IS 進化のその先へ   作:小坂井

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冬が終わり、桜が咲き、暖かくなって来ましたね。
春眠暁を覚えずという言葉がありますが、私は個人的に真冬の方が、外気の寒さと布団の温もりのギャップで永遠に眠れるような気がします。


74話 最果ての決着

人間は生きていれば少なからず、生き物の死を目撃することがあるだろう。歩いていると偶然虫を踏んだ。飼っていたペットが自分の腕の中で息絶える。

 

野生では好奇心や快楽を満たすために、生き物を殺す動物などいない。そんなことをしなくても、動物は自らの食物連鎖の立場を心得ているし、殺したところで得がないからだ。

 

死というものを自覚し、恐れるのは高度な知能を持つ人間であるが故だろう。そして、その死を最も重く受け止めてしまうのも優しい心を持つ人間なのだ。

 

 

 

 

 

 

「・・・・あ・・・・あ・・・・・」

 

目の前で自分たちを殺そうと佇む黒いIS。さっきまで恐れていたはずなのに、今は恐怖を感じることなく機体越しに倒れている『あるもの』を凝視していた。白い人型で所々赤い装甲が纏われている変わった形状をしている機体だ。だが、ところどころの装甲は破壊され、機体の白い装甲には赤い血がこびりついている。

 

そして切断された右脚と貫かれた腹部からは大量の血があふれ出ており、機体を中心に血だまりができている。それは彼だった(・・・・)もの。小倉雄星だったものだ。

 

それを見ると思いだしてくる。

自分に笑顔を見せ、話してくる彼の姿が。初めはどちらかというと、悪い出会いだった。女装し、全てを偽って入学してきた彼を自分は問い詰め、取引をした。『私と一緒にこの学園を守ってほしい』と。

 

脅しに近いものだったその取引を彼は嫌な顔1つせずに引き受けた。今思うと、内心は嫌だったのかもしれないが、自分の状況や立場を自覚した最善の策を彼は取ったのだろう。

 

美しい外見に奇想天外な行動。ただものではないとは感じ取っていたが、ここまで予想外な発想を持っていると心強いものだ。だが、彼は完全無欠でもなければ完璧超人であるわけでもない。

 

この学園を守っていくたびに彼は傷つき、弱っていった。辛く、悲しかったはずだろう、そのはずなのに彼は戦い続けた。戦いに執着するように、没頭するように。それしかできないことだと彼自身が思い込んでいたのだ。

 

たとえ、学園の危機や生徒のピンチを救うことが出来たとしても、自分のことは何一つ変えることが出来なかった。だから、自分たちは願った。彼が幸せに生きることが出来るようになることを。本来は今は戦いなど無縁な場所で笑っているはずだった。なのに彼は倒れている、血まみれになって息絶えている。

 

最後に彼が自分たちを見て何を思っていたのだろう。この戦いに自分を巻き込んだことに対する憎悪だろうか、それとも死に対する恐怖だろうか。どのみちもう確かめる方法はない。もう・・・・彼はいないのだから。

 

「あぁぁぁぁぁ!!」

 

頭を抱え、大粒の涙を流しながら楯無は狂い悶える。何もできない自分、大切な人が死んだ現実に絶望するように。

 

「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

 

支えていた簪も自分たちの身の危機を忘れて瞳から涙を流し、乱れた息を吐く。最後まで雄星は戦った。自分たちを守るために戦った。その行為に対して自分は何を返せたのだろうか。

痛い・・・・心が締め付けられる。胸を抑え、膝をつく。まるで覆しようのない現実に屈服したようだ。

 

その無力で愚かな少女たちに神は残酷で非情な死を与える執行者を送った。自分たちを裁く巨大な剣をもった巨人が迫ってくる。

真っ暗で冷たい現実。だが、突如その現実に淡い光が灯す。

 

『マスター』

 

「え・・・・す・・・・と・・・・?」

 

指にはめられた指輪から『自己修復完了』というディスプレイが表示されたと同時に、ISのAIプログラムであるエストの声が響く。AIであるエストには感情というものはない。だが、決意や思いのこもった希望の言葉を簪に告げた。

 

『彼は・・・・雄星はまだ助かります』

 

「え・・・・」

 

何の根拠も証拠もない疑わしいな言葉。だが、その言葉は簪の目の前に蜘蛛の糸を垂らす。

 

「本当・・・・?」

 

『確かに今の雄星は出血多量、体温低下、心肺停止状態、脳波も消えおり、医学的に『死』と定義される要素をすべて満たしています。普通の人間ならばまず助からないでしょう。ですが、彼はISを滅ぼすことを目的に創られた究極の兵士、破壊者(ルットーレ)です。彼の体内には医療用のナノマシンによって高い再生力と治癒力を持ち、私ならばそのナノマシンを起動させることが出来ます』

