ギャグってスゲェのな…。あっちこっちって…   作:文才皆無。

5 / 21
コンバンワ。皆様に笑いを届けるメッセンジャー、文才皆無。であります!

軍曹じゃない、であります!


私は明日で学校しゅーりょーなのでぶっちゃけて来ますね♪
ええ、勿論日常からネタを探してきますとも!

ヒャダインですか?ええ、OPの人です。


では、こんぐらいにしてどうぞ!!


5 見捨てられたのはディアベルはんじゃなくて俺だったんだな…。

どうやらこの学校の授業は前の学校より少し遅れてるらしい。それは昼休みを終えての授業でよく分かった。

先生は教科書などの道具が無いことを気にかけてくれて、心配してくれていたが大丈夫と伝えると『そう、ですか…』と残念そうにしてるのがテンプレのように繰り返していた。

 

どうやらこの学校は生徒を気遣いながら授業をするから遅れていたんだなと納得しつつ、ノートに黒板の文字を写していた。まぁ、おさらいだって思えば良いんだから結構楽な授業だったな!

 

ホームルームで先生(名前は桜川 キクエというのを先程初めて聞かされた。)の話の下、教科書類は来週には届くとの事で落ち着いた。

そして放課後。

 

 

「今日もお疲れ~!」

 

 

マヨイの音頭によりだらける面々を横目に乾いた血だらけブレザーを羽織り、教室を後にしようとすると誰かに引き止められた。

後ろからこう、服を(’8’)チュンと…?

 

伝わらない?う~ん…じゃあチョコンと摘ままれる感じでいいか?

 

 

「で、どうしたの姫ちゃん?」

 

「えっと…そのぉ」

 

「もしや!?これは噂に聞く!」

 

「え?噂に聞く、何ですか?マヨイさん」

 

「愛の会瀬への誘い!?姫っち、策士!!」

 

 

愛の会瀬なんて単語で反応しないはずも無い姫ちゃん。ええ、もちろん皆様の想像通りだよ。

真っ赤なお服の心結さんは~♪コンチクショー!!

 

鼻血がブシャー!姫っ血ーなっ血ー!!

 

うん。非公認ゆるキャラさんに怒られそうだ…。あっちは梨だけど此方は血痕だし、惨状が発禁ものだな…。いったいどれだけの子供のトラウマを作るんだろうな…。

 

 

「そんな軽快にジャンプ出来ないですー!!」

 

「ツッコミ所そこっ!?」

 

「いやいや、姫っち。それより私のボケに突っ込んで欲しかったんじゃよ…」

 

 

うむ。やっぱりマゾイさんか…。態々ツッコミにいくなんて…それよりコイツなんて言ったっけ?

え?俺と姫ちゃんの愛の会瀬?ほぅ?いい度胸じゃねぇか?

そういう話題で俺を弄るなんてなぁ?

 

 

「伊御ー帰ろ…何か不穏な気配がぁ!!?」

 

「一瞬榊がそこに居て、シャーペンが突き刺さって飛んでったような…」

 

「伊御くん。世界の理には触れちゃいけない事もアルンダヨ?」

 

「ふぇぇーなんか心結くん怒ってますぅ!?」

 

「あはは、怒ってなんかないさ。ただ…フッフッフ。アッハッハッハ!!」

 

 

高笑いする俺の急変に回りのクラスメイト達もギョギョギョ!ってしてたお

あー、面白い。思わず机バンバンしちゃった。

 

 

「えっと、心結さん?」

 

「何かなマゾ?」

 

「マゾじゃないんじゃよ!?」

 

「じゃあ、死に急ぎ野郎か?」

 

「巨人となんて戦えないんじゃ!って野郎じゃないんじゃよ。」

 

「まぁいい。問題はそっちじゃぁない。」

 

「あのぉ…その笑顔スッゴい怖いんじゃよ…止めない?」

 

 

笑顔とは本来威嚇に使うものだから何も間違ったことはしてないよ?アハハ可笑しいなぁ

ちょっと怒りのボルテージ上がっちゃったよ♪

 

 

「さて、じゃあ本来の問題に戻ろうか。

貴様は事もあろうが、俺をダシに人の恋心を嘲笑うような真似をしてくれたな?」

 

「あのぉ…そのキャラ付けはー」

 

「貴様は怒られている最中に私語が話せるなんてよっぽどお気楽な御花畑脳ミソをしてるらしいな。

そんな貴様は今日からウジ虫で十分だ!」

 

「酷いんじゃよ!?言うことかいて乙女に向かって虫扱いなんて!!」

 

「フハハハハ、貴様にやる慈悲などない!!宇図 心結の名の下に命ずる…相手の恋心を弄ぶ下郎がっ姫に謝れ!!」

 

「ルルーシュ!?」

「京谷、アンタ空気読みなさいよ!!」

「ヒデブッ!!」

 

 

うん。言い切った。チョースッキリ!!

