虹の軌跡Ⅱ Prism of 《ARCUS》   作:テッチー

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ラウラがヴェルナー料理長からもらった料理手帳。

☆:本編で実際に作られた料理(前作の分、仲間たちが作った分を含む)
★:本編では未登場ですが、現時点でのラウラのレパートリー。

この二種類に分けて徐々に更新されていきます。


29.7.28『エッグタルト・獄』追加
29.7.28『焼けた魚』追加
29.7.28『深淵の鍋』追加


虹の軌跡Ⅱ 料理手帳

☆『ワイルド野草サラダ』……その辺の雑草を詰め合わせ、形だけサラダにした一品。つまり本質は雑草そのもの。強烈な苦味が立っていられない程のめまいを引き起こす。(フィー作成)

 

 

☆『煉獄スープ、アリサVer』……スプーンさえ溶かす灼熱のスープ。尋常ではない辛みが意識を煉獄に飛ばし、魔物の幻影に袋叩きにされる。そのダメージはもれなく現実の肉体にフィードバックされるという容赦ない仕様。(アリサ作成)

 

 

☆『シェフの激薬ルーレットパン』……六つあるロールパンの内の一つにマルガリータのラブエッセンスを注入したデス・ブレッド。16.6%の確率を引いてしまった者には残酷な運命が待ち受けている。(エマ作成)

 

 

☆『オオザンショのヴォルカンレイン仕立て~哀憐を残して』……救済を望むオオザンショを余すことなく炎で炙った末に完成した。透き通った瞳は白く濁り、食す者に己の無念を訴える。(エマ作成)

 

 

☆『ケルディック牛のステーキ~業火の果てに』……アガートラムのライアットビームによって消し炭となった元ブランド肉。喉にへばりつくヘドロのような焦げカスは、不快感だけを残していく。一口で胃の不調が三日三晩続くとの悪評。(ミリアム作成)

 

 

☆『超硬冷凍ケーキ』……アガートラムの冷却装置に保存され、極限まで氷結したチョコレートケーキ。口にしたが最後、体中の熱という熱を奪われ、おまけに消滅までさせられる。(ミリアム作成)

 

 

☆『拉致られオオザンショゼリー~漆黒の嘆きは彼方に』……新鮮なオオザンショを生きたままゼラチンで固めた罪深い一皿。一応新鮮なので今にも動き出しそうだが、それが逆に食欲を削いでくれる。プルプル感がひたすら生々しい。(ラウラ作成)

 

 

☆『煉獄お粥』……赤い香辛料をふんだんに取り入れたマグマのようなお粥。常軌を逸した辛さは体内の水分を残らず蒸発させる。(アリサ作成)

 

 

☆『レモンのハチミツ漬け』……むきもしないレモンを丸ごとダブダブのハチミツに漬け込んでできたモノ。甘味と苦味と酸味が合わさり、体力と思考力を根こそぎ刈り取る。(ラウラ作成)

 

 

☆『銃弾おにぎり』……米と共に苛立ちを握り込んだ結果、ビー玉ほどの大きさに凝縮された白塊。その硬度は凄まじく、鉄板に穴を開けるほど。(ラウラ作成)

 

 

☆『ドクドクサラダ』……闘気を宿した包丁に切断されたことによって、レタスの断面が刃物と化した。その異常な切れ味はもはや鉄扇と称しても過言ではない。ネーミングは『毒々』ではなく口内流血の『ドクドク』である。(ラウラ作成)

 

 

☆『ジェノサイド肉玉』……粗末に扱われた肉が怒りの炎を宿した、分類としては一応ミートボール。憎しみの熱は冷めることがなく、立ちはだかるものを一直線に焼き払う。(ラウラ作成)

 

 

☆『盲目の慕情』……天然貴族と純情シスターが仲睦まじく作り上げたハンバーグ。他人とってはどーでもいいイチャつきを披露していた結果、真っ黒に焦げた。(ユーシス、ロジーヌ合作)

 

 

☆『暗黒の波動』……猛烈な苛立ちと嫉みによって生成されたステーキ。闇の炎によって邪悪な炭と化したそれは、食した者の心でさえも真っ黒に染め上げる(マキアス、アラン合作)

