ソードアート・オンライン―黒の剣士ともう一人の少年―   作:出席する白ウサギ

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第二層ボス戦最終話

言うて戦闘描写が苦手過ぎてイマイチ感が凄くて我ながらやばいです(´・ω・`)


護るための剣

アルゴから激励をもらってすぐに僕は動いた。

何故ならキリトと姉ちゃんが狙われていてピンチだからだ。

 

「大丈夫、今の僕なら……できる!」

 

確信を持って僕は動く。

特別ステータスが高いわけでも特別強いソードスキルが使えるわけでもない。

それでも、できると僕は確信している。

 

「間に合えぇ!!」

 

剣を構えて跳躍する。

空中で体勢を整え、敵の攻撃に上手く斬撃を当てることで受け止める。

スローモーションのように世界がゆっくり動いてるように感じる、敵の攻撃や僕自身の動きも。

だけど、ゆっくりでも身体は動く、敵の攻撃にあわせて動くことができる。

その時だった。

剣を振るい始めた瞬間、突如として剣が金色のの光を纏った。

これがなんなのかはわからない、でもこの光は力強さと安心を感じさせるものだと思った。

 

「はあァァァ!!」

 

雄叫びと共に僕の剣は相手の斧とかち合う。

辺りに物凄い音と衝撃波が散った気がしたけどそんなことはどうでもいい。

今は二人を守る。

 

「アリス!」

 

背後から心配していたかのような声でキリトが名を呼ぶ。

だから僕は安心させるために、敵の攻撃を押し切り隙をつくって振り返る。

 

「ごめん、待たせたね」

 

振り返ると、HPバーがレッドゾーンに突入して苦しそう--実際には痛みなんかはないが--にしてるキリトとこの世界では涙を隠せないためか、僕とキリトの状態を見て泣いている姉ちゃんが視界に入る。

悲しませてしまった……だから次は……次こそは悲しませないようにしよう。

 

「キリト、姉ちゃん!」

「アキ!無事だったのね」

「僕は……もう大丈夫だから、キリトをはやく回復させて」

 

言われて状況を思い出したかのように回復ポーションを飲ませる。

ていうか何気に膝枕されてる羨ましい……

 

「キリト、回復するまで攻撃は抑えるから、前線に戻れるようになったら止めを」

 

キリトの返事は待たず僕は前にでる。

敵は待ってくれないし、斧の威力は高い。

だけどそれがどうした、所詮は当たりどころがわかってる大振りな攻撃だ。

 

「そこっ!!」

 

自らの直感に近いものだけで攻撃を弾き返す。

黄金の光を纏った斬撃は僕の意志が固いようにその道を開かない。

でも、そこから攻撃に繋げて倒せるほど優勢な訳もない。

少しでもミスをすればお陀仏だ。

ならミスをしないようにするだけだ。

 

「簡単じゃないけど、やってみせる!」

 

なんたって僕は結城家の血を継いでいる。

兄はなんでもこなせて、姉もそつなくこなせる。

なら僕だってこれぐらいできるはずだ。

兄と姉ができる、なら弟の僕だって可能だ。

剣を掴む手によりいっそう力を込める。

兄ならこうする、姉ならこうする、その架空のイメージが自然と僕の脳内に流れる。

右、左、上にと、いろんな方向から敵の斬撃が襲いかかってくるが思い浮かべるイメージにしたがって僕は怯まずに凌いでみせる。

 

「アリス!スイッチ!」

 

後ろから声が聞こえると同時に僕の身体はすぐに動いた。

 

「ラストスパートだ、いくぞ!」

 

交代するときキリトの掛け声を聞いた。

 

「わかってる、後少し!」

 

敵のHPバーは最後のゲージを半分切った辺りで止まってる。

キリトがソードスキルを駆使して体力を削り、僕が敵の攻撃を受けて……の繰り返しで攻める。

 

「これで!止めだァ!!」

 

キリトの刀身が青く煌めき強烈な一撃が叩き込まれる。

だが、敵は最後の足掻きなのか無理矢理攻撃を止めるべくキリトの剣を掴む。

 

「なっ!?」

 