 

「・・・・どうしたら雄星を助けられるの?」

 

『目の前のISを破壊してください。それしか雄星を助ける方法はありません』

 

「っ!!」

 

 『雄星を助けられる』 それだけでいい、それで十分だ。その愛しきものを救うことが出来る可能性があるのならば、、更識 簪という少女は戦うことが出来る。彼を・・・・大切な人を傷つけた敵、憎い相手。倒さなくては、壊さなければ。

 

「・・・・・殺す」

 

さっきまでの息を乱して狼狽していた様子から一転し、冷たくて残酷な空気を纏い始める。

 

「・・・・簪ちゃん?」

 

知っている、この獣のような雰囲気を纏った者を。自分を見失い、戦いに囚われた者である雄星とまったく同じだ。かつて対面した残酷な殺意。それを今妹である簪が纏っている。

 

「エストちゃん・・・・これって・・・」

 

『分かっています。ですが、こうでもしなくては私とマスターの単機で勝つことは出来ません』

 

ならば、楯無は祈るしかない。大切な妹がこの戦いに勝ち、雄星を救うことが出来ることを。

 

「来て・・・打鉄弐式・・・・」

 

その言葉を合図に簪はISを身に纏う。彼とーーー雄星とエストと共に作った専用機『打鉄弐式』を。大切な妹の晴れ舞台、嬉しいはずなのに、喜ばしいはずなのに、楯無にはゴーレムⅢへ向かっていく簪の背中がなんだか遠いものに見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前に出現した打鉄弐式にゴーレムⅢはISの絶対防御を無効にする超高密度圧縮熱線を放つために、素早く左腕の砲口を向けるが、それは簪も予想していたことだ。

攻撃されるよりも早く、ウイングスカートのブースターで急接近すると、向けられている左腕を展開した薙刀で弾き、射線をずらさせる。

 

「はぁぁぁぁぁ!!」

 

そのまま、胴体に刃を突き刺そうと薙刀を振り下げるが、素早く右腕の巨大ブレードを振り下げられる軌道に入り込ませ、弾く。その衝撃で両手に振りかぶっていた薙刀が切断され、宙を舞う。ジャミングが張り巡らされているこの状況では打鉄弐式の主武装であるマルチロックオンミサイルによる高性能誘導8連装ミサイル『山嵐』は使えない。

 

接近戦用装備である薙刀『夢現』もたった今破壊され、残った武装は荷電粒子砲『春雷』のみ。だが、簪は慌てることなく、ゴーレムⅢの脚部を柔道のように足払いをして、バランスを崩させる。そのまま、ゴーレムⅢを地面に押し倒すと、巨大ブレードが装備されている右腕を踏みつけて動けなくさせ、両腕で首を絞め上げる。

 

無人機であるゴーレムⅢに絞首など無意味であることは簪も知っているはずだ。だが、腕と手に力を込め、まるで人を絞め殺すような体勢で押さえつけていく。

 

「っ、ぐぅぅぅッ!!」

 

その時、左肩から抵抗するように放たれた超高密度圧縮熱線が直撃し、右腕を焼くが、簪は一切力を緩めない。砲口が装備されている左肩を強く踏みつけて破損させると、絞首して押し倒しているゴーレムⅢの胴体に荷電粒子砲『春雷』を至近距離で撃ち放つ。

 

「・・・・壊して・・・・やる・・・・死ね・・・・」

 

日頃の簪では想像できないほどの冷たく冷徹な言葉を口から呟いた瞬間、簪の目が僅かに紅く輝き始める。そのまま至近距離で『春雷』を撃ち続け、機体の装甲を破壊していく。

 

「死ね・・・・死ね・・・・・死ね・・・・」

 

呪いの言葉を吐くたびに、腕の力がどんどん強くなっていく。ゴーレムⅢが抵抗しようと体を動かし、何とかこの状況を抜け出そうとするが、強靭な腕力で首を絞められ、胴体は足で押さえつけられ打鉄弐式の『春雷』によって破壊され続けている。

 

「っ!くっ、うぅぅぅ・・・・」

 

ビーと機体のパワー低下を警告するアラームが聞こえていても、簪はそれに気が付いた様子もなくゴーレムⅢの胴体に攻撃を食らわせ続ける。

まるで敵をーーーゴーレムⅢを壊すことを楽しんでいるようだ。

 

『マスター、落ち着いて下さい!!自分を見失わないで!!』

 

