信念を貫く者   作:G-qaz

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第3話

青年は背負う決意する

燻る心を解き放つ信念の息吹

 

第3話

 ~信念~

 

 森を駆け抜けること数分。ハジメは、先ほどの老人が追ってきていないのを確認すると、男を休ませるために木の幹に寄りかからせた。

 

 男を改めてみたハジメは、その体の傷の酷さに顔をしかめる。

 男は先の戦いで、左半身が致命傷といえるほどにボロボロになっていた。左腕を見てみれば炭化し、原形をとどめていない。

 

 ハジメは、頭の片隅で先ほどの老人の能力を考察しながら、まだ意識がある男に問いかける。 

 

「おい、大丈夫か?回復する術を使えるか?」

 自己再生する種も珍しくないこの森では、回復の手立てなど薬草程度しかない。これほどの重症ならば、それを超える術が必要であった。

 

 しかし、男の答えは否だった。

「ぐっ。魔力は…殆ど残って…いない。」

 魔力という単語から、ハジメはこの世界において人も魔法を扱えるという情報を頭にたたきいれる。

 

「それよりも…話を聞いて…くれないか?」

 そういうと男は、右手から何かの端末のようなものを出した。

 

「これは?」

 そう聞くと男は、悪戯めいた笑みを薄く浮かべた。

「この世界にはびこる腐った奴らと、世界を滅ぼしかねない組織の情報さ」

 

「なにっ?」

 男の答えに、ハジメはただ面食らう。

 

 正直世迷言にしか聞こえなかった。しかし、この世界はハジメが知る世界と異なる点が多い上に、その差が大きすぎた。

 

 世界を滅ぼす…龍という存在に触れた今ならば、この世界ならばありえるかもしれないと、ハジメは考える。

 

「…なんでそんなものを貴様が?」

 ひとまず、可能性を考慮して前提となる疑問をぶつけた。

 この男がなぜ、そんな情報を仕入れるに至ったかという至極当然の疑問。

 

 それには、当然といえば当然の答えが返ってきた。

「俺は、ライルと言う情報屋をやっているんだが、ある人の依頼でな…。最初は腐った奴らを消して、この世界がよりよくなるようにって思ってはじめたわけだが…」

 なけなしの正義感ってやつだ…と、男…ライルは自嘲気味につぶやいた。

 

 端末を右手で弄びながら、それを見る目はどこか遠い目をしていて、しかし、ハジメには理解するに足るものは無く、ただライルの話を聞くだけに留まった。

「ま、こんなとんでもないものが…出てきちまったわけだ。」

 おかしな話だろ?とライルは、ハジメを見上げた。

 

 ハジメにとってこの世界とはこの大陸の、この森の中で限定されていたものであった。

 ハジメの中で、この世界に人がいることにも安堵と驚きがあったが、どうやらこの世界は自分が考えているものよりもよほど複雑らしいと、先ほどのライルの顔からハジメは思い至った。

 

「ライル…よければ、お前が見てきた世界とやらを聞かせてくれないか?」

 こんなときになんだがな…と、ライルの横に座るハジメ。

 

 ライルは少し、考える素振りをして、数瞬。

「別にかまわないさ。…むしろ、聞いてくれると有難い。俺の人生の大半を占めていたことだからな」

 そういって、左半身をみたライル。

 

 もはや風前の灯となった今の体では、自分の人生の大半だった情報屋という世界を覗く仕事の話を誰かにできるのは、幸せなのかもしれない。

 

「そうだな。…お前さんは、この森から出たことなさそうだな」

 ライルの推測に、ハジメは素直にああと頷いた。

「それなら、この世界の成り立ちからだな。まず、この大陸の…」

 

 それからライルの話を聞くハジメ。その内容はこの世界の成り立ちから始まり、この世界の裏。そして、今回の仕事であった元老院や連合の裏や、帝国側とやらの裏。そしてその2つにもぐりこんでいるらしい存在について、情報屋らしく要点をまとめた上で述べていった。