もちろんソードスキルは中断され大きな隙ができる。

そこを狙って斧はすぐに振り下ろされた。

 

「私も……いる!」

 

斧に対して細剣のスキルを当てることで相手の攻撃を中断させる。

 

「今よ!今しかない!」

 

キリトと姉ちゃんの間を抜け、敵の懐に入る。

 

「うおォォォォ!!!!」

 

渾身の叫びは後半部分、声にならないレベルまで叫び、それに呼応するように金色の光は輝きを増す。

そして、金色の光を纏った剣は敵をポリゴンへと変化させる一撃を放った。

ポリゴンは霧散して消え、一拍置いてファンファーレが鳴り響く。

 

『CONGRATULATIONS』

 

目の前にウインドウが開き、次にLAボーナスとしてのアイテムが表示された。

 

「やったなアリス、最後のあれはなんだったんだ?」

 

キリトに尋ねられたあれとは金色の光についてだろう。

 

「さぁ?僕自身も無我夢中だったからわから……な……」

「アリス!!」

 

言葉を最後まで紡げずに倒れる。

あーあ、悲しませないって決意した側から姉ちゃんの悲しんだ顔が見えちゃったよ……

 

 

 

 

「リッちゃんは疲れて眠ってるだけみたいネ」

 

簡単に診察(といっても様態を確認するぐらい)をしたアルゴの言葉に一同は安心する。

 

「よかった……、いきなり倒れるから心配しちゃった……」

「ったく、心臓に悪い奴だなぁ……」

「全くだな、しかし最後のあれはわからないままか」

「βテストでもあんなのは見たことないし、見た感じソードスキルのような決まった攻撃でもなさそうだったし、なんなんだあれは……」

「ま、ボスは倒せたし、アリスやキリト、お前も生きてる」

「そうね、エギルさんの言う通り、今はそれだけでいいんじゃないかな?」

「俺としては気になって仕方ないんだけど……」

「キー坊、キー坊、空気読もうナ?」

 

アルゴの言葉にそこから先の言葉がでないキリトだった。

 

「とりあえず、アリスは俺が運ぶから、キリト達はゲートの方をアクティベートしてくれ」

「わかった、……アスナはどうする?」

「アキ……えっと、アリスのことは心配だけど私も行くわ。私が弱かったばかりにこんなことになったわけだし、少しでもはやく強くならないといけないから」

「オレっちはリッちゃんの事が心配だから一緒にいるヨ」

 

キリトとアスナは先に進み、エギルとアルゴはアリスと共に進むことになった。

 

「そういや、アルゴとアリスって初対面だったんじゃないか?なのに気にかけるって珍しいな」

「キー坊、オレっちにもいろいろあるのサ。金色の光の事とか聞かないといけないシ…………それに、あんなに強い思いを聞かされたら惹かれちゃうシ」

「ん?」

 

最後はキリトにすら聞こえないくらい小さな声で紡がれた。




個人的な目標『一週間以内に投稿』ギリギリいけました(笑)

スマホ変わって、ミリオンアーサーやらなんやらやり始めたり、新しくSONYイヤホン買ったことで重低音マジやべぇ状態で歓喜しすぎて発狂しかけたり、テストが近づいてきて成績的に死にそうで忙しくてたまりませんw
くそぅ、小説読む時間や書く時間が短くなってしまう泣
さらには東方の同人誌買ったりとかノゲノラやAB!の画集を買ってしまったりで更に時間が無くなって……
1日の時間増えないかなぁ(遠い目

今回は第二層ボス戦最終話です。
初ボス戦描写に加え戦闘描写がずっと続いていて書くのがとても難しかったのです、正直これでとても時間かかっています(笑)
やっと終わった!感が凄くてもう次の話はなんとなく形になってきています、戦闘描写系は思いつかないけどね!
まぁ、思ったとおりに自分でも進まない事がほとんどなんですけど……

さてさて、アリス君の謎の光になんか気がつけばアルゴが……あれ?ってリアルに思ってます。
なんでこうなった!後悔2割ぐらいですけど(笑)

ではまた次の話頑張って書きますね(>ω<)

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