やはり俺の学園都市生活はまちがっている。   作:鴇。

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字数が少なくなってきてる……これは倦怠期ッ!

という冗談(でもない)はさておきアニメなかなかハイペースだと思うのですがどうでしょうか。

小悪魔…大魔王雪ノ下の登場です。

次の投稿遅くなるかもです


そして俺は雪ノ下に出会う。

第17話

 

 

「こーまちだよー!」

「がふっ……重い、どけ……」

 そんな撫子だよー! みたいなテンションで来られても対応できん。嘘ならくれてやる、金を出せ。あと昨夜からずっと雪ノ下になじられ、小町には嫁がなんたらとか言われ、その度にやはり赤面することもない雪ノ下からなじられたんだ、寝ても覚めても疲れが取れない。

 

「朝からテンション低いよお兄ちゃん、あと重いとか小町的にポイント低いよ」

 なんか妹がぶつぶつ言ってるけど大したことじゃないのだろう、よって俺はねる。

「そうだな、おやすみ」

 

「雪乃さん朝ごはん作ってくれてるんだよ! 食べないとダメでしょ!」

 

「……冷蔵庫に入れてたら腐らん」

 

「お兄ちゃん……流石にそれは失礼だよ」

 

 仕方ねえなぁ……小町きっての頼み事だから聞くけど次はねえからな?

 

「そうだ、お兄ちゃん、この部屋本当に何もないから、買い物に行こう!」

 

「え、やだ何それ、夏のど真ん中に外に出るとか怖い」

 

「別に生活に必要なもんは一通り揃ってるだろ」

 

「いや、ぜんっぜんないから、洗面台にしか鏡ないんだよ? もっと良く見た方がいいよ? 鏡」

 

「余計なお世話だ」

 あと普通に傷つくからね? それ。

 

「……まぁ、しゃあねえか、お前も来たばっかだし、物少ないのは事実だし」

 

「さっすがぁ〜、じゃあお兄ちゃん早くご飯食べてね」

 そう言って小町はそそくさと雪ノ下の所に向かう。

「部屋、狭いな……」

 俺は寂しく一人分だけ残っているご飯に手を付けた。

 

 

 

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「今日は楽しかったです、雪乃さん!」

 

「えぇ、まさか私も行くとは思っていなかったけれど」

 

「まーまー楽しかったからいいじゃないですか!」

 

「そうね」

 楽しげに会話して彼女達は歩いて行く。

 そして思う。俺は彼女達を守ることができるだろうか。そのために自分ができることは何かと。

 

 

 

 

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 場所は雑貨屋。そのあたりで違和感に気づいた。そのあと小一時間ずっとその違和感は続いた。

 

「ちょっとトイレ行ってくるわ」

 

「えぇー……今いいところなのになぁー早く帰ってきてよお兄ちゃん」

 

「はいはい」

 

 いいところって、さっきからそのクレーンゲーム何回してるんだよ、それもう取れねえよ店員さん呼べよ。天才ゲーマー『   』ならすぐ取ってくれるだろうが、貸し。とか言ってなんやかんやめんどくさいだろう。

 

 トイレ、とは言ったが全くそう言う事ではない。違和感の正体を突き止めるだけだ。

 

「早く出てきてください、バレバレですから」

 

「あははは、気づいてるとは思ったけどすごいね君。一度も背後を振り返ったりしなかったでしょ」

 そういいながら距離を詰めて来る。

 そりゃそうだ。ヘタに振り返ってでもして、目が合ったらそれこそ終わりじゃないか。

「それなのにこっちの位置がわかってるかのように妹と雪乃ちゃんの背中を守るなんて」

 

 ……いや、それは多分俺が小町のテンションについていけてないだけです。後近いです離れてください、指をほっぺたにグリグリしないでください。

 

「まぁ、いいや、知りたいことは知れたからかもう十分かな〜」

 

 俺からパッと離れて首を傾げる。

「なにか聞きたいことある?」

「……そりゃ、たくさん。なんで、妹ってことと雪ノ下の事を知っているんですか」

 

「私の名前は陽乃、苗字は」

「雪ノ下、ですか」

 

「やっぱり察しがいいね君、話してて楽しいよ」

 楽しい、楽しくないはどうでもいいが、本当なのだろうか、表情ははっきりと笑顔なのに読み取れない。

 

「それくらいならなんとなくわかりますよ」

「そうかなー? 似てると言われた事はあんまりないんだけど」

 

 あぁ、そうだろう。さっきから何度も何度も見せる笑顔。作り笑い。完璧なタイミングでの相槌や表情は全て雪ノ下のそれに近しい物がない。

 何故かわからないがそれでもわかる。全てが正反対と言ってもいい程なのに。

 

「それで、小町ことはなんで知っているんですか」

 

「小町ちゃんのことだけじゃないよ? 当然、君の名前だって、雪乃ちゃんがこっちに来て誰と接したかもだいたいわかってる」

 

「ストーカーしてるのは今日だけじゃないということですか」

 

「さぁ? それを教える義理はないと思うけど?」

 

「埒があかないですね。じゃぁ何が目的ですか、ただのシスコンなら何も言わずこのまま引き返します」

 

「雪乃ちゃんのことは大好きだよ?」

 ただ笑顔でそう言ってのけた。最初から変わらぬ笑顔で。

「そうだね、雪乃ちゃんが話していないなら私がいうことはないわ、ただの家族の揉め事よ」

 

 そうだとしたら、なぜ俺と小町のことまで知る必要がある。

 

「そんな怖い顔しないでよ比企谷君、『アレイスター』だって君のことを気に入ってるみたいなんだからさ、『雲川』の方は大して気にしてないみたいだったけどね」

 

 雲川……というのは差し置いて、アレイスター? 

 

「そろそろ分かったんじゃない? 雪乃ちゃんのストーキングは二の次、本当は君に用事があったんだよ」

 




……はいはーい! 雪ノ下ってつまり、あねのんです。

この人が出てくると俺ガイルのいい意味で嫌なところが浮き彫りになる気がしませんか?
いつかオリジナルを書くときはこんなキャラを書きたい。

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