西暦2021年前に転生したんだから科学者として頑張るしかないでしょ!!   作:namaZ

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お気に入り有難うございます!!
何気に感想楽しみに待ち構えてるのでよろしくお願いします!!
自分でも展開速い?ってくらい速いです。こんな感じでいいんでしょうか?









第五次観測

 二年後。

 十二歳になりました。西暦2016年って俺が生きていた前世を超えちゃったよ。西暦2021年までもう残り五年しかない。

 日本の長野県の北部に居ます。原作知識はこれっぽちも覚えてないけど、『七星村』って単語は記憶に残っており二年前からこの地で活動している。

 てか、原作知識が『バラニウム』、『ガストレアウィルス』、『四賢人』、『天童』、『七星村』、『国際イニシエーター監督機構』、『西暦2021年になると人類やべー』って断片的過ぎて悲しくなってくる。『とある』は詳細に覚えているのに……転生する世界を間違えたと心底思うぜ神様。

 たしか……確かではないけどおそらくこの『七星村』はガストレアウィルスもとい『悪魔のウィルス』と何らかの繋がりがある。御蔭で研究が大分進んでいる。

 大分って言っても活用方法だけ進行して肝心の死滅させる方法はてんで駄目だ。

 

 

「日本のお偉いさんは買収済み。俺特製の病原菌を蔓延させ治療と新しい病原菌の治す研究で幾人かの村人を此処に建てた研究所で隔離し、優しく年寄り方に貢献し村人の信頼を勝ち取っている」

 

「その裏で、隔離した子供に悪魔のウィルスを使った様々な実験薬を子供に投与。毎日のように体にメスを入れている自称人類の救世主ドクター」

 

「自称じゃない。救うんだよアドリアン君」

 

「へいへいその様で。所でどうやって調べたんです?こんな極東のド田舎に悪魔のウィルスの耐性が高くて化け物化しにくいって。最初は意味不明でしたよ。研究ならイギリスのラボ(ホーム)で好きなだけ出来るのに何で態々機材やめんどくさい地盤固め件手回しをしてまで此処に拘るのかがさっぱりでした」

 

「来てよかっただろ?」

 

「そうですね……留守番している沙希さんには悪いですが、一気に研究は進みましたし万事オーケーですね。それにしてもどうしてここの村人だけ、他の人と違い耐え得るのでしょうか?」

 

「仮説は数多有るが有力なのはこの村が閉鎖的な村だからだ。人間は時代と共に劣化していく。本能を忘れ、便利な物に頼り切り、肉体は弱っていく一方だ。それを開発している科学者が言えた台詞じゃないけどな。世界には他にも閉鎖的な村は有るが何故か、この村だけが悪魔のウィルスに対する免疫……他の人間より耐性があった。これは奇跡だよ奇跡。そこである仮説が生まれるわけだ。二年前突如生まれた未知のウィルスに何故免疫があるのか」

 

「過去にも……このウィルスは存在していた?」

 

「そうだ!憶説しかないが、遠い遥か昔にこのウィルスは世界に確かに存在していたのだ。もしかしたら恐竜は『悪魔のウィルス』で生まれた王者なのかもな。そうすれば説明がつくんだ。空気感染はしないと実験で得ているが、毒素は蓄積されていく。母から子へな。恐竜が滅び大地が灰に染まった時、『悪魔のウィルス』も滅んだか身を潜めたんだろう。だが、何億年も世界に漂ったウィルスは小動物にも何かしら働きかけた。進化し、再び地上に生物が繁栄したが、血は薄れていく。そして現在、最早失われた遺伝子はこの村で、『七星村』で生きている。奇跡だよ。科学者がこんな台詞使いたくないがな」

 

「そう言えば沙希さんから連絡が来てますよ。何でも例のプランの子が五歳児になったとか」

 

「あぁー『木原』が先祖代々関係のあるあの家系の息子がもう四歳児かー。俺の計算……600年前の『木原』の計算では今代のその息子が人類の可能性だったか……」

 

