魔法少女が許されるのは15歳までだと思うのだが   作:神凪響姫

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うわぁあぁああああああ原稿のデータががががが(ry



さて、そんな事情などさておき、本編を始めたいと思います。


第7話 身体を癒しましょう

 

 フェイトと名乗る少女と出会ってから、数日後のこと。

 

「何? 温泉旅館で破廉恥パーティとな?」

 

 腕を組んであぐらをしながら、とんでもないことをなのはは口走りました。

 

「いや、そうじゃなくて……。なのは、最近疲れ気味じゃないか? ここんとこずっと訓練ばかりで身体に負担をかけすぎている」

 

 無理はよくないよ、とユーノに諭され、ふむ、となのはは考えます。

 

(私は無理をしていただろうか……)

 

 確かにここ数日、フェイト相手に油断したとはいえ敗北し、辛酸を味わったなのはですが、そこで終わる彼女ではありませんでした。悔しさをバネに大きく羽ばたこうとしているのでした。一体どこへ行くつもりなのでしょうかね。

 

 さておき、

 

「君のお友達に誘われてたでしょ? 行ってきたらどう? 少しは気が晴れるよ」

 

 ユーノの気づかいに、なのはは、ふむ、と腕組みします。

 

「……まぁ、そうだね。」

 

 言葉に切れがありません。いつもなら非常識極まりない発言を連発するなのはですが、今日に限って覇気がありませんでした。いえ、今日に限った話ではなく、先日の一件―――フェイトと遭遇した時―――が原因となってるようで、あれからテンションがダダ下がりしているようでした。初見の人は物憂げな美少女と勘違いしてしまうくらいに静かでした。第一印象って大事ですよね。恐ろしいことです。

 

 アンニュイな雰囲気漂うなのはを案じたユーノですが、一方でなのははというと、

 

(バファリンの半分は優しさでできてるというが、残り半分は何なのかね……?)

 

 どうでもいい疑問を深々考えていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

   第7話 身体を癒しましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、旅館へと辿り着きました。

 

 同行人はすずかとアリサ、そして月村家の数名です。さすがに小学生だけでは小旅行もできませんからね。ほっとけば日本どころかサバンナにさえ孤軍突撃して無事帰還しそうな逞しい輩がいますがそれは例外と言うことでひとつ。

 

 月村家の者たちとアリサを先行させ、なのははお手洗いと言って離れました。勿論ユーノも一緒です。

 

「ねぇ、なのは。……最近、よくため息つくけど、どうかしたの? 気分でも悪い?」

 

 話しかけるタイミングを窺っていたユーノは、口を開きました。

 なのはが近頃、よく考え込んでいるのを目撃しているユーノは、『自分が巻き込んでしまったせいで不安を抱くようになってしまったのでは?』と常々考えていました。

 来る途中でも、なのはが窓の外をぼぅっと眺めている時、ユーノはそれを見て、

 

(こないだのこと、気にしてるんだ……。それにあの女の子のこと、思い出してるのかな?)

 

 ユーノの問いに、なのはは我ここに在らずといった様子で、

 

「ああ、別に大したことではないよ。ただ少し、悩み……というか、胸にしこりのようなものがあってね。それが消化しきれてないのだよ」

 

 苦笑交じりの答えに、ユーノは自分の考えが的中していることを悟りました。

 ユーノの問いは順当な疑問ではありますが、実際のなのはの思考は明後日の方へすっ飛んでいました。

 

(分からん……何故半分だけが優しさなのか。そして残り半分は薬用成分だけだというのか。それとも人に言えない【検閲】とか【18禁】とか、挙句の果てに【削除されました】とかが……! これは夢が広がるね?)

