注意!!
妖夢のイメージを崩されたくない方。もしくは妖夢は俺の嫁という方は戻るを押してください。
今見て気が付きましたがお気に入り登録二百人ピッタリでした。之も皆様のおかげです。これからもがんばりますのでゆっくりとゆっくり隊長をよろしくお願いします。
今僕たちは霊夢さんとゆっくりたちと白玉楼にいる。どうやら霊夢さんが白玉楼に住んでいる幽々子さんに用があるそうで一緒に来させられた。
今は縁側で幽々子さんに何かを話している。如何やらその話も終わったみたいで僕に話しかけてきた。
「しばらく時間が掛かるから其処の緑色の服を着た饅頭のようなものを連れている子と一緒に遊んでなさい」
「え!? ちょ、ちょっと霊夢さん!?」
「あら、良いわね。妖夢、少しその子に遊んでもらってきなさい」
「私が遊んでもらうんですか!!?」
僕は如何すれば良いのかな? そんな事を考えていたら結局僕は妖夢さんと遊ぶことになった。
「全く幽々子様も困ります。子守なんて私に出来るわけが……」
白玉楼の中庭でゆっくりたちと僕、それに妖夢さんが立ち尽くしている。いきなり遊ぶことになったけど何をすれば良いのか僕たち二人とゆっくりは分からないから立ち尽くすしかない。ゆっくりお手玉をしようにもあれは室内の方が適しているし、あの惨劇を考えるとしばらくは自重しなきゃ。それに外でするのならほかの何か、鬼ごっこやかくれんぼをすれば良いからね。外で運動もしなくっちゃ。
「……ぶつぶつ……」
如何しよう。話しかけづらい。何か暗い顔で呟いていて話しかけると命の危険がありそうな……。そんな事を考えてたらゆっくり霊夢が妖夢さんに話しかけ始めた。
「ゆっくり!」
「ぶつぶ、えっ? 何でしょうか?」
けど伝わっていない。どうやら妖夢さんはゆっくりたちの言葉が伝わらない人たちの一人みたい。だから僕が翻訳しないとゆっくりとの話はできないかな。
「一緒に遊ぼうよ」
「え?」
「ゆっくり霊夢が言った言葉です」
本当はもっと過激な言葉だったけど意味が伝われば良いよね! 幾らなんでもその言葉は不味いよ! そんな事を言えばいくら優しい人でも怒りだすからね。
「あ、そうですね。けど何をすれば……」
今からできるものと言えばかくれんぼに鬼ごっこ位だけどかくれんぼは隠れるところが少ないから出来ないし、鬼ごっこは僕と妖夢さんじゃ多分全然勝負にならないだろうし。
「あっ、サッカーは如何です? 外来人が昔私たちに教えてくれた―」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
「ゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくり……」
「何が起きたんですか!!?」
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
がくがくと体を揺さぶられて急に意識がはっきりした。あれ? さっきまで何をしてたんだっけ?
「妖夢さん、今何をしていたんでしたっけ?」
分からない時は聞くのが一番だと思って聞いてみたんだけど口を轢くつかせるばかりで教えてくれなかった。
結局中庭の一部を使って手つなぎ鬼をすることになった。最初は僕が鬼で他のゆっくりと妖夢さんが走って逃げることに。ルールは簡単に四人になったら二人づつの組に分かれる程度。後空を飛ぶのは禁止。その程度の簡単なルールだ。
正直ただの鬼ごっこなら妖夢さんに勝てることはないけどこれなら捕まえることもできる。まずはそのために必要な仲間を集めよう。そう思っていたら妖夢さんが言った言葉が僕に火をつけた。
「大丈夫ですか? 私もそうですがゆっくりも低俗とはいえ妖怪の一種です。貴方じゃ捕まえられないでしょう」
ただ単に心配していってくれたのかもしれないけどこの言葉で僕は絶対に負けるわけにはいかなくなった。妖夢さんにとって僕は庇護するべき子供なのはわかるけどそれでも見下されたらムカッとする。妖夢さんは僕が絶対にゆっくりを捕まえる事なんてできないって言ったのも同じだ。だからこそ絶対に捕まえて見返してやる!
カウントを数え始める。あと少しで勝負の始まりだ。
「九~、十!
じゃあ、行くよ!」
まずは走っているゆっくりたちの内にあまり早いとは言えないゆっくりを捕まえていく。
「ゆっくりお空捕まえた!」
「ゆっくり捕まえていってね!!」
最初に一番足が遅いゆっくりお空を捕まえた。空を飛べば別だけどゆっくりお空は他のゆっくり寄り遥かに体重が有って走るのはうまくない。だから簡単に捕まえられる。
「よし! 次だ!」
あれからしばらく経ってこれで準備がそろった。次は近くにいる適当なゆっくりたちを使まえて鬼の数を増やさないと。数分もすればゆっくりたちの組が五組でき、準備が整った。
「それじゃ、そろそろ行くよ?」
「「「ゆっくり指示していってね!!」」」
此れだけ居れば十分群、いや
「まずは二組が妖夢さんを追いかけて疲れさせておく。残りの三組はほかのゆっくりたちを捕まえて数を増やして」
「「「「「ゆっくり!」」」」」
「二組は常に挟み撃ちにし続けて! 三組は常に正三角形をイメージして陣形を作って一匹のゆっくりだけを専念して追いかけて捕まえて!」
僕の指示を終えるとゆっくりたちは一斉に走っていく。それを見送りながら僕は近くの岩に登って視界を保つ。これでより詳しい状況と指示を出す事が出来る。さあ、此処からが地獄の始まりだ!!