悲痛な声をエストが叫ぶが、簪には何も聞こえていないらしく、機体の警告と機体のアラームがいくら響こうと攻撃の手を一切緩めない。今の簪は目の前のことが精一杯で周りのことが見えなくなってしまっている。この極限状態に加えて、まともに実践の経験がなくてはよくあることだ。だが、この戦いではその精神状態では大きな失態になりゆる。

 

何発も放たれた荷電粒子砲の一発がゴーレムⅢの胴体の装甲を砕き、コアが露出した。これさえ壊せば・・・・この戦いは簪の勝ちだ。

 

「・・・・死ね・・・・死ね・・・・・」

 

荷電粒子砲のエネルギーは既に底をつき、エネルギー弾は発射されない。ならばこの手でコアを砕けばいい。右拳を握りしめ、露出しているコアに狙いを定める。そしてーーーー

 

「死ねぇぇぇぇ!!」

 

腕を振り上げ、胴体のコアに渾身の一撃を食らわせようとしたとき、異変が起こった。

 

「うぐっ!!」

 

突如頭に鋭い頭痛が起こり、脳内にビジョンが映し出される。

沢山の試験管や培養液が並んだ実験室のような部屋。そこで白衣を着た男たちが1人の人間が入っている大きな試験管を取り囲んでいる。

 

大きな試験管入っていたのは雪のように白い皮膚と髪を持ち、年齢は自分たちと同じぐらいの少女だ。簪はその少女を見たことがある。その少女は彼のーーーーー

 

「・・・・生き・・・・返った・・・・・・?」

 

小さく呟いた瞬間、簪の紅い瞳の輝きが消え、機体のパワーも急速にダウンしていく。まるで夢から覚めたような鬱鬱とした気分だ。

 

「っ!?う、あぁぁぁぁぁ!!!」

 

さっきまで気にも留めていなかった超高密度圧縮熱線を受けて焼かれた右腕が急激に痛み始める。想像を鼻腔をくすぐる肉の焼ける臭いと気が狂うのではないかと思うほどの激痛。それに耐えられず、右腕を抑え動けなくなってしまう。踏みつけられていたゴーレムⅢはその隙を逃すはずなく、戦意を失った打鉄弐式の足を掴みと、後方の楯無に向かって投げ飛ばす。

 

その衝撃でエネルギーが尽きた打鉄弐式が強制解除されてしまい、生身の状態になってしまう。そのまま楯無の体とぶつかる。

 

「はぁ・・・はぁ・・・・気持ち悪い、うっ、うえぇぇぇぇ!!」

 

まるで頭の中を何かが這いずり回るような不愉快さと頭痛に加えて、焼かれている右腕の激痛。その苦痛や吐き気に一斉に襲われ、耐えられずに地面に這いつくばり、口からは胃液が混じっているつんと鼻につく酸味の嘔吐物が口からあふれ出る。

 

「簪・・・・ちゃん・・・・・」

 

地面に倒れ、焼かれた右腕を押さえて苦しんでいる簪を楯無はきつく、きつく抱きしめる。ISのコアは露出させることは出来たが、こちらには肝心の攻撃手段が完全になくなり、打鉄弐式がパワー切れになったことによって唯一の逃走手段を失った。

 

これで近づいてくるゴーレムⅢに打てる手段は何もない、万事休すだ。だが、手は尽くした。悔いはない。

 

「もういいの・・・・簪ちゃんは十分頑張ったわ・・・・」

 

死ぬのが怖くないといえば嘘になるが、今まですれ違ってばかりだった妹と最後に打ち解けることが出来た。そして、自分を守るために戦ってくれた。それで十分だ。

 

「お姉ちゃん・・・・」

 

簪も痛みをこらえながら、焼かれていない左腕を楯無の背中に回し抱きしめる。もうすぐ雄星の元に行けると思うと、恐怖も後悔もない。そう感じているのだった。

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

真っ白な空間に1人の少年が立っていた。腰まで伸びた黒い長髪に凛々しい眼差し。世間からすれば美少年に分類される整った顔。その少年の四方をとある機体が囲っていた。

 

右には両腕と両足に赤い追加装甲を装備した人型の機体が横たわっていた。しかし、所々の部位は崩れ、砕け、破壊された装甲の断面図からは黒いコードが飛び出ている。

 

後ろには上半身に赤く輝く装甲を纏い、両肩には大型の砲身が装備されている機体が倒れていた。しかし、その砲身は大破しており、その機体の主力武器と思われる2丁のバスターライフルも周囲に突き刺さっている。

 

左には背中に大きな赤い機械の翼がつけられている機体がうつ伏せに倒れている。神々しさを感じさせるフォルムをしている機体だが、今は右翼が消失しており、全身に備え付けられているブースターも周囲に飛び散っている。

 

