夜天の書~蒼月~   作:夜天蒼月

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さて、早速後編スタートです!


後編

時刻は午後21時、食事も終わり、いよいよ作戦を結構する

「なあ、紅茶を淹れたいんだがいいか?」

 

「どうしたの急に……紅茶なら私が淹れるけど?」

 

「そうだけど、最近レポートとか忙しくて疲れているだろ?俺が淹れてやるから手錠外してくれない?逃げたりしないんだしさ…」

 

「わかった、今外すね……」

 

そう言って彼女は手錠を外した……。この時を待っていた長袖シャツの袖の裏に仕込ませておいた睡眠薬を取り出し、砂糖と一緒に睡眠薬を混ぜる。

そして彼女に渡した

「クララはミルクティが好きなんだろ?ほら…」

そう言ってミルクティーを渡す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうなんだけどたまにはそっちのレモンティーがいいな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かかった・・・!!

これは賭けに近いが、ここ最近の彼女はレポートの作業に没頭し、徹夜などかなりしているほどだ・・・

そこで好物のミルクティなぞ飲めば眠くなってレポートに集中できなくなる。

だからレモンティーの方に睡眠薬を入れた。一歩間違えば計画は失敗する、内心かなり不安だった。

 

「りょうかい、はいよ」

 

「ありがとう」

そう言って彼女はレモンティーを飲んだ

 

彼女がレモンティーを飲んで10分後、

 

「なんか眠くなって・・・・・き・・た・・・・・」

 

そう言って彼女は深い眠りについた。

 

俺は急いで家を抜け出し必死に走って公園に向かった。だが監禁されたからか、体が鈍く重い。

息を切らしながらも、俺は公園についた。

俺はすぐさまシンヤの車に乗り、この場から離れた。

だがおそらく彼女はシンヤの車を把握している可能性が高い。なぜなら逃げる5時間くらい前、

 

「そういや、帰るとき、青い車が走ってたの見たけど……ほら、この通りってめったに車走らないし、それに青い車ってなかなか見ないじゃない?」

 

だからナンバーも記憶しているはず、そこで俺はシンヤにある提案をした。

それは途中で車を入れ替えることだ。だがただ入れ替えるとバレてしまう。なので俺はあるやつに連絡を入れた。高校時代の友人江原 大智《エバラ タイチ》、佐々木 智明《ササキ トモアキ》、窪田 ヤストキ《クボタ ヤストキ》だ。

まず、デパートの地下の駐車場で、彼と待ち合わせをした。10分後、タイチがグレーの車に、トモアキとヤストキがブルーの車に乗ってきた。

ヤストキは実家が車を生産している会社の経営をしており、トモアキの分の車を揃えるのは造作もなかった。

 

さて、こっからどうするのかというと、方法は簡単だ。俺はタイチの車に移り、そのまま逃走。

一方シンヤとトモアキ、ヤストキは、近辺を適当に走ってもらいそれで撹乱。

 

そして俺は服を着替え、逃走を開始した。

途中、クララらしき人物を見かけたという報告があったが、もしそれが本当なら一刻も早く遠くに逃げなければ行けない。

 

そしてバレることなく街からかなり遠く離れたところまで逃げた。

どうやら成功のようだ。俺は降ろしてもらい、船に乗り、船長に無理を言って、無人島に向かわせてもらった。

 

そして俺は無人島に着いた。

俺は生きるためにもここで生活し、強くならなければ行けない。おそらくここもいつかはバレてしまうそうなった時のために………

 

こうして俺の1年に及ぶ無人島生活が始まった。

 

最初は筋肉を鍛え、食料も狩りをし、自給自足の生活をしていた。寝床を洞窟の中にし、少しでもバレないようにと徹底した。

 

体がある程度しっかりしてきたある日、俺は猛獣と死闘を繰り広げた。そう巨大なイノシシだ。俺はなんとか倒し、それから、狩りの対象を小動物から大型の猛獣に変えた。

 

周囲の動物を狩り尽くしたある日、俺はまた睡眠薬を盛られた時のことを考慮し、毒キノコや虫を食べ始めた。最初は毒に耐えられず、何度も死にかけたが、今はそこらの毒じゃ死ななくなった。

 