ゆっくりたちの、鬼の動きが変わった? さっきまではただ近くにいるゆっくりや私を捕まえようとしていた動きから急に組織立った行動に変わりだした。
「ゆっくり!」
「ゆっくり、ゆっくり!」
前後を挟まれた!? けどこのくらいなら簡単に逃げられる。あの子供を相手にするのなら押さえて走らなければいけないのだけど私だって負けたくない。ゆっくり相手なら全力走っても大丈夫だろう。
前後のゆっくりが同時に走り出して私の逃げ道をふさごうとしてくる。けれどその速度はお世辞にもそんなに早くない。だから簡単に横に走って包囲を逃げ出せる。そうして逃げると今度はゆっくりたちが少しづつ広がりながら私をやはり挟み込むように動いて追いかけてきた。
「面白い。あの子ならまだしもゆっくりたちとは面白い勝負が出来そうだ」
何も私は剣の勝負しかできないわけではない。普段から剣術の修行ばっかりだから幽々子様も勘違いしていそうだがもともと私は幼いころは良く人里の子供と走り回って遊んだものだ。遊ぶこと自体は嫌いじゃない。むしろ好きだ。だからこそ簡単に負けたくはない。
「ゆっくり! ゆっくりしていってね!!」
「ゆっゆっゆ!!」
おっと。急に飛びかかってきたゆっくりたちを抑えていた速度からトップスピードにすることで置いてきぼりにして避ける。残っているのは私とあと数匹のゆっくりか。
……? 数匹のゆっくり? 十数匹じゃなくて? 先ほどまで確かに生き残っていたゆっくりたちは十数匹はいたはずだ。私が追いかけられていて目を離していたとしてもそんなにすぐ追いかけられて捕まるものか?
「今だ!! ゆっくりたちを追いかけていたゆっくりの組も妖夢さんを捕まえるのに参加して!!」
!!? まさか! あたりを見回すと私が気が付かないように数組のゆっくりたちが中庭の岩の陰に隠れて包囲網を築き上げていた。しまった! これでは逃げられない! いや、此処で一斉にゆっくりたちが私を捕まえようとすればまだ活路はある! 一斉に動けば包囲網も乱れる。上手く動けば逃げ切ることも不可能じゃない。そう考えて私は身構える。しっかりと腰を落としてできるだけ重心を低くする。これで急に襲われたとしてもすぐに行動できる。それに重心が落ちているから足がしっかりと地面にくっついていて最初の加速の際に地面をきちんと蹴れるだろう。
今か今かと焦る気持ちを押さえつけて走り出すための力を蓄えていく。
「今だ!」
先ほどより大きく響いてくるあの子の命令に従いゆっくりたちが一斉に走り出してきた。しかしいくら綺麗な包囲網と言っても走る速度はそれぞれのゆっくりで違う。手つなぎ鬼というペアでの行動も含めればより動きはぎこちなくなる。そしてそのぎこちなさから速度の差がさらに広がって包囲網は完全に崩れ去る。
「その策破れたり!!」
私の読みの通りに包囲網は崩れ、その崩れた所から私は包囲網を脱した。之で逃げ切れる!
「つ・か・ま・え・た」
え?
妖夢さんの速度に弾幕ごっこに慣れている人特有の特質だけど霊夢さんも魔理沙さんも非常に目が良い。静止した物体を見る視力ではなく動きながら動いている物を見続けてきた結果動体視力がすごいのだ。だからこそ崩れていく包囲網の穴を見つけて脱出できるだろう。だけどその穴も僕が指示をして作らせたものだったら? 抜け切ったと一瞬の安心の隙を突く。それこそが僕が妖夢さんを捕まえるための作戦だ。その為に中庭にある岩の一つに隠れて最後に飛び出て捕まえる。
「その策破れたり!!」
今だ!!
「つ・か・ま・え・た」
隠れていた岩から飛び出してタックルするように飛びつく。こうすればいきなりの形に驚いて動けない。突然出るよりこうした過激な登場方法は人の目を引き付けて考えを停滞させる事が出来る。停滞してしまえば咄嗟の行動ができない。だから
「やったーー……?」
もふもふしている? それに何か小さい? 妖夢さんは僕より大きいはずなのになんで僕の体で覆えるんだろう? この抱き着いている物は。
「あ、ああ、ああああ!!」
声が聞こえたほうを見れば顔を真っ赤に、いや真っ赤を通り越して形容できない色をした妖夢さんが僕の近くに立っていた。
「あれ? じゃあこれって?」
よくよく見るとそれは妖夢さんじゃなくて妖夢さんの近くで浮いていた饅頭のようなアレだった。
「ああ、あああああああ!!!」
真っ赤な顔がさらに赤くなっていきそして、
「責任をとって貰ってください!!」
……? 何を?
主人公は理解できませんでしたが皆様は分かりますよね? 最後の言葉の意味。
因みにフランは? と思われる方もいると思いますが残念ながらこの作品ではあくまでも遊び友達です。
次回、妖夢の言葉の意味を分からない彼は言ってはならない禁断の約束をしてしまう。それを撤回させるためにゆっくりたちが野山を駆け回り這いずり回る。ゆっくりたちは彼を人生の墓場から救い出せるのか!? (ウソ予告です)