 

 

☆『マルガリータ・トワイライト。〜メモリーオブグランローズ〜熱愛が二人を包むまで。ミリアム特製ソースをぶっかけて』……意外過ぎる繊細な技巧によってマルガリータが作ったパフェに、ミリアム作成の詳細不明のソースを投入した見た目だけは豪華なデザート。ソースの原料はチョコレートとかドレッシングとか謎のオイルとか。(マルガリータ、ミリアム合作)

 

 

☆『煉獄ショートケーキ』……カスタードの代わりにマスタードを、メロンクリームの代わりにワサビを塗りまくったケーキならぬ兵器。味覚のある生物なら一撃で仕留められる。(アリサ、フェリス合作)

 

 

☆『猛将オムライス』……卵の上にケインズ特製ケチャップを塗りたくった猛々しいオムライス。一口目で体力が回復する。二口目で筋肉が膨れ上がる。三口目で血液が煮えたぎる。四口目で猛将の幻影を見る。五口目で自分という存在を何かに奪われる(エリオット、ガイウス、ケインズ合作)

 

 

☆『錬金茶碗蒸し』……完璧に管理された食材をビーカーやらフラスコで錬成した茶碗蒸し。ビジュアルの怪しさとは逆に味は美味しい。(エマ、フィー作成)

 

 

☆『散弾式野菜炒め』……出来たての野菜炒めをフライパン返しによって宙にばらまき、灼熱のベジタブルシャワーを降り注がせる。首すじに張り付いた玉ねぎの責苦たるや筆舌に尽くし難し。(ラウラ作成)

 

 

☆『眼鏡カルボナーラ』……マキアスの眼鏡が混入したカルボナーラ。砕いたレンズをソースと絡めて、フレーク感覚の食感も楽しめる。もちろんマルガリータ以外には食べることができない。(マキアス、アラン、ブリジット合作)

 

 

☆『ブリザリーガパスタ』……ブリザリーガが混入したパスタ。フォークを通じる冷気が身を凍結させ、助けを求める声さえ出せなくする(アリサ、フェリス合作)

 

 

☆『イールのかば焼き』……脂が乗ってとてもおいしい。でも捕まえる時はヌルヌル。男子二人のヌルヌルを目的に、もれなくあいつがやってくる。(リィン、クロウ、ガイラー合作)

 

 

☆『焼きオオザンショ』……アーツによって丸焼きにされたオオザンショ。無垢な魂は贄となる。大体エマが贄にする(エマ作成)

 

 

☆『焼き飯』……至ってシンプルな焼き飯。それが何より救われる。(リィン、クロウ合作)

 

 

☆『トマトスープ改』……炎というテーマの意味を、最初から最後まではき違えて作られた深紅の液体。湯気に触れるだけで着火する程の熱を持ち、最終的にはオオザンショの魂を取り込んで煉獄の門を顕現させた。(フェリス、アリサ作成)

 

 

☆『癒しのフルーツジュース』……各種フルーツの黄金比を導き出し、完璧に調和された甘さが至福のひと時をもたらす。トワ会長を笑顔にした。(シャロン、サリファ作成)

 

 

☆『元気の出る野菜ジュース』……短絡的な調合を繰り返した結果、破滅的な物質が生成された。極限の苦味は極限の苦痛と共に。トワ会長を泣き顔にした。(フェリス、アリサ作成)

 

 

☆『ロジーヌクッキー』……泣く子も笑うロジーヌ特性クッキー。ユーシスの胃袋もがっちりつかんでいる。(ロジーヌ作成)

 

 

☆『マルガリータクッキー』……泣く子も黙るマルガリータ特性クッキー。ヴィンセントの胃袋を物理的にホールドする。(マルガリータ作成)

 

 

☆『煉獄ルーレットおにぎり』……複数のおにぎりの中に様々な具を入れるという趣向をこらした。中身は不明だが、ウネウネしたりグニグニしたり、謎の未確認生物も混入されている。口にする時はドキドキが止まらない。(ラウラ作成)

 

 

☆『絶・サモーナのマリネ』……あらゆる旨味を殺す特性ドレッシングをぶっかけられたサモーナの成れの果て。その名は鎖猛萎の魔痢捻。(ラウラ作成)

 

 

☆『オイル&ラードスープ』……油と脂だけで作られたギトギトのスープが、余すことなく喉に絡みつく。全感覚が鈍っていき、最終的には思考能力と身体機能を喪失する。(シャロン作成)

 

 

☆『遅効性トラップオムライス』……酢やらジャムやら鮭フレークやらが三位一体となり、良くない方向に進化してしまったオムライス。見た目は問題ない上に、危険ゾーンは卵で完全に覆われているので、すぐには異臭に気付けない。(クレア作成)

 

 

☆『真っ青野菜ジュース』……自然の素材だけを混ぜたはずなのに、なぜか自然にはない色に仕上がった。複合毒になっているので解毒も困難である。(サラ作成)

 

 

☆『煉獄スープ、ラウラVer』……瀕死のヴェルナーに追い打ちを食らわした非道スープ。味の暴力と形容されるほど、体内に破壊を撒き散らす。(ラウラ作成)

 

 

☆『神速パスタ』……中途半端に焦げている。ソースも微妙。純粋にまずい。(デュバリィ作成)

 

 

☆『茶葉茶』……茶葉ごとカップに注ぎ入れてしまった紅茶。味は出ているが、喉越しのザラザラ感が全てを台無しにする。(アルティナ作成)

 

 

☆『ギトギトの骨付き肉』……肉汁がしたたるジューシーさがたまらない。しかし年頃の女の子には人気がない。そして人気がない理由に気付けない。(ヴァルカン作成)

 

 

☆『スカーレットスペシャル』……アルフィンを屈服させる為だけに作られたスカーレットのフルコース。クマさんやらウサギさんやらが皇女殿下の心をへし折りにかかる。(スカーレット作成)

 

 

★『ショートケーキ ~エンドオブライフ』……お菓子作りに目覚めたラウラが最初に手を染めた一品。一口ごとに命が短くなるからショートなのか、思考回路のショートなのか。答えは食べた者のみぞ知る。(ラウラレパートリー)

 

 

☆『ダークデルタ』……レグラムで試練を受けるリィンの為に用意されたおにぎり。気持ちを込め過ぎたからか、米と具の両方が闇に堕ちた。一応三角には握れている(ラウラ作成)

 

☆『三重苦ティラミス』……ティラミスの三層それぞれに辛みと苦味とえぐみを封じ込めた。混ざり合う絶望は、この世に生を受けたことさえ後悔させる。(ラウラ作成)

 

☆『知事サンド』……カール・レーグニッツの作ったボリューム満点のベーコンサンド。帝都知事特製のドレシッングソースは、政界のしがらみを挟み込んだようなちょっと甘酸っぱい味。(カール作成)

 

☆『終クリーム』……食した者は強烈な臭いに襲われ終わりを迎える。すなわち臭クリームで襲クリームで終クリーム。エレボニアの皇女を屠りかけた、国落としのバイオ兵器(ラウラ作成)

 

☆『苦レープ』……混然一体となったトッピングが凶悪な、見た目だけは整ったクレープ。ふわふわのクリームはごわごわの団子と化し、噛み切れなかった残渣物が容赦なく気道を塞いでくる。それは生地に巻かれた絶望。(ラウラ作成)

 

★『エッグタルト・獄』……濃縮された卵とアクセントのごまペーストが、黄と黒のまだら模様を生み出している。警告色そのものの見栄えに、魔獣さえも退いていく。(ラウラレパートリー)

 

★『焼けた魚』……焼き魚のつもりだったが、気がついた時、すでにそれは炭化していた。(ラウラレパートリー)

 

★『深淵の鍋』……具材を好きに持ち寄り、明かりを落とした部屋で食すという闇鍋の存在をラウラは知った。やる気でいる。(ラウラレパートリー)




めでたく(?)料理手帳のお披露目となりました。

ここまでに登場した料理ということで☆が多いですが、まだ本編に出ていなくても、人知れずラウラが習得した分として★の項目も物語の進行に応じて増えていきます。

ゆくゆくは本編にも登場しますので、どうぞご期待ください。

Ⅱ部開始前に、次回は魔獣図鑑を更新する予定です。

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