 

 まったく、600年前からこんな計画を持ち掛けたあの一族もそうだが、それを長い目で計算し弄り実行した『木原』も異常だな。まあ弄ったのが最初だけで、後はアドバイザーとして勝手にやってくれたんだけどね。

 

 

「今度の……週末に会いに行くと連絡しといて」

 

 

 今後の戦いに必要不可欠だからな。ず~と良好な関係でいたいしね。

 二年前の事件以降、他の者に任せていた様々な分野に手を付けた。頭のいいガキのままじゃ生き残れない。

 この世界の科学力は『とある』より低い。何処を見ても普通普通ふつ~なもんしかない。駆動鎧(パワードスーツ)も満足に作れないとかアホか。西暦2021年に人類は滅びかけるが、西暦2031年まで確実に生き残るんだ。それまでに追い付くしかない。確実に量産できるまで。

 

 

「さてと、今日も頑張っていこー!」

 

 

 人間の姿のまま生物の能力を発揮出来る実験をね。

 

 

 

 

 

 世界中の卵子を採取、保管されているこの部屋は、あらゆる遺伝子が保管されている。

 今日もこの村の男性の精子と女性の卵子を受精させ、長時間かけ悪魔のウィルスを注入し、人を超えた生物を生み出す。

 一年と半年前から行われている実験だ。

 その内容は、人の姿のまま悪魔のウィルスに馴染み超越した能力を持つ子供を生み出すのは勿論。生まれる過程で、どの程度の悪魔のウィルスを取り込めば、安定して生まれるのかの実験が行われていた。

 それぞれのビーカーで育つ子供たちは、今のところ二千体。最初の半年はその倍以上を悪魔に変えた。

 表向きは病院をやっているこの研究施設は当然妊婦の面倒を見る。

 色々理由をつけ酸素マスク(悪魔のウィルス)を吸わせ、生まれるまで調査、観察し続けた。

 そうして生まれた赤ん坊は至って正常。この結論から、定期的に吸わせるだけでは毒素は溜まりにくいと判断した。

 

 第一怪悪魔のウィルス実験では、千体の試験管ベビーの内十一体が正常に成長。その他は別の実験に使用されている。

 最初に生き残った十一体には遺伝子の組み換えを常時行っている。

 人は人。動物は動物。植物は植物。

 人が安定して一種の生物の能力を行使すれば、七、八歳でスパイダーマンに成れる計算だ。人を超えた人外が世を闊歩しガストレアを無双する。だがそれには限界がある。無双で来ても殲滅は難しい。

 そこで、『行ける所まで行っちゃうか』精神でガストレア化前提でバンバンこの十一体を改造中~。

 第二怪悪魔のウィルス実験では二千体以上の一種類だけを安定して量産型を生み出す実験を行いつつ、第一怪を反省しつつ数種を混合させた忌み子を生み出す。。

 第三怪悪魔のウィルス実験はそれが成功ラインに達すれば『木原』の技術力た~ぷり取り入れた武装強化の実験に移行する。

 第三怪悪魔のウィルス実験は西暦2021年過ぎに移行すると予想。

 如何でもいいけど、第〇怪の『怪』は『回』か『次』が正しいのは分かっている。他研究員にも言われて誤字に非ずと説明。『怪』には、不思議な。あやしいなどの意味がある。俺等が作ってんのは人知を超えた人外だと実験名で分かりやすく説明しているのだ。判りやすいだろ?

