西暦2021年前に転生したんだから科学者として頑張るしかないでしょ!! 作:namaZ
M.O.手術(仮)やった方がイイかやらなくてイイかの簡単なアンケートなので、気軽に書き込んで下さい。
『木原』といっても専門分野全般に精通しているわけではない。
『とある』を思い出してくれれば分かると思うが、一人として同じ分野の『木原』は存在しない。
『とある』の『木原』は独自の価値観と思想的考えを持ち、科学を発展させていく。万能型『木原』も最終手段は自分が最も知り尽くしている分野で挑んでくる。
僕の場合は生物学を専門に幅広く展開している。この場合僕の武器は娘たちになる。第一世代唯一の複数のベースを身に宿し人の器のままでいられた『奇跡』の子。あらゆる環境で無敵の強さを発揮する進化した人類。この子は人類の可能性だ。後々ジョセフ君と結婚し子を宿し、その赤子がどう進化を導くか観察するつもりだ。思いの外人間観察は面白い。あの二人を見ていると前世で置いてきた青春時代を思い出す。二人の関係に手出しも口も出さない、ほのぼの見守るのも新しい楽しみの一つだ。レルネは気難しい性格だけどそのうちジョセフ君からプロポーズしてくれるでしょ。あの子が「承諾」するのにどれだけ時間がかかるか。レルネが二十歳になる前に子供が欲しいですね、最終的に命令すればあの子も潔くジョセフ君に身体を許してくれるでしょう。
ローマ連邦のエリアには二つの強力な一族がいる。
一つは『木原』。科学の異端児。
一つは『ニュートン』。人間の進化の探究者。
ドクターと『ニュートン』の分野は概ね一緒だ。同じ分野だから問題が発生する。
『とある』と違い偏りが激しいんだ。学園都市はあらゆる分野のスペシャリストがそれぞれ専門な実験を毎日行っている。これにより一つの分野だけが専攻して発展する事はまずない。
室戸 菫、アーサー・ザナック、エイン・ランド、アルブレヒト・グリューネワルトの四人もそれぞれ偏りがあって得手不得手があるが、これまた似た様な方向で科学の発展が尖ってしまう。
ま、要するにだ。
変な生物創ったり、医療機器作ったり、生物兵器つくったりするのは大得意な『木原』さんでもその道の変人には勝てないわけで――――――
「僕を呼んだってことは試作品完成したんだよね?」
「もちの論ですドクタ~」
「この前みたいに上半身だけ一回転とか、全関節が逆方向に曲がったりとか勘弁だぞ」
「そんなミスしませんよ~」
「今年で何年か知ってるか?西暦2028年だよ?西暦2016年から12年も経ってるんだよ?今だにドラム缶とか勘弁してくれよ」
「ドクタ~が女の子にべたべたしてる間遊んでいたわけじゃないんですからね~」
「ほんと頼むよ沙希ちゃん。
「12年もあればドクタ~のコンセプトに近づけますって~。色々創っちゃいましたけど性能重視で中身が潰れちゃう事もないですよ~はい~」
「……うわーしんぱいだねー」
五賢人の僕を除いた四人は機械化兵士とか燃費の掛かる無駄なものに力を注いでいる。四人と違って個人に強力な力をあげて金と燃費のかかる一人無双には限界がくると考えている。『新人類創造計画』とか『新世界創造計画』とか、機械化して新人類とか舐めてんの?僕に喧嘩売ってるよねこれ?機械化してもそれは新人類でも進歩でも成長でも進化でも無い。そこを分かって欲しいな。
そもそも万人が扱える兵器じゃないと意味ないだろ。
誤解されがちだが、僕はこの世界を救いたいんだ。そのために頑張って頑張って頑張って……空回りし過ぎて全部僕のせいになっちゃったけどその贖罪に人生を捧げるつもりだ。これは『木原』として誓うんじゃない、『僕』として心に誓うんだ。
「もう!意地悪ですよドクタ~」