このキャラちょっと嫌いじゃないな!何かあったらまた利用させてもらおうかな?

 

 

「あの時のキューピッドって…」

「キューピーなんて言ってふざけてたのかと思ったけど…」

「ちょっと怒りの矛先が理不尽かなって思っちゃったけど…でも、あんなに真剣に自分の思いについて怒ってくれる人がいるのって羨ましいなぁ」

 

 

ミニワン、咲さん、佳奈やんのセリフだけど、でもそれもちょっと観点が違うような……ふぁ!?

待って!?咲さんその手を放してあげて!?

 

指がめり込んでるから!青を通り越して京谷が豆腐並みに白くなってるから!!

 

あ、まだ生きてる!口からヒューって息が漏れてて声が出てなくて分からないけど…腕が上がった…。

そして弱々しく握られた拳からピィンって感じで親指だけ天に向かって立ち上がった。

 

そして、グッジョ部をした京谷は力なく腕が下がった…。

 

「京谷ぁぁぁーーーーーー」

 

お前の死に様。しっかり見届けたからな!!こんな所で死にやがって…この、バカ野郎が!

 

 

「京谷、お前の死は無駄にしない…」

 

「あぁ。きっと天国で安らかに俺達のこと見守ってくれてるはずだぜ…」

 

「榊、お前も…」

 

 

隣には榊が立っていて、俺の肩にポンとその手を置いていた。いい笑顔で…。

そして伊御くんもその隣で無言で目を瞑り頷いた。

榊のセリフで、俺達は続くように冥福を祈る。

 

「あぁ。京谷…」

 

「「「黙祷」」」

 

「捧げるな!!つうか、音無は止めてくれよ!」

 

「キモいって思ってたけど…」

 

「まさかここまで体はってたなんて…」

 

「バカだけど…」

 

「「「黙祷」」」

 

「真似すんなよ!!?しかも、思い出で既にディスられてる!?」

 

 

生きてたみたいで安心した。イヤー、あの灰みたい白くなって倒れた瞬間は思わず『立て!!立つんだキョー!!!』って叫びたくなっちまったよ。手遅れっぽかったから流石にヤバいって思ったんだよね…。

 

何故か忘れてしまいかけていたこの話の中心人物、マヨイと姫ちゃんはというと

 

 

「ぐすっ…。すまないんじゃぁー!姫っちの純粋な好意をバカにするような気は無かったんじゃよ。本当じゃよ?許して欲しいんじゃーーー」

 

「マヨイさん!?大丈夫ですから少し落ち着いてください。大丈夫です。私、マヨイさんの事信じてましたから」

 

「姫っち…」

 

「はい!」

 

「ありがとーー!姫っちは天使なんじゃー!!」

 

 

泣きながら謝るマヨイを見てちゃんと反省出来てるじゃねぇか。くくく、俺は余計な事をしてしまったかな?…そう思い、静かに席を外す。

誰にも悟られることなく、この涙に溢れるハートフルな展開を後にした。

 

因みに後で聞いた話によると、この瞬間を偶々見てしまった京谷は俺の姿が伝言板のXYZの後ろ姿のように見えたのとの事。ハードボイルドだって。

…硬茹で玉子ってあんま好きじゃないんだけどな…。

そして別に、止めてから引く…を実行した訳じゃないんだけどな。

 

 

 

 

 

 

そのあと止まることなく、俺は一先ず校長室に向かって行ってあの母の奇行について文句を言いに行くと土下座されました。

ええ、見事なまでの綺麗な土下座。思わず間抜け面したけど仕方ない。

 

そして校長曰く、まさかアノ癖が未だに直ってない事を知らなかった。

ああいった性格だったのを忘れてた。

君には本当に悪いことをした、贖罪じゃないが制服代と教科書代は全て此方が払わせて貰いたい。…らしいッス。

あんまりに低姿勢だから心配になって声をかけたら泣かれた。

うん、ドン引きするぐらいに鼻水まで出してグチャグチャ。

 

その後なんとか慰めて落ち着かせたら、まだこんなんじゃ贖罪にならないとか言い出してなんか面倒そうだったから無理矢理お話しゅーりょーさせて教科書と制服だけ頼んでおいた。

いや、俺だって態々学校にそんな迷惑かけたくなかったよ?でもそうでもしないと帰してくれねぇんだもん。

それじゃあ君に悪いから!とか言ってドンドン条件増やそうとするし…で、結果妥協出来る最低限度のこの結果に落ち着いたって訳。

そんときの校長って少し残念そうにしてた。けど、どうしてなのかとか聞くのやぶ蛇っぽかったから遠慮しておいた。校長先生のショボーンってもはや誰得?

