ソードアート・オンライン―黒の剣士ともう一人の少年―   作:出席する白ウサギ

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深夜テンション恐ろしい……
なんでこんなの書いちゃったんだろって内容になってます。


クライン弄り隊

「突然だが、風林火山緊急会議を開きたいと思う」

 

ゴクリ、と唾を飲む音が聞こえる。

他にも緊張して足が震える者もいる。

 

「いいか?俺の今から言うことをちゃんと聞けよ……」

 

全員真剣な眼差しで事の発端であるクラインを見る。

 

「…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうすぐバレンタインデーだ、早急に彼女が欲しい」

「みんな撤収、レベリングいくよー」

「「「「はーい」」」」

 

ゾロゾロと僕と仲間達は店を出ていく。

さて、今日は何を倒しに行こうか……

 

「お、お前ら危機感はないのか!」

 

背後から慌ててクラインが追いかけてきて声を荒らげる。

 

「向こうに彼女残してきてるんで」

「飯食えたら構わないっす」

「二次元限定なんで」

「アリスたんいるから」

 

サザナミ、ムー、スノラ、カサギの応答に我らがリーダーは血涙を流した。

 

「あ、アリスは……アリスは彼女欲しいよな?」

 

仲間を探し、思い出したかのように問われる。

もちろん、僕の答えは決まってる。

 

「姉ちゃんがいるんで」

 

その場で全員むせるという謎現象が起きた。

 

 

 

 

「ンン、オホン、気を取り直してtake2だ。

突然だが、風林火山緊急会議を開きたいと思う」

「何仕切りなおしてんですか、無かった事にはできませんよ、なによりリーダーの今の性格だと確実にモテませんよ。作者はリーダーのことキャラとして好きらしいですから上方修正待ってやがれください」

「メメタァ!!」

 

てなわけで、今日も今日で風林火山の馬鹿話が繰り広げられる所からスタートした。

いつもどおり毒舌サザナミ健在である。

 

「突然だが、風林k」

「今日は思い切って迷宮にでも突撃してみようか」

「最近頑張ったすから、やっと前線に追いついたって事っすか?」

「ボス戦に参加は厳しいかもしれないけど、上のステップを踏んでもいいレベルに到達したわけですね」

「ちぇ、追いついたのかと思ったじゃねぇか」

「まぁまぁスノラ落ち着いて」

「持ち上げといて落とされた感じだし落ち着けないっつーの」

「はいはい」

 

リーダーを無視して話を進めるのは、実はこれが初めてではなかったりして、恒例なのである。

詳しくは(本人のために)省いておく。

 

「俺もう泣いていいですか?放置プレイ趣味じゃねぇってのに……」

「お前も苦労してんなぁ……」

「え、エギル!わかってくれるのか! 」

「ほらよ」

 

エギルからあるものを渡されるクライン。

 

「ハンカチかすまねぇ、やっぱ持つべきものはダチだな……あれ?なんか硬くねぇかこれ……」

 

恐る恐るクラインは渡されたものを見直す。

 

「なにやってんだ?それ、領収書だぞ」

「はへ?」

 

チーンという効果音が聞こえてきそうなレベルでクラインは固まってしまった。

 

 

 

 

各層に存在する迷宮区と呼ばれる場所は、フィールドよりも強い敵がでてくるうえ、街までは遠いし、危険もあるため、基本的には攻略組しか行かない場所である。

今日はなれるために前線になってる11層の一つ下の層、10層の迷宮区に来ている。

 

「次、左2スノラ、カサギ」

「「了解」」

「残りは回り込んで挟撃」

 

ギルドに入ってからモンスターと戦い続けたおかげで今じゃ少ない言葉をかけるだけで作戦を伝えられることができる。

 

「そのまま攻撃ひきつけ!」

 

ヘイトを集めつつ、攻撃をかわす。

そして、アイコンタクトだけで一名を除いてやりたい事を伝える。

 

「「「「リーダー、今だ(っす)」」」」

 

ヘイトを集めている僕以外が後方に叫ぶ。

そこにはずっとしょげている赤いバンダナをした我らがリーダーがいるわけで。

 

「ぬおォォォ!やっと俺の出番か!」

 

やる気十分、オーバーキルじゃないのか?と思わせるような斬撃を相手にとばしてポリゴンに変える。

ちなみに、わざと省いていたわけではなく、本人がいじけて前にでなかっただけと、ここに記しておく。

 

「どうだ!俺の実力」

 

超絶ドヤ顔で仲間達の方に振り返る。

 

「はいはい、凄い凄い」(棒)

「あーお腹減った」

「なぁスノラ、こういう動きをしたらかっこよくないか!」

「いや、忍者っぽい動きとかお前やっても似合わねぇって」

 

基本的に誰も見てなかったので、またもやいじけそうになるクラインだが、最後の希望として僕の方を見る。

 

「……はぁ、リーダー、お疲れ様です」

「ぐす、アリスだけが天使だ……」

 

ガシッって音がなりそうな抱きつきをしてきたのでとりあえず回避しておく。

あ、転んだ。

 

「大丈夫ですか?慌てるからコケるんですよ」

「慌ててねぇし……」

 

そう言って起き上がるために手を伸ばす……が、そこに予想していたものはなかった。

 

「え?僕がこんなことでリーダーに手を貸すとでも?」

 

超絶にドSな笑みを浮かべて玩具を見つけた子供のように弄ぶ。

無論、クラインは体重を預けるべき場所に預けれなかったので無様なコケ方をした。

 

「いてて……てめぇサザナミ!今日という今日はぜってぇ許さねぇ、決闘だ!俺が勝ったら土下座して貰うからな!」

「ふむ……ならリーダーが負けた場合、女性プレイヤーに告白して玉砕してきてください」

「あぁいいぜ、絶対勝つからな!」

「じゃあ、初撃決着ルールですね」

 

何故か決闘か始まってしまった。

でも、このノリが平常運転の風林火山である。




どうしてこうなった!
解 対人戦書きたかったから

それでもこういった内容じゃなくてもいいじゃないかと自分で突っ込んでますw
ていうかサザナミさん書いてて、気がついたらあんな性格になってたひいぃ(恐怖


バレンタインデー前ってわけで、最初に風林火山メンバーの状況を書いてみました。
ムー、お前はそれでいいのかェ……
ていうかサザナミェ……爆発しろ(懇願)
スノラとカサギは期待どおり、愛してる

まぁ、こんなんですけど、会えないし、男だし、溜まるものは溜まります(何がとは言わない)
なので内心女の子とは触れ合いたいと思ってるメンバーです。




PS.この季節は受験生にとってバレンタインとかそんな生易しいものではありません。
この小説の読者にも受験生はいるわけで、是非、試験に合格して欲しいものですね。

クライン「受験ってのは、緊張するかもしれないけど、今まで努力してきたなら、必ず結果はでるからやれるだけやって頑張れよ!」

以上、クラインからの激励でした。
(あー、彼女ほし……)

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