厳重そうな開閉ハッチにこれまた面倒な手続きで沙希ちゃんは『開』のスイッチを押す。
世間では
開閉ハッチが開くとライトに照らされた数多の影。
「……素晴らしい。はなまるだよ沙希ちゃん」
「えへへへ~ちょーかんばりましたよ~」
沙希ちゃんは『木原』や他の五賢人に劣っているがそれだけなんだ。まだ僕たちの領域に追い付いていないだけなんだ。むしろ他の四人より『木原』になる才能を秘めている。
今回の一件で再度確信した。
反則かもしれんが、演算補助と思考パターンに親父を利用させてもらった。沙希ちゃんの頭の中には沙希ちゃんの考えと親父の考えがミックスしてる。これこそが、足りないなら他から補えばいい『木原』の発明!そのおかげかまさかの方向に専門的になって嬉しい限りだ。
散々機能面やら金銭面やら燃費面やら言ってはいるが最終的に「科学者のロマン」で創っちゃったてへを否定できない自分がいた。
「一人の散歩より大切な人と歩くだけでいつもの道が違って見えるだろレルネ」
「そうですね」
「あんな栄養ばかりの液状物より断然おいしいだろレルネ」
「……そうですね(もぐもふ)」
「ゲームもやってみるとおもしろいだろレルネ」
「…………そうですね(目が離せない)」
「そういえばレルネ……」
ナゼ、私がジョセフと共にローマ連邦の練り歩いているか、それは、
先の戦果のご褒美か、自由時間が増え外出許可も与えられた。年相応に好きに外で遊んで来いと報告のお達しに。
とはいえ、一般的な娯楽を知らない私はどう過ごせばよいのか見当もつかず、日課の鳥かご(愛の棺桶)に戻ろうとするところをジョセフに捕まった。
「……ナゼ、ココにいるのですか?関係者以外立ち入り禁止ですよ?」
「今日からこの研究所勤務になります。よろしくね」
「はぁ……よろしくお願いします」
ついつい握手で応じるレルネ。ハッと手を振り払いジト目で疑問をぶつける。
「……ナゼ、局員に?ローマ連邦の正規軍に所属していましたよね?」
「それこそ愚問だよ。生涯のパートナーと同じ組織に所属するのがそんなに疑問かい?」
「よ、よくそんな恥ずかしい台詞を躊躇なく言えますね」
ジョセフはレルネの周囲に居なかったタイプの人間だ。どう対処すればよいのか分からずいつも軽くあしらわれる。レルネは羞恥心を堪え、一生の不覚と自身を蔑みながら一世一代の「お願い」をジョセフにいう。
「……そ・・・・・・・その、きゅ、休日などの……自由時間は、『人間』はどのように過ごすのですか?……えっと、その、は、初めてなもので……教えていただけますか?」
前に組んだ指先をもじもじしながら上目づかいで懇願する姿にジョセフは、不覚にも心打たれた。
レルネの生物本能が本人の意思とは関係なく微量の性フェロモンを分泌してジョセフをかどわかしたのは否定できないが――――――むしろ喜んでレルネの手を握り休日の過ごし方をジェスチャーした。
それからというものレルネの自由時間はいつもジョセフの隣にいた。
散歩をして。
味のする形ある食事をして。
遊んで。
レルネの知らない事は何でもジョセフが知っている。レルネが「アレはナニ?」と質問すると丁寧に答えてくれる。
(怪物の私が、彼の前だけ『人間』だと想える)
隣でへらへら笑うこのムカつく大馬鹿には絶対教えませんけどね。
毎回気に入った漫画、小説、アニメを報告してますが・・・・・・ネタが(え、尽きると思った?残念!さやかちゃんでした(錯乱
※本番
若い女の子や、手足のひょろい男が強い話昔よりめっちゃ増えたご時世。
筋肉質のおっさんで強いキャラがすくねーぞ!鋼の錬金術師の『キングブラットレイ』みたいなの増やしてほしいです。切実に。
されど罪人は竜と踊る買って読んだんですが、アニメ化しないかな~