ギャグってスゲェのな…。あっちこっちって…   作:文才皆無。

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13話書こうとしたらヤっちまった!

でも後悔はしてない(ドヤッ


で、心結の友達です。
今後は出る機会は多分無いでしょうね…。まぁ、逆に出る可能性もありますが先の事は分からんです。

では、どぞ


番外編 前の学校、昔の友達。

ふっふっふ…聞いて驚け、見て笑え!我ら閻魔大王さまの一の子b…じゃなかった。宇図 心結です。

 

なんとなく、やらなきゃいけないような気がしたから少しだけ聞いてほしい。

俺の前の学校の事を。そしてその時の友達の事を。

ほんの少しの昔話を…

それは…始まりのある日の事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学式。それは始まりの季節。

 

だが、俺にとっては終わりの日でもあった。幼馴染みの子が亡くなった。そして昔仲良くなってずっと会っていなかった友達もその日に亡くなったらしい…。

 

というのも、その日俺は呑気に入学式を受けていたから。幼馴染みの名前は上野ちひろ。友達の名前は渋谷いずみ。

俺達三人は知り合うきっかけはバラバラで上野ちひろ、俺はちーちゃんと呼んでいたんだが彼女とはずっと家が近所の癖に遊ぶ機会が一向に来なくて…でも互いに知ってるという変な関係だった。

この時の俺はまだ思春期+反抗期という面倒な時期だったんだ。引っ込み思案と言えばいいのか…そんな感じで…。

 

だけどある日のこと。学校で困ってた所を手伝って貰った。出会いとしてはありふれた物で面白みも欠片もない。だけど、俺はそれからなんとなく一緒にいることが居心地がいいものとなっていたんだ。

 

彼女もそう思っていてくらたら嬉しい。でも、それも確認する術はもうないのだ。

 

 

そしてもう一人の少女、渋谷いずみ 別名アホの子。

彼女は普通というものにコンプレックスを感じてて、それでいて生真面目で人を信じてる弄り甲斐のある面白い子だ。

出会いは母方の実家の田舎に帰った時に公園で会ったんだ。

 

誰か仲のいい知り合いもいないし、暇で暇でしかたなく公園で一人ブランコに乗って一周して見せる!とバカな事をしている時のことである

 

小さい子っていうのは猪突猛進で目の前しか見えてない故に隣に居たのに気付いてなかったんだ。

いつの間にか隣で寂しくブランコ少女なイズミンはなんか黄昏てた。

 

それで俺はそんなの気にせず一人盛り上がって空中ブランコをした。

 

…というのも、一周したら体が宙に浮いて放り出されて必死に落ちないようにしてたら結果一周回ったそのブランコの座るとこにしがみつくしかなかったってわけ。それで、地面にズザァァーーーしたんだよ。

勿論それを見てたイズミンは口をあんぐりって開けて目をこれでもかって位にかっぴらいて目が合ったんだ。それで初めて隣に居たのに気付いて話すようになって、友達になったってわけ。

 

黄昏てた理由も何てことない。普通が嫌で特別が良かった…何て言うもんだ。

この時にはちーちゃんとも仲良くなってたから普通が一番って知ってたからそれも個性だって言ったら怒っちゃって…必死にそれで謝ったんだっけ。

 

でも許してくれなくて、どうしたらいいのかって思ったら思い付いたのがアレだったってわけ。

じゃあ、人の心を征服したらいい。そう言ったんだ…

 

まるで雷が落ちたような驚きをしてたよ。

征服して皆を引っ張っていけるリーダーになれって、そうしたら馬鹿にする人もいない。子分も報われる。いいこと尽くしじゃんってね。

 

そしたらそれから面白いぐらい人が変わった。

俺も子分にしてやるっていってきた。じゃあ、俺がいずみちゃんの子分第一号だねって約束して最後の日に別れ…あの言葉を婆ちゃんから聞いた。

 

 

話を戻して、入学式の日

普通に学校に行って入学式の時に異変に気づいた。

先生方が一人の生徒が居ない。そして連絡もとれないと騒いでいた。それで何か怖い予感がして本来そこにいる筈の人物を探すと…居なかった。

ちーちゃんが…。

 

俺もそれで電話をかけようとすると出ない。お母さんの方にも電話をかけると焦った様子で心結くん今日あの子を見てない!?と聞かれて悟った。

 