 

 この世の中はまだ優しすぎる。人権問題だのめんどくさいにも程がある。

 世間にばれない様にどれだけ手を回し、貸しを作り、賄賂を贈った事か。試験管ベビーまでもってくのにどれ程対価を払ったか。

 正直俺の立場は危うい。悪魔のウィルスの存在は研究員を除けばごく一部の人間しか知らない。

 医学的価値を説明し完成した際の利益の無限の可能性を首脳と一部必要不可欠なお偉いさんに粘々ねちっこく説得し許可を頂いた。反対した奴は居たかって?そりゃいる。自分の利益より知らない他人に奉仕し「俺は偉い。人間として何て正しいんだ」と正直共感しにくい思想の輩は居た。一昔前は無理だが平和な世はそんな輩を金の力で引きずりおろし都合の好い輩を席に置ける。

 俺自身も、人類(知らない他人)と自分と仲間の為に今日も奮闘している。

 世界は今日もグルグル回っている。

 憎たらしくいつも通り弧を描いて。

 

 

「不自然な情報や動きをした者はこの研究所に今日も居なかったかいアドリアン君?」

 

「まだいませんね。人の心は変わりやすいですし、この好きなだけ実験できる環境に満足したら"人として間違いではないのか?"と考える輩を警戒するのは至極当然。外にも監視網を敷いては?イギリス(ホーム)に監視役いるとしても、日本の天童も警戒した方が……」

 

「してるよ、けど下手に触れない方が長生きするよ。単身で挑みたくない人間だから」

 

「ドクターに其処まで言わせるとは……けど人間なんですね。そこは化け物とかじゃないんですか?」

 

「アレを見てまだそんな事が言えるのかい?アドリアン君は凄いなー。彼らは所詮人間の中で上位な存在……ただそれだけだよ。天童同士の試合見た事ある?」

 

「……ないです」

 

「それは勿体無い。圧巻の一言だよ。武術を極めるとはこの事か!って痛感したよ」

 

「それ程ですか……あ、『ルーシー-2047-』がレベルⅢに変異。このままいくと想定の基準値で最大のレベルⅣまで到達できます」

 

「個体ごとのレベルの変異が激しいからね『ルーシー』は。共食いとはいえ、それぞれレベルⅣまでどの位掛かるか記録しないとね」

 

「……前々から疑問だったのですが」

 

「なんだいアドリアン君?」

 

「これ生物兵器ですよね?」

 

「ハハハ!違うよ、人類を救う名誉な研究だよ。全員にはその辺詳しく説明してあるじゃないか!」

 

「医学的価値って奴ですか?それと人間の可能性とかうんたらと記載している胡散臭い資料なら筋は通ってるし納得はできるんですが……」

 

「何か気になる点でも?」

 

「大変失礼かもしれないんですが……」

 

「いいよいいよ。気にせず言っちゃって」

 

「……ドクターがそんな綺麗な理由でやりますかね?自分にはドクターが、先を見越して戦の準備に勤しむ国家元首にみえちゃんですよ。未来の脅威に備えてるって言った方がしっくりしますね」

 

「……………………………………………………ぷッ……くはははははははははははははは!!ひっひっひっひ、ごふがふ!がはッ!」

 

「じ、自分でも馬鹿な事訊いてるなって自覚在りますけど笑う事ないじゃないですか!」

 

 

 凄い!凄いよアドリアン君!!優秀だと分かってはいたが、観察力はぴか一だね!

 いやー君を選んでよかった!!

 

 

「……君は私を笑い殺すきかい?だが正直に答えちゃう!正解だよアドリアン君!!いやー嬉しいね!僕を理解してくれる人が居るのがこんなにも嬉しいんだなんて!俺は今日という日を忘れない!!」

 

「えーと、まず色々訊きたい事ありますが、一人称しっかり固定しましょ」

 

 

 信じる信じないどっちでもいい!正気を疑われよと元々疑われている身だ。知ってること話しちゃうぞ~。

 ふふふ、まず何から話そうか?西暦2021年以降の世界に決まってんじゃん!!

 どんな反応するのかな?

 この話を聞いてアドリアン君がどう考察し考えるかが楽しみだ。

 あ、だけど西暦2021年てのは黙ってよ。五年後僕の言った通りになって驚くんだろうな~。

 

 

 

 

 

 この後、滅茶苦茶説明した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









戦闘破壊学園ダンゲロスなる酷い漫画を発見w
全巻買っちまったw

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