ソードアート・オンライン―黒の剣士ともう一人の少年― 作:出席する白ウサギ
駄文でも最後まで頑張りたいです。
あ、更新途絶えたら豆腐メンタルなんで逃げたか行き詰まったかのどちらかになるかと
……たぶん(--;)
現代日本に生まれ、裕福な家庭で育った。
僕――結城 彰斗――はとても幸せな毎日を過ごしていた。
父は日本にある会社の社長で、その跡取りとして兄が頑張っていて、更に美人で自慢の姉がいる。
母も仕事人らしく忙しそうにはしているが何かと家に帰ってきては僕達の面倒を見てくれている。
そんな生活がある日を境に失われるとは思ってもいなかった。
――――ナーヴギアと呼ばれる物が世に広まり、話題のVRMMOができるということから僕や兄も興味を持ち、一台入手するだけでも一苦労というのに兄は二台用意した。
βテストには受からなかったから実際にはわからないけどβテスターの感想ではとてもリアルに作られていてまるで現実のよう、もうひとつの世界がそこにあるって言うほど凄かったらしく、ナーヴギアが届いた時に僕は舞い上がってしまった。
VRMMORPG『ソードアート・オンライン』
これが第一号のナーヴギアを使ったゲームだ。
構想としてはアインクラッドと呼ばれる塔があり、最上階の100層を目指すというものである。
もちろん、RPGだから道中にはモンスターがいる。
それらを剣だけで退けていくゲームだ。
『すまない、明日会社が忙しくなりそうで数週間帰ってこられないかもしれない』
「ってなわけだから父さんの手伝いがあるからソードアート・オンラインはお預けか…」
兄と一緒に初日から最前線を戦うプレーをしたかったのにこれは残念だ。
仕事があるから仕方ない、僕は納得する。
「あ、代わりに明日奈がやるか?結構面白いらしいし、戦闘以外にも料理とかできるらしいよ」
「そうね…二人がそこまで熱を入れてるから気になってたしやってみようかな」
兄の代わりに姉――結城 明日奈――がやってくれるようだ。
「兄ちゃんの代わりに姉ちゃんがやるけど、うまくフォローしてやれよアキ」
「うん、任せて」
兄からアキと呼ばれ、大きく頷く。
そして、2022年11月6日…僕達はデスゲームと
化す鋼鉄の城へと旅立つことになるとは誰も知らない。
時は2022年に入り春先の4月終わりからソードアート・オンラインと呼ばれる家庭用VRゲームのβテストが始まった。
そして半年のβテストを終えて同年11月1日からソードアート・オンラインは発売された。
僕や一緒にやる予定の姉ちゃんは兄ちゃんが用意してくれたナーヴギアを使ってinする予定だ。
それにしても一台3万9800円もするのにVRということもあり馬鹿売れしてるってのによく二台も確保したもんだと思う。
兄ちゃん曰く『こういうのにはコツがいるんだよ』
たぶん、それはコツじゃなくてツテだと思うが口にはせず苦笑を返しておいた。
ソードアート・オンライン、略してSAOの正式サービス開始は11月6日からでサービス開始まで幾度となくナーヴギアを被って電源を入れた。
まぁ、ゲームはできずに自分の作成しておいたアバターが映るだけなんだけど。
僕が作ったのは金髪ロングで女顔、体格も女っぽくして、名前はAlice<アリス>だ。
不思議の国のアリスをイメージしている。
一応言っておくが女装癖や中身が女って訳じゃない。
アバターの見た目を女にするだけで対人戦では油断してくれるし、何かとアイテムをプレゼントされたりと得だからだ。
まぁ、ネカマプレイだけはやめとけって兄ちゃんに言われてるから似せてるだけなんだけどね。
ボソッ(意外と釣れるけど……
11月6日が遂にやってきた。
ついさっきまでわくわくしてハイテンションだったけど今は落ち着いている。
何故かって?だってinする直前に姉ちゃんが
「最初は自分の実力でなんとかしたいから…そうね…数日したら連絡いれるわね」
なんて言われたものだからとてつもなくローテンションになりました。
はい、そこ!シスコンとか言わない!
僕は家族がとても大好きで大切にしてるだけなんですー、コンプレックスとかじゃないんですー。
「一応僕のアバターはアリスっていう名前にしてるから」
とだけ伝えておいた。
さてと、ゲームを始める前に現実<こっち>でやることはしておいた。(長時間プレイのために栄養あるもの食ったりとかね)
待ちに待ったゲーム<向こう>に行くためのキーワードを僕は唱える。
「リンクスタート!」
あ、そういや姉ちゃんのアバター名聞くの忘れた