ちーちゃんに何かあった…。

 

それから一瞬の合間に電話が来た。婆ちゃんから…。

それどころじゃなかったけど出なかったら後悔するような気がして出た…。

 

 

「もしもし、婆ちゃんよ。落ち着いて聞いてね…。心結と仲の良かったあのこ…渋谷さん家の、いずみちゃん。さっき観光バスに轢かれて…亡くなったの…。」

 

 

それ以上はもう覚えてない。頭の中が真っ白になって…でも、ちーちゃんのこともあったから先生に一言言って式の途中で早退させてもらった。

 

帰り道はどうやって帰ったのかも覚えてない。その時は只ちーちゃんの後ろ姿を探していた。いずみちゃん…それにちーちゃん…。何で?って。

 

 

家に入った俺は微かな希望で偶々ちーちゃんが遅刻しただけ。どうせ、何時もの奴だ。困ってる人の手助けをしてて遅れただけ…。そう無理に思い込もうとしてたんだ。

心が引き裂かれるような…そんな感覚がずっと残ってる。

 

分かってる。でも知りたくない。何があったのか予想がつく。でも、直視何てしたくない…。

 

渦巻く思いと考えで自分が黒く染まっていくのに気付いた。

 

 

「あ…心結、お帰りなさい。」

 

「うん、ただいま。」

 

 

たったこれだけの会話なのに何を言おうとしてるのかに気付いてしまっていた。あの変人な母がマトモな事を言っている…それは天変地異の前触れと本能が知っているのだから…

 

 

「あはは…やっぱり、そうなんだ。ちーちゃんだよね…トラックにでも轢かれちゃったとか?」

 

「っ!!?」

 

「あーあ。予想してたけど、キツイ、なぁ…。いっぺんにこうも大切なものが無くなってったら何を支えにしたらいいのかわかんねぇや…」

 

「…ごめんなさい。」

 

 

このごめんなさいは何に対しての謝罪なんだろうか…俺はマトモに考えることすらできないぐらいに神経が麻痺していたんだと今は思う。

支えになれなくて、無力で、たぶんそんなだろう…。

 

でも正直謝って欲しくなかった。俺はこれ以上惨めになりたくない。俺は……

 

 

 

 

 

で、大切なものを失って、道筋すら見失って無意味に足掻いて過ごしながら一学期はいつの間にか終わっていた。

夏休みもこうして無価値に過ぎていってしまうと分かっていても動く気には成らなかった。

だが、終業式を終えて帰ろうとした時の事…

 

 

「そこのアンタ…えっと宇図!!何勝手に帰ろうとしてんのよ!」

 

「…誰」

 

「うえ!?喋った!!」

 

「用がないなら帰らせて貰うぞ」

 

「冗談!用ならあるわ」

 

「そう。じゃあ早くしてくれ」

 

「あーうん。これから缶けりヤるわよ!」

 

「サヨナラ」

 

「うわーん。帰らないでーーー」

 

「…で」

 

「あぁ怒ってらっしゃる…。ってそうよ!何無意味で無価値に帰ろうとしてんのよ!」

 

「それが俺の個性なんで…。では」

 

「帰んなやーーー!!」

 

 

そういってまた、腕を掴んで引っ張ってくる銀髪の黒いカチューシャが特徴の面倒そうな女性。だが、俺には関わらないでほしい。

 

 

「貴方が妖怪なのは丸っとお見通しなんだから!」

 

「電波は帰ってください。てか、俺が帰ります。」

 

「ダメよ。」

 

「うるさい高飛車。放っておいてくれ」

 

「…嫌。貴方を救うわ」

 

「勝手にしろ。俺は帰る!」

 

「強情ね。なら私にも考えがあるわ!」

 

 

そういって今度は俺の腕を掴んで胸に持っていく。コイツハはバカなんだろうか?