 とくに最後の存在については、その影を感じ取ったらしいが、それまでだったらしく「情報屋だっていうのにな…」と自嘲めいた愚痴が入った。そうしてそのときに、先ほどの悪魔に追われ…

 

「…ここにたどり着いたというわけさ」

 話し疲れたのか、ライルは頭を木の幹に預けた。そして、目を瞑った。

「だが、もう限界だ。悔しいがな…体がもうボロボロだ」

 

 それは、覆りようの無い事実であった。左半身は最早動く兆しが見られない。

 

「…お前に頼みがある」

 そう言って、端末をハジメに差し出した。

「これを託されてくれないか?」

 

 ハジメは、困惑の色を強める。

「本気か?」

 正気とは思え無かった。このような場所で偶然であった世界すら知らなかったハジメに対して、まさに命がけで手に入れたそれを差し出すということが、ハジメには分からなかった。

 

「はは。なんかな。気に入っちまった。お前の雰囲気がな、知り合いに似ていてな」

 別に、姿は似てねえのによ…と、笑みを浮かべながら話すライルは、どこか楽しそうに、うれしそうに見えた。先ほどと同じ遠い目をしていても。

「あいつは、自分の信念のまま逝っちまったが、俺はどうかな。…どう思うよ」

 どこか懇願するように、愉快そうにハジメに問うライル。

 

 ハジメは、真剣な面持ちでこれに答えようとした。なにか、ハジメの中で燻っていたものがライルの話を聞いて、ざわついたということもあった。

「少なくとも、俺は貴様に信念と誇りを感じた。生半可な気持ちで国に、…世界にこうは挑めん。俺はそう思う」

 ハジメは、問いたかった。ざわついた心は答えを欲した。なぜそこまでして人生を命を懸けられたのか、そこまでして挑めるのか。…怖くは無かったのか、と。

 

 しかし、ハジメは聞けなかった。ライルの横顔を見て、それを聞くことは躊躇われた。そして思う。

(俺にはこのような思いが…信念があるか)

 

 ハジメが、自らの運命を定める事柄について、真剣に考えをめぐらせていた。

 しかし、それは中断されることになる。

 

「ちっ、感づいたか」

 着実にこちらに向かって近づいてくる禍々しい気。あれは、恐らく悪魔の類であろうとハジメは推測していた。特異なものほど、記憶に一致する知識があるものだ。

 

「恐らく悪魔であろう奴が近づいてきた。貴重な話、感謝する」

 笑みを浮かべながら、立ち上がり刀を鞘から抜き構えるハジメ。

 

 その言葉を聴いて、ライルの顔が青ざめる。

「強いと思っていたが…悪魔だったか…恐らく爵位もちだろう。」

 悔しそうに顔をしかめ、右手の端末をハジメに差し出す。

 

「勝てるわけが無い。こいつを持って逃げろっ」

 

 しかし、ライルの願いは聞き届けられず。

 

「悪いな。俺にとって、この戦いは特別なものになる。何かが見つかる…そんな気がしてならん。だから、すまんな。逃げ出すわけにはいかん」

 先ほどからハジメの心がざわついたままだった。言うなれば、心がうずいている。熱く冷たい衝動が、心に体に、戦えと奮い立たせている。

 

 体が覚えているままに今日まで生きてきたハジメにとって、この感覚は従うべきものだった。

 

 故に。

 

 ハジメはあの悪魔と戦いたかった。それで何かが変わるのか、分かるのかハジメにはわからない。

 

 ハジメはライルを見る。この男の最後の誇りを、信念を奪わせるわけにはいかないと。そう思い、そして不敵な笑みをその顔に浮かべた。

 

 もとよりハジメに、悪魔から逃げ出そうという考えは最初から無かった。

(あれほど面白い話を聞かせてくれば友人を見捨てるなどしない。それに…この予感は絶対だ。ならば逃げるなど考えにも及ばん)