 

 

 

 

 

 

少しげんなりした気分で校門に向かって歩いてる時の事。

 

 

「あ、心結さんじゃ!」

 

「本当だ。」

 

「……ブシャー」

 

「姫…?」

 

「アサシン?」

 

 

と、前にマヨイ、伊御くん、姫ちゃん、ミニワン、榊がいた。

姫が何故鼻血の噴水を作ったのか?とか榊が何故、俺をアサシンと呼んだのかとかは一先ず置いておこう…。

 

 

「なんかぐったりじゃね…」

 

「うーん?ああ、マヨイか…それに皆も」

 

「この十分チョイでいったい何があった!?」

 

「大丈夫ですか?コレ、余っちゃったお菓子ですけどどうぞ…はい、あーん」

 

「ありがとー…。ん、うまい。心に染み渡る…」

 

 

口に差し込まれるように挿入されたのはニャッキー。けしてポッキーなどではない。

細いビスケットにチョコでコーティングされたそれは姫ちゃんの優しさで美味しさが倍増してたと俺は語る。

 

…ニャッキーって昔NHKの子供向け番組で無かったか?

うぅーん…青と黄色の芋虫…。

 

 

「甘さが舌に染み渡るとかじゃなくて、心に染みたんじゃね…。」

「それは、ほら。姫っちだからじゃね?」

「ナルホドー」

 

「はぁぁー、生き返る~。姫ちゃんはいい奥さんになりそうだ。結婚してくれ!」

 

「も、もう!!冗談でそういう事いっちゃメッです!」

 

「鼻血出しながら言っても効果無いわよ…。それと…」

トン…

 

 

首に瞬間的な衝撃を受け、一気に意識が覚醒した。

後ろで榊とマヨイがなんか「無視だけはヤメテ」って騒いでたけどどうしたんだろうか?

 

 

「ハッ!!?俺は一体何を!?そして知らない天井だ…」

 

「此処は外よ。」

 

「なんか意識が朦朧としてたみたいだけど大丈夫か?」

 

「伊御くん…。大丈夫だ、問題ない。」

 

「あの言葉は無意識だったんですか!?」

 

「うん?なんか言ったっけ?それに少し残念そうだけど…俺がトッポ食っちゃマズかったのか!?」

 

「トッポじゃなくてニャッキーですよ!?」

 

 

おぉ、そうだった。ん~でも、さっき俺ってなんて言ったっけ?

なんか訂正しなきゃいけないよな気がするんだけど思い出せん!!どういう風に気がするのかっ言うと、こう…ゴーストがそう呟く。みたいな?

 

でも姫ちゃんって本当に鼻血出しすぎなんだよね…。回りが慣れちゃってるのか分からんがいつの日か血液足りなくなりそうで怖いんだよな~…。

 

 

「…って、俺ってもしかして、姫っちの事気になってるのかな?」

 

「……直球過ぎじゃないか///」

 

「ブシャー!!?」

 

「にゃっ!?」

 

「「ほほ~」」

 

 

俺の発言に赤くなる伊御くんとミニワン。ニヤニヤするアホ。キュピン!と無い目を光らせたマゾ。謎の躍りを始める姫ちゃん。うん、姫ちゃんは一旦落ち着け。別に気になって当然なんだから。

 

 

「って、アホって俺の事か!?」

 

「目が無いんじゃん無くて隠れてるだけなんじゃよ!?」

 

「男子高校せーいの日常ー♪」

 

「女じゃ!!」

 

 

テンポの良いツッコミに惚れ惚れするね~ん。

でも伊御くんとかが赤くなるって事はこれって勘違いさせたっぽいね!

幼馴染みとか多かったからこの手の会話って前の学校じゃ日常茶飯事だったんだよね。伝わるから、つい主語とか修飾語とか抜けちゃったりね。

 

 

「あー、たぶん皆は近すぎて慣れて気付かなかっただけなんじゃねぇか?」

 

「皆、私の事が好きなんですか!?」

 

「「…そういう事(なのね)か」」

 

 

今の発言でどうやら姫ちゃん以外は気付いたようだった。…人間誰しもが思うことだよ。

てか、思わなかったらそれこそトチ狂ってる奴位だろ?

