やはり俺の学園都市生活はまちがっている。   作:鴇。

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3話でーす

次は1日あくかも、よろしく



追記。文法作法なる者の修正


YesラブコメNoミー

第3話

 

 

 

「へぇ…意外と広いもんだな。これなら布団さえ買えばちゃんと寝るところも作れるな。」

 

 基本的な家電製品は最初からあり、テレビやソファ、テーブルまでついている。流石にチープそうな物ばかりではあるが、学園都市だ。よほどのことでもなければこれでも外のものより有能だろう。

 

 

 学園都市の学生ってのは優遇されてるんだな、まぁ学生の街だしな。

 

「そうかしら?私が住んでいたところはもっと広かったわよ?」

 

 

 ん……こいつなんで自分から墓穴ほってんの……チャイルドエラーって言ってたよね? ね?

 

 これでは返す言葉も選ばれてしまう……これって俺がコミュ障だからなの? そのせいだろうか? いや、そのせいではない。ってか反語ってこれであってたっけ。

読書家の名が廃るッ!

 

「お、おぉ……お前すげえところに住んでたんだな。」

 

「えぇ、そうかもしれないわね……親がいい地位を持っていてね。今となってはそんなものとは関係はないけれど……」

 

 

 しかし疑問が残る。金銭的に問題があるわけでもない……しかも特に知的障害やその類の発言は見られない。Sだけどね、超サディストだけどね!

 まぁ、出来た子に腹が立つ……と言うことはありえる話かも知れない。しかし親もできた親だという……最悪DVとかが考えられる……まぁ俺が考えても解決するわけじゃない。

 

 この辺りは突っ込まないでおこう。今回に関しちゃ雪ノ下が墓穴を掘ったんだが…

 

「ところで雪ノ下、腹減ってるか?」

 

 問いつつ、調理器具を確認してみる。

 

 無かった。

 

 そりゃ、そうだよな……あるわけないじゃんかな、頼む! 要らないと言ってくれ!

 

「少しすいているけれど、もう寝るにはいい時刻だし明日にしましょう。」

 

 よっしゃ。まぁ見るからにあまり食わなさそうな体型だしな。つーかなんで自然と俺がつくろうとしてんの ?やっぱり俺専業主夫むいてるぅ!

 

「それとも食材も調理器具も今から買いに行くのかしら?」フフッ

 

 わざわざ言わなくてもいいじゃん…優しいでしょ? ねえ、私優しいでしょ? みたいなもんだぜ? 雪ノ下に限っちゃ、ただいじめたかっただけなんだろうが、いい迷惑だ。

 

「わかってたのかよ……まぁ明日にしてくれると正直助かる。」

 

 といいつつ簡易的なベッドにシーツを敷き始める。

 

 その行動が雪ノ下には俺が寝床を確保する動きにも見えたようだ。

 

「あら、あなたまさか私に床かソファで寝ろと言っているのではないのでしょうね」

 

「生憎、女子にソファで寝てろって言えるほど図太い男じゃねえんだよ」フッ

 

 ほんと、言えたらいいのになー、いやでもコイツの場合ならなんか寝つくまで心抉られて寝つけないかもしれないからこれで良かったのかもしれない。どんな不安だよ。

 

「なぜ誇らしげなのかしら……まぁいいわ、あなたこう見えて意外と気が利くのね」

 

 当然だ。ぼっちは気遣いってのが命だからな。臆病なだけでは…………など言われてしまえばその通りなので言い返せないが。

 

「へいへい、どーもありがとうな」

 

「猫には…今晩は水だけで我慢してもらおう…ごめんな」ナデナデ

 

 猫は夜行性だから結構辛かったりするんじゃないか?

 

「ニャー…」ゴロンッ

 

 こ、こいつっ!! 寝やがった!

 

「……」ムスー

 

「あぁ、また暇なときお前が相手してやってくれ」

 

 雪ノ下に気を遣える俺ってばマジいいやつ!! そろそろ俺はモテていい頃だと思います……いや、雪ノ下が露骨過ぎるだけなんだとは思うけどね

 

「え、えぇ、当然よ、私が拾ってきたんだもの」♪

 

 

 わー、ウレシソウダナー

 

 

「まぁ、今日はもういい頃だし寝ようぜ、正直、眠い」

 

 と言いながら寝巻きを取りだし着替え始める。が視線を感じる。

 

「どうした雪ノ下」

 

「いえ、私も着替えたいのだけれどそのまま向こうを向いていてくれないかしら?」

 

 

 ナニコレフラグ?ラッキースケベのチャンスですか?どこぞのツンツン頭…あぁ、この作品の人物だから言うわけにはいかないな。(メタ)

 

「見たら……どうなるか分かってるわよね?」ニコリ

 

 突如脳内を走馬灯が走り抜けた。

 

 あ、見たら死ぬわコレは。

 

「み、みようとなんて思ってないし?」

 

「そう、それならいいのだけれど」

 

 あぁ、あと

 

 と雪の下は続けた。

 

「もし寝込みを襲おうとしたら警察……この街では警備員(アンチスキル)というのだったかしらね、なんにせよ然るべき処置をさせてもらうわ。」

 

「いや、襲わねえよ! お前は俺を何だと思ってるんだよ! 八九寺ならまだしも。」

 

ほんと、なんだと思ってるの、半吸血鬼だとでも?

