渡して武器を出して構える。

全員が構えて場が静寂に呑まれる。

物音も聞こえない。

 

「リーダー、どうする?索敵スキルにも引っかからなくなった」

「……動きを止めているから引っかからない」

「なるほど、カサギの言う通りですかね」

「ふむ……」

 

情報を整理しているのか、クラインは考え込む。

そして、意を決したかのように、前へと一歩出る。

 

「俺達はギルド《風林火山》だ、そこに誰か隠れているのなら出てきてくれ、襲うつもりなんてないから」

 

誰かいると思わしき方向に向かって声をかけるが無反応だった。

 

「スノラ、反応は?」

「リーダー……まだいるよ」

「っち……応答してないのにいるのかよ……」

 

この場合考えられるのは│PK《プレイヤーキラー》と呼ばれるプレイヤーだ。

もしくは、何かしらの理由でプレイヤーから隠れているか……だ。

どちらの場合でも悪い方向に転がることが多い。

二層でキリトがPKに襲われたことがあると聞いているから、こういう状況を一番気をつけている。

動きの読めるmobよりも、動きの読めないプレイヤーの方が怖いからね。




対人戦を描写するのって難しい、本当に……

てなわけでお久しぶりです。
今回はクラインとサザナミさんとの模擬戦?からいいところでのカットになります。
次回、この物音の正体がわかります!

報告
艦これイベント終わりましたねw
私は始めたばかりなのでE2まで回って明石と大淀に川内を回収したのが主なイベント内容となりました。
川内をゲットして、第二艦隊、第三艦隊、第四艦隊全て開放できたので嬉しい限りです(本当は天津風欲しかったのですが激しく後悔しながら諦め)
この喜びが大きくてつい、とびだせどうぶつの森で川内型の服作っちゃいました笑
また、最近GOD EATERの新作がでて、モンハンの人口が減って悲しい限りです。(私はモンハン民です)
ギルクエ140行きたいのに面子が弱くて弱k(ry

これから、少しずつですが戦いの描写を上達したのを見せれたらいいなぁと思いつつ頑張ります
(と言っても元が元なのであまり上達しないと思われ)


あ、忘れるとこだった。
今回出たソードスキルはSAOのゲームから名前をお借りしました。(名前が出てこなくて詰んでたので仕方なく……)
有名どころじゃないソードスキルは個人的にオリジナルかなんかで行きたいなぁと思ってますが、いいアイデアがないですw
そこで!こんなソードスキルどうですか?とか感想欄で教えていただければ使わせてもらうかもしれません。
(露骨な感想稼ぎ)←あざとい
まぁ、使うとも限りませんし、状況や技の強さ、連撃数などによっては採用したりするって感じになるかと思われます。(というか、こういったことした事ないからうまくいくかわからないですw)
良ければ使ってくださいとか、参考にしてくださいという心優しい方がいらっしゃればお願いします。

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