 

 まだ気になっていました。

 

「君の懸念は分かるよ。僕だって、不安を抱えて夜も眠れないことだってあるから」

「ああ、確かに。気になって集中できないことは日頃あるね」

「ううん、君のせいじゃないよ。でも、僕が言えたことじゃないけど、あまり考えすぎてもダメだと思うんだ」

「そうかもしれんがね、一度気になりだしたらなかなか忘れられんものだよ」

 

 何故か成立する会話。言葉って便利ですね。

 

「けど、もしなのはがまた危険な目に遭ったり、怪我したりするようなことがあったら、僕は……」

 

 ふと、話がどうも噛み合っていないような違和感をなのはは抱きました。ようやくでした。

 同時に、なのははユーノの言わんとしていることに気づきました。

 

「ユーノ君。先に言わせてもらうが、今更私に迷惑がどうのと言い訳して遠ざけるのはやめたまえ。この上なく不愉快だ」

 

「だけど! なのはがこないだみたいに怪我をするのは……」

 

「何か勘違いしているようだが、私には選択の余地があり、状況を正確に理解したうえでの判断だったのだよ。それを君にどうこう言われたところで自分の意志など変えんし、そもそも、考え直す猶予を与えられ、今もなおこの場所にいることこそが答えなのだが」

 

 そう。思えば簡単なことなのです。

 提案された特訓を受け入れ、毎朝早くから練習に勤しみ、危険な目に逢おうとも立ち上がる……果たして一回の少女が、ただの成り行きだけでそこまで出来るものでしょうか? 出来たとしても、文句ひとつ言わず愚痴もこぼさずできることでしょうか?

 否、勿論違います。なのはが自分の意志でやっているからこそ、今こうして嫌な顔ひとつ浮かべずユーノに協力しているのです。動機はどうあれ、なのはは強制されたわけでもなく、成り行きでもなく、かと言って面白半分でもなく、きちんと全てを把握したうえでここにいるのです。

 全てはなのはの意志ゆえ、です。

 

「私のことで気に病む必要はない。君は君の責務を全うしたまえ。それが君と私にとっての最善だ」

 

 そう言って、なのはは小さく微笑みました。

 邪気無き純粋な、年相応の笑みでした。

 

「なのは……」

 

 少なからず感動したユーノは頬を赤くし――人間じゃないのに何故分かる? という疑問はさておき――なのはにお礼を言おうとしましたが、

 

「ところでユーノ君。スクライア族に労働料金を請求したいのだが、いつ領収書を頂けるかね?」

 

 はいはい平常運転平常運転。

 

 

 

 

 

 

 そして皆と合流し、いざ風呂に入りましょうそうしましょうと話が進んでいた時のことでした。

 ユーノも一緒に入れるの? と尋ねたすずかに対し、なのはは全員に向かって言いました。

 

「こいつを風呂に入れたいんですが構いませんねっ!」

 

 聞いたユーノが残像が生じる速度で走り出しましたが光速の縮地で追いついたなのはが襟首を掴みました。

 

「ユーノ君、お風呂一緒に入るでしょ?」

「ホゥッ!?」

「平気なのかって? 女将さんに聞いたら、一緒に入れても大丈夫だって」

「へぃっ!?」

「君はいいのかって? 別になのは、気にしないの♪」

「うひぃっ!?」

「あはは、照れちゃってるんだねー」

「あひぃっ!?」

 

 会話しているように聞こえませんが高速言語の一種だと思われます。言葉って便利ですね?(違

 

「……ねぇ、アレって会話してるの?」

「……さ、さぁ? というか時々思うけど、ユーノって人語理解してない?」

 

 なのはは聞こえないフリをしました。都合の悪いことは一切耳に入らないなのはです。恐らく政治家志望でしょう。なったら日本大変でしょうね。

 

 最早抵抗する術もないと悟ったユーノはぐったりした様子でなのはに連れていかれました。人間諦めが肝要だというのがよく分かる構図です。

  

 

 

 さて、脱衣所に突入するや否やユーノがみっともないことに激しく抵抗し出したのでキュッと首を辺りをシメて黙らせ、なのははロッカーの前へ立ちました。

 