 

「え? 性犯罪者?というか、八九寺って何かしら、あなたロリコン?」

 

「いや、知ってるじゃねえか、なんだよ、ガハラさんには見えないんじゃ無かったのかよ。」

 

 というか、こいつ知ってるのね、本とか沢山読みそうではあるけど。戯言シリーズとか好きそうだわ。

 

「私の体重は5キロではないわ」

 

「あ、あぁそう……ってかノリノリじゃねえか……」

 

 

 

「フフッ……冗談よ。あなたはそんなことしないわよね。したら……コロス……」

 

 え? 今殺すって、言わなかったか……?? 気のせいだよね…絶対に襲わないようにしないと……具体的にはネットサーフィンして一人で夜の営(ry

それってオナ(ryじゃんかよ……

 それはそれで殺される気がする。

 

 これが更生前ガハラさんの威力か……

 

 

「だから襲わねえって、安心して寝ろ。」

 

 ようやく、寝ようとおやすみを言ってソファに寝転がった。まだ何かあるのか雪ノ下が申し訳なさげに問うてくる。

 

「本当に、遠慮無くベッドを使わせてもらうわよ?」

 

 

 そんなことか。

 

 

「あぁ……いいって言ってんだろ。」

 

 ちょっと未練あり気な声になってしまった。

 

「ありがとう……その、おやすみなさい」

 

「あぁ、おやすみ」

 

 

  

 とは言ったはいいものの、これがなかなか寝れない。1メートル離れたところに美少女が寝てるとか……どんな状況だよ、ねれるわけねえじゃねえか。あぁ〜、なんで泊まらせてやるなんで言っちまったんだろ……あぁ^~ 心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

 

 お、落ち着けよ自分。

 

 

 この動悸(興奮)を抑えることが神様からの試験だと思えばいい、理性を試されているのだ!! 何妙法蓮華経何妙法蓮華経何妙法蓮華経…ん? 我が家は南無阿弥陀仏か…?

 

またもやつまらない事を考えていると結構時間が経っていた。さすが仏教。さすが神。困った時の神頼み。時間がたったら問題が解決されるわけでもないんだがな。風化してどうでもよくなった時にその話題を振る。それで問題の関係者が許したら解決……そんな風に誰もがうすら寒く問題から逃げていく。

 実際は過去のことをそんなにいじったらしく言うな。そんな無言のの圧力だというのに。またそれすらも風化させてしまったいるのか。

 

 ふと、雪ノ下の方を見ていると。

 

 寝ていた。

 

 それはそれは気持ちよさそうに。

 

「黙ってたら可愛いのにな……」

 

 雪ノ下の純粋無垢な寝顔を見てるとむしろ俺の心が癒されていくようだった。なんかキモいけど。まぁそう感じたのだ、正直に。

 

 さっきまで劣情を催してたのが恥ずかしい。

 

 さ、寝るか。

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

「……くん…ひ…がやく……」

 

「スースー」

 

「はぁ…仕方ないわね」

 

「冷たッッッ!!!」

 

 何が、あったのか。

 結論から言おう、

 俺は全身をくまなく冷やされていた。本当に360°全てから。体表をくまなく。

 いやおい、もっと普通に起こせよ、最悪俺は一生眠ることになったぜ? コールドスリープって体験ができそうでした!起こしてくれる人はいないだろうけど。

 

「あら、起きてしまったのね。」チッ

 

 

 え、やっぱりそういうつもりだったの? この子怖い。

 

「今お前舌打ちしなかったか……?まぁいい朝ごはんを……」

 

 そう言えば忘れていた

 

「買いに行くか」

 

「もうどうせなら調理器具も一式買ったらどうかしら?」

 

 

 まぁそれもそうだな。

 

 

「あぁ、そうするよ、じゃぁな。昼までには戻るわ」

 

「まちなさい、私も行くわ、あなたの目で質のいい商品を選べるとは思えないもの」

 

 

 ……っついてこようとするとか、一瞬俺のことが好きなのかと思ったぜ。しかしまぁこいつ、いちいち俺を傷つけて来やがる……

 

「まぁ20、30年と科学力が発展してんだ、どんなフライパンだって外じゃ高級品になるだろうけどな」

 

 知らんけど。

 

「じゃ、いくぞ」

 

「えぇ、食料品も忘れちゃダメよ?」

 

「わかってるよ、お前は俺のオカンか」

 

 

「立ち位置的には主人ね。」

 

「は?逆だろ、泊めてやってんだから…」

 

逆になんで主人だと思ってんのか分かんねえよ。

 

グダグダと言い合ってようやく学生寮を出たのだ。

 

 

 

 

 

 




前書き通り少しあくかもです

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