西暦2021年前に転生したんだから科学者として頑張るしかないでしょ!! 作:namaZ
モデルも無理矢理感があるけど、突っ込まないください!!
これが、今の自分の限界です。
感想、アドバイス等お願いします。
※修正しました。
申し訳ありません。投稿し直しました。人数を一人減らして、視点を二人にしました。
わかりやすくなりましたかね?
一話前も人数を減らしました。十五話は余り変わっていないので見る必要はないです。
8人は呑まれた。
一目で理解した――――――見なくてもわかる。
例え見なくとも警戒領域に侵入した瞬間、IP序列10位マイクがプライドを捨てて逃げ出す
どう攻めればいい?
技術?
工夫?
手数?
速度?
力?
……何だ?どうすりゃ倒せんだコイツ?
『木原』を殺せれば犠牲を厭わない我々だが、この二人を倒さぬ限りちょっとした余所見が死に直結する。
10位と11位のペアは、他の7人を犠牲にどうすれば『木原』の命を散らせるか頭を働かせていた。
この二人が次に注意を向けたのは他の3ペア。31位はプロモーターが危険度を察知したがイニシエーターはダメだ。90位はプロモーターはダメだかイニシエーターが危険度を察知している。
危険度の察知の有無で31位、90位は10位と11位に劣るが無能ではない。
1位は『希望』ではあるが、『希望』の所以が規格外だ。
『無敵のガストレア
1位を目の前に力量が解らないのは致命傷ではない。そもそも規格外すぎて力量など関係ない。
8人の警戒は細胞レベルで一組に注がれている。
「指令は暗殺者の排除、条件はベースの制限、使用していいのは接近戦用のベースのみ。全員『ゾーン』ですか……瞬殺は不可能ですが秒殺は可能そうですね」
「まずはドクターの安全が最優先だ。道を開くけど誰がいい?」
「一番弱い奴がいいかと」
ヴァンティアンはその意味を理解し妹達はドクターと『運転手』を担いだ。
その一言に一番反応したのは、90位『
『え、ちょッ!?やば!!』
1位に睨まれたら死んだも同然。
90位のペアは1位に気を取られた刹那、90位イニシエーター
ドクターたちは包囲網の穴を抜け全速力で逃げ出す。
『あー……ナッシングだよ。みんなごめんね』
<単純な戦闘なら『
『ホッチキスで傷口治療したから大丈夫。内臓ぐちゃぐちゃだけど問題ナッシング』
『死語だぞそれ』
『問題ナッシングが死語だなんて私は認めない。せっかく生まれた言葉の息吹を簡単に闇に葬り去っていいのだろうか?いいはずがない!言葉は意図が相手に伝われば問題ナッシングなはずだ。私は生きた化石なんかじゃない!!』
『十分化石だ、何歳だと思ってんだ?いつまでも若かった頃に縋り付いてんじゃねーよ』
『ああぁあ!?』
<静かにしろ、俺に殺されたいか?>
『……チッ』
『……ふん』
1位のプロモーターの偉丈夫は大剣が武器。イニシエーターは特殊な戦闘服だけで武器はなし。そもそも規格外に武器はいらないか。
<……『
『『『絶対いや』』』』
<殺すぞ!?>
『むっこさんの『ゾーン』に対抗するには『
俺のシャリーは固い装甲を砕ける。クラブとスケーリーフットの装甲を難無く破壊し肉を抉れる。
相性で考えるなら一番可能性のあるのは俺だ。
……腹を括るしかない。
<待たせたか?>
「空気を読んでただけだ。敵だろうが、最後の別れはさせる。少しでも悔いが無いようにな」
<なら『木原』を殺させろ>
「それは勘弁。レルネのお義父さんを死なすわけにはいかん」
「……サラッと聞き逃がせない単語が耳に入りましたよ」
1位のプロモーターどっかで……『ニュートン』のジョセフじゃねーか。
おいおいマジかよ、ヤバい噂しか聞かねーぞ。レルネだったか、ジョセフを狙えば護るため隙ができる。
それしかない。
インカムで暗号化された通信に指示を送る。
度肝を抜いてやる。
<レミ、『木原』の居場所分かるな?>
『大丈夫です。『私』が一人追跡しています』
<行幸だ>
俺が『木原』に辿り着けば目的は成就される。
IP序列11位『
<任せたぞサイ>
『さっさと行け』
引き寄せを任せ、俺は真っ直ぐ『木原』を追った。
☦ ☦ ☦ ☦ ☦
『問題ナッシング!先手もらっちゃうよ~』
芳香が水平2連銃を発砲、当然躱される。
1位はそのまま『
「ん……毒が塗ってあります」
「了解!」
スピードを緩めず大剣を真下に突き刺し、大剣の柄を蹴りまきびしを飛び越え『
『
ジョセフに『ドリル突き』を放つ。手首の関節を外し回転数が倍増した10本の刃は容易に肉を削るが、人間の反応速度を超えた突きを空中で1回転し手首を蹴り飛ばすことで回避。
スカイはすかさずP90をレルネに撃ち込むが全てプロテクターに弾かれる。
『ギャハハハハ、見たか?弾全部弾いたぞ!空中でしていい動きじゃねぇ!』
『も、問題ナッシング!』
『ナッシングだ化石!』
サイはナイフ戦に持ち込むが、ジョセフの方が上手だった。ナイフを捌きつつサブミッションを仕掛けてきやがった。
手首を持たれ時計回りに捻り関節を極めに来た!