 瞬く間に脱衣を終え、タオルを一枚、肩に引っかけます。ユーノはしっかり左手で握り締めております。動物は大事に扱いましょう。

 なお、服に手をかけてから準備を終えるのに十秒もかかっておりませんでした。こいつ本当に女か―――天の声が聞こえてきそうです。

 

 すずかとアリサは既に洗い場へ向かっております。あとはなのはだけになりました。

 

 すっぽんぽん、もとい、生まれた時そのままの露わな姿になったなのはは、威風堂々扉の前へ立ちます。前の言い方だと裸んぼ万歳みたいでエロスの欠片もないですけど後の言い方だととてもいやらしく感じますね?(誰に同意求めてんだ

 

「いざ」

 

 気合の入った声。初陣にでも出るつもりなのでしょうか。

 

 両手でしっかり開けるのがなのは流、カラカラと小さく静かに開けました。

 

 肌色の壁がありました。

 

「ぬ……?」

 

 思わず眉根を寄せて妙な声が漏れましたが、現実を直視するとそれが人型であることに気づきました。湯気のせいで人と認識できなかったようです。間違っても頭が遂に……とか思ってはいけません。

 

 そこにいたのは、長身の女性でした。橙色の長い髪をして、健康的な素肌を惜しげもなく晒しており(当たり前だ)、上がろうとしていたのか、手持ちのタオルでゴシゴシと頭を拭いています。結構乱雑なやり方でした。髪が痛むので女性の方は自分の髪の手入れには気をつけましょう。

 

 扉のところで立ち止まってしまったなのはは、あるモノを視界に捉えました。

 目の前の女性の頭よりやや下辺りに目を向けます。

 

(デカいな……)

 

 背丈のことです。

 局所をスナイプしているわけではありません。

 

「おっと、こりゃ失礼」

 

 道を塞いでることに気づいたのか、女性は頭を下げると、横にずれてくれました。世の中自己中心的な人も多いというのに関心です。どこかの誰かも見習って欲しいものですね。誰かとは明言しませんが。

 

 なのはも一礼し、洗面器と椅子を手に洗い場へ向かいました。

 女性は出ようとしましたが、なのはが持っている……というより握り締めているフェレットを見て驚愕していました。そりゃ小学生くらいの女の子が小動物の首を引っ掴んでのしのし歩いていたら誰でもビビリます。

 

 そんなことは何のそのといった具合のなのはは、鼻歌でも歌いだしそうな雰囲気でバルブを捻り、桶に湯をはりました。

 

「ユーノ君。お風呂だよー」

 

 鼻をつついてみますが、反応がありません。

 足をつまんでみますが、反応がありません。

 腹をどついてみますが、反応がありません。

 

(私は何かマズいことをしただろうか……)

 

 思案顔のなのはでした。これはアレですね、いじめっ子はいじめられる者の心情を理解できないというやつでしょうか。違いますかそうですか。

 

 ひとまずどうしてくれようか、と腕組みして考え込んでいましたが、いいこと思いついたとばかりに顔を上げました。この時点でロクな結果にならないと思った貴方、正解です。

 

 動かないユーノを掴み上げたなのはは、そのまま桶の上へと移動し、

 

「あ、それ」

 

 桶の中に落としました。

 

 十秒後、水面を突き破って珍獣が飛び出してきました。

 

「な、なにするんだよなのは! 今僕はまさに君と会ってから何度目か分からないノッキンオンヘブンズドアで頭の中でロッキーがえいどりあ、」

 

 沈めるのが遅れてしまい声が漏れてしまいました。

 

 いきなり叫び声が近くで上がったのですずかとアリサは慌てていますが、幸い洗髪中だったので何も見てないようでした。都合のよい展開ですが気にしたら負けの方向で。

 