今一瞬視界の端に赤い妹が居たような…。次の瞬間には銀色の軌跡と一緒に消えてたけど…もしかして鬼畜がいたのか!?

 

 

「ちょっと、姫ちゃんは落ち着いてね?」

 

「「…ブー」」

 

「うん、お前らは後でぶっ飛ばす。」

 

「御無体な!!?」

「エンガチョっ!?既に手が出てるぞ!?」

 

 

ブー垂れるマヨイに、ぶたれた榊。この二人の扱いは分かってきたな。

マゾは放置、榊はアタタタタ、ター

 

 

「その誤解は止めて欲しいんじゃよ!?」

 

「それやったら確実に死ぬ未来しかねぇ!?」

 

 

と、放置して姫ちゃんの誤解を解いておかねば!最悪、今後顔を会わせづらくなる!!

オイ、誰だ今ヘタレとか抜かしたやつ!

 

野郎ー!ぶっコロコロしてやる!!

 

何だ。転がすだけかってガッカリしてんな?

安心しろ、吐くまで俺はお前を転がすのを止めねぇ!!

 

冗談も此ぐらいにして真面目に言わないと相手に失礼になるからな…。ギャグも許される所とされない所があるからな。ましてや回答一つで相手を傷付ける場面にギャグはダメだ。

 

 

「…姫。聞いてほしい。」

 

「わい!?そのぉ、あの…。…はぃ…。」

 

「これは、本気だからしっかり聞いてほしいんだ。」

 

「「「「…ゴクリ」」」」

 

「姫はとても魅力的で誰かを気遣ってあげられる優しい子だよ。

いつもふざけてる俺から見ても姫ちゃんの良いところを挙げられる。それは全部本当だよ。

…気になってるって言ったのは心配になるからだ。姫ちゃんって鼻血で良く血溜まり作ってるから足りなくなったら…って怖くなるんだ…。大切な人だから余計に、ね。」

 

「………。」

 

「だから、さ。その、えっとー…。これからもこんな俺と友達でいて欲しい。」

 

「「ズコー」」

「まぁ、そうなると思ったわよ…。」

「うんうん。良い話だ。」

 

 

転けるマヨイ榊に、なんともいえない顔をするミニワン。うんうんと仕切りに頷く伊御くん。そしてプルプルと震える姫ちゃん。

なんでや…なんでディアベルはんを見殺しにしたんや!

 

何故かこのセリフが頭から離れない。何故?

 

 

「ふふふ、ふふ…ふ。」

 

 

あ、なんかデジャブ。

 

プルプル震える姫ちゃんを見たマヨイはガタガタしている。榊は陸軍兵士よろしく伏せていて、伊御くんは首を傾げる。そしてミニワンは…

 

 

「つみきさん、そのままでお願いします。」

 

「何!?え、なんで!?なんで俺、縛られたの!?」

 

「…キューピットになるならもう少し女性心を知った方がいいって事よ。」

 

「なんでや!?わいは真面目に傷付けないように最善を尽くした筈や!!」

 

「あのくだりでアレは酷いんです!

私の純情を返してください!!」

 

「へ?てか、その鼻血大丈夫なのか!?」

 

「もう知りません!ふん。心結くんは一度優しさについて熟考してみてください!!」

 

「カハッ!!」

 

 

訳も分からないまま、綺麗なボディブローを鳩尾に決められ俺は宙を舞ったあと、母なる大地に叩きつけられましたとさ…。

 

背後からはフィニッシュ!!って聞こえた気がしたが、此処はブレイブルーじゃないのできっと幻聴だろうな…ゴフッ。

 

 

チーーーン。

 

 




つい、筆が唸っちゃって書いちゃいました!

いつもより文字数が増えちゃいましたね~♪
う、腕が勝手に!!?

冬休み前にテンションが上がってるんでしょうね…。小学生かっ!
でも、嬉しいのも事実なんで隠さないですけどね!


では、ちょっとした小話でも。
今回少し、姫ちゃん押しな話でしたけど、ヒロインは未定ですよ?

だって、此処で誰かを好きになったら心結って惚れやすい性格になっちゃいますもん。まだ転校初日ですからね!
カオスで忘れられてるかもしれないですけど、時間軸的には半日しかたってませんよ!?


進み遅っせぇって思った方、私もそう思います!


作者な私的にはもっとすすんでると思っても、実際はやっと二桁目のページッス。それも一巻の。
ヤッベぇ♪

でも挫けません。私のやる気は世界一ぃぃぃー!!

次回もお楽しみに!





▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。