合わせるように身体ごと回転し蹴りを顔面にくらわせる。
力が緩み手首を解放させる。
空いた手で閃光弾を投擲、炸裂と同時にダガーナイフを8本を急所に投擲するがジョセフは上半身だけをずらし回避。
サングラスを掛けている自分と違い目を瞑ったジョセフの完璧な回避に度肝を抜かれる。
ククリナイフを2本握りしめ斬りかかろうと一歩踏み出した時、先程投げたダガーの1本にジョセフが指を掛け1回転させ眉間に投擲してきた。
(反射!?間に合うか!!)
バク転でダガーを躱し距離をとる。
『……チッ掠ったか』
サングラスは真っ二つになり地面に滑り落ちる。眉間も切れたのか血が流れる。
『ほんとに同じ『人間』か?『人間』超えてんよお前』
「此処まで強い奴は久しぶりだ。嬉しいよ、レルネもそうだろ?」
「ナイフ使い……切れたら痛そうです」
「そろそろ全力でやんないとね。『
「そうですね。指示通りかあのペアだけ行かせましたがドクターはヴァンティアンを鍛えるつもりでしょうか?」
わざと先に行かせた?舐め腐ってやがる。
「ドクターも人が悪いです。『ゾーン』が5人もいると前情報で知らされましたがデマですね」
『デマだと?』
「私は手合せをし判断しましたが、ドクターは一目で『ゾーン』か否かを見極めることが出来ます。ドクターから全員『ゾーン』と聞き休日潰して来たというのに……始めっから実戦経験に持って来いだろの魂胆でしたか」
『我々全員『ゾーン』だ。一回の手合せで……』
「分かるはずがないと?確かに『
合ってる。
怖いねーこの子。洞察力と勘が鋭い。
今の話しが本当なら……
『『木原』は襲撃を事前に察知していた?知った上で放置して自前の駒の訓練に利用したと……』
ははは、なんだそれ……フザケンナヨ!!
突如地揺れでジョセフとレルネの足元だけ陥没する。
飛び引いたら高層ビルが偶然にも二人の所に傾き倒れる。
「あいつ……なにかしたな、本番だレルネ」
「はい」
レルネは常時赤目だ。操作が下手糞で黒目に戻せないわけでも、能力を解放しているわけでもない。
過剰な遺伝子組み換えと肉体改造に、生まれながら髪の色は銀色、瞳の色は赤に固定された。
父母日本人の遺伝子から生まれれば黒髪、濃褐色になるはずが(日本人だけど金髪とかブルーとか赤毛とかホワイトあるけど気にすんな)、日本離れした容姿になってしまった。
レルネが能力を使用したら見分ける統べは無い。
赤目のままだから使うまでわからない。
能力を使わずジョセフと白兵戦で戦えるのだからその肉体の改造っぷりがうかがえる。最近は負け越しているそうだが。
『木原』が認めるその完成度は規格外。
無敵のガストレア『
ドパァンッ!
空気が破裂した。レルネから衝撃波のようなものが発生し、一蹴りで一万トンの高層ビルが砕け散った。
「今の蹴り……ゾディアック並みの耐久性が必要ですよ?」
(どっちが怪物だァ!!?呪われた子供たちとか『ゾーン』ってレベルの話じゃねーよ!!)