 頭を丁寧に洗い、あかすりでこしこしとさするように洗っていきます。幼いうちからでもお肌の手入れは欠かせません。それが十年後、果ては老後にまで影響を及ぼすのです。

 ……といっても、なのはくらいの年頃の子どもが化粧品一つにいちいち気を配るのは端から見ると非常に異常なので、思春期に入るまでは『子供は風の子』を体現するくらいが一番でしょう。

 

「ふむ。S○Ⅱのクリームファンデはなかなか期待していたのだが、ラ○カムやクリ○ークに少々見劣りするところがあるね。あまり持たないのも難点だ」

 

 突っ込んではいけません、いけませんよ?

 

 洗顔を終え、身体を洗っていると、背後に人の気配を感じました。

 見ると、先程上がったはずの女性が、そこに立っていました。

 

「キミかね? ウチの子にアレしてくれちゃってるのは……」

 

 女性は鋭い目を向けてきました。

 

 

 

 ただし、

 

 

 

「え? わたし……?」

 

 その矛先はすずかに向けられておりました。

 

 凄まじい近眼でした。

 

「……そこの人、もしかして私じゃないですか?」

 

 なんとなくこの女性の正体を掴みかけているなのはは、額を押さえつつ言いました。

 

 すると、女性はどこからともなく眼鏡を取り出して装着、なのはの方へ向き直ります。

 

「…………」

「…………」

「……………………」

「…………あの、何か?」

 

 じっと見つめたまま硬直する女性に、訝しげになりつつもなのはは尋ねます。

 すると、ややあってから女性は口を開きました。

 

「キミかね? ウチの子にアレしてくれちゃってるのは……」

 

 リテイクをかけてきました。 

 さっきのはなかったことにされました。

 

「はぁ。よく分かりませんけど、人違いじゃないですか?」

 

 無難な返答です。

 もしここにアリサやすずかたちがいなければ、素の自分を晒し出し、

 

『何だ貴様は。初対面の子供に対しその物言い、本当に大人なのかね? 近頃の大人は幼少時の教育がなってないようだねまったく嘆かわしい不況続きの世の中だからこそ人々の義理人情が尊重されるというのに貴様のような輩がいるから悪徳政治家が我が物顔で国際情勢を劣悪化させ買収行為が横行するのだよ大体君も無駄に年月を経ただけの不逞な存在でなければ相応の態度をとるべきではないか見たまえこの高貴なオーラ溢れる私の姿をまるで現人神のようだろうハハハ崇め奉れ今すぐに』

 

 などと言って大人を圧倒すること間違いなしでしょう。

 しかし後ろで不安げな顔をするすずかと、彼女を守るように立つ不機嫌顔のアリサがいますので、本当の自分を解放できませんでした。これも厨二臭い表現ですね。

 

 女性はじぃーっと見つめていましたが、ややあってから眼鏡を外すと、破顔一笑しました。

 

「いやぁ、ごめんごめん! 人違いだったよ! 知り合いにソックリでねぇ」

 

 あははー、と豪快な笑みを浮かべました。

 納得のいかない様子のすずかやアリサですが、面倒なのに関わるとロクなことにならないのは世界の常識ですので、なのはは適当にあしらうよう手を振って、気にしてない、と示しておきました。常識をブチ破る少女に勝るモノ無し。

 

 女性は笑みを浮かべたまま上がろうとしました。

 その時、

 

「……子供はいい子で家で遊んでなさいね」

 

 ボソリと。なのはに対して向けたものでしょう、立ち去り際に小さくそんなことを口にしましたが、

 

「分かったからまず相手の顔を見て話したまえ」

 

 鏡に向かって言う女性はどこまでもシュールでした。

 

 そのまま黙って背を向け、女性は立ち去ろうとしましたが、風呂の縁に足を引っ掛けて盛大にすっ転んだので、大人らしい威厳も堅かった雰囲気も完膚なきまでぶち壊しでした。

 いいから眼鏡をかけろよ……誰かが言ったのか定かではないですが、多分全員そう思っていたことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 風呂から上がった女性は、浴衣を着こむと暖簾をくぐり、空いていたマッサージチェアにどっかと座りこみました。