 

 不敵な笑みを浮かべたハジメに、ライルはただ困惑し、動かない体をのろうばかり。

「ほう。それは何か聞いてみてもいいかね?」

 そして、悪魔はたどり着く。先ほどのハジメとは違う、しかし、気づくものはいないだろう。些細な、されど決定的に変わり始めた彼を。

 

 

 

 ハジメは悪魔を見やり、薄く鼻で笑う。それは、あざ笑うかのように。

「信念と誇り、己が進む絶対なる道標だ」

 

 

 

 ハジメの態度に、若干体に力を入れる悪魔。

「信念と誇り…かね?」

 愉快そうに顔をゆがめ、確かめるように問うそれに、ハジメも愉快そうに笑みを浮かべ、それに返した。

 

「そうだ。俺はこの世界に来てからそういったものには縁がなくてな。考えることもしなかったわけだが。…そこの男に感化されてしまったようでな。」

 そして、一瞬視線をライルへと向ける。そして、刀を構えなおし、悪魔と相対した。

 

「心が歓喜に奮えているのだ。悪いな悪魔、手加減し損ねるかもしれん。」

 悪魔を小馬鹿にするように、皮肉を突きつけ、笑みを浮かべるハジメ。

 

 そんなハジメに、悪魔一瞬唖然とした後、嗤った。愉快愉快と。嗤った

「はっ。ふはははははは。……なめるなよ。人間風情が。」

 体の奥底から吐き出す憤怒と低いうなり声に、見ているライルのほうが震え上がった。しかし、ハジメは動じずに冷静に悪魔をその視界に納め続ける。屠るために。

 

 悪魔は体をひねり、右腕に力が十全に伝わるように構えた。そして、その腕に魔力を宿したままハジメへと向かった。

「悪魔パンチっ」

 そして、それと同時に放たれるのは、魔法。悪魔は、その身体能力だけでなく、魔法についても秀でている者も多い。とりわけ、この悪魔は時間差による魔法制御を得意としていた。右腕に纏った魔力とは別の魔法が悪魔は持っていた。

 

「開放、雷の斧!」

 雷がハジメに降りかかる。

 

 

 

 ライルは、今自分が見ている光景が信じられなかった。

 悪魔とは、その身体能力においても人と比べる必要も無いほど高い。爵位もちならなおさらである。そんな悪魔が魔力で強化したその拳。悪魔パンチとはふざけた名前であるが、ひとたび喰らえば、生身の人間はひとたまりも無い。その上、この悪魔は同時に魔法を唱えたのだった。いや、正確には時間差ではあったが、同時であることに変わりなかった。

 

 ハジメがどれだけの力を有しているかはライルには分からなかったが、これに対処できるはずがないと思った。少なくとも自分ならば殺されるであろうと。

 

 しかし、ハジメはライルの予想を裏切る。悪魔の予想をも。

 

 

 

 ハジメは、飛来する拳を悠然と交わした瞬間、雷がその身に降りかかることとなった。

 それを見た悪魔は、笑みを浮かべ勝利を確信した。

 

 が、それは次の瞬間には覆された。

 

 ハジメは、刀を振るった。傍から見れば残像のような斬撃。それによって、斧を模った雷は斬られ霧散した。

 その勢いのままに、悪魔を通り過ぎる。

 

 悪魔の左腕が地へと落ちた。

 

 

 悪魔は愕然としながら振り返る。そこには、刀の血を払いすでに正面を向いていたハジメの姿があった。

「貴様…今何をした…。」

 

「ん?」

 戦いの最中に余裕だなと思いながらも、耳を傾けるハジメ。

 

 悪魔には理解できない。今の交戦において、ハジメが何をしたのかを。故に問う。

「今、魔法を…き、切ったのか。貴様」

 