そんなに帰らせたくないのは理解した。だが、こいつは貞操観念ってもんが欠落でもしてるんだろうか…。

 

 

「あー、はいはい。分かりましたよ。だから手を離せ!んで、状況も話せ!」

 

「ぷぷ、貴方別に上手くないわよ♪」

 

「………。」

 

「はい。冗談です、なので殺意をこっちに向けないでください。」

 

「…ふぅ。それで話よね。貴方、勿体ないとは思わないの?」

 

「…どうでもいい」

 

「あなたは折角この学校に来てるのに初日以外全然楽しそうじゃない…。」

 

「…あの日が最後だったからだ。」

 

 

別に話す気はなかった。だが、付き合わされるのも御免だ。だから適当にあしらって帰ろう。明日からは夏休みだ。

凌ぎさえすればもう辛い記憶を思い出すこの場所に居なくても良いんだから…。

 

 

「お前はお節介のつもりかもしれない。俺を救う?冗談キツイ。俺は生きる意味も見いだせなくなっちまったんだ…そっとしておいてくれ…。」

 

「嫌。」

 

「…何?」

 

 

普通ならこれだけ言えば苛立って関わらないだろうと思っていた。だが、彼女が返したんはその逆だった。

何故?放ってくれればいいのに…

 

 

「貴方は諦めてない。」

 

「知ったようなこと言わないでくれ」

 

「いいえ。言うわ。

貴方の心は真っ直ぐだもの!傷付けるのが怖い…そうやって逃げてるだけよ!」

 

「かもな。俺もそれは分かってる。」

 

「でしょうね。全部分かってて尚そうやって停滞してる。」

 

「何が悪い。停滞がいけないか?大切なものを守ろうとすることがいけないのか?

死んだ人間は帰ってこない。その記憶を薄れないようにして何が悪いんだ!」

 

「…それが本音ね。」

 

 

このあとは記憶がない。ただ、思い出そうとすると震えが止まらないんだ…。真っ赤に染まる視界とか振り上げられた拳とか…罵詈雑言とか…あれ、涙が出てるよ…アハハーヘンダネ。

 

で、こうして彼女 水無氷柱の会話(物理)により強制的に今の人格が形成されましたとさ…。

この弄り過ぎる体質は氷柱による暴力の賜物で、傍若無人っぷりはアホの子 いずみんの真似で、真っ直ぐなとこがあるのはちーちゃんのおかげだと思う。

 

いまの俺はあの三人のお陰だと思う。

俺はあの三人の子分で、友人で、ストレス発散の相手だったと思う。

 

氷柱もわざとあんな事をして元気付けてくれたんだと今なら理解できる。それ故に、転校の際は確りと彼女には別れを言いたかった…。

 

 

 

 

pipipipi

 

携帯がなる。知らない番号…通話ボタンを押すと聞き覚えのある彼女の声が聞こえてきた。

 

「…転校の件、すまなかった。それと、あの時俺を殴ってくれてまで進ませてくれてありがとう。」

 

「ふん。ストレス発散の相手だから気にしなくて良いわ。で、今はどうなの?」

 

「…最高の友達逹だよ。氷柱も、そしてあの二人も…ね。」

 

「泣かないの。ったく、貴方がまた私の前に来るときは連絡位寄越しなさいよ。勝手に居なくなられたら心配するじゃない…」

 

「…ありがとう」

 

「ふ、ふん。じゃあね」

 

 

プツン…

 

切れた通話は不機嫌そうだったけど、俺は彼女が嬉しかったのを知っている。

最高の友達だよ、氷柱は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…何処かのとある学校で…

 

「あれ?カウントが増えてるよ!?」

 

「…私も」

 

 

二人の携帯にはこう文字が並んでいた。

 

上野ちひろの普通カウント2

(+1 宇図心結)

変友カウント変化無し

 

渋谷いずみの手下カウント2

(+1 宇図心結)

変友カウント変化無し

 

「…元気かな?」

 

「あんなお別れ嫌だったけど、こうして思い返せば嬉しいものですね…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処かで友人逹が今も笑ってるような気がした。

 




友人は上野ちひろ と渋谷いずみ それから水無氷柱です。

ちーちゃんといずみんは富士見書房、ファンタジア文庫 築地俊彦作 変・ざ・くらする~むのキャラクターです。

氷柱さんはメディアファクトリー MF文庫 岩波零作 ゴミ箱から失礼いたしますのキャラクターです。

勿論絵師は意識さんですとも!
イラスト繋がりでやってみました。書いてて思いましたがまさかのシリアステイスト。ビックリですよ。

でも、最初に転生するってことは逆にそれ以外の人は残されるって事なので敢えての残される側サイドを書いてみました!

如何でしょう?


ま、最後はかなりゴタゴタしてたかもしれませんね~。力は正義です!
お話(物理)は最強ってことで♪


ではでは~

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