 

 電源を入れ、適当に設定を組むと、ぐいぐい動き始めました。

 

『アルフ、お風呂あがった?』

 

 と、極楽気分を味わっていると、声がしました。

 周囲に人はいません。しかし、声は確実に聞こえています。

 

 女性の頭の中に。

 

「ああ、もう終わったよ。なかなかいい気分だね。フェイトも来れば良かったのに」

『主人差し置いて抜けがけした使い魔のセリフじゃないね。ていうか! ボクだって入りたかったんだよ! 一緒に行こうって言ったじゃないか!』

「あはは、いやいや、来ない方が良かったよ。……フェイトが言ってた子供に会ったからね」

 

 一拍置いてから、再び声がしました。

 

『どうだった?』

「ああ。……フェイトの方がデカいね」

『マジで!? 勝った第三部完……ってそういうこと聞いてんじゃないんだよっ!』

「違うのかい?」

『宇宙の果てまで違うよ!』

 

 叫ぶフェイトの声を無視して、アルフは笑いながら言いました。

 

「心配しなくても、ありゃフェイトの敵じゃないよ」

 

 自信満々な様子のアルフは、その後、小さくつけ足しました。

 

「……油断さえしなければね」

 

 頭の弱いご主人を持つと苦労の絶えない使い魔です。

 

 正直どっちもどっちな気がしますが。

 

 

 

 

 

 それから2時間後。

 

 風呂から上がったなのはは、部屋でゆっくり休んでいるアリサやすずかに断りを入れ、ロビーに置かれたソファに座っておりました。傍らにはのぼせたユーノが死体のように転がっております。鍋に入れると美味しく頂けそうな具合ですがゲテモノすぎて間違いなく腹を下しそうですね。

 

「……あれ? なのは、いつの間に風呂から上がったんだい?」

「一時間ほど前にはあがっていたのだが、覚えてないのかね?」

「うーん、なんだかとてもヒドい目にあった気がするんだけど」

 

 気のせいなのかな、とえらいことにユーノは錯覚で済ませてしまいました。この分だと事あるごとに記憶を初期化すれば体よい奴隷と化してしまいそうです。

 

「そろそろ戻るかね? 私の方は用事も終えたことだし、特にやることはないが」

「え? 何やってたの?」

「君は何も覚えてないから分からんかもしれんが、先程気になる事が起きてね。後々の事を考慮して、少し準備をしていたのだよ」

「そうなんだ。僕も連れて行ってくれれば良かったのに」

「あえてストレートに言うが君を連れていくと余計な手間がかかってしまうからやめた」

「な、なんでさ!?」

「ユーノ君。右に三歩、左に十歩、右に五歩行き左に二歩、右に七歩行って左に三歩行くとどこに着くかね?」

「明後日?」

「即答する気概は認めるが宇宙の果てまで違う」

 

 正直な話、ユーノは若干方向音痴気味なところがあるので、なのはとしては極力傍に置いておくか、離れたところに置いておくかの二択をとりたいところです。前者なら盾にできて後者なら足を引っ張られないからとかそんなことを考えているのは間違いないでしょう。

 

「ともあれ、皆が寝静まった頃合いを見計らって出かけるぞ。仕掛けは万端だ、期待していたまえ」

 

 何を? と言いたげなユーノに答えず、なのははフッと不敵な笑みを零します。

 

「何、気にすることはない。いつも通り、私は私の為すべきことを為すだけのことだよ」

 

 ああ、またヒドい目に遭うのか―――諦観の念が浮かぶユーノはこっそり息を吐きましたが、なのはに聞かれてしまい尻尾を掴まれながら部屋へと戻りました。

 

 

 

 


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