 ハジメは、怪訝な顔をしながらも答えた。笑いながら。刀を一閃させて。

「何をそんなに驚く。そんなこともできなければこの場所では生きていけないんでな。」

 少なくとも、さっきのよりは龍の息吹のほうが恐ろしかったよ、とどこかうれしそうに、悔しそうに嘯く。

 

 そんなハジメの態度に、悪魔は笑みを浮かべ、徐々に笑い声を上げた。

「くくく。そうか。”そんなこと”か。くはははっ。面白い。」

 

 悪魔は左腕を魔力で浮かせ、切断した面とをつなぎ合わせ魔力を注ぐ。

「ふむ。認識を改めよう。我が名はハイエル・ヴァーグムント。子爵の位を持っている悪魔だ。」

 それだけで繋がれたのか。左手を動かし、動作の確認を行っている。

 

 それを、まじまじと見つめながら、まぁ悪魔だからできるのかもしれんな、と場違いなほど落ち着いているハジメ。

「俺の名はハジメ・サイトウだ。冥土の土産だ、よく覚えておけ。」

 

 

「ハジメか。覚えておこう。」

 そして構えるハイエル。ハイエルから魔力があふれ出していく。契約のみでありながら、その力を十全に扱えることに今、ハイエルは感謝していた。

 

(まさか、このような舞台が待っているとはっ)

 

 自然と笑みを浮かべるハイエル。それは今までのものとは違い、まさに愉快だから、楽しいから浮かべるそれであった。

 

 そんなハイエルに向けてハジメは、ライルに被害が向かないように、自然と位置をずらしながら歩く。

「一つだけ言っておくぞ。ハイエルとやら」

 

 もはや、両者が激突するであろう瞬間を待ちわびるハイエル。

「何かね?」

 

 刀をハイエルへ向け、ただ一言その身へ宣戦布告を行う。 

「本気で来い。生憎これから放つ技は容赦なく貴様を殺すぞ。」

 

「ふふふ。面白いなハジメ。そんなこと…当然だっ!」

 異形へとその身を変化させたハイエル。

 空気がさらに圧縮される。まさに一触即発の、戦いの空間。

 

 

 だが、

 

 これが

 

 ハジメの望んだ瞬間、思い描いた世界。

 

 

 

 ハジメはずっと考えていた。自分は斉藤一ではない。自らの顔と記憶の像からモデルを選んだに過ぎない。だがその男が生涯かけた信念。

 

『悪・即・斬』

 

 なぜか、それはハジメの心を震わせていた。好んでいるといってもいいかもしれない。斉藤一の牙突という技もその体が覚えていただけだ。真に使えているわけでも、ましてや何も分からず、覚悟もないまま使っていいのかすらも迷っていた。だからこそ、振り続けていた。自らの何かが見つかるかもしれないと。

 

 

 

 しかし、ライルの信念を誇りを聞き、とても眩しく見えた。心が震えた。奮い立った。

 

 俺もこうありたいと。俺も背負いたいと。

 ならば、たとえそれが他人のものであろうとも、この生涯をかけて誇るべきものならば、俺は。

 

(背負って見せようじゃないか。「悪・即・斬」その信念を…覚悟をっ)

 

 

 ハジメは、自身の気を高める。見せるために。ハイエルに本気の牙突を。その身をもって、見せ付けようと。

 

 ハジメ自身の牙突を…見せてやるために。

 

 

 

 

 

 戦いの始まりは…ハイエルが、まさに悪魔と呼ぶに相応しい…恐らくは本来の姿でもある異形となった瞬間が、始まりの合図となった。

 

 それに呼応するかのようにハジメは構えた。2人にとって攻撃の手段は、迅速にかつ、最強の一撃。

 

 ハイエルは、己が悪魔である肉体と魔力制御によって悪魔にしか為しえぬ威力の拳を。

 

 ハジメは、己が信念・覚悟のその強さを具現化させた、必殺の突きを。

 

 そしてライルには見えないほどの一瞬の交差、その刹那で戦いは終わっていた。

 