それからも俺は鍛錬を続けた。クマと戦い、傷を負ったものの倒すことができたりと、徐々に強くなっていった。

 

こうして俺は1年間修行をしたのだ。今ではクマなど瞬殺できるほどだ。

 

 

そして俺はクララのいるあの街に帰ってきたのだ。

懐かしい街並みに心を躍らせ歩いていたら俺は奴にあってしまった…

 

「久しぶりねえ……翔…私を置きざりにして、どこに行ってたのかしら?」

そう言ってどこから包丁を取り出した

 

「危ないからしまっとけ、怪我するぞ?」

 

「そう…やっぱ私のことなんかどうでもいいのね、ならあなたを殺して私だけのものにするわ…」

 

ここで暴れるのはマズイ!!そう思い全速力で逃げた。そう、追いかけてくるのを信じて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その選択が甘かったのだ……

結論を言うと俺はクララの投げた包丁に刺さり死んだ。彼女はどこまでも俺の予想を上回ることをしてくれた。なぜなら投げた包丁のスピードがあまりにも速すぎて一瞬で俺の首を刺したのだ。

距離は充分離れていた、なのに恐ろしい速さでしかも正確に狙ったのだ。

 

 

こうして俺の人生は幕を閉じたのだ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-随分と面白い人生だったね-

 

 

誰だ?俺は死んだはずじゃ……

 

-そう…君は死んだんだ-

 

ならお前は誰だ…それにどこにいる?

 

-ここは神の国の【輪廻】の間。そして俺は・・・-

「神だ」

 

「そうか、その神が俺になんのようだ?」

 

「随分物分かりが良いじゃないか。僕はね……君に興味を持ったんだ」

 

なんだこいつ・・・

「早速だけどさ、君がなぜ殺されたかわかるかい?」

 

「それは、あいつが俺を自分だけのものにしようとしたからだろ?」

 

「んー、それはそうなんだけどさ、言い方を変えるね・・

 なぜあんなにも鍛えたのにあっさりと殺されたかわかるかい?

 

 

「っ……!?どういうことだ!!」

 

「まあまあ、落ち着きなよ。彼女……天音 夢楽はね・・・転生者なんだよ。」

 

「転生?なぜそれが関係するんだ?」

 

「彼女は俺たち神から一つ特典をもらったんだ。ちなみに特典は身体能力の強化。彼女は転生する前ね、体が弱かったんだ。それでも生きようとしていた彼女は生命力の塊のようなもんでね、俺は転生させたんだ。その時、彼女は「次の人生では素敵な恋をしたい!」て言ってたよ。まさかこんな悲劇を生むとは思わなかったけどね……」

 

「それで俺はあの時いじめられているところを助けたら惚れたってことか」

 

「そ、おそらく彼女にとっては白馬の王子様のように見えたんじゃないかな?あと約束は覚えているかい?」

 

「それが覚えていないんだ・・・」

 

「君はあの時「またお前をいじめるようなやつが出たら俺がぶちのめしてやる。俺がずっと守ってやる!」これさ、君がプロポーズしてないっと言っても世間的に見ればプロポーズに聞こえるぜ?」

 

確かにな・・・

 

「それに君がなぜ監禁されたかというとさ、同じ大学の女の子にほっぺにキスされたでしょ?あれ実はクララさんは見ていたんだよね。まあ他にもいろいろ理由はあるけど、君はイケメンの部類に入る。中学入ってからより一層モテたでしょ?彼女は見捨てられるかもしれないとかいろいろ負の感情がうずまいて結果エスカレートしちゃっのさ」

 

なるほど……これですべて繋がったな

 

「ま、死んじゃったのはしょうがないし知りたいことは聞けたから思い残すことはないかな……」

 

「そっか・・・じゃあ、早速だけどさ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君、転生しない?」

 

 

は?転生?どうなるんだ俺・・・!?

 

 

 

 

短編第一弾 僕と彼女狂愛劇 完?

 




以上で終わらせていただきます
どうでしたでしょうか?
これからも思いついたやつをじゃんじゃん載せていくので、これからもよろしくお願いします!
なお、この話の主人公である水無月 翔が転生する話はいつか書こうかと思います。
ではまた別の話で会いましょう!

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