そして少年の目の前には両膝をつき、前かがみの体勢で静かに沈黙する白と赤のカラーリングをしている機体があった。しかし、その機体も他の機体と同じように全身が大破し、周囲には装甲の破片が散らされている。その機体には他の機体と比べて特にこれと言った特徴はないが、少年は知っている。この機体からすべてが始まったことを。

 

「・・・・・・」

 

感情の籠っていない瞳で目の前の機体を見つめる。すると、その視線に反応したのか機体の瞳に光が点き、傷ついている体に鞭を打つようにして動き始める。しかし、全身がボロボロの状態ではまともに動けるはずもなく、立ち上がろうとした拍子に機体を支えていた左膝の関節部位が壊れ、左脚が吹き飛ぶ。

 

片足を失い、立ち上がれなくなったとしても諦めずに地面を這いずりながら少年に近づこうとする。体が床と擦られるたびに全身から破片が床に崩れ落ち、機体が壊れていく。

 

「無駄なことはやめろ。もう戦えない、お前も僕も・・・・」

 

それでも機体は諦めない。目の前の少年に助けを乞うように腕を伸ばす。無様に這いつくばり、己の無力さを恨む。それは昔少年が体験したことがあることだ。

 

『タスケテ』

 

「・・・・・・・」

 

『カノジョタチヲ・・・タスケテ・・・・・』

 

いつもこうだ。少年も機体も大切な人を守るために力を欲したというのに、何もできないまま自分だけ生き残ってしまう。そして何もできない無力さと大切な人を奪った世界を恨みながら生きていく。だが、もう終わる・・・・いや、もう終わったのだ。この呪われた運命から。

 

「・・・・こんなところで投げ出す?」

 

背後から声がする。とても聞き覚えのある声が。振り返ると、少年と瓜二つの姿をした者が立っていた。だが、別に驚くことではない。彼の存在は常に感じ取っていたからだ。彼がーーー少年が大罪を犯したときから表裏一体となって生きてきた。

 

「彼女達はお前を守るために戦った。そしてお前に生きて欲しいから武器を取った。お前と同じだ」

 

「・・・・・・」

 

「お前は彼女達に命を救われた。それならば、最後まで彼女達に尽くすのに十分すぎる理由じゃないのか?」

 

「・・・・・・」

 

「だんまりか?」

 

彼の言うこともわかる。だが、少年とって死もまた救いだ。ようやく訪れた救いの時をなぜ彼は拒むのだろうか。

 

「・・・・なあ」

 

「ん?」

 

「君は・・・・彼女達のことが好きなのか?」

 

「っ・・・・好き?」

 

「惚れたのか?」

 

「直球だな。だが・・・・まあ・・・・そうなのかもしれないな。俺たちの正体を知っても彼女達は愛してくれた。いい人達だよ」

 

「・・・・そうか・・・・」

 

好きな人を、大切な人を守るために戦う。シンプルで単純だが、悪く無い理由だ。彼が人に興味を示す必日が来るなんて想像もしていなかった。ならばいいだろう、これも何かの縁だ。体を反転させて自分に手を伸ばしている機体と向き合う。彼も少年の隣に並ぶ。

 

「いいのか?」

 

「ここまで来たんだ。最後まで足掻いて見せるさ」

 

2人は口角を上げると、機体に向かって歩み始める。たとえ、目の前にどんな障害が立ち塞がったとしても彼とならば乗り越えられる。そう信じて。

 

「行くぞ、雄星」

 

「やってみせるさ、破壊者(ルットーレ)

 

2つの手が機体の手に触れた瞬間、四方の機体からあふれ出た暖かい光が2人を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 

 

 

「え・・・・・・?」

 

異常に気が付いたのは簪を抱きしめていた楯無だった。自分たちを殺そうと歩んできたはずのゴーレムⅢが不自然に停止し、痙攣している。

 

「な、なに?」

 

楯無が呟いた瞬間、突如ゴーレムⅢの胴体の装甲が鉄を溶かしたように赤く変色していく。その刹那、全身の装甲に穴が空き、ゴーレムⅢの胴体が大爆発して吹き飛ぶ。上半身を失い、力なく倒れる黒い巨人。その後方にいたのは

 

「ぐっ・・・・ぐぐぐ・・・・」

 

全身から吹き出ている血に劣らず、紅い瞳を輝かせ、歯を食いしばりながら拳を向けているゼノンだった。本来は生きていることすら困難な状態で彼は楯無と簪を救った。命を賭して。

 

「ははっ・・・ざまあみやがれ・・・・束・・・・」

 

力なく勝ち誇った笑みを浮かべると、ゼノンは再び血だまりとなっている地面に倒れこんだ。

 

 

 




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