 一人が立ち、一人が倒れ臥す。戦いの終わりは生と死による決着。

 

 そして、その様は伝記にあるように剣を持ちし人間が悪魔を滅ぼす絵画のようでもあった。

 

 

 

「くはは…。触れることすら出来なかったか」

 ハジメの牙突によるのか、胸に風穴を開けたハイエルは、仰向きに吹き飛ばされ、ただ笑っていた。

 

 ハイエルの後ろの森はまるで何も無かったかのように一本道が出来ていた。それは、ハジメの牙突の威力を物語っていた。

 

 倒れている体は、もう限界を迎えたのか徐々に塵となっていく。

 

「貴様がただ弱かった。それだけだ」

 

 刀を下ろし、皮肉めいた笑みをハイエルへ向ける。

 

「私が弱い…か。だが、世界が相手だったらどうかね?」

 

 ハイエルはどこか期待がこもった、新しいおもちゃを待ちわびるような嬉しそうな口調で尋ねる。ハイエルを葬ったということは、ライルを助けたということは、つまりはそういうことなのだろうと。

 

「世界を相手にどこまでその強情、信念とやらが貫けるかね?」

 

 最早、消えいく寸前だというのに、それでもはっきりとハイエルはハジメに問う。死ぬ一歩手前のときこそ、やはり力強くなるものなのだろうか。

 

 ハジメは、手元の刀を眺め真剣なまなざしのままその問いに答える。ハイエルにではない。ライルにでもない。自分自身に対して、この世界に対して自らが生きるために。

 

 

「無論死ぬまで。…『悪・即・斬』の信念と共にな」

 

 

「そうか」

 ハイエルは、どこか満足したかのように。見れないのが残念だ。そういい残し、消えていった。

 

 

 

 ハイエルが完全に消えたのを確認したハジメは、踵を返しライルのもとへ向かう。ライルは、呆けた顔をしながら勝者であるハジメを出迎える。といっても、ぎりぎり動く右手を上げただけだが。

「動けるということは、まだ生きているな。」

 そんなライルを見て、ひとまず安堵したような顔をした。

 

「ああ。なんとかな。それにとんでもないものも見せてもらったしな」

 正確には見れてないけどなと、くつくつぎこちなく笑うライル。まだ生きているのが不思議なほど、ライルの体は傷ついていた。しかし、その心はハジメと出会ったことによって、生き生きとしている。そうライルは実感していた。そして、ある一つのことを思っていた。

 

 ハジメは、決心をつけてきた。ライルの傷を見て、その心を確かめる。

 

「ライル。先ほどの話、託されよう。その信念と共に」

 

 口を開きかけたライルの目が驚きに見開かれ、徐々に顔に笑みを浮かべる。

「俺が言おうと思ったんだがな。…受け取ってくれるか?」

 端末をハジメに差し出す。出会って1日もたっていない、しかし、命懸けの戦いがそこにはあった。それこそが2人を友にした。

 

 ハジメはそれを受け取り、頷く。

「お前の信念。確かに託された。安心して逝け」

 

 

「あぁ。任せた…ぜ……」

 ライルは、しっかりとした笑みを浮かべ、そして、眠るようにその目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

「これぐらいで十分か。」

 ハジメは立ち上がりそれを確認する。

 

 ライルを看取ったその場所には、1mほどの石が立ち、その傍には花が置かれていた。

 ハジメがライルに建てた墓である。

 

 

(ライル。託されたこの情報…自由に使わせてもらう。そして、世界を変えてやろう。「悪・即・斬」のもとにな)

 空を見上げ、その広さに世界を重ねる。数秒経ち、ハジメは歩き始めた。

 

「行くとしよう。世界が相手だ」

 

 

 

 世界を相手にするために。その信念とともに。

 

 

 




読んでいただきありがとうございました。

次話は加筆修正が終わり次第、投稿します。

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