s「また呼び出されたよ……なんなんだよ……こっちは疲れてるってのによ!マジでゾンビなら片腕とか盗られて呻いてろよ!だんだん腹たってきた……扉蹴り開けてやろうか!おらぁ!」
ゾ「おーー、よーーきたのーー痛い!?」
s「おお!?奇跡のようなタイミングで開けてきやがった!すげえ!」
ゾ「スゲエ!じゃねえよ!お前、救急車で運ばれた辺りから全く進歩してねえな!」
s「人ってそんな簡単に変わるものなのだろうか?」
ゾ「絶妙に哲学ぶってるくせに外してるとこが痛いな」
s「めっちゃ恥ずいからやめて!」
ゾ「まあ、良いや。ほら、早く入れよ。完結のお祝いしてやるからさ」
s「え?お祝い?マジで?腐った肉とか嫌よ?」
ゾ「お前、俺をなんだと思ってんの?」
s「え?スミスだけど?初めて仲間になったときは友達と爆笑したもんだ」
ゾ「俺が笑われてるみたいな流れやめろ」
s「冗談だよ」
ゾ「冗談ではねえだろ!思い出を捏造したみたいなってんぞ」
s「で、そのお祝いの席ってどこよ?下らねえとこだったら、マジ、バチコーーンいくよ?」
ゾ「はあ……ここだよ、この扉の奥……痛ぁ!?」
s「ここに良い思い出ねえんだよ!正座させられ、煙草投げつけられてよお!忘れたとは言わせねえぞ!」
ゾ「しょうがねえだろうが!じゃあ、何か?お前、俺みたいなゾンビが入店できるとこでも紹介できんの!?」
s「……土下座で許してもらって良いっすか?」
ゾ「もういいっての!くそっ!マジで損した気分だ!」
s「まあ、そう怒るなよ。寿命縮まるぞ」
ゾ「俺もう死んでるぞ?」
s「…………酒って用意してる?」
ゾ「あ、お前マジボケかましたな?とりあえずは、用意してるから入れよ」
s「最近、茜霧島ってのにハマってんだけどある?」
ゾ「おお、あるある。そこ座れよ。ロックで良いか?」
s「うん、あ、できればちょっと水もいれといて。すぐ酔うかもしんないから」
ゾ「あいよーー、こんなもんか」
s「おお、丁度良いな。んじゃまあ、乾杯ってことで良い?」
ゾ「おう、完結おめでとさん」
s「……ほーー、やっぱ茜旨いねーー」
ゾ「悪くはないなぁ……でさ、本題といきたいんだけどよ」
s「ん?完結パーティーじゃねえの?本題そこじゃねえの?」
ゾ「まあ、それは建前ってことで……お前に聞きたいことあんのよ、感染のことで」
s「水差すようなこと聞かないなら良いよ」
ゾ「うわ、ずっる……安全面強化してきやがった」
s「んで、なに?」
ゾ「まあ、良いや。多分、大丈夫だろうから。じゃあ、質問するわ、最後にさ東の子供できたじゃん?あの下の名前って感染内ででた?」
s「出てないな。番外編にはでてるけど、これ読んでない人にとっては?ってなるよねw」
ゾ「笑ってんじゃえよ!それってありなの?」
s「ありじゃないの?本編では安部って両親からもらった名前捨ててるからね」
ゾ「ん?てことは、ああ、なるほどな」
s「どしたん?」
ゾ「だから、最後のほうで真一と田辺に名前を強調させたのか」
s「おーー、よくぞ気付いたねーー……自分で書いててすごい違和感あるけど……」
ゾ「声ちっさ!?なんて言ったのいま!?」
s「なんでもないのよ、なんでも」