「さて、フリーとパラポネラの力を解放したレルネに敵うかな?」
「フリーは兎も角よくパラポネラがわかりましたね」
「一目でわかるよ」
「ん……そうですか」
全部『
恐怖など無い。ただ……ただ……
『すまねーレミ、こんな負け戦につき合わせちまって』
『今更ですよ、サイさん。わたしは……最後まで付き合うって決めたんですから』
『……ありがとよ。お前等の命を俺に預けてくれ、『子』を全て投入しろ』
奴らの肝を冷やしてやろう。
地中、ビルに潜んでいたレミの『子』が姿を現す。
レミに似ているが二歳年下の女の子たち。
全てレミの『子』だ。
「……凄い数だね。まだまだいそうだ」
『千の『子』を投入した。いくら個としてのパワーが規格外でも軍に勝てると思うなよ』
「そのガストレアの軍隊を撃破したおれ等にゆうか。特攻、銃撃、接近なんでもいい、『1位』の意味を教えてやる」
カッコいいな、惚れる。
俺が女なら抱かれてもいいイイ男だ。
俺も、男を見せたくなるだろ!!
『IP序列11位『
空気読めよ?と殺意の眼光で睨む。
『IP序列31位『
『IP序列90位『
『『『死にさらせぇ!!』』』
長柄武器、短柄武器、銃器、火器、暗器、皆一つとして同じ武器が無い千の『子』がなだれ込む。
矛、戈、戟、薙刀、薙鎌、槍、鍬、竹槍、長巻が突っ込んでくる。
ジョセフは戟の突きを逸らし発勁を顔面に叩き込み潰し、ついでに戟を拝借する。
「これ方天画戟じゃん。敵とはいえ五歳児を手に掛けるのは心苦しいな、しかもこんなに!!」
薙ぎ払いで十人の首を刎ねる。
網や接近武器が波となり襲い掛かる。互いを傷つけるなどお構いなしに暴力を振るう。
完全な乱戦は味方ごと切り裂き視界外から攻撃する!
「レルネ!後方ごそごそ何かしてると思ったら火砲支援の下準備してる!」
「私が行きます!」
レルネが二人が乗っていた移動用ミサイルに手を突っ込む。
身体の機器にチューブが接続され肩と腕を覆う巨大な腕が装備される。
身長140cmのレルネが全長200cmの無骨な剛腕のパワードスーツを着る。
肘のソードも腕と同じ長さがある
目を凝らすと肩の部分に開発名『ハードスーツ』と刻まれている。
フリーの能力で強化された足は衝撃波を生み出し百人を吹き飛ばし、一瞬で迫撃砲に到着する。
パラポネラの能力と
迫撃砲を奪い、片手で振り回す。
別の迫撃砲の部隊が急いでレルネに照準を合わせるが、迫撃砲をぶん投げ誘爆させる。
『二門しかない迫撃砲を……数の意味がない……レミ、最終手段だ』
『……はい』
パンツァーファウスト3などのロケットランチャーを装備した部隊がお構いなしに味方ごと炎に包み込む。
『子』を使い潰すこの戦法は好かんが、1位を殺す確実の手段。
撒き込まれたレミの『子』たちが肉片になる。
(ほんとに人間かアイツ!『子』の壁を五歳児とはいえガストレア因子の子供を物ともせず全部躱せるか普通!?)
しかも、編成を組んでいる『子』に意図的に突っ込み此方の被害を拡大させている。
機関銃や重火器装備の『子』を落ちていた『子』の盾でガードしている。
(イニシエーターが規格外ならプロモーターは人外だな。撃って躱すなら零距離で当ててやる)
防具を着込んだ部隊がジョセフと接触。
方天画戟で防具の隙間を切り裂かれ、踏み台にして進もうとしたとき――――――防具がずれ、防具の内側にC4が。
(神風は躱しようがねーだろ!)
防具を着ている『子』みんな自爆要員。
『人間』のジョセフは重火器は兎も角、爆薬などの広範囲に破壊を及ぼす兵器が大の苦手だ。だって手足普通に飛ぶから。
自爆攻撃の爆風に逆らわず、同じ速度で後退し熱と破片を盾で防いだ。
(なんじゃそりゃ!?)
サイの知らぬことだが視力20・0がなければとっくにジョセフは死んでいた。
『やっと追い付きましたよ~この野郎!!足速いんですよ!?』
「『
『あたい等に関係ないね、死ね!!』
「散弾なんか命中しないよ」
「盾で防いだな!」
盾ごしに発勁、腕が痺れジョセフの足が一瞬止まった。
夢華がジョセフの背中に張り付き首に腕を回し締め付ける。
首の骨を圧し折る気だ。
ジョセフはパニックにならず冷静に重心を落し一歩踏み出す。
両足が陥没し背中の気を解放し八極拳を叩き込む。
腹部に命中し中身の内臓を破壊した。
力を緩めない夢華にジョセフは焦りを見せる。
その隙に芳香はジョセフの足にしがみつき動きを封じた。
『拳法家として正々堂々戦いたいけど、こっちとら形振り構ってられないのよ。知ってる?ナマコって内臓再生するのよ』
夢華は首を切断するつもりで首を絞め、足でジョセフの腕を固定する。
もう二秒で首の耐久性は限界を超え破壊出来る。
もしもの時は私たち後と爆撃しろと命令請けている。
死ね!
グルンッ!
首が180度回転し夢華の首を噛み切る。
動物の骨を噛み砕くジョセフの顎は夢華の首の半分を捕食し、骨を砕いた。
ビクンビクンと痙攣すると失禁し絶命する。
『う、うそ……』
「現実だ」
足を極めていた芳香は、成す総べなく顔を掴む手で首の骨を折られた。
『イニシエーターを殺したぞ……人間じゃねー』
サイは部隊に指示を出しながら一部始終を見ていた。
芳香、夢華、お前等の死は無駄にしない。
足を極められていたせいか動きが鈍くなったジョセフに自爆部隊が二十名しがみ付いた。
『ジエンド』
爆発の瀬戸際――――――
「ジョセフ!」
(『
1位も人間、間に合わない。
だが、レルネが拳を振り上げるとジョセフに向けクリーンヒットさせた。
『ははあぁぁああ!!?』
レルネの拳は徹甲弾を防ぐボディーアーマーを破壊する。
人間より頑丈なレミの『子』を紙屑にする。
フリー――――――ノミと弾丸蟻とパワードスーツが生み出すパワーはレベルⅣを一撃で死滅させる。
それをペアに容赦なく叩き込むレルネの行動に信じられないと口を塞ぐのを忘れた。
自爆部隊はジョセフから振り落とされ爆死した。
三十メートル吹き飛ばされた人間が生きてると思わない。
生きて……ピンピンしてたらガストレアだ。
「いたたた……助かったよ」
「ギリギリでした。その、怪我はありませんか?」
「ハハハ、無事だよ。凄いねこのプロテクター、
(どんな服だよ!?欲しいなおい!)
「もう一発いきましょうか?」
「勘弁してください!今ので壊れちゃったから!」
人間じゃねー!人型ガストレアか何かか『ニュートン』は?
『おい、生きてんなら報告しろ『
『……何とか生きてる……手加減された』
『結構余裕だな、『子』はもう八十人足らずか。大分あの子に殺されちまった……辛いかレミ?』
『……何時もの事です。わたしも『子』も、あなたの復讐の道具。役に立てば本望……役に立ちましたか?』
『文句なしだ。誰にも文句は言わせねー、『
もう退けないのだ。
弱点を突いて突いてプロモーターだけは殺す。
『プロモーターを狙え、イニシエーターは守りに入る。徹底しろ』
『子』は接近武器しか生き残りは居ないか。
2ペアでどこまで行けるか勝負か。
『
スカイは何処に隠し持っていたのか狙撃銃MSG90で狙い撃つ。イブは狙撃の際の護衛の役目か。
……躱せるもんじゃないんだが。
「狙撃がウザいな、アレやってよ」
「アレですか?アレを使用しますと『ハードスーツ』のエネルギーが空っぽになります」
「実戦のデータ取るなら最適だろ?」
「……それもそうですね」
掌をスカイとイブに向ける。
「滅しなさい」
掌の円が光り輝き――――――星が流れた。
『光学兵器!?おい、スカイ!イブ!……クソ!!』
あっさりと死んだ。
IP序列31位『
唯の拘束具となった『ハードスーツ』をパージ。
息を吐き手を肩に置き軽く回す。
「お休み……データは十分かな。残りの八十人はおれに任せてそっちのペア任せるよ」
「ん……さっさと終わらせて帰りますよ」
(こりゃ死んだな)
高層ビルを破壊した蹴りをくらわせれば誰であろうと一撃だ。
データ収取に徹していたレルネは『ハードスーツ』の試験運用を任せられていた。
それが終われば枷は何もない。
レルネの震脚が地を裂き『
「ジョセフから習った必殺技です。震脚の衝撃波で相手の足元を崩し宙に浮かせます。そして……」
身のこなしが極限まで洗練され、音まで置き去りにする。
「蹴りを叩き込む……拳法には程遠い力技です」
サイとレミがハジける。
衝撃に肉体が耐え切れず花火とかす。
『
アニメ、マンガに関係ないですけど、東方手書き劇場の東方適当録の設定大好きです。かっこよすぎて濡れる!!