ソードアート・オンライン―黒の剣士ともう一人の少年―   作:出席する白ウサギ

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新しいスマホに変えたのでまだ操作になれず、ミス等があるかもしれません
また、文字の種類など(主に……)が違うということがあるかもしれません
申し訳ありません


恐怖を刻む剣

「次!右からくるぞ!」

 

誰かが叫びそれを聞いた人は右からくる攻撃を難なくかわす。

 

「次!ゴーレムの左フック!」

 

次の攻撃もかわす。

戦闘が始まってからだいぶ時間が経過したけど誰もやられていない。

むしろ、攻撃がパンチやキックで大振りなせいもあってゴーレムは攻撃を当てれていない。

 

「キリト君!スイッチ!」

 

姉ちゃんの合図と共にキリトが前に出る。

剣が煌めきゴーレムを斬り裂く。

 

「ぐっ、やっぱ硬いからかダメージが全然通らない……」

 

姉ちゃんとキリトの攻撃でも体力はそんなに減らなかった。

 

「やっぱり弱点と思わしき場所を攻撃しないと」

「でも、それは高い場所に……」

「だったらこれしかない!」

 

何を思ったかゴーレムのパンチを向かい打つキリト。

 

「お、おい……なにやってんだよ」

「今なら腕を伝って登れる!」

 

言われて気づく、パンチを受け止められるとゴーレムは硬直している。

それに腕は丸く曲線だが登れないことはない。

 

「了解!」

 

僕と姉ちゃんは腕を伝って弱点を狙いに行くため、駆け上る。

 

「はあぁぁぁ!!」

 

姉ちゃんが肩の肉?が露出してる場所に剣を突き刺す。

僕はまだ先を目指す。

狙うは目だ。

 

「そこだぁ!!」

 

AGIにものを言わせた速度のまま勢いに任せて剣を突き刺す。

 

「いいぞ!HPが物凄い勢いで減ってるぞ!」

 

下からエギルさんの声が聞こえる。

 

「よし!いける!」

 

HPの減りから自信を持って僕は確信した。

しかし……

 

――この確信は最悪な方向へと裏切られた――

 

突然地鳴りの用音が鳴り響く。

 

「うぉっ……揺れ……んなよ……」

 

振り落とされまいと僕は突き刺した剣にしがみつく。

だが、ゴーレムが振り払おうと暴れる。

 

「きゃあっ!」

「アスナぁ!!」

 

姉ちゃんの悲鳴とキリトの叫びが聞こえるがそっちに意識を向ける余裕はない。

 

「降りてこいアリス!このままじゃ危険だ!」

「まだ……いける!」

 

揺れが少し収まった所を見計らって更に剣を奥深くへと突き刺す。

 

ゴゴゴゴゴ

 

また地鳴りみたいな音が鳴る。

 

「っ!!アキ!!」

 

姉ちゃんの声を聞こえた時には僕は宙を舞っていた。

 

「アリス!!」

 

キリトの叫び声も聞こえる。

でも、僕が今なぜそうやって名前を呼ばれてるかわからず、宙を舞っているかもわかんなかった。

まるでスローモーションになったかのようにゆっくりと僕は落ちていく。

 

(あ……振り落とされたんだ……)

 

そう悟った時には既に遅く、右側からゴーレムの拳が近づいてきてる。

空中にいる上、不安定な姿勢なのでガードはできない。

 

ドンッ!

 

鈍い音が響くと同時に地面に叩きつけられる。

 

「ガハッ!!」

 

だが、これでゴーレムの攻撃は終わらなかった。

僕の倒れている場所を黒い影が覆う。

それはゴーレム自身が自ら左腕をもぎ取り、そのもぎ取った腕を叩きつけてきた。

 

「ッ!!」

 

気づいたけど、動けなかった。

HPバーが6割削れ、尚且つ麻痺の状態異常。

でもこの時はステータスで動けない等ではなく僕自身が恐怖からか動けなかった。

 

「うおりゃあぁ!!」

 

やけくそな叫びが腕に当たる直前に聞こえた。

その直後、腕は振り下ろされたが僕には当たらない。

 

「ぐぅっ……大丈夫か?」

 

その巨体で……僕に来るはずだった攻撃を受け止めるのは……

 

「エ……ギル……?」

「一層でも似たような事があったが……重過ぎて弾き返せねぇ」

 

やっと、僕の感覚が今あってる現実を理解し始める。

 

「ッ!!」

 

ここにいたら……僕が……僕のせいでエギルさんが……

 

「アリス!エギル!」

「キリト!こっちはいいから早く止めを」

 

ゴーレムのHPバーはすでに最後のHPバーでレッドゾーンに達している。

エギルさんが前に立ってるから詳しくは見えなかったけど、ソードスキルの光が溢れ、ゴーレムのHPバーが減る。

 

「や、やったか?」

 

HPバーがゼロになる瞬間、誰かが叫ぶ。

 

「これで……」

 

黒の剣士、キリトの呟きが辺りに響いた。




新しいスマホに変えてからの初投稿
今回は短いですが、少しずつ操作に慣れた上で文字数を増やしていきたいです。

ボス戦ですが、腕をもぎ取った行動やアリスの麻痺については次回説明が入ります。

PS.クライン登場させたかったけどまだ先だorz

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