saijya「いまから数日前だった。何時頃だっただろうか、確か、20時頃、友人とSkypeで話しているとき、ある違和感が俺を襲った」
ゾンビ「……うん、いきなり、語りだしたとこ悪いけど、いろいろおかしいな」
s「最初は、うーーん、まあ、大丈夫だろうさ、気合いだろうさってね。やがて床についた。そうさね、大体、22時だったかな……そこから、約4時間30分ほど俺は眠れなかった。何故だか、分かるか?」
ゾ「……うん、もう良いや……」
s「腹がさ、めっちゃ痛かったんだよ。いい大人がよ?半泣きになってんのさ、痛すぎて息も切れて、歯の隙間から細い呼吸が漏れだしてんのさ……分かる?少し痛みが柔らかくなるまで、歩くこともままならないんだよ?この辛さ分かる?」
ゾ「いや、多分、俺のが痛いと思うよ?だって、生きたまま噛み殺されたんだもん」
s「……それでさぁ、あまりの痛みに喋れない時間長かったけど、一瞬の隙をついて、親に連絡したのよ……助けてくれと」
ゾ「一人暮らしは怖いな」
s「けれども時刻は深夜2時、普通にそんな時間は寝てんじゃん?そこで、先輩に連絡したのよ……でも、寝てんじゃん」
ゾ「まあな」
s「腹の痛みは加速する。しかし、どうにもならん、最後の力を振り絞って救急車呼んだのよ」
ゾ「マジで?ヤバかったんだな」
s「けれど、まあ、仕方ないことだけどさ、電話先の相手はいろいろ聞き出してくんじゃん?こっち余裕ないってのにさ……最後、叫んだもん」
ゾ「なんて?」
s「住所言ったろうが!はよ来い!頼む!って……」
ゾ「いやぁ、それはないわぁ……ちょっと……いやぁ、無いわぁ……」
s「うん、反省した。俺が気絶しないよう必死に呼び掛けてたんだろうなって。けど、あえて言わせて?あれ、事故で呻いてる人に同じことしたら、多分キレられるよね?w」
ゾ「笑ってんじゃねえよ、確かに思うかもしれんけれども」
s「で、病院に到着すんじゃん?そしたら、いきなり点滴からのレントゲンよ。もう、モデルの撮影並みに撮られたね、パシャパシャ!って。あとで、ポーズとったほうが良かったかな?と思ったもん」
ゾ「例えよ……」
s「やがて、先生に訊かれたのさ。昔、盲腸の手術しました?俺は言ったさ、うん、って……」
ゾ「お前何歳?」
s「まだ、余裕なかったんだよ!そしたらね、ああーー、これはそれだわぁ、それそれそれよって」
ゾ「えらい軽いな、その先生」
s「なんか、腸が開いてなかったらしくてね。盲腸の手術した人には起こりがちの現象らしいよ」
ゾ「盲腸になったの何年前よ」
s「8年くらい前かな?」
ゾ「結構経ってから出るんだな。なんていうか、怖いな」
s「盲腸を罹患した経験がある人は、発症の可能性高いらしいよ。とにかく、痛い。で、先生に詳しく時間とか聞かれてたら、段々、眉間に皺が寄ってきてね、一言……よく耐えたね?並みの痛みじゃなかったでしょって」
ゾ「そんなにか……」
s「するとさ?俺ってさ、やっぱ、こっちとしては若干?若干よ?あるじゃん?俺、やるやろ?的な?とこ、あんじゃん?」
ゾ「お前のことなんざ知らんし、そんなに興味もないわ」
s「そしたらさ、先生に、いや褒めてないよ?むしろ、なにしてんの?死にたかったの?すっごい痛かったでしょ?なんで激痛に耐えんの?って怒られたw」
ゾ「笑ってんじゃねえよ。まあ、当然だわな」
s「うん、だって仕事行かなきゃとも思ってたしね」
ゾ「ただの馬鹿だな」
s「うん、反省した。その後、鼻に管を通されてるとき、あっ、トマス・ハリスの小説みたいって思ったw」
ゾ「ん?どゆこと?」
s「レクター博士だね」
ゾ「……羊たちの沈黙にそんなシーンあったか?」
s「ねえよ!なにいってんの?お前、馬鹿なんじゃねえの?頭腐ってんじゃね?あっ、ゾンビかお前、あっはっは」
ゾ「よーーし、レクターばりにお前喰うこと確定したわぁーー、赤ワイン傾けるわぁーー、よっしゃ、そこ動くなよ」
s「まってまってまって!腰あげないで!なんかさ、あんじゃん!そゆときあんじゃん!その時に受けたインスピレーションが相手に伝わらなかったとき、イラッてするときあんじゃん!それよ!」
ゾ「どれよ!」
s「まあ、話の本題すると、そのまま入院して小説の更新が出来ませんでした、加えて小倉にも行けませんでしたってことです、はい」
ゾ「もう、体調は大丈夫なんか?」
s「いや、それがさ、まだ腹張ってんだよね。痛みもある」
ゾ「マジか?よく退院できたな」
s「高齢化社会ってやつさ。身に染みてるね」
ゾ「ベッドぐるぐる回ってんの?」
s「言い方やらしいなお前」
ゾ「最近、お前の姦譎さが嫌になってきたよ俺は」
s「いやいやいや、今のはそっちの言い方も悪いと思うけれども……」
ゾ「……とにかくだ、今日から、またあげてくの?今は、短編いってるけど、あれ別のとこで書いてたやつだからコピーして張り付けてるだけだし、それも終わりかけじゃん」
s「うん、多分、小倉には間に合わないから、やっぱり遅れます。本当にすいません」
ゾ「それは、読んでくれてる方々が許すかどうかじゃん」
s「……頑張ります……はい……」
ゾ「おう、頑張れよ」
s「ところでさ、入院中ずっと本読んでて、結局、三冊読み終えたんだけど、面白い小説があったんだよね、勿論、全部、面白かったんだけど、特に、お!?これは!?ってなったやつがあってさ」
ゾ「……なに?」
s「獣の城ってやつでさ。途中までは、ああ、消された一家だねえって読んでたんだけど、最後に、衝撃受けた。何故だ!何故、ここまでの展開は全て読みきれてたのに、こんな初歩的なとこを見抜けなかったんだって!」
ゾ「隠しかたが巧かったのか?」
s「いや、それはない。だって、ミステリー系の小説読むときにキャラが多かったら簡単な相関図作りながら読むし、ん?ってなったら読み直し作業入るもん。けど、え!?ってなったんだよね」
ゾ「深読みしすぎたってこと?」
s「それもないと思うんだよなぁ」
ゾ「なら、読解力がなかっただけじゃん」
s「……精進します」
ゾ「おう、頑張れよ」
s「お前は、語彙を増やせよ?」
ゾ「その最後の最後に、上にいこうとするのなんなの?お前も対して多い訳じゃねえじゃん」
s「……お前には絶対謝んねえから」
ゾ「なんで上にいこうとすんだよ!?どこ目指してんだよお前」
s「あ、じゃあ、時間だからそろそろ行くわ」
ゾ「おい!立つな!俺に心の靄を残していこうとすんな!おい!」
s「あと、支払い頼むわ」
ゾ「支払い?なんの……おい!行くな!おーーい!……んだよもおおおお!なんだよこれ……一、十、百、千、万?」
ゾ「……これ入院費だろうがあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
という訳で緊急入院してました
いやあ、びっくりしたw
死ぬかと思ったw
